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~幕間2~
第56話 本格的に装備を整えるための手配とこの世界の魔剣、聖剣などに関する薀蓄の件
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当初はこんなに長居するつもりはなかったのに結局、かなりの期間をメルキオールで過ごしている俺達。
錬金術師ギルドのギルド長であるミーネさんと冒険者ギルドのギルド長のバルガスのとっつぁん、ヘリオスギルド総長と懇意にできたのは嬉しい誤算だったが、併せて巻き込まれた事件、依頼が厄介だった。
そして、当初予定していたバルタザール騎士王国に行くのが先延ばしになっている理由の1つが、メルキオールの方が多くの物や情報がバルタザール騎士王国よりも集まるのがわかった。加えて、ダンジョンの情報が沢山集まったという点にある。
また、新たに見つかった早期に解決すべき問題点、反省点をなんとかするのを飛鳥達と話し合って、優先することにした。
今回の豚鬼事件で反省すべき点はいくつもあるが、その1つに俺達専用の決戦用の装備を用意していなかった点がある。
決戦用装備とする以上、その威力などを勘案すると、普段の戦闘で使うのは明らかに過剰。例えるならば最弱の小鬼1匹に対してクロエの【メガ・フレア】を放つ様なものだ。
今回の様な魔王、強敵が相手の時の戦闘において、強力な専用武器がないことが完全に命取りになる。
現に今回の戦闘で飛鳥とクロエはメルキオールの武器屋で購入した長剣と格闘用の籠手を使用していた。
また、今回臨時とはいえ、パーティーメンバーだったシルビア嬢が防具を戦闘中に破壊された。
今後対峙する強敵相手には他のメンバーで同様のことや武器破壊を受けることが十分ありうる。
この世界は広いから、俺達より強い敵がいることは当然として、賢い敵はこちらの武器と防具の破壊を狙ってくることも視野に入れて戦わなければいけない。
幸いと言っていいのかはわからないが、この世界最強の魔物の一角である竜の素材が既に手元にあるので、これを活用する。
いつかいつかと言って、俺達のうちの誰かが死体になったら笑い話にもならない。
素材を武器に加工する際に選べる選択肢は2つ。
1つは自分でやる方法。
利点は加工できたら即座に使える。自前でするから、人件費がかからない。
欠点は俺の鍛治レベルが現時点では低いため、作製に失敗してしまうリスクがある。他にも素材を活かした武器を作れない可能性もある。
もう1つは技師ギルドから職人を専属として紹介してもらって仕事として作製を依頼する方法。
利点は素材を活かした武器、頼んだ武器がきちんと出来上がる可能性が高いこと。専門家が作るため、失敗する可能性が低いこと。
欠点は人件費が発生し、それがどれくらいかかるか不明なこと。また相手のモラルが低いと素材が横流しされるか、作製された武器を持ち逃げされてしまうかもしれない可能性があること。
悩んだが、俺は自惚れるつもりはないので、素直に技師ギルドに専属の契約を結べる職人の紹介を依頼することにした。
ラノベとかではチート主人公が単独で専門家の業物を超える完成度の武器を簡単に作りあげる物がある。
それができるからチートなのだろうが、素人が作った物が専門家の最高傑作を超えるのはまずありえないし、使えることと、造れることは全く別のことなので、混同するのは考え違いも甚だしいと俺は思う。
自身でモノを作ることを俺は否定しないが、独学での製作には限界があるから、きちんと誰かにみてもらったほうがいい。
専門職が費やしてきた人生で得た経験や勘を、たしかに簡単にスキルで上回ることができるかもしれない。
しかし、スキルは万能ではない。あくまでスキルは技能。
高レベルスキル持っていても武器を使いこなせなければ意味がない。
扱う素材が超貴重素材だけに、俺は信頼できる最高の技術を持つ職人に依頼したい。
加えて、飛鳥の本来の主武器で俺も使う予定の刀は製法が長剣とは異なるから、作れる職人も限られる。
当然、刀を作れる職人が望ましいが、いなければ練習して作れる様になってもらうつもりだ。この点も了承できない鍛冶職人に俺は頼むつもりはない。
刀の製法は以前、My Padで調べてデータを保存してある。それを印刷した資料を読んで、練習してもらうつもりだ。資料は当然持ち出し禁止。
ネットショッピングで刀が売ってないか一応調べたが、値段がシャレにならなかったので断念。
手持ち全財産でも無理って……。
結局、職人の手配は俺単独では絶対に不可能なので、まず、ベルさん……本人の呼び捨て希望でベルに改称。
彼女に相談して、ヘリオスギルド総長を通して技師ギルドに俺の提示した条件を満たす専属契約可能な鍛治職人の紹介をお願いした。
