1 / 3
第一話 賓客輸送
しおりを挟む
広島県呉市、かつて大日本帝国海軍の鎮守府が置かれ、現在も海上自衛隊が駐屯する海軍都市だ。
その呉市の一角、海に面した呉港に呉開陽高等学校はある。
「さーて、今日も頑張りますか」
僕―神崎永信はぐうっと伸びをすると、駆逐艦「陽炎」の最上甲板を駆けだす。
「永信~!内火艇の収容は終わったんでしょうね!」
艦橋の最上階、羅針艦橋の窓から艦長の初霜実が顔を出した。
「終わったよ!今行く!」
僕はそう言うと、艦橋内に入りラッタルを駆けあがる。
「遅いよ。ちょっと筋肉落ちたんじゃない?」
艦橋の扉を開けると、機関長の沖田夏芽がエンジンテレグラフをいじくりながら言った。
「そうかな?一応運動はしてるつもりなんだけど・・・・・」
「ちょっと!」
艦橋の一番前側に立っている実が声を上げる。
「そろそろ出港なんだから、準備しときなさいよ!」
「はいはい。わかってますよ」
僕はそう言うと、いつものように伝声管の前に立った。
「錨鎖詰め方!」
「錨鎖詰め方~!」
実の指示。僕はすかさず伝声管に向かって叫ぶ。
ガラガラガラガラ・・・・・
艦首の揚錨機が錨鎖を巻き上げ、その先の主錨が海中から引き上げられた。
「出港!」
パパパパー パパパパー パパパパーパパッパパー!
「出港―!」
艦内放送と喇叭が鳴り響く。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
うなる主機。
「両舷前進微速!」
「両舷前進微速―!」
チン!
夏芽がエンジンテレグラフを回す。
僕は後方のスイッチボックスに向かうと、無線機のマイクを手に取った。
「こちら呉開陽高等学校生徒艦隊駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在速度六ノットで呉港出港中です」
ガーーーー
《こちら呉港湾管理事務所。進路上の艦船に気を付け、港内は六ノット以下で航行してください。貴艦のご安航をお祈りします》
「こちら『陽炎』。承りました。ありがとうございます。通信は以上です」
僕はそう言うと、マイクを元に戻す。
「目的地は大阪港・・・・・・」
専用のホルダーに入れて携帯しているタブレット端末を取り出し、表示されている航路を確認した。
「まったく。体験航海に指名されなくてよかったと思ったら、さらに気を遣う賓客輸送なんて・・・・・・・・」
実はブツブツとつぶやきながら前方の海面を見つめる。
「両舷第一戦速」
「両舷第一戦速―」
チンチンチン!
夏芽がエンジンテレグラフを進め、小刻みなベルの音が鳴った。
「なんで賓客輸送が第五駆逐隊なのよ・・・・・・お召艦経験もあって艦内も広い『金剛』とか『比叡』に任せればいいじゃない」
「まあまあ、名誉なことだと思いなよ」
僕が言うと、実はぶすっとしながら言う。
「でも、だったらなおさら三年生の戦艦に任せないのよ。一年の操艦する駆逐艦なんて乗り心地も悪いでしょ」
「確かに。艦隊首脳部は何考えてるんだろうね・・・・・・・」
僕はそう言うとタブレットを見る。
「大阪港で関空からの賓客。神戸港で国内からの賓客を乗艦させ、そこでさらにアイドルグループの劇場船と合流。これを護衛しつつ呉に帰投・・・・・ね」
実はブツブツつぶやきながら航路を考えていた。
第五駆逐隊は艦隊旗艦旗である紫地に金の縁取り、真ん中に金の錨と菊花紋の旗を掲げた我が「陽炎」を先頭にし、「天津風」、「島風」、「白露」、「夕立」、「時雨」の順に単縦陣で航行している。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
各艦の煙突からはボイラーの排煙が立ち上り、天に昇っていく。
「右舷より客船!速度十六ノット!」
航海科見張り員の金愛蘭が右舷側見張り台で叫んだ。
「面舵三十度!」
「面舵三十度~!」
実が叫び、僕が伝声管に向かって復唱する。
「面舵三十度ヨーソロー」
伝声管の向こうから航海長、山城春奈が復唱した。
ぐぅぅっ
我が艦の艦首が右を向き、僚艦たちもそれに追従する。
ザァァァァァ!
