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第1章 王国の北方、アウロラ公爵領で家庭教師生活
第3話 この世界の魔導車に冷暖房は付いてません
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セバスチャンさんが俺を迎えのために用意してくれた魔導車。下級貴族である俺の実家では購入費はもとより、運用維持費が高額過ぎるので、買うことはできない代物だ。
余談だが、王国の地位、爵位は国王を頂点として、次に国王の家族である王家、王家の血を引く公爵家の順になっている。血縁外で頂点の爵位となるのは国に絶大な功績を挙げたことで叙される侯爵家。その次に上位貴族を直接支える伯爵家となっている。王家と公爵家との婚姻は王国法上、伯爵家以上でなければならない。侯爵家は婚姻を制限する法は今の所ない。ここまでが上級貴族。
中級貴族という分類はなく、伯爵に次ぐ爵位である子爵家は領地経営の傍ら上級貴族の子弟の教育者を担う立場。爵位継承が認められている男爵は一定基準を超える国への貢献が認められたものに叙される爵位。男爵家は領地経営を任される貴族の一番下の位置にくる。しかし、爵位と領地の繁栄は必ずしも一致しないので注意が必要だ。当代限りの爵位が騎士爵。功績によって特定貴族の配下として公認された人物で上司である貴族からだけでなく、一応国からも給金が出ており、有事の際の命令権は上司の貴族ではなく国にあると決められている。
閑話休題、魔導車のデザインは右ハンドルで座席に屋根は付いているものの、地球で発明された俺の知る初期の自動車と同じ物だった。速度も安全のためなのか、馬の並足と同程度の速度しか出ない仕様になっている様だ。内部構造も地球世界の自動車とほぼ同じではあるものの、違うのは動力燃料に魔力を溜めた魔石を使っている点だ。ガソリンと違って排気ガスは出ない。電気で動く自動車に近いのかもしれない。
また、魔導車にはシートベルトが付いていないから、助手席位置に座っている俺は前世で運転免許を持っていた記憶が残っているのに加えて、膝上に小さな女の子がいるため、落ち着かないことこの上ない。
俺は転ばぬ先の杖として、断りを入れてセバスチャンさんに俺とセバスチャンさん、ひざ上のメイド服少女を対象に俺が開発した相対位置を固定する無属性の固定魔法を使った。この魔法は改良の余地がまだ多分にあって、現状では著しく魔力消費のコスパが悪いが、身の安全には代えられない。
用意された魔導車の定員はそもそも大人2名の物。小柄なメイド少女は俺の膝上ではなく、魔術で固定してはいいるものの、多少狭いかもしれないが座席に座った方がいいかもしれない。
「ふむ、ディーハルト様が私にもお使い下さった魔術を含め、魔導車の改良には主を交えて行った方がいいかもしれません。シャ…、コホンッ、レティシアは……」
「……わたしはこのままで構いません」
「とのことです。可愛い顔をして、強情で頑固なのです。諦めてください」
梃子でも動くつもりはないといった様子の彼女を一瞥して、苦笑いを浮かべながらセバスチャンさんは俺にそう告げて車を走らせた。
「……分かりました」
詰めて3人が座れなくはないのだが、結局本人の強い希望に押し切られる形になってしまった。当の本人は俺の膝上で借りてきた猫の様に大人しくなっている。
きちんと食事をしているのかと思えるほど俺の膝上の少女は軽い。そう感じると共に、照れ屋で非常にやきもち焼きである腐れ縁の公爵令嬢様のとてもご機嫌斜めな表情が脳裏を過った。
今、俺が抱いている感想がフレアに万が一、伝わってしまったら、俺は目が笑っていない笑みを浮かべた彼女が放つウェルダー公爵家の秘術【炎獄朱雀】によって、下手すると黒焦げにされるだろう。
いや、歳下とはいえ、女の子を膝上に座らせたことが伝わったら、正座で長時間のお説教コースは避けられないか。
そう考えを巡らせていると、ふと、膝上からジト目の視線を感じた。
「どうかしましたか? やはり、座席に座りますか?」
苦笑いを浮かべながら、俺は視線の主である膝上のメイド服を着た美少女に問いかけた。
「……いいえ、このままで構いません」
そう拗ねた様に視線を逸らして返答された。不意にその小さな両肩が寒さで震えた。
やはり、寒さに定評のある北方のアウロラ公爵領。車内は満員状態とはいえ、外の気温は王都のそれと比べて、マフラーが欲しくなる程でかなり低い。俺の【アイテムボックス】内にフレアがプレゼントしてくれたマフラーが入っている。入っているのだが、デザインが、ね……。とても人前で使える代物じゃないんだ。