しばらくして、技師ギルドから職人を選定しているので、決まり次第顔合わせの打ち合わせをしたいので、改めて連絡すると返事がきたので、了解した。
次に俺は武器の素材をメルキオールの市場で探した。
武器の素材になる金属は北ではなく、メルキオールの西地区と南地区の境界に店舗が並んでいた。俺の習作のため、いろいろ見繕って買った。
ちなみに武器と防具屋は中級以下のものは冒険者ギルドの向かいの区域に、上級以上のものは西地区に店舗が分かれている。
これは防犯と身の丈に不釣り合いな武器を買って使いこなせないということを防ぐ意図があるそうだ。
もっとも、後者に関しては金持ちボンボンの冒険者相手では効果がないため、毎年一定数の冒険者が上級武器を使いこなせないで怪我をしているらしい。馬鹿である。
装備の可否に関わることは基本的にない。
ただし、戦斧や戦槌などで金属製の重量級武器を使いこなす場合は筋力がC+以上ないと厳しい。
下手すると振り回すことができずに、逆に武器に振り回される醜態を晒すことになる。
もっとも、腕力を増強する装飾品を装備することや筋力を増強する補助魔法を使えばこの問題を一時的ではあるが、解消できる。
あとは使い手を選ぶ知性ある武器は武器に宿っている自我意識に認められない限り、装備はできても真価を発揮することができない。
ただし、知性ある武器自体が希少武器なので滅多にお目にかかれない。
よくよく考えてみれば、受け答えできる魔法生物を武器に付与すれば作れるのではないかと俺は考えている。
だから、ケイロンはこの知性ある武器に該当するのかもしれない……深く考えるのはよそう。
この世界にも聖剣や魔剣、神剣というものなどがあるそうだ。
ヲタの性でいろいろとこの手の情報を集めてしまった。
それらの存在をオディオ王国の書庫で確認したから、メルキオールでも情報を調べてみたが、どうやらその大半はダンジョンに眠っているらしい。
しかも、名称はエクスカリバーとかよく知る名前のものばかり。
さらに詳しく調べたところ、その分類も多種多様。中には物騒なものもある様だ。
剣と言っても長剣という分類ではなく武器という括りを剣という意味でここでは説明しよう。
まず、魔剣。これは武器自体に魔石や魔術刻印が施されていて、刻まれている【魔術】を魔剣に込められている魔力が尽きない限り使用可能。
魔力の補充方法は魔石の交換や【魔力譲渡】によって可能となっている。
一番数が多く、使用できる【魔術】が簡単なものは製法も知られている。
次に呪剣。読んで字の如く、呪いが込められている剣。
装備すると、外せないというのはお約束。
装備した呪剣が知性ある武器だった場合は装備者は呪剣に肉体を乗っ取られるのと同義。
呪剣は総じて強力な破壊力を装備者にもたらす一方で、まず間違いなく不幸もお届けしている。
記録に残っている所有者達の末路はいづれもロクでもない死に方だったり、生きていると言えるのか判断に悩むものばかりだった。
また、聖剣もこの呪剣と似た様な性質を持っている。
聖剣は知性ある武器と同じく、自我意識の有無は別として使い手を選び、資格がないものが使おうとしても武器にすらならない。
その一方で、資格者が手にすると、勝利と栄光を齎す。
ただ、それだけであれば呪剣と同列に俺も扱わない。
聖剣は装備した者が得た勝利が大きく、栄光が華々しければ華々しい程、その幸福に比例して、その後に使い手に訪れる敗北と衰退といった不幸が大きいものとなり、総じて、装備者の運命をプラスマイナスゼロに持っていく性質を持っている。
それから、聖剣は勇者の武器であるという間違った認識もされていることがある。
聖剣の使い手≠善人ということは勇者≠善人が示しているのと同じ信憑性を持っているので注意が必要だ。
そして、この聖剣の呪い染みた不幸をもたらす効果だが、これを回避する方法はある。しかも、実際に実践しやがった奴がいる。
初代オディオ王国国王、ユーイチ・ナルミ・オディオだ。
奴は自分の聖剣グロリアスブリンガーの力で勝利と栄光を手にする一方で、訪れる不幸を捕らえた闇黒魔竜クロノエクソス、前世のクロエに押し付けていた。
余談だが、奴が使っていたグロリアスブリンガーは資格者が死亡した後に行方不明になっている。
そして、神剣。この武器は神の力を具現化した物で、神の神格が高い程その威力も上がる。
神剣の使い手は大抵、その神の信者だったり、神がその使い手を認めて力を貸しても良いとした場合に下賜される。
他にも特殊な儀式を用いて依り代となる武器にその神の力を宿したり、封じ込めることでも神剣は作り出すことができると記述している書物があった。この方法で作り出された神剣の使い手は儀式で決められるらしい。
最後に聖魔剣というモノがあるらしい。これは前述の魔剣とも聖剣とも異なる物で、詳しく記述している書物はないに等しかった。
