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第3章 自由連合同盟都市国家メルキオール 地方城塞都市カイロス編
第64話 順調に進む訓練と暗雲の兆しの件
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後に"死の行軍と陰で囁かれる様になる冒険者ギルドとメルキオール政府軍の特殊訓練の原型となった俺達の特訓は3日目を迎えた。
完全休養日の3日目はまったり景色を楽しみつつ馬車の旅。
「目標補足、排除シマス」
とはいかず、襲い掛かってくる魔物。
その魔物共はケイロンが弓矢で仕留めてドロップ品を【空間収納】に入れてくれる。快適すぎる。
元々整備されている街道をなぞっているため、魔物との遭遇と数自体がそれほど多くないので、ケイロンは足を止めずに馬車を牽きながら弓矢の射撃と使い捨て投げ槍等の【投擲】で殲滅している。
この散発的な戦闘のおかげで、最終的に今回の旅でケイロンの【騎射】はレベルが上がり、【騎射LV5】になる。
ケイロンは生まれて1年経っていないのだが、もうスキルレベルの折り返し地点。
これからは次のレベルが上がるまでがキツくなる。
しかし、ケイロン、おそろしい子!
他にも【投擲】や【投槍】も上がり、どちらもLV4だ。
馬車旅の予定は、2日の遅れを3日目の休養日の移動で取り戻していくことにメルキオールを出る前の話し合いで決まっていた。
「いやいや、本当に揺れが少ないし、座り心地がいい椅子だね」
ヘイロンさんはそう言って背もたれに体重を預けて、のんびり優雅に紅茶を飲んでいる。
彼は箱馬車のリクライニングシートを気に入り、職場の椅子にできないかと言い出してきた。
シートを倒せば簡易ベッドになるし、フットレスも付いているから、そりゃ、欲しくなりますよね。
俺は既に私室と錬金術部屋に自作したのを置いているがな。
メルキオールに戻ってから交渉するという保留にして、俺はこの場での明確な回答を避けた。
「ぐぅ……体がぁ……」
訓練に参加していないヘリオスさんとダウン者の介護要員へファイスさん、訓練に参加したけれども、疲労が然程ないクロエと俺は日常動作に問題ない。
しかし、真っ先に特訓でダウンしてしまったドワーフのヴァルカさんは筋肉疲労と筋肉痛が激しくて、完全に動けない様子だ。
飛鳥は辛うじて多少ぎこちないが、日常動作で動けるまで回復。ただ、念のためクロエが付いて様子を見ている。
ベルに至ってはメイドの矜恃なのか、飛鳥以上に疲弊しているはず。しかし、表面上は全く普段と変わらない所作をしている。俺の傍に控えてくれているので、俺が様子を見ている。
一見問題なさそうに見えるけれども、訓練に参加している面子は完全休養日には箱馬車の後ろに新たに連結した試作寝台専用馬車の中で主に過ごしてもらっている。
この試作寝台馬車には酸素カプセルも設置してある。風呂、トイレも付いて、多重に張った各種【障壁魔術】と完全遮音遮光。
■
「君は一体何と闘うつもりなのかね」
と、この試作寝台専用馬車を目にしたヘリオスさんが呆れた様に問い掛けてきた。
「もちろん、俺と嫁達、家族の平穏豊かな暮らしを邪魔するもの全てですよ」
笑顔で即答した俺に、ヘリオスさんは
「そうか、そうか……」
と呆れた様な、納得した様な頷きと返事を返してきた。
■
「これは3人の様子を明日も見て、万全でなければ明日も休養日にしたほうがいいかな」
「休む時間を増やしてしまって大丈夫なのですか?」
ヘファイスさんが疑問を投げかけてきた。
この世界は体の筋肉の構造などは、元いた世界とほとんど同じなのにスポーツ科学などがないから当然だ。
「肉体を酷使する訓練後、およそ24時間から48時間の休息をとると、筋肉が訓練前より増加して過負荷に強くなる超回復という仕組みがあるはずなんですよ。休む時間をとらずに毎日やっても筋肉が破壊されて逆効果。休む時間をとり過ぎると、せっかくついた筋肉が元に戻って、訓練が台無しになってしまうはず。他にも食事にも注意しないといけませんが、そこはちゃんとバランス考えた献立にしてますから、大丈夫です」
