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第1章 クソ勇者からはじまる簡単なお仕事
第37話 牢獄大爆発
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水の精霊ミスティーが取り出した精霊の卵は、見つけたときよりも大きくなっていた。
「何が生まれるの? ミスティーお姉さん」
フェルはミスティーに近づき、精霊の卵を観察しはじめた。
琥珀色で半透明の球体は、まるで宝玉のような光を放っていた。
「フェルちゃん、ごめんなさいね。これは本当の卵ではなくて精霊が冬眠状態になったものなの」
「精霊は冬眠しないよね?」
「動物の冬眠とは違うのよ……休眠と言ったほうが良かったかしら?」
ミスティーは精霊の卵について説明しはじめた。
精霊は外部から精霊素を吸収できなくなると、省エネモードに形態を変えることがあるらしい。その省エネモードが透明な球体というわけだ。
精霊たちはその球体のことを精霊の卵と呼んでいる。
「これは何で琥珀色なの?」
「いい質問ね、フェルちゃん。今はそこが重要なの。精霊の卵の色はね、その精霊の属性を表すのよ」
「琥珀色ということは……土属性と言うことかな?」
「その通りよ、フェルちゃん。間違いなくこれは土の精霊よ」
「土の精霊さんの力を借りればこの牢獄から出ることができるのね」
「そうなのよ。だから孵化させないと」
この場合、卵から孵すわけではないから孵化というのは正しくない。休眠から目覚めさせるというのが正しい表現だが、この際細かいことはどうでもいいのだ。
先程から何か言いたげだったクラウがミスティーの前に出る。
「どうやってこの卵を孵化するのですか?」
クラウは精霊の習慣に合わせて孵化と表現した。
ミスティーはクラウの質問を聞いてニヤリと笑った。その質問を待っていたようだ。
「大量の精霊素が必要よ。わたしはもう限界だから他の人に精霊素を注いでほしいの」
精霊は自分の体内に精霊素を大量に蓄えることも生成することもできない。その代わり外部から精霊素を取り込んでエネルギーとして使っている。
それは精霊紋を持つセブンスも同じようなものだった。ミストガルのほとんどの人種は一晩寝たら精霊素が満タンに戻っているのだが……。
要するに二人ともこのような閉鎖された空間では魔力が制限されてしまうのだ。
「俺もあまり精霊素は残っていないが……」
「それは大丈夫よ。もう少し精霊素を与えれば孵化できるはずだから。それにね、セブンスで孵らなくても巫女さんがいるから大丈夫よ」
精霊樹の巫女であるセレスティーはハイエルフなのだ。体内に桁違いの精霊素を蓄えることができるし、一晩で総蓄積容量の半分を生成することができる。
「わたしはほぼ満タンよ、ダーリン」
「それなら俺がやってみて足りなかったらセレスティーに頼むよ」
「分かったわ」
孵化の結果として何が起こっても大丈夫なように、セブンスたちはグラン邸から地下牢へと戻った。グラン邸は最後の砦なので、不確定要素のある実験はするべきではない。
セブンスは精霊の卵をミスティーから受け取ると、精霊紋のある胸に抱えて精霊素を流し込み始めた。
「それじゃあ早過ぎるわ。もっとゆっくり流し込んで!」
「む、難しいな……これくらいか?」
「まだ早いわ」
ゆっくりと精霊素を流し込むことが困難なので、セブンスは精霊の卵を精霊紋から少し離してみた。効率は下がるようだが、流れ込む量を制御できるようなので、一メートルほど離して続けた。
「まだかな~」
フェルが退屈を持て余し始めた時、その異変は起こった。
精霊の卵は肥大化し続けていたが、バスケットボールよりも大きくなったところでセブンスの手から空中に浮かび、自ら輝きだした。
「ふ、孵化するわよ」ミスティーは同胞に逢えることが楽しいらしい。声が上ずっている。
精霊の卵は琥珀色の光を放ちながら細かい光の粒に分散し、徐々に再構成されていく。その様子があまりにも美しいので、セブンスたちは時間が経つのも忘れて見入っていた。
そしてしばらくすると、それは完全体として現れた。
「ここはどこだっ!」
現れたのは一糸纏わぬ裸体の少女だった。
だが、様子が変だ。
その少女の頭部からは黒髪をかき分けて二本の角が生えている。そして、背中には蝙蝠のような羽が見えていた。
「セブンス! この子は精霊じゃないわ!」
「そうだろうな。見れば判るさ」
「おそらく魔族です、セブンスさま!」
「へぇ~、魔族のお嬢さんか」
「ダーリン、大丈夫なの?」
「君を守るのが俺の仕事だからな。任せてくれ」
「ダーリン……」
セブンスは無駄口を叩きながら、いつでも次元結界が張れるように全員を自分の後ろに誘導した。セレスティーたちもセブンスの意図が分かったようだ。
「如何にもわたしは魔族だ。貴様らだな! わたしをここに幽閉したのは!」
「被害者は君だけじゃない。俺たちも幽閉された口だよ」
「だましても無駄だ。わたしを幽閉したことを後悔させてやる!」
「おい! ちょっと待て!」
魔族の少女が両手を前に出すと、赤い光の玉が空中に現れ、徐々に大きくなる。
「なんかヤバいぞ。みんな俺の後ろから出るなよ!」
これが戦いなら、彼女の魔法を受けてやる必要はないが、セブンスは話し合いの余地を残したかったので、彼女の魔法攻撃を受けることにした。
(攻撃が無意味だと解ってくれればいいんだけどな)
このような狭い地下の牢獄で大爆発を起こせばどうなるか判るだろうに、この少女はそれをやってしまった。
「地獄の火炎!」
「ばかなっ! ここは地下牢だぞ!」セブンスが叫ぶ!
