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第1章 クソ勇者からはじまる簡単なお仕事
第38話 ガーディアン開始
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大爆発のあった場所には巨大なクレーターが残されていた。
当然、地下牢獄は吹き飛んでいるし、セブンスたちがいた場所は深く沈み込んで土砂で埋まっている。
空には爆発で生じた煙や塵が舞い上がっていたので辺りはとても暗く、今でもいろんな物が降り続いている。もちろん、セブンスたちは魔法障壁の下に隠れているので、問題なのは煙だけだ。
魔法マップで調べてみると、地下牢獄があった場所はセブンスたちが転送された〈生命の泉〉からさほど離れていないことが判った。
「これだけの大爆発だから、わたしたちの脱獄以前に、大災害でアークフェリス族は大慌てでしょうね。わたしは様子を見てくるわ」ミスティーがそう言うと姿を消した。
「ああ、行っちゃったよ……。せっかちだな~」
精霊とは自由奔放な存在らしい。
「普通に考えれば、すぐに調査目的の兵隊が少人数で来ると思うんだよな。でも、軍隊が編成されて来たとしたら……」
「ダーリンが言いたいのは、わたし達を嵌めたのが長老会の意思によるもの……ということよね」
セレスティーは再びセブンスの腕を抱きしめた。
「アークフェリス族の実権は長老会が握っているんだね。セレスティー、君は真相を知っているんじゃないのか?」
「わたしが知っていることは少ししかないわ。でもね、アークフェリス族はわたしを黎明樹の巫女として崇めていたのよ。長老たちが仕組んだことだとは思えないわ」
「だとしたら、小細工をしている黒幕がいると?」
「わたしを幽閉したのも、そいつがやったんだと思うわ」
そこにクラウが魔族の少女を抱えて戻ってきた。
魔族の少女には毛布が掛けられているので顔は見えないが、身動きしている様子はない。
ひょっとしたら、この魔族の少女もロキたちやセレスティーと同じように、黒幕の被害者なのかもしれない。
「クラウ、ご苦労さま。その子は死んでいるのかな?」
「いいえ、生きています。おそらく、精霊素が不足したことによる気絶だと思われます」
「俺たちがせっかく精霊素を供給してやったのにぶっ放しやがって……。とりあえずグラン邸で保護してくれないか」
「了解しましたセブンスさま。それで、これからどうするつもりですか?」
「みんながグラン邸に入ったら、一気にアルフェラッツ王国まで転移するつもりだ」
「ダーリン、転移するのはやめて欲しいの」
「どうしてだ? その方が早いし安全だぞ」
「理由は聞かないでほしいの……」
セレスティーの憂いを秘めた瞳は、人には話せない事情があることを物語っていた。
「そうか……、行く場所があるんだよな? それなら道案内をしてくれるか?」
「もちろんよ、ダーリン」
セレスティーは微笑んだが、瞳の憂いが消えたようには見えなかった――
この時、セブンスはセレスティーの秘めた思いを完全に勘違いしていた。
彼女は自分を十六年間も幽閉していたアークフェリス族に未練はないし、彼女には親類も友人もいないのだ。
今更行かなければならない場所などどこにもないことなど、この時点でセブンスに知る由もなかった。
「それでは急ぎましょう。夜になる前にルージュ山脈の麓まで行きたいから」
「ルージュ山脈というのは暗黒大陸の外周に沿っている西側の山脈のことだよな」
「そうよ。中央山脈よりは低い山脈だけれど、そこを越えると強力な魔獣がいる暗黒魔境があるのよ」
「そこを通過する必要があるのか?」
「パンドラ大陸に渡るには、そこを抜けるしか道はないの」
セレスティーを黎明樹の下に連れて行くには、アルフェラッツ王国があるパンドラ大陸に渡る必要がある。パンドラ大陸は暗黒大陸の西側にあるので、暗黒魔境を突っ切って西岸にでるしかない。