スポーツ医学や栄養学もない世界だから、どうしても素人の付け焼き刃知識に頼ってしまうことになるのは否めない。
でもやらないよりはマシだ。幸い資料は俺のMy Padにあるから、そこから献立を決めている。
それにどこまでこの世界の法則が同じかは分からない。
もしかしたら、異なる部分もあるかもしれない。
今回の訓練はこの検証も含んでいることを訓練実施前にみんなに頭を下げて伝えている。みんなは快諾してくれた。
「なるほど、今回のこの訓練結果、バルガス君にも報告するのだろう? 結果次第ではメルキオールの軍隊の訓練にもその考えを採用させてもらうよ」
さらりとプレッシャーをかけてきたヘリオスさん。流石、ギルド総長の地位に就くだけあって、抜け目がない。
まぁ、死に体とはいえ、未だ脅威になり得るオディオ王国はしぶとく生き残っている。
勝ち目がないのにメルキオールに王族が軍隊率いて、いつ攻め込んでくるかわからないから、たしかに備えておくことにこしたことはない。
俺はベルが付き添いの下、休憩地の青空の下でヘリオスさんと訓練結果をある程度譲渡する契約を交わした。
それから、俺達は休憩地点で食事と長時間の乗車で固まった体をストレッチなどで解してゆっくり過ごした。
■
散発的な雑魚魔物、ワイルドハウンドやワイルドボア、ワイルドホーンなどの襲撃はあったものの、全て俺とクロエ、ケイロンが撃退した。
恙無く訓練を続けて、飛鳥とベルも途中から休憩地点まで完走できる様になった。
俺の役得がなくなったが、喜ばしいことだ。
始めのころは途中でダウンしていたヴァルカさんも今では休憩地点まで完走できるようになった。
最終的に諦めずに続けた全員が余裕をもって完走できる様になって、訓練の目的を達成した。
ここで鍛えた肉体に維持がまた問題になりそうだが、それは経過を見ないとわからない。
今回の訓練と同じ運動量を日常生活で維持するのは無理。
訓練前と同じ元の状態に戻ったら、なんらかの対処方法を考えなければ。
今日が最後の訓練日で、あとは目的地のエレボール山脈の麓にあって、補給地にする城塞都市カイロスの門の傍で野営して到着となる……はずだったのだが、
「マスター、前方ニ盗賊ノ被害ニ遭ッタト思シキ馬車団ヲ確認。残念ナガラ生存者ハイマセン」
最後の休憩地を出発してから、数時間後、ケイロンが報告をしてきた。
「ユウ君、……」
「はい、わかってますよ。ケイロン、現場で一旦停車してくれ」
「了解」
■
「これは酷いな」
思わずその光景を見て、感想が自然と出てしまった。
突然の弓矢と【火魔術】による奇襲で、護衛のまとめ役を瞬殺。
まとまりを欠いた護衛達を1人1人を複数人で嬲り殺し。
最後に残った商隊の非戦闘員の男性達の指を一本一本切り落としてから、手足を切り落として徐々に惨殺している。
商隊には奴隷商人もいた様で、男奴隷達は檻から出られない所を、盗賊達に火矢と【火魔術】で焼き殺されていた。
全て俺の【鑑定】が教えてくれた内容だ。
女奴隷達の姿はなく、連れ出されたと思しき跡が残っていた。
「ふむ、この残虐な手口はこの辺を縄張りにして最近急速に勢力を拡大しているという"六連団"という盗賊の一味だろうな」
ヘリオスさんが情報をくれたが、その情報はあまり嬉しくない。
面倒なその盗賊団と戦う羽目になりそうだ。
というか、その盗賊団の下っ端数名が【索敵】に引っかかって、こちらに接近してきているのがわかった。
完全休養日の3日目はまったり景色を楽しみつつ馬車の旅。
「目標補足、排除シマス」
とはいかず、襲い掛かってくる魔物。
その魔物共はケイロンが弓矢で仕留めてドロップ品を【空間収納】に入れてくれる。快適すぎる。
元々整備されている街道をなぞっているため、魔物との遭遇と数自体がそれほど多くないので、ケイロンは足を止めずに馬車を牽きながら弓矢の射撃と使い捨て投げ槍等の【投擲】で殲滅している。
この散発的な戦闘のおかげで、最終的に今回の旅でケイロンの【騎射】はレベルが上がり、【騎射LV5】になる。
ケイロンは生まれて1年経っていないのだが、もうスキルレベルの折り返し地点。
これからは次のレベルが上がるまでがキツくなる。
しかし、ケイロン、おそろしい子!