客船の方も変針し、第五駆逐隊とすれ違う。
「あれは・・・・・」
僕はタブレットに表示されている瀬戸内海の船舶航行状況を見た。
「・・・・・商船三井所属『さんふらわあ ごーるど』か」
タブレット画面に表示された光点。フネを表すものだ。英字で船名が記されている。
「戻せ!」
実の指示。
「戻せ~」
僕は伝声管に復唱すると、前方を見た。
「両舷第三戦速。取り舵三十度」
「両舷第三戦速~!」
チン!
わたし―初霜実が指示を出すと、機関長の沖田夏芽が復唱してエンジンテレグラフを回す。
「取り舵三十度」
副長の神崎永信も伝声管に復唱した。
ぐぅぅっ
艦体をわずかに傾け、我が「陽炎」は変針する。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
航続の「天津風」、「島風」、「白露」、「時雨」、「夕立」も続いて変針した。
「対水上警戒減となせ」
船舶航行量の多い大阪湾周辺に備え、対水上警戒をさらに強化するよう指示。
ピッ!
インカムを入れる。
「総員入港用意!」
「了解!」
乗員たちがそれぞれの持ち場についた。
わたしは艦橋前面のガラス窓を下ろすと、前方を見る。
「あれね・・・・・」
大阪港の特徴として教えられた観覧車が見えた。
「両舷前進微速」
「両舷前進微速~」
艦の速度を六ノットまで落とし、大阪港に入港する航路に入る。
わたしは無線機のマイクを手に取る。無線周波数を大阪港湾局に合わせると、側面のスイッチを押した。
「こちら呉開陽高等学校駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在およそ六ノットで大阪港。天保山岸壁に着岸予定です。後続の五隻も同様です」
ガーーーー
少しの雑音の後、クリアな音声がスピーカーから聞こえてくる。
《こちら大阪港湾局。駆逐艦「陽炎」。了解いたしました。航行速度六ノット以下で港湾内は航行し、他の船舶に注意してください》
「こちら『陽炎』。承知いたしました」
わたしはそう言うと、接舷準備に入った。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
六隻の駆逐艦からなる艦隊が主機をうならせて接舷に入る。
ガァァァァァァァ・・・・・・・・・・・
まずは先頭を征く艦体に「カゲロフ」と書かれた艦。
先頭の艦が着岸すると、岸と反対側に黒い円筒形の防舷材が下ろされ、さらに後続の艦たちが横付けしていく。
やがて、「陽炎」と「天津風」、「島風」と「白露」、「時雨」と「夕立」と言うふうに二列で着岸した。
「舷梯用意!」
ガタン!
横並びの艦同士に舷梯が渡され、乗艦者が他の艦に渡る用意が整う。
その様子を眺める来賓の中に、銀髪の女性と金髪の少女がいた。
銀髪の女性は年の頃二十五歳頃と見える。真っ白なブラウスと黒のタイトスカート、ベストを着用し、日本人とは思えぬ褐色の肌をしていた。
「セシャト~」
金髪の少女が銀髪の女性に話しかける。
「はい、何ですか?神様」
セシャトと呼ばれた女性は少女の方を向く。
「わしはてっきり『陸奥』や『長門』に乗れるものと思っていたのだぞ。それがこんな駆逐艦とは・・・・・・・・・」
神様と呼ばれた少年はセシャトに言う。
「艦の方々に怒られますよ」
セシャトはそう言うと、艦のほうを見た
「駆逐艦『天津風』、『白露』、『夕立』に乗艦のご来賓方。お集まりください。艦内にご案内いたします」
乗組員がメガホンを用いて乗艦者に呼び掛ける。全員が集まったことを確認すると、舷梯を通して岸壁側の艦内に導いた。
カン、カン、カン、カン・・・・・
乗艦者は一番主砲の前を通ると、さらに舷梯を伝って隣の艦に乗り移っていく。
「続きまして、『陽炎』、『島風』、『時雨』にご乗艦されるご来賓の皆様方。お集まりください」
乗員の声。セシャトは革製の旅行鞄を手に持つ。
「それでは、行きましょうか」
二人は『陽炎』舷梯に向かって歩き出した。