暗黒大陸とパンドラ大陸は、両方の大陸から腕のように伸びた岬があり、大潮の干潮の時に歩いて渡れることがある。つまり、両大陸は浅瀬で繋がっているのだ。
「だからこそ、パンドラ大陸側には暗黒魔獣が大陸に侵入しないように砦が築かれているのです」
クラウが魔族の少女を抱えたまま、パンドラ大陸側の事情を話してくれた。
因みに、暗黒魔境にいる魔獣は非常に強力なので、アルフェラッツ王国やローデシア帝国ではパンドラ大陸の魔獣と区別して暗黒魔獣と呼んでいる。
「ああそうか、思い出したぞ。その砦は極東砦といい、アルフェラッツ王国が防衛を担っているんだった。だからこそ、帝国はそこを攻め落とそうはしない。もし、攻め落としたら自分たちで防衛しなければならないからな」
もし、パンドラ大陸に暗黒魔獣が侵入したら、帝国自身も無傷ではいられない。帝国も馬鹿でないので、自分の首を締めるようなことはしないのだ。
「セレスティーさん、当面の目標は極東砦まで逃げ果せることでしょうか?」
「そうよ。しつこいようだけど、転移でパンドラ大陸へ行くのはやめてね、ダーリン」
「それは問題ない……かな? とにかく暗黒魔獣と戦うのは面倒だからなるべく見つからないように行こう」
「それではルージュ山脈の麓まで急ぎましょう」
グラン邸の中にはクラウが魔族の少女を連れて入り、セレスティーとフェルはセブンスと一緒に歩くことになった。
先頭は気配察知が得意なフェルが歩き、その後ろをセレスティー、殿はセブンスが務めることになった。
「ところで、ミスティーさんを置いて行ってしまうことになるけど大丈夫?」
「彼女は俺の精霊紋と繋がっているから、いつでも合流できるんだ。だから心配いらないよ」
ミスティーの報告によっては、進行方向を変える必要があるかもしれない。何故なら、セブンスたちの追手が来る可能性もあるのだから……。
「彼女がいれば三人でセレスティーを囲めるのに……」
「セブンスちゃん、呼んだ?」水の精霊ミスティーが、いつの間にか戻っていた。
「ミスティーか、ちょうど良かった。セレスティーの護衛に協力してくれないか?」
「もちろんいいけど。その前にエルフたちの様子を話すわ」
ミスティーの報告によると、アークフェリス族の町の被害は少なかったようだ。もっとも、居住区の一部が破壊されたようなので、そこの住人にとっては大被害なのだが……。
長老会は、現時点での大爆発の原因を何者かによる破壊活動か、魔獣の暴走ではないかと仮定してるらしい。いずれにせよ、中隊規模の兵士が集められているということだ。
「俺たちのことは話題になっていないのか?」
「完全に無視よ。と言うか、長老会はわたし達のことを知らないんじゃないかな」
「やっぱり、俺たちを幽閉したのは神官たちの独断だな」
「しかも秘密にされているようね」
セブンスとしては、ミスティーに神官たちの情報を集めてほしかったが、どうせここを離れるのだから深く探ることはやめた。それよりも先を急いだほうが良さそうだ。
「セレスティー、もっと速く歩いても大丈夫か? 敵が追ってくるかもしれないんだ」
「まだ大丈夫よ」
「辛くなったら我慢しないで教えてくれよ」
「心配し過ぎよ、ダーリン」
十六年間もろくに運動をしていなかったのだ。無理をしているとしか思えないが、今は彼女を信用するしかない。
こうして、セブンスのガーディアンとしての前途多難な仕事が始まった。
相変わらず黎明樹の精霊とは連絡が取れないが、このままガーディアンを継続するしかないとセブンスは考えた。
「なんか忘れてるような気がする?」
「気のせいじゃないの? ダーリンの心配性!」
その頃、龍神族の戦姫シャルロットが必死でセブンスたちの行方を追っていたのは、言うまでもない事実だった…。
【後書き】