他にも【投擲】や【投槍】も上がり、どちらもLV4だ。
馬車旅の予定は、2日の遅れを3日目の休養日の移動で取り戻していくことにメルキオールを出る前の話し合いで決まっていた。
「いやいや、本当に揺れが少ないし、座り心地がいい椅子だね」
ヘイロンさんはそう言って背もたれに体重を預けて、のんびり優雅に紅茶を飲んでいる。
彼は箱馬車のリクライニングシートを気に入り、職場の椅子にできないかと言い出してきた。
シートを倒せば簡易ベッドになるし、フットレスも付いているから、そりゃ、欲しくなりますよね。
俺は既に私室と錬金術部屋に自作したのを置いているがな。
メルキオールに戻ってから交渉するという保留にして、俺はこの場での明確な回答を避けた。
「ぐぅ……体がぁ……」
訓練に参加していないヘリオスさんとダウン者の介護要員へファイスさん、訓練に参加したけれども、疲労が然程ないクロエと俺は日常動作に問題ない。
しかし、真っ先に特訓でダウンしてしまったドワーフのヴァルカさんは筋肉疲労と筋肉痛が激しくて、完全に動けない様子だ。
飛鳥は辛うじて多少ぎこちないが、日常動作で動けるまで回復。ただ、念のためクロエが付いて様子を見ている。
ベルに至ってはメイドの矜恃なのか、飛鳥以上に疲弊しているはず。しかし、表面上は全く普段と変わらない所作をしている。俺の傍に控えてくれているので、俺が様子を見ている。
一見問題なさそうに見えるけれども、訓練に参加している面子は完全休養日には箱馬車の後ろに新たに連結した試作寝台専用馬車の中で主に過ごしてもらっている。
この試作寝台馬車には酸素カプセルも設置してある。風呂、トイレも付いて、多重に張った各種【障壁魔術】と完全遮音遮光。
■
「君は一体何と闘うつもりなのかね」
と、この試作寝台専用馬車を目にしたヘリオスさんが呆れた様に問い掛けてきた。
「もちろん、俺と嫁達、家族の平穏豊かな暮らしを邪魔するもの全てですよ」
笑顔で即答した俺に、ヘリオスさんは
「そうか、そうか……」
と呆れた様な、納得した様な頷きと返事を返してきた。
■
「これは3人の様子を明日も見て、万全でなければ明日も休養日にしたほうがいいかな」
「休む時間を増やしてしまって大丈夫なのですか?」
ヘファイスさんが疑問を投げかけてきた。
この世界は体の筋肉の構造などは、元いた世界とほとんど同じなのにスポーツ科学などがないから当然だ。
「肉体を酷使する訓練後、およそ24時間から48時間の休息をとると、筋肉が訓練前より増加して過負荷に強くなる超回復という仕組みがあるはずなんですよ。休む時間をとらずに毎日やっても筋肉が破壊されて逆効果。休む時間をとり過ぎると、せっかくついた筋肉が元に戻って、訓練が台無しになってしまうはず。他にも食事にも注意しないといけませんが、そこはちゃんとバランス考えた献立にしてますから、大丈夫です」
スポーツ医学や栄養学もない世界だから、どうしても素人の付け焼き刃知識に頼ってしまうことになるのは否めない。
でもやらないよりはマシだ。幸い資料は俺のMy Padにあるから、そこから献立を決めている。
それにどこまでこの世界の法則が同じかは分からない。
もしかしたら、異なる部分もあるかもしれない。
今回の訓練はこの検証も含んでいることを訓練実施前にみんなに頭を下げて伝えている。みんなは快諾してくれた。
「なるほど、今回のこの訓練結果、バルガス君にも報告するのだろう? 結果次第ではメルキオールの軍隊の訓練にもその考えを採用させてもらうよ」
さらりとプレッシャーをかけてきたヘリオスさん。流石、ギルド総長の地位に就くだけあって、抜け目がない。
まぁ、死に体とはいえ、未だ脅威になり得るオディオ王国はしぶとく生き残っている。
勝ち目がないのにメルキオールに王族が軍隊率いて、いつ攻め込んでくるかわからないから、たしかに備えておくことにこしたことはない。
俺はベルが付き添いの下、休憩地の青空の下でヘリオスさんと訓練結果をある程度譲渡する契約を交わした。
それから、俺達は休憩地点で食事と長時間の乗車で固まった体をストレッチなどで解してゆっくり過ごした。
■
散発的な雑魚魔物、ワイルドハウンドやワイルドボア、ワイルドホーンなどの襲撃はあったものの、全て俺とクロエ、ケイロンが撃退した。
恙無く訓練を続けて、飛鳥とベルも途中から休憩地点まで完走できる様になった。
俺の役得がなくなったが、喜ばしいことだ。
始めのころは途中でダウンしていたヴァルカさんも今では休憩地点まで完走できるようになった。
最終的に諦めずに続けた全員が余裕をもって完走できる様になって、訓練の目的を達成した。
ここで鍛えた肉体に維持がまた問題になりそうだが、それは経過を見ないとわからない。
今回の訓練と同じ運動量を日常生活で維持するのは無理。
訓練前と同じ元の状態に戻ったら、なんらかの対処方法を考えなければ。
今日が最後の訓練日で、あとは目的地のエレボール山脈の麓にあって、補給地にする城塞都市カイロスの門の傍で野営して到着となる……はずだったのだが、
「マスター、前方ニ盗賊ノ被害ニ遭ッタト思シキ馬車団ヲ確認。残念ナガラ生存者ハイマセン」
最後の休憩地を出発してから、数時間後、ケイロンが報告をしてきた。
「ユウ君、……」
「はい、わかってますよ。ケイロン、現場で一旦停車してくれ」
「了解」
■
「これは酷いな」
思わずその光景を見て、感想が自然と出てしまった。
突然の弓矢と【火魔術】による奇襲で、護衛のまとめ役を瞬殺。
まとまりを欠いた護衛達を1人1人を複数人で嬲り殺し。
最後に残った商隊の非戦闘員の男性達の指を一本一本切り落としてから、手足を切り落として徐々に惨殺している。
商隊には奴隷商人もいた様で、男奴隷達は檻から出られない所を、盗賊達に火矢と【火魔術】で焼き殺されていた。
全て俺の【鑑定】が教えてくれた内容だ。
女奴隷達の姿はなく、連れ出されたと思しき跡が残っていた。
「ふむ、この残虐な手口はこの辺を縄張りにして最近急速に勢力を拡大しているという"六連団"という盗賊の一味だろうな」
ヘリオスさんが情報をくれたが、その情報はあまり嬉しくない。
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