まさに大爆発だった――
その爆発は地上にも達し、巨大なクレーター作った。
爆炎は地上高く上昇し、一キロメートルにも及ぶきのこ雲を作り、地上に放たれた爆風は森林の木や岩を巻き上げてエルフの町の一部を破壊した。
セブンスたちは次元障壁で作った五メートル四方のキューブの中に入っていたが、その周りは大量の土砂や岩で埋められていた。
「セブンスさま、障壁の一部を解除してください。外の様子を探査します」
「分かった。でも、小さな穴しか開けられないぞ……これでいいか?」
「それで問題ありません」
セブンスが明けた直径一メートルほどの円形の窓から土砂が流れ込んできたが、大量に流れ込むことはなかった。
「魔法障壁も結界も吹き飛んだようです」
「誰にも知られずに脱出したかったんだけどな……」
「ごめんなさい。精霊の卵だとばかり思っていたのに……」ミスティーは涙目でセブンスを見つめる。
「仕方ないさ。むしろこれに乗じて脱出することを考えよう。おそらく神官たちは俺たちが爆発で死んだと思うはずだ。そう思われている間に遠くへ逃げよう」
「魔族の少女はどうしますか?」
「生きてるのか?」
地下牢で爆発系の魔法を使ったのだ。逃げ道はないはず。死んでいても不思議ではない。
「生きています。地上にいますが、移動していません」
「気絶してるのかもな」
「早くここから出たいの、ダーリン。わたし狭い場所が……」
セレスティーは十六年間もここに幽閉されていたのだ。精神的な限界はとっくに過ぎているはずだ。
「それでは地上に瞬間移動するぞ。みんな俺につかまって!」
セブンスたちが瞬間移動で地上へ出ると、今まで彼らがいた空間は土砂で押しつぶされた。
「何が生まれるの? ミスティーお姉さん」
フェルはミスティーに近づき、精霊の卵を観察しはじめた。
琥珀色で半透明の球体は、まるで宝玉のような光を放っていた。
「フェルちゃん、ごめんなさいね。これは本当の卵ではなくて精霊が冬眠状態になったものなの」
「精霊は冬眠しないよね?」
「動物の冬眠とは違うのよ……休眠と言ったほうが良かったかしら?」
ミスティーは精霊の卵について説明しはじめた。
精霊は外部から精霊素を吸収できなくなると、省エネモードに形態を変えることがあるらしい。その省エネモードが透明な球体というわけだ。
精霊たちはその球体のことを精霊の卵と呼んでいる。
「これは何で琥珀色なの?」
「いい質問ね、フェルちゃん。今はそこが重要なの。精霊の卵の色はね、その精霊の属性を表すのよ」
「琥珀色ということは……土属性と言うことかな?」
「その通りよ、フェルちゃん。間違いなくこれは土の精霊よ」
「土の精霊さんの力を借りればこの牢獄から出ることができるのね」
「そうなのよ。だから孵化させないと」
この場合、卵から孵すわけではないから孵化というのは正しくない。休眠から目覚めさせるというのが正しい表現だが、この際細かいことはどうでもいいのだ。
先程から何か言いたげだったクラウがミスティーの前に出る。
「どうやってこの卵を孵化するのですか?」
クラウは精霊の習慣に合わせて孵化と表現した。
ミスティーはクラウの質問を聞いてニヤリと笑った。その質問を待っていたようだ。
「大量の精霊素が必要よ。わたしはもう限界だから他の人に精霊素を注いでほしいの」
精霊は自分の体内に精霊素を大量に蓄えることも生成することもできない。その代わり外部から精霊素を取り込んでエネルギーとして使っている。
それは精霊紋を持つセブンスも同じようなものだった。ミストガルのほとんどの人種は一晩寝たら精霊素が満タンに戻っているのだが……。
要するに二人ともこのような閉鎖された空間では魔力が制限されてしまうのだ。
「俺もあまり精霊素は残っていないが……」
「それは大丈夫よ。もう少し精霊素を与えれば孵化できるはずだから。それにね、セブンスで孵らなくても巫女さんがいるから大丈夫よ」
精霊樹の巫女であるセレスティーはハイエルフなのだ。体内に桁違いの精霊素を蓄えることができるし、一晩で総蓄積容量の半分を生成することができる。
「わたしはほぼ満タンよ、ダーリン」
「それなら俺がやってみて足りなかったらセレスティーに頼むよ」
「分かったわ」
孵化の結果として何が起こっても大丈夫なように、セブンスたちはグラン邸から地下牢へと戻った。グラン邸は最後の砦なので、不確定要素のある実験はするべきではない。
セブンスは精霊の卵をミスティーから受け取ると、精霊紋のある胸に抱えて精霊素を流し込み始めた。
「それじゃあ早過ぎるわ。もっとゆっくり流し込んで!」
「む、難しいな……これくらいか?」
「まだ早いわ」
ゆっくりと精霊素を流し込むことが困難なので、セブンスは精霊の卵を精霊紋から少し離してみた。効率は下がるようだが、流れ込む量を制御できるようなので、一メートルほど離して続けた。
「まだかな~」
フェルが退屈を持て余し始めた時、その異変は起こった。
精霊の卵は肥大化し続けていたが、バスケットボールよりも大きくなったところでセブンスの手から空中に浮かび、自ら輝きだした。
「ふ、孵化するわよ」ミスティーは同胞に逢えることが楽しいらしい。声が上ずっている。
精霊の卵は琥珀色の光を放ちながら細かい光の粒に分散し、徐々に再構成されていく。その様子があまりにも美しいので、セブンスたちは時間が経つのも忘れて見入っていた。
そしてしばらくすると、それは完全体として現れた。
「ここはどこだっ!」
現れたのは一糸纏わぬ裸体の少女だった。
だが、様子が変だ。
その少女の頭部からは黒髪をかき分けて二本の角が生えている。そして、背中には蝙蝠のような羽が見えていた。
「セブンス! この子は精霊じゃないわ!」
「そうだろうな。見れば判るさ」
「おそらく魔族です、セブンスさま!」
「へぇ~、魔族のお嬢さんか」
「ダーリン、大丈夫なの?」
「君を守るのが俺の仕事だからな。任せてくれ」
「ダーリン……」
セブンスは無駄口を叩きながら、いつでも次元結界が張れるように全員を自分の後ろに誘導した。セレスティーたちもセブンスの意図が分かったようだ。
「如何にもわたしは魔族だ。貴様らだな! わたしをここに幽閉したのは!」
「被害者は君だけじゃない。俺たちも幽閉された口だよ」
「だましても無駄だ。わたしを幽閉したことを後悔させてやる!」
「おい! ちょっと待て!」
魔族の少女が両手を前に出すと、赤い光の玉が空中に現れ、徐々に大きくなる。
「なんかヤバいぞ。みんな俺の後ろから出るなよ!」
これが戦いなら、彼女の魔法を受けてやる必要はないが、セブンスは話し合いの余地を残したかったので、彼女の魔法攻撃を受けることにした。
(攻撃が無意味だと解ってくれればいいんだけどな)
このような狭い地下の牢獄で大爆発を起こせばどうなるか判るだろうに、この少女はそれをやってしまった。
「地獄の火炎!」
「ばかなっ! ここは地下牢だぞ!」セブンスが叫ぶ!
まさに大爆発だった――
その爆発は地上にも達し、巨大なクレーター作った。
爆炎は地上高く上昇し、一キロメートルにも及ぶきのこ雲を作り、地上に放たれた爆風は森林の木や岩を巻き上げてエルフの町の一部を破壊した。
セブンスたちは次元障壁で作った五メートル四方のキューブの中に入っていたが、その周りは大量の土砂や岩で埋められていた。
「セブンスさま、障壁の一部を解除してください。外の様子を探査します」
「分かった。でも、小さな穴しか開けられないぞ……これでいいか?」
「それで問題ありません」
セブンスが明けた直径一メートルほどの円形の窓から土砂が流れ込んできたが、大量に流れ込むことはなかった。
「魔法障壁も結界も吹き飛んだようです」
「誰にも知られずに脱出したかったんだけどな……」
「ごめんなさい。精霊の卵だとばかり思っていたのに……」ミスティーは涙目でセブンスを見つめる。
「仕方ないさ。むしろこれに乗じて脱出することを考えよう。おそらく神官たちは俺たちが爆発で死んだと思うはずだ。そう思われている間に遠くへ逃げよう」
「魔族の少女はどうしますか?」
「生きてるのか?」
地下牢で爆発系の魔法を使ったのだ。逃げ道はないはず。死んでいても不思議ではない。
「生きています。地上にいますが、移動していません」
「気絶してるのかもな」
「早くここから出たいの、ダーリン。わたし狭い場所が……」
セレスティーは十六年間もここに幽閉されていたのだ。精神的な限界はとっくに過ぎているはずだ。
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