聖魔剣の概要としては、自然の力を魔力で具現化して武器の形に固定したものらしい。製法も遺失した技術らしいので、もしかしたら、未発見なだけで今尚ダンジョンで眠っているかもしれない。
錬金術師ギルドのギルド長であるミーネさんと冒険者ギルドのギルド長のバルガスのとっつぁん、ヘリオスギルド総長と懇意にできたのは嬉しい誤算だったが、併せて巻き込まれた事件、依頼が厄介だった。
そして、当初予定していたバルタザール騎士王国に行くのが先延ばしになっている理由の1つが、メルキオールの方が多くの物や情報がバルタザール騎士王国よりも集まるのがわかった。加えて、ダンジョンの情報が沢山集まったという点にある。
また、新たに見つかった早期に解決すべき問題点、反省点をなんとかするのを飛鳥達と話し合って、優先することにした。
今回の豚鬼事件で反省すべき点はいくつもあるが、その1つに俺達専用の決戦用の装備を用意していなかった点がある。
決戦用装備とする以上、その威力などを勘案すると、普段の戦闘で使うのは明らかに過剰。例えるならば最弱の小鬼1匹に対してクロエの【メガ・フレア】を放つ様なものだ。
今回の様な魔王、強敵が相手の時の戦闘において、強力な専用武器がないことが完全に命取りになる。
現に今回の戦闘で飛鳥とクロエはメルキオールの武器屋で購入した長剣と格闘用の籠手を使用していた。
また、今回臨時とはいえ、パーティーメンバーだったシルビア嬢が防具を戦闘中に破壊された。
今後対峙する強敵相手には他のメンバーで同様のことや武器破壊を受けることが十分ありうる。
この世界は広いから、俺達より強い敵がいることは当然として、賢い敵はこちらの武器と防具の破壊を狙ってくることも視野に入れて戦わなければいけない。
幸いと言っていいのかはわからないが、この世界最強の魔物の一角である竜の素材が既に手元にあるので、これを活用する。
いつかいつかと言って、俺達のうちの誰かが死体になったら笑い話にもならない。
素材を武器に加工する際に選べる選択肢は2つ。
1つは自分でやる方法。
利点は加工できたら即座に使える。自前でするから、人件費がかからない。
欠点は俺の鍛治レベルが現時点では低いため、作製に失敗してしまうリスクがある。他にも素材を活かした武器を作れない可能性もある。
もう1つは技師ギルドから職人を専属として紹介してもらって仕事として作製を依頼する方法。
利点は素材を活かした武器、頼んだ武器がきちんと出来上がる可能性が高いこと。専門家が作るため、失敗する可能性が低いこと。
欠点は人件費が発生し、それがどれくらいかかるか不明なこと。また相手のモラルが低いと素材が横流しされるか、作製された武器を持ち逃げされてしまうかもしれない可能性があること。
悩んだが、俺は自惚れるつもりはないので、素直に技師ギルドに専属の契約を結べる職人の紹介を依頼することにした。
ラノベとかではチート主人公が単独で専門家の業物を超える完成度の武器を簡単に作りあげる物がある。
それができるからチートなのだろうが、素人が作った物が専門家の最高傑作を超えるのはまずありえないし、使えることと、造れることは全く別のことなので、混同するのは考え違いも甚だしいと俺は思う。
自身でモノを作ることを俺は否定しないが、独学での製作には限界があるから、きちんと誰かにみてもらったほうがいい。
専門職が費やしてきた人生で得た経験や勘を、たしかに簡単にスキルで上回ることができるかもしれない。
しかし、スキルは万能ではない。あくまでスキルは技能。
高レベルスキル持っていても武器を使いこなせなければ意味がない。
扱う素材が超貴重素材だけに、俺は信頼できる最高の技術を持つ職人に依頼したい。
加えて、飛鳥の本来の主武器で俺も使う予定の刀は製法が長剣とは異なるから、作れる職人も限られる。
当然、刀を作れる職人が望ましいが、いなければ練習して作れる様になってもらうつもりだ。この点も了承できない鍛冶職人に俺は頼むつもりはない。
刀の製法は以前、My Padで調べてデータを保存してある。それを印刷した資料を読んで、練習してもらうつもりだ。資料は当然持ち出し禁止。
ネットショッピングで刀が売ってないか一応調べたが、値段がシャレにならなかったので断念。
手持ち全財産でも無理って……。
結局、職人の手配は俺単独では絶対に不可能なので、まず、ベルさん……本人の呼び捨て希望でベルに改称。
彼女に相談して、ヘリオスギルド総長を通して技師ギルドに俺の提示した条件を満たす専属契約可能な鍛治職人の紹介をお願いした。
しばらくして、技師ギルドから職人を選定しているので、決まり次第顔合わせの打ち合わせをしたいので、改めて連絡すると返事がきたので、了解した。
