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06 類は友を呼ぶと言うけど、クズはクズ同士惹きつけ合うということか?
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今回の件の元凶であるメン公爵家の情報が優秀な部下達の手によって、続々と俺の下に集まって来ている。
現時点までに集まった情報をまとめたところ、事の発端は隠居している現公爵の親夫婦が早く孫の顔を見せろとケイ公爵に圧力をかけて迫ったことにあるようだ。
当然、その孫が指すのは愛人との子供ではなく、れっきとした貴族子女との間に設けた家を継ぐ子供のことだ。
愛人との子供ができたら、その子を後継にすると退かないケイに対し、血筋を重視する元公爵夫婦は最終手段として陛下による王命でケイ公爵が溺愛している愛人を叩き出し、強引に選抜した政略結婚をさせるとケイ公爵を脅したらしい。
焦ったケイは愛人と相談して、隠れ蓑として自身の爵位に見合う相手ーーー自業自得の借金で首が回らないオッド子爵夫妻ーーーにその借金を肩代わりする事を条件に、アリシアを仮面夫婦の相手に差し出すよう要求。
渡りに舟とオッド子爵夫妻は乗ろうとしたのをアリシア本人と彼女の弟で嫡男が猛反発。
子爵は嫡男を謹慎処分にして、アリシアの抗議を無視し、薬を盛ってケイにアリシアを差し出した。陛下や婚約者である俺に黙って。
オッド子爵の目論見は、ケイ公爵の暴走でアリシアを奪われたと俺達に報告することで責任を回避するというあまりにも俺達を侮った考えだった。
当然、オッド子爵夫妻は今、陛下の命で密かに捕らえられて王城の牢獄に収監されて臭い飯を食っている。
2人とも自身の無実を訴えて罪を伴侶になすりつけるという見苦しさを見せている。
なお、この2人は今回の件がひと段落してから、犯罪奴隷に落ちることが確定している。
そして、ケイ公爵とその愛人だが、商人達に相手にされず、困窮し出し、こちらも醜い仲違いを始めているらしい。
ケイ公爵はこれまで別邸で愛人と寝食の時間を過ごしていたが、今は本邸でアリシアと食事を共にしているそうだ。
但し、アリシアは食事を共にすることは一応、許してはいるが、ケイと同衾することは頑なに拒んでいる。
彼女に味方する公爵家の執事・侍女によって、アリシアの寝室に入ろうとしているところをケイは毎回懲りずに叩き出されて簀巻きにされているそうだ。
メン公爵家の内情がここまで細かく俺達が把握できているのは、偏に俺の元婚約者、アリシアが味方の公爵家の使用人を介して助けを求めてきたからだ。
彼女が今回のことを俺にことが露見するまで伝えられなかったのは、セイロン家に事前にバレて借金を返せなくなることを恐れた父母によって、メン公爵との結婚が成立するまでの条件で【制約】の魔術を薬で昏倒させられている間にかけられたらしい。
条件が結婚成立までというのはそれ以上の条件では子爵夫妻とメン公爵の魔力ではアリシアに【制約】の魔術をかけることができなかったからだそうだ。
現時点までに集まった情報をまとめたところ、事の発端は隠居している現公爵の親夫婦が早く孫の顔を見せろとケイ公爵に圧力をかけて迫ったことにあるようだ。
当然、その孫が指すのは愛人との子供ではなく、れっきとした貴族子女との間に設けた家を継ぐ子供のことだ。
愛人との子供ができたら、その子を後継にすると退かないケイに対し、血筋を重視する元公爵夫婦は最終手段として陛下による王命でケイ公爵が溺愛している愛人を叩き出し、強引に選抜した政略結婚をさせるとケイ公爵を脅したらしい。
焦ったケイは愛人と相談して、隠れ蓑として自身の爵位に見合う相手ーーー自業自得の借金で首が回らないオッド子爵夫妻ーーーにその借金を肩代わりする事を条件に、アリシアを仮面夫婦の相手に差し出すよう要求。
渡りに舟とオッド子爵夫妻は乗ろうとしたのをアリシア本人と彼女の弟で嫡男が猛反発。
子爵は嫡男を謹慎処分にして、アリシアの抗議を無視し、薬を盛ってケイにアリシアを差し出した。陛下や婚約者である俺に黙って。
オッド子爵の目論見は、ケイ公爵の暴走でアリシアを奪われたと俺達に報告することで責任を回避するというあまりにも俺達を侮った考えだった。
当然、オッド子爵夫妻は今、陛下の命で密かに捕らえられて王城の牢獄に収監されて臭い飯を食っている。
2人とも自身の無実を訴えて罪を伴侶になすりつけるという見苦しさを見せている。
なお、この2人は今回の件がひと段落してから、犯罪奴隷に落ちることが確定している。
そして、ケイ公爵とその愛人だが、商人達に相手にされず、困窮し出し、こちらも醜い仲違いを始めているらしい。
ケイ公爵はこれまで別邸で愛人と寝食の時間を過ごしていたが、今は本邸でアリシアと食事を共にしているそうだ。
但し、アリシアは食事を共にすることは一応、許してはいるが、ケイと同衾することは頑なに拒んでいる。
彼女に味方する公爵家の執事・侍女によって、アリシアの寝室に入ろうとしているところをケイは毎回懲りずに叩き出されて簀巻きにされているそうだ。
メン公爵家の内情がここまで細かく俺達が把握できているのは、偏に俺の元婚約者、アリシアが味方の公爵家の使用人を介して助けを求めてきたからだ。
彼女が今回のことを俺にことが露見するまで伝えられなかったのは、セイロン家に事前にバレて借金を返せなくなることを恐れた父母によって、メン公爵との結婚が成立するまでの条件で【制約】の魔術を薬で昏倒させられている間にかけられたらしい。
条件が結婚成立までというのはそれ以上の条件では子爵夫妻とメン公爵の魔力ではアリシアに【制約】の魔術をかけることができなかったからだそうだ。
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