その呉市の一角、海に面した呉港に呉開陽高等学校はある。
「さーて、今日も頑張りますか」
僕―神崎永信はぐうっと伸びをすると、駆逐艦「陽炎」の最上甲板を駆けだす。
「永信~!内火艇の収容は終わったんでしょうね!」
艦橋の最上階、羅針艦橋の窓から艦長の初霜実が顔を出した。
「終わったよ!今行く!」
僕はそう言うと、艦橋内に入りラッタルを駆けあがる。
「遅いよ。ちょっと筋肉落ちたんじゃない?」
艦橋の扉を開けると、機関長の沖田夏芽がエンジンテレグラフをいじくりながら言った。
「そうかな?一応運動はしてるつもりなんだけど・・・・・」
「ちょっと!」
艦橋の一番前側に立っている実が声を上げる。
「そろそろ出港なんだから、準備しときなさいよ!」
「はいはい。わかってますよ」
僕はそう言うと、いつものように伝声管の前に立った。
「錨鎖詰め方!」
「錨鎖詰め方~!」
実の指示。僕はすかさず伝声管に向かって叫ぶ。
ガラガラガラガラ・・・・・
艦首の揚錨機が錨鎖を巻き上げ、その先の主錨が海中から引き上げられた。
「出港!」
パパパパー パパパパー パパパパーパパッパパー!
「出港―!」
艦内放送と喇叭が鳴り響く。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
うなる主機。
「両舷前進微速!」
「両舷前進微速―!」
チン!
夏芽がエンジンテレグラフを回す。
僕は後方のスイッチボックスに向かうと、無線機のマイクを手に取った。
「こちら呉開陽高等学校生徒艦隊駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在速度六ノットで呉港出港中です」
ガーーーー
《こちら呉港湾管理事務所。進路上の艦船に気を付け、港内は六ノット以下で航行してください。貴艦のご安航をお祈りします》
「こちら『陽炎』。承りました。ありがとうございます。通信は以上です」
僕はそう言うと、マイクを元に戻す。
「目的地は大阪港・・・・・・」
専用のホルダーに入れて携帯しているタブレット端末を取り出し、表示されている航路を確認した。
「まったく。体験航海に指名されなくてよかったと思ったら、さらに気を遣う賓客輸送なんて・・・・・・・・」
実はブツブツとつぶやきながら前方の海面を見つめる。
「両舷第一戦速」
「両舷第一戦速―」
チンチンチン!
夏芽がエンジンテレグラフを進め、小刻みなベルの音が鳴った。
「なんで賓客輸送が第五駆逐隊なのよ・・・・・・お召艦経験もあって艦内も広い『金剛』とか『比叡』に任せればいいじゃない」
「まあまあ、名誉なことだと思いなよ」
僕が言うと、実はぶすっとしながら言う。
「でも、だったらなおさら三年生の戦艦に任せないのよ。一年の操艦する駆逐艦なんて乗り心地も悪いでしょ」
「確かに。艦隊首脳部は何考えてるんだろうね・・・・・・・」
僕はそう言うとタブレットを見る。
「大阪港で関空からの賓客。神戸港で国内からの賓客を乗艦させ、そこでさらにアイドルグループの劇場船と合流。これを護衛しつつ呉に帰投・・・・・ね」
実はブツブツつぶやきながら航路を考えていた。
第五駆逐隊は艦隊旗艦旗である紫地に金の縁取り、真ん中に金の錨と菊花紋の旗を掲げた我が「陽炎」を先頭にし、「天津風」、「島風」、「白露」、「夕立」、「時雨」の順に単縦陣で航行している。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
各艦の煙突からはボイラーの排煙が立ち上り、天に昇っていく。
「右舷より客船!速度十六ノット!」
航海科見張り員の金愛蘭が右舷側見張り台で叫んだ。
「面舵三十度!」
「面舵三十度~!」
実が叫び、僕が伝声管に向かって復唱する。
「面舵三十度ヨーソロー」
伝声管の向こうから航海長、山城春奈が復唱した。
ぐぅぅっ
我が艦の艦首が右を向き、僚艦たちもそれに追従する。
ザァァァァァ!