次に俺は武器の素材をメルキオールの市場で探した。
武器の素材になる金属は北ではなく、メルキオールの西地区と南地区の境界に店舗が並んでいた。俺の習作のため、いろいろ見繕って買った。
ちなみに武器と防具屋は中級以下のものは冒険者ギルドの向かいの区域に、上級以上のものは西地区に店舗が分かれている。
これは防犯と身の丈に不釣り合いな武器を買って使いこなせないということを防ぐ意図があるそうだ。
もっとも、後者に関しては金持ちボンボンの冒険者相手では効果がないため、毎年一定数の冒険者が上級武器を使いこなせないで怪我をしているらしい。馬鹿である。
装備の可否に関わることは基本的にない。
ただし、戦斧や戦槌などで金属製の重量級武器を使いこなす場合は筋力がC+以上ないと厳しい。
下手すると振り回すことができずに、逆に武器に振り回される醜態を晒すことになる。
もっとも、腕力を増強する装飾品を装備することや筋力を増強する補助魔法を使えばこの問題を一時的ではあるが、解消できる。
あとは使い手を選ぶ知性ある武器は武器に宿っている自我意識に認められない限り、装備はできても真価を発揮することができない。
ただし、知性ある武器自体が希少武器なので滅多にお目にかかれない。
よくよく考えてみれば、受け答えできる魔法生物を武器に付与すれば作れるのではないかと俺は考えている。
だから、ケイロンはこの知性ある武器に該当するのかもしれない……深く考えるのはよそう。
この世界にも聖剣や魔剣、神剣というものなどがあるそうだ。
ヲタの性でいろいろとこの手の情報を集めてしまった。
それらの存在をオディオ王国の書庫で確認したから、メルキオールでも情報を調べてみたが、どうやらその大半はダンジョンに眠っているらしい。
しかも、名称はエクスカリバーとかよく知る名前のものばかり。
さらに詳しく調べたところ、その分類も多種多様。中には物騒なものもある様だ。
剣と言っても長剣という分類ではなく武器という括りを剣という意味でここでは説明しよう。
まず、魔剣。これは武器自体に魔石や魔術刻印が施されていて、刻まれている【魔術】を魔剣に込められている魔力が尽きない限り使用可能。
魔力の補充方法は魔石の交換や【魔力譲渡】によって可能となっている。
一番数が多く、使用できる【魔術】が簡単なものは製法も知られている。
次に呪剣。読んで字の如く、呪いが込められている剣。
装備すると、外せないというのはお約束。
装備した呪剣が知性ある武器だった場合は装備者は呪剣に肉体を乗っ取られるのと同義。
呪剣は総じて強力な破壊力を装備者にもたらす一方で、まず間違いなく不幸もお届けしている。
記録に残っている所有者達の末路はいづれもロクでもない死に方だったり、生きていると言えるのか判断に悩むものばかりだった。
また、聖剣もこの呪剣と似た様な性質を持っている。
聖剣は知性ある武器と同じく、自我意識の有無は別として使い手を選び、資格がないものが使おうとしても武器にすらならない。
その一方で、資格者が手にすると、勝利と栄光を齎す。
ただ、それだけであれば呪剣と同列に俺も扱わない。
聖剣は装備した者が得た勝利が大きく、栄光が華々しければ華々しい程、その幸福に比例して、その後に使い手に訪れる敗北と衰退といった不幸が大きいものとなり、総じて、装備者の運命をプラスマイナスゼロに持っていく性質を持っている。
それから、聖剣は勇者の武器であるという間違った認識もされていることがある。
聖剣の使い手≠善人ということは勇者≠善人が示しているのと同じ信憑性を持っているので注意が必要だ。
そして、この聖剣の呪い染みた不幸をもたらす効果だが、これを回避する方法はある。しかも、実際に実践しやがった奴がいる。
初代オディオ王国国王、ユーイチ・ナルミ・オディオだ。
奴は自分の聖剣グロリアスブリンガーの力で勝利と栄光を手にする一方で、訪れる不幸を捕らえた闇黒魔竜クロノエクソス、前世のクロエに押し付けていた。
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他にも特殊な儀式を用いて依り代となる武器にその神の力を宿したり、封じ込めることでも神剣は作り出すことができると記述している書物があった。この方法で作り出された神剣の使い手は儀式で決められるらしい。
最後に聖魔剣というモノがあるらしい。これは前述の魔剣とも聖剣とも異なる物で、詳しく記述している書物はないに等しかった。
聖魔剣の概要としては、自然の力を魔力で具現化して武器の形に固定したものらしい。製法も遺失した技術らしいので、もしかしたら、未発見なだけで今尚ダンジョンで眠っているかもしれない。
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