この小説は章立てをしていませんでしたが、ガーディアンの仕事が始まったので第一部完結ということにさせて頂きます。
第二部はアルフェラッツ王国の話から始める予定です。
当然、地下牢獄は吹き飛んでいるし、セブンスたちがいた場所は深く沈み込んで土砂で埋まっている。
空には爆発で生じた煙や塵が舞い上がっていたので辺りはとても暗く、今でもいろんな物が降り続いている。もちろん、セブンスたちは魔法障壁の下に隠れているので、問題なのは煙だけだ。
魔法マップで調べてみると、地下牢獄があった場所はセブンスたちが転送された〈生命の泉〉からさほど離れていないことが判った。
「これだけの大爆発だから、わたしたちの脱獄以前に、大災害でアークフェリス族は大慌てでしょうね。わたしは様子を見てくるわ」ミスティーがそう言うと姿を消した。
「ああ、行っちゃったよ……。せっかちだな~」
精霊とは自由奔放な存在らしい。
「普通に考えれば、すぐに調査目的の兵隊が少人数で来ると思うんだよな。でも、軍隊が編成されて来たとしたら……」
「ダーリンが言いたいのは、わたし達を嵌めたのが長老会の意思によるもの……ということよね」
セレスティーは再びセブンスの腕を抱きしめた。
「アークフェリス族の実権は長老会が握っているんだね。セレスティー、君は真相を知っているんじゃないのか?」
「わたしが知っていることは少ししかないわ。でもね、アークフェリス族はわたしを黎明樹の巫女として崇めていたのよ。長老たちが仕組んだことだとは思えないわ」
「だとしたら、小細工をしている黒幕がいると?」
「わたしを幽閉したのも、そいつがやったんだと思うわ」
そこにクラウが魔族の少女を抱えて戻ってきた。
魔族の少女には毛布が掛けられているので顔は見えないが、身動きしている様子はない。
ひょっとしたら、この魔族の少女もロキたちやセレスティーと同じように、黒幕の被害者なのかもしれない。
「クラウ、ご苦労さま。その子は死んでいるのかな?」
「いいえ、生きています。おそらく、精霊素が不足したことによる気絶だと思われます」
「俺たちがせっかく精霊素を供給してやったのにぶっ放しやがって……。とりあえずグラン邸で保護してくれないか」
「了解しましたセブンスさま。それで、これからどうするつもりですか?」
「みんながグラン邸に入ったら、一気にアルフェラッツ王国まで転移するつもりだ」
「ダーリン、転移するのはやめて欲しいの」
「どうしてだ? その方が早いし安全だぞ」
「理由は聞かないでほしいの……」
セレスティーの憂いを秘めた瞳は、人には話せない事情があることを物語っていた。
「そうか……、行く場所があるんだよな? それなら道案内をしてくれるか?」
「もちろんよ、ダーリン」
セレスティーは微笑んだが、瞳の憂いが消えたようには見えなかった――
この時、セブンスはセレスティーの秘めた思いを完全に勘違いしていた。
彼女は自分を十六年間も幽閉していたアークフェリス族に未練はないし、彼女には親類も友人もいないのだ。
今更行かなければならない場所などどこにもないことなど、この時点でセブンスに知る由もなかった。
「それでは急ぎましょう。夜になる前にルージュ山脈の麓まで行きたいから」
「ルージュ山脈というのは暗黒大陸の外周に沿っている西側の山脈のことだよな」
「そうよ。中央山脈よりは低い山脈だけれど、そこを越えると強力な魔獣がいる暗黒魔境があるのよ」
「そこを通過する必要があるのか?」
「パンドラ大陸に渡るには、そこを抜けるしか道はないの」
セレスティーを黎明樹の下に連れて行くには、アルフェラッツ王国があるパンドラ大陸に渡る必要がある。パンドラ大陸は暗黒大陸の西側にあるので、暗黒魔境を突っ切って西岸にでるしかない。
暗黒大陸とパンドラ大陸は、両方の大陸から腕のように伸びた岬があり、大潮の干潮の時に歩いて渡れることがある。つまり、両大陸は浅瀬で繋がっているのだ。