客船の方も変針し、第五駆逐隊とすれ違う。
「あれは・・・・・」
僕はタブレットに表示されている瀬戸内海の船舶航行状況を見た。
「・・・・・商船三井所属『さんふらわあ ごーるど』か」
タブレット画面に表示された光点。フネを表すものだ。英字で船名が記されている。
「戻せ!」
実の指示。
「戻せ~」
僕は伝声管に復唱すると、前方を見た。
「両舷第三戦速。取り舵三十度」
「両舷第三戦速~!」
チン!
わたし―初霜実が指示を出すと、機関長の沖田夏芽が復唱してエンジンテレグラフを回す。
「取り舵三十度」
副長の神崎永信も伝声管に復唱した。
ぐぅぅっ
艦体をわずかに傾け、我が「陽炎」は変針する。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
航続の「天津風」、「島風」、「白露」、「時雨」、「夕立」も続いて変針した。
「対水上警戒減となせ」
船舶航行量の多い大阪湾周辺に備え、対水上警戒をさらに強化するよう指示。
ピッ!
インカムを入れる。
「総員入港用意!」
「了解!」
乗員たちがそれぞれの持ち場についた。
わたしは艦橋前面のガラス窓を下ろすと、前方を見る。
「あれね・・・・・」
大阪港の特徴として教えられた観覧車が見えた。
「両舷前進微速」
「両舷前進微速~」
艦の速度を六ノットまで落とし、大阪港に入港する航路に入る。
わたしは無線機のマイクを手に取る。無線周波数を大阪港湾局に合わせると、側面のスイッチを押した。
「こちら呉開陽高等学校駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在およそ六ノットで大阪港。天保山岸壁に着岸予定です。後続の五隻も同様です」
ガーーーー
少しの雑音の後、クリアな音声がスピーカーから聞こえてくる。
《こちら大阪港湾局。駆逐艦「陽炎」。了解いたしました。航行速度六ノット以下で港湾内は航行し、他の船舶に注意してください》
「こちら『陽炎』。承知いたしました」
わたしはそう言うと、接舷準備に入った。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
六隻の駆逐艦からなる艦隊が主機をうならせて接舷に入る。
ガァァァァァァァ・・・・・・・・・・・
まずは先頭を征く艦体に「カゲロフ」と書かれた艦。
先頭の艦が着岸すると、岸と反対側に黒い円筒形の防舷材が下ろされ、さらに後続の艦たちが横付けしていく。
やがて、「陽炎」と「天津風」、「島風」と「白露」、「時雨」と「夕立」と言うふうに二列で着岸した。
「舷梯用意!」
ガタン!
横並びの艦同士に舷梯が渡され、乗艦者が他の艦に渡る用意が整う。
その様子を眺める来賓の中に、銀髪の女性と金髪の少女がいた。
銀髪の女性は年の頃二十五歳頃と見える。真っ白なブラウスと黒のタイトスカート、ベストを着用し、日本人とは思えぬ褐色の肌をしていた。
「セシャト~」
金髪の少女が銀髪の女性に話しかける。
「はい、何ですか?神様」
セシャトと呼ばれた女性は少女の方を向く。
「わしはてっきり『陸奥』や『長門』に乗れるものと思っていたのだぞ。それがこんな駆逐艦とは・・・・・・・・・」
神様と呼ばれた少年はセシャトに言う。
「艦の方々に怒られますよ」
セシャトはそう言うと、艦のほうを見た
「駆逐艦『天津風』、『白露』、『夕立』に乗艦のご来賓方。お集まりください。艦内にご案内いたします」
乗組員がメガホンを用いて乗艦者に呼び掛ける。全員が集まったことを確認すると、舷梯を通して岸壁側の艦内に導いた。
カン、カン、カン、カン・・・・・
乗艦者は一番主砲の前を通ると、さらに舷梯を伝って隣の艦に乗り移っていく。
「続きまして、『陽炎』、『島風』、『時雨』にご乗艦されるご来賓の皆様方。お集まりください」
乗員の声。セシャトは革製の旅行鞄を手に持つ。
「それでは、行きましょうか」
二人は『陽炎』舷梯に向かって歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
『後宮薬師は名を持たない』
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる