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第1章 王国の北方、アウロラ公爵領で家庭教師生活
第2話 北のアウロラ公爵様が御呼びらしい
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教授にアウロラ公爵家公爵令嬢、シャルロット公女殿下の家庭教師の仕事をなかば丸投げされた俺は教授が手配した魔導列車鉄道に乗って王国の北にあるアウロラ公爵領に向かっている。
余談だが、俺が住んでいる王国で王家の傍系である公爵家の王位継承権保有の公爵令嬢は敬称として公女殿下と呼ばれている。俺の腐れ縁のウェルダー公爵令嬢であるフレアも王位継承権は現在7位。シャルロット様は諸々あって、最下位だ。
公爵家が家庭教師を雇う目的は王立学園の入試対策らしいのだが、詳しい話は公爵に聞くようにの一点張りで教授は教えてくれなかった。
よくよく考えて見れば入試まであと100日ちょっとのこの時期に受験生が新たな家庭教師を雇うのはおかしな話である。既にある程度の実力があればなんとかなるが、普通に考えて、その100日ちょっとの試験勉強で合格できるほど王立学園の入試は甘くはない。
まぁ、上級貴族の権力を使えばその限りではないのだろうが。その手を使うのであれば、俺を雇う必要は全くない。
これはなにかある。そして、これまでの教授との付き合いの経験から、まず間違いなく厄介ごとを教授に押し付けられたのだろう。
手配した列車(一等席)の出発時刻が迫っているという理由で、反論する前に教授に畳み掛ける様に研究室を追い出されてしまったけれども、座席に座ってこうやって考えことをしていても出発まで90分以上の余裕がある。
この仕事を終えて、王都戻ったときに研究室で所属研究生達を集め、教授を裁く教え子裁判を開かねばなるまい。教授に紹介されたこの家庭教師の仕事で得られるお給料は相場よりも高額ではあるが、それとこれとは別問題だ。
俺は切符と共に教授に押しつけるように渡された王都で人気のパン屋のサンドイッチ弁当を堪能して食べ終え、発車を待ちつつシャルロット様の授業計画を立てた。
授業の準備作業がひと段落したところで、俺は王国の地理を再確認することにした。
元々魔術大学に進学することは俺の予定になかったが、王立学園を卒業した後、俺は国内の名所を巡る旅行をする予定だったのだ。
王国は王都を中心とした東西南北にそれぞれ公爵家を配置しており、各々その領地を治めている。王国には住む場所によって強弱はあれど四季があり、春夏秋冬の季節毎に定期報告が各公爵家から王家へ行われている。
王国の東北の位置には200年前の戦闘を最後に、現在も国境を挟んで睨み合いが続いている敵対種族の魔族達が生活していて、彼等を統べる魔王が治めている魔族領がある。
北を治めているアウロラ公爵家と東を治めているシルフィス公爵家の連合軍が協力して国境の砦に駐留。魔族の動向を警戒している。
王国の北は夏は過ごしやすいが、秋から冬にかけては積雪が激しい過酷な豪雪地帯になる。丁度、そろそろ雪が吹雪き、寒さが激しくなる季節だった筈だ。既に南の公爵領に里帰りして今頃ようやく屋敷に着いたフレアが騎獣に乗って俺を追いかけてくることをフレアの母親であるメリッサさんが許すとは考えられない。
俺が王宮魔術師の試験に落とされたこととアウロラ公爵家の家庭教師に向かったことがフレアに伝わるのは騎獣よりも速い翼竜を使って急いでも、王都からウェルダー公爵領まで片道4日はかかる。彼女が知る頃には俺はアウロラ公爵家で家庭教師の仕事に専念していることだろう。
アウロラ公爵領はその過酷な土地柄から、国営の魔導列車鉄道の運営に力を注ぎ、馬車が主要交通手段である他の土地に比べて魔導車の普及が進んでいる。
教授が手配してくれた魔導列車も実は旅客が利用できるのは本日の最終便で今年は最後。後は春になるまで貨物列車として運用されることが通例となって決まっている。
国境の北には30年前にアウロラ公爵家と局地戦を行った帝国がある。【勇者】を擁するその帝国の更に北には極寒の広大な凍土、なんの準備もなく放り出されれば軽く死ねる生物を拒絶する土地が広がっている。
帝国は王国よりも古い歴史を持っており、250年以上前は王国一帯も帝国の土地だったと王立学園の歴史の教科書に記されている。
寒いのがそれほど得意ではない俺はアウロラ公爵領までが限界だ。それも今回の様な仕事が理由でなければ足を運ぶことはまずない。王国から亡命して北国の帝国に住むつもりはないし、旅行で訪れる予定は今の所ない。
もしかしたら、凍土がどんな物か少しだけ興味が惹かれているから、魔がさして、完全武装の日帰りで凍土を見に行くことはいつかあるかもしれないと益体もない考えが湧いてきた。
王国の南は俺の王立学園入学当初からの腐れ縁であるフレアの実家が治めているウェルダー公爵領。
ウェルダー公爵領は公爵家の中で最も領地面積が広い。その理由はこの世界に生まれる前の20年前に侵攻してきた隣接していた連邦諸国連合の2国の連合軍を返り討ちにして、報復の逆撃。侵略してきた2国を滅ぼしてウェルダー公爵領として吸収したからだ。
ウェルダー家もアウロラ家と同じ武の家柄ではあるが、女性の力が強い女系一族。フレアをはじめ女傑が多い。男子は男子で公爵家の一族である以上、無能であることは許されないため、総じて一族全員の個々の能力が恐ろしく高く、人材の層が厚い。
また内政面にも抜かりがなく、実力主義かつ、思考の柔軟さもあって、人材の大切さを理解している人達ばかり。一族だけでなく領民との結束も固いという敵には絶対回してはいけない一族だ。
飛び級させられて最初で最後になった王立学園時代の夏の長期休み。俺が下宿のために借りている借家に多重に張った防犯結界を休み開始の早朝、フレアに男解除されて、ウェルダー公爵領へと拉致られた。そして、フレアのご両親はもとより、祖父母、分家の人達にも俺は大歓迎されて夏の長期休みの大半をウェルダー公爵領で過ごしたのだった。
ウェルダー公爵領でも魔導列車鉄道は運用されているが、アウロラ公爵領と比べると規模は大きくない。それよりもウェルダー公爵家が後援している民間の#騎獣__グリフォン__と翼竜を使った空輸が盛んだ。
王国内であれば安価な魔導列車を使った国営の郵便を利用できるけれども、安価な分、どうしても届くまでに日数がかかる。一方、民営のグリフォン便と翼竜便は国営の郵便に比べて割高になるが、到着までの時間をかなり短縮できるため、かなりの需要が出ている。
それから、王国西へ思考が向いた所で、俺が乗っている魔導列車は目的地であるアウロラ公爵領の中心都市の駅に到着した。
一般人が魔導列車を利用できるのはここまで。ここから先にも魔導列車の駅は終点まで3つあるけれども、いづれも一般人は立ち入り禁止の軍事拠点。終点は帝国を監視している城砦だ。
空間魔術を応用して容量を魔改造した旅行鞄を手に持った俺はホームに降りた。駅に備え付けの時計を確認……定刻通りに到着しているのがわかった。
この世界にも時計はあるものの、一般にはあまり普及していない高級品。
フレアの今年の誕生日に、ウェルダー公爵家の家紋と刻印魔術の術式を蓋に刻み込んだ特注の懐中時計をプレゼントしたというか、させられた。そのお値段、教授から回された高額依頼2件分の報酬が消し飛んだ悪夢は未だ俺の記憶に新しい。
「失礼、ディーハルト・アレスター様でしょうか?」
執事服に身を包み、シルクハットを被ったロマンスグレーの老紳士が改札口を出た所で、俺に声をかけてきた。
「はい。教授の依頼を受けて参りましたディーハルトです。貴方はアウロラ公爵家の方ですか?」
「ええ、私はアウロラ公爵家で執事を務めさせていただいております。セバスチャン・ブルーウッドと申します。こちらはシャ…コホンッ、メイド見習いのレティシアでございます」
俺の問いかけに応え、頭に被っていた帽子を外して頭を下げてきたセバスチャン氏は彼の背後に隠れる様に立っていた小柄な少女の紹介もした。
「……」
俺の視線に対して、メイド服を身に纏った青みがかった銀髪セミロングの少女は緊張で固まっているのか、無言でぎこちない会釈を俺に返してきた。ふむ……。
「お屋敷でご当主がお待ちです。車を用意しておりますので、向かいましょう。お荷物をお預かりします」
そう言うや否や、セバスチャンさんは俺の旅行鞄を持って歩き出した。
初対面で荷物を持たせることに抵抗があった俺は自分で持っていくことを主張したものの、結局執事の仕事であるからとセバスチャンさんに言いくるめられて押し切られてしまった。
余談だが、俺が住んでいる王国で王家の傍系である公爵家の王位継承権保有の公爵令嬢は敬称として公女殿下と呼ばれている。俺の腐れ縁のウェルダー公爵令嬢であるフレアも王位継承権は現在7位。シャルロット様は諸々あって、最下位だ。
公爵家が家庭教師を雇う目的は王立学園の入試対策らしいのだが、詳しい話は公爵に聞くようにの一点張りで教授は教えてくれなかった。
よくよく考えて見れば入試まであと100日ちょっとのこの時期に受験生が新たな家庭教師を雇うのはおかしな話である。既にある程度の実力があればなんとかなるが、普通に考えて、その100日ちょっとの試験勉強で合格できるほど王立学園の入試は甘くはない。
まぁ、上級貴族の権力を使えばその限りではないのだろうが。その手を使うのであれば、俺を雇う必要は全くない。
これはなにかある。そして、これまでの教授との付き合いの経験から、まず間違いなく厄介ごとを教授に押し付けられたのだろう。
手配した列車(一等席)の出発時刻が迫っているという理由で、反論する前に教授に畳み掛ける様に研究室を追い出されてしまったけれども、座席に座ってこうやって考えことをしていても出発まで90分以上の余裕がある。
この仕事を終えて、王都戻ったときに研究室で所属研究生達を集め、教授を裁く教え子裁判を開かねばなるまい。教授に紹介されたこの家庭教師の仕事で得られるお給料は相場よりも高額ではあるが、それとこれとは別問題だ。
俺は切符と共に教授に押しつけるように渡された王都で人気のパン屋のサンドイッチ弁当を堪能して食べ終え、発車を待ちつつシャルロット様の授業計画を立てた。
授業の準備作業がひと段落したところで、俺は王国の地理を再確認することにした。
元々魔術大学に進学することは俺の予定になかったが、王立学園を卒業した後、俺は国内の名所を巡る旅行をする予定だったのだ。
王国は王都を中心とした東西南北にそれぞれ公爵家を配置しており、各々その領地を治めている。王国には住む場所によって強弱はあれど四季があり、春夏秋冬の季節毎に定期報告が各公爵家から王家へ行われている。
王国の東北の位置には200年前の戦闘を最後に、現在も国境を挟んで睨み合いが続いている敵対種族の魔族達が生活していて、彼等を統べる魔王が治めている魔族領がある。
北を治めているアウロラ公爵家と東を治めているシルフィス公爵家の連合軍が協力して国境の砦に駐留。魔族の動向を警戒している。
王国の北は夏は過ごしやすいが、秋から冬にかけては積雪が激しい過酷な豪雪地帯になる。丁度、そろそろ雪が吹雪き、寒さが激しくなる季節だった筈だ。既に南の公爵領に里帰りして今頃ようやく屋敷に着いたフレアが騎獣に乗って俺を追いかけてくることをフレアの母親であるメリッサさんが許すとは考えられない。
俺が王宮魔術師の試験に落とされたこととアウロラ公爵家の家庭教師に向かったことがフレアに伝わるのは騎獣よりも速い翼竜を使って急いでも、王都からウェルダー公爵領まで片道4日はかかる。彼女が知る頃には俺はアウロラ公爵家で家庭教師の仕事に専念していることだろう。
アウロラ公爵領はその過酷な土地柄から、国営の魔導列車鉄道の運営に力を注ぎ、馬車が主要交通手段である他の土地に比べて魔導車の普及が進んでいる。
教授が手配してくれた魔導列車も実は旅客が利用できるのは本日の最終便で今年は最後。後は春になるまで貨物列車として運用されることが通例となって決まっている。
国境の北には30年前にアウロラ公爵家と局地戦を行った帝国がある。【勇者】を擁するその帝国の更に北には極寒の広大な凍土、なんの準備もなく放り出されれば軽く死ねる生物を拒絶する土地が広がっている。
帝国は王国よりも古い歴史を持っており、250年以上前は王国一帯も帝国の土地だったと王立学園の歴史の教科書に記されている。
寒いのがそれほど得意ではない俺はアウロラ公爵領までが限界だ。それも今回の様な仕事が理由でなければ足を運ぶことはまずない。王国から亡命して北国の帝国に住むつもりはないし、旅行で訪れる予定は今の所ない。
もしかしたら、凍土がどんな物か少しだけ興味が惹かれているから、魔がさして、完全武装の日帰りで凍土を見に行くことはいつかあるかもしれないと益体もない考えが湧いてきた。
王国の南は俺の王立学園入学当初からの腐れ縁であるフレアの実家が治めているウェルダー公爵領。
ウェルダー公爵領は公爵家の中で最も領地面積が広い。その理由はこの世界に生まれる前の20年前に侵攻してきた隣接していた連邦諸国連合の2国の連合軍を返り討ちにして、報復の逆撃。侵略してきた2国を滅ぼしてウェルダー公爵領として吸収したからだ。
ウェルダー家もアウロラ家と同じ武の家柄ではあるが、女性の力が強い女系一族。フレアをはじめ女傑が多い。男子は男子で公爵家の一族である以上、無能であることは許されないため、総じて一族全員の個々の能力が恐ろしく高く、人材の層が厚い。
また内政面にも抜かりがなく、実力主義かつ、思考の柔軟さもあって、人材の大切さを理解している人達ばかり。一族だけでなく領民との結束も固いという敵には絶対回してはいけない一族だ。
飛び級させられて最初で最後になった王立学園時代の夏の長期休み。俺が下宿のために借りている借家に多重に張った防犯結界を休み開始の早朝、フレアに男解除されて、ウェルダー公爵領へと拉致られた。そして、フレアのご両親はもとより、祖父母、分家の人達にも俺は大歓迎されて夏の長期休みの大半をウェルダー公爵領で過ごしたのだった。
ウェルダー公爵領でも魔導列車鉄道は運用されているが、アウロラ公爵領と比べると規模は大きくない。それよりもウェルダー公爵家が後援している民間の#騎獣__グリフォン__と翼竜を使った空輸が盛んだ。
王国内であれば安価な魔導列車を使った国営の郵便を利用できるけれども、安価な分、どうしても届くまでに日数がかかる。一方、民営のグリフォン便と翼竜便は国営の郵便に比べて割高になるが、到着までの時間をかなり短縮できるため、かなりの需要が出ている。
それから、王国西へ思考が向いた所で、俺が乗っている魔導列車は目的地であるアウロラ公爵領の中心都市の駅に到着した。
一般人が魔導列車を利用できるのはここまで。ここから先にも魔導列車の駅は終点まで3つあるけれども、いづれも一般人は立ち入り禁止の軍事拠点。終点は帝国を監視している城砦だ。
空間魔術を応用して容量を魔改造した旅行鞄を手に持った俺はホームに降りた。駅に備え付けの時計を確認……定刻通りに到着しているのがわかった。
この世界にも時計はあるものの、一般にはあまり普及していない高級品。
フレアの今年の誕生日に、ウェルダー公爵家の家紋と刻印魔術の術式を蓋に刻み込んだ特注の懐中時計をプレゼントしたというか、させられた。そのお値段、教授から回された高額依頼2件分の報酬が消し飛んだ悪夢は未だ俺の記憶に新しい。
「失礼、ディーハルト・アレスター様でしょうか?」
執事服に身を包み、シルクハットを被ったロマンスグレーの老紳士が改札口を出た所で、俺に声をかけてきた。
「はい。教授の依頼を受けて参りましたディーハルトです。貴方はアウロラ公爵家の方ですか?」
「ええ、私はアウロラ公爵家で執事を務めさせていただいております。セバスチャン・ブルーウッドと申します。こちらはシャ…コホンッ、メイド見習いのレティシアでございます」
俺の問いかけに応え、頭に被っていた帽子を外して頭を下げてきたセバスチャン氏は彼の背後に隠れる様に立っていた小柄な少女の紹介もした。
「……」
俺の視線に対して、メイド服を身に纏った青みがかった銀髪セミロングの少女は緊張で固まっているのか、無言でぎこちない会釈を俺に返してきた。ふむ……。
「お屋敷でご当主がお待ちです。車を用意しておりますので、向かいましょう。お荷物をお預かりします」
そう言うや否や、セバスチャンさんは俺の旅行鞄を持って歩き出した。
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