「だからこそ、パンドラ大陸側には暗黒魔獣が大陸に侵入しないように砦が築かれているのです」
クラウが魔族の少女を抱えたまま、パンドラ大陸側の事情を話してくれた。
因みに、暗黒魔境にいる魔獣は非常に強力なので、アルフェラッツ王国やローデシア帝国ではパンドラ大陸の魔獣と区別して暗黒魔獣と呼んでいる。
「ああそうか、思い出したぞ。その砦は極東砦といい、アルフェラッツ王国が防衛を担っているんだった。だからこそ、帝国はそこを攻め落とそうはしない。もし、攻め落としたら自分たちで防衛しなければならないからな」
もし、パンドラ大陸に暗黒魔獣が侵入したら、帝国自身も無傷ではいられない。帝国も馬鹿でないので、自分の首を締めるようなことはしないのだ。
「セレスティーさん、当面の目標は極東砦まで逃げ果せることでしょうか?」
「そうよ。しつこいようだけど、転移でパンドラ大陸へ行くのはやめてね、ダーリン」
「それは問題ない……かな? とにかく暗黒魔獣と戦うのは面倒だからなるべく見つからないように行こう」
「それではルージュ山脈の麓まで急ぎましょう」
グラン邸の中にはクラウが魔族の少女を連れて入り、セレスティーとフェルはセブンスと一緒に歩くことになった。
先頭は気配察知が得意なフェルが歩き、その後ろをセレスティー、殿はセブンスが務めることになった。
「ところで、ミスティーさんを置いて行ってしまうことになるけど大丈夫?」
「彼女は俺の精霊紋と繋がっているから、いつでも合流できるんだ。だから心配いらないよ」
ミスティーの報告によっては、進行方向を変える必要があるかもしれない。何故なら、セブンスたちの追手が来る可能性もあるのだから……。
「彼女がいれば三人でセレスティーを囲めるのに……」
「セブンスちゃん、呼んだ?」水の精霊ミスティーが、いつの間にか戻っていた。
「ミスティーか、ちょうど良かった。セレスティーの護衛に協力してくれないか?」
「もちろんいいけど。その前にエルフたちの様子を話すわ」
ミスティーの報告によると、アークフェリス族の町の被害は少なかったようだ。もっとも、居住区の一部が破壊されたようなので、そこの住人にとっては大被害なのだが……。
長老会は、現時点での大爆発の原因を何者かによる破壊活動か、魔獣の暴走ではないかと仮定してるらしい。いずれにせよ、中隊規模の兵士が集められているということだ。
「俺たちのことは話題になっていないのか?」
「完全に無視よ。と言うか、長老会はわたし達のことを知らないんじゃないかな」
「やっぱり、俺たちを幽閉したのは神官たちの独断だな」
「しかも秘密にされているようね」
セブンスとしては、ミスティーに神官たちの情報を集めてほしかったが、どうせここを離れるのだから深く探ることはやめた。それよりも先を急いだほうが良さそうだ。
「セレスティー、もっと速く歩いても大丈夫か? 敵が追ってくるかもしれないんだ」
「まだ大丈夫よ」
「辛くなったら我慢しないで教えてくれよ」
「心配し過ぎよ、ダーリン」
十六年間もろくに運動をしていなかったのだ。無理をしているとしか思えないが、今は彼女を信用するしかない。
こうして、セブンスのガーディアンとしての前途多難な仕事が始まった。
相変わらず黎明樹の精霊とは連絡が取れないが、このままガーディアンを継続するしかないとセブンスは考えた。
「なんか忘れてるような気がする?」
「気のせいじゃないの? ダーリンの心配性!」
その頃、龍神族の戦姫シャルロットが必死でセブンスたちの行方を追っていたのは、言うまでもない事実だった…。
【後書き】
この小説は章立てをしていませんでしたが、ガーディアンの仕事が始まったので第一部完結ということにさせて頂きます。
第二部はアルフェラッツ王国の話から始める予定です。
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