魔術のある世界だから、着ている服の内側には服の中の温度を一定に保つ術式を裏地に刺繍して寒さに対抗する技術が既にあるかと思いきや、なかった。魔術は戦いで使うものという固定観念が未だに特に魔力の高い上級貴族の魔術使いに根付いている。そのため、生活に魔術が使われる様になった歴史はここ数年と、とてつもなく浅い。
快適な生活を送ることを目的にして編み出した生活魔術は生活家電の代用として俺が作り出したもので、面白がった教授と思考が柔軟なウェルダー公爵家の協力の下、生活魔術の魔術習得に必要な巻物を販売。その売り上げのおかげで、俺はちょっとした小金持ちになっている。その金は手元に少し残して、実家の子爵家に仕送りしている。
話を戻すが、現代日本で普及している自動車に備わっている冷暖房機能は、暖房がストーブや焚き火が一般であるこの世界では当然まだ魔導車には備え付けられていない。魔石を使った暖房器具もあるにはあるが、その大きさは魔導車の荷台を完全に占領する。更に王都の大手商会で市販されている価格も魔導車約3台分もする。
「寒いので、暖かくする魔術を使います。危険はありません。暑かったら調整するので、言ってください」
膝上で震えるレティシア嬢が可哀想だったので、俺はオリジナルの生活魔術の【空調】を効果範囲を座席に設定して発動、徐々に温度を上げて寒くなくなったところで、温度を維持する様に術式を編纂した。
「わぁ……暖かい」
俺の膝上に座っているレティシア嬢は感嘆の声をあげ、
「この魔術は!?……素晴らしい、おかげさまで寒さが和らぎました。ありがとうございますディーハルト様……聞きしに勝るお方のようですね」
セバスチャンさんも驚きの声をあげ、俺に礼を述べた。後半は小声だったため、なんと言っているか聞き取れなかったが、好感触の様だ。
この【空調】の生活魔術はもともと国内旅行で、いづれアウロラ公爵領へ向かうことは計画していた。しかし、寒いのは得意ではないため、防寒のためにこの術式を俺は作りだした。開発当初は火の術式だけしか使わなかったため、温度はあげるだけしかできず、調整以前の話だった。その最初に比べて、水と風の術式を加えたことで細かい調節ができる様に改良した。しかし、その一方で温度調節は術者の魔術制御力に依存するという欠点ができてしまった。いづれ調整もダイヤルでなどで簡単にできる魔導具にしたいので術式を鋭意改善中だ。
【空調】によって快適な温度になったセバスチャンさんが安全運転する魔導車は積雪が残り、粉雪が舞い降りだした住宅路地をゆっくりと進んでいき、歴史を感じさせつつも堅牢さを感じさせる門をくくぐり抜けて、周囲の邸宅よりも一際大きなアウロラ公爵家のお屋敷に到着した。
余談だが、王国の地位、爵位は国王を頂点として、次に国王の家族である王家、王家の血を引く公爵家の順になっている。血縁外で頂点の爵位となるのは国に絶大な功績を挙げたことで叙される侯爵家。その次に上位貴族を直接支える伯爵家となっている。王家と公爵家との婚姻は王国法上、伯爵家以上でなければならない。侯爵家は婚姻を制限する法は今の所ない。ここまでが上級貴族。
中級貴族という分類はなく、伯爵に次ぐ爵位である子爵家は領地経営の傍ら上級貴族の子弟の教育者を担う立場。爵位継承が認められている男爵は一定基準を超える国への貢献が認められたものに叙される爵位。男爵家は領地経営を任される貴族の一番下の位置にくる。しかし、爵位と領地の繁栄は必ずしも一致しないので注意が必要だ。当代限りの爵位が騎士爵。功績によって特定貴族の配下として公認された人物で上司である貴族からだけでなく、一応国からも給金が出ており、有事の際の命令権は上司の貴族ではなく国にあると決められている。
閑話休題、魔導車のデザインは右ハンドルで座席に屋根は付いているものの、地球で発明された俺の知る初期の自動車と同じ物だった。速度も安全のためなのか、馬の並足と同程度の速度しか出ない仕様になっている様だ。内部構造も地球世界の自動車とほぼ同じではあるものの、違うのは動力燃料に魔力を溜めた魔石を使っている点だ。ガソリンと違って排気ガスは出ない。電気で動く自動車に近いのかもしれない。
また、魔導車にはシートベルトが付いていないから、助手席位置に座っている俺は前世で運転免許を持っていた記憶が残っているのに加えて、膝上に小さな女の子がいるため、落ち着かないことこの上ない。
俺は転ばぬ先の杖として、断りを入れてセバスチャンさんに俺とセバスチャンさん、ひざ上のメイド服少女を対象に俺が開発した相対位置を固定する無属性の固定魔法を使った。この魔法は改良の余地がまだ多分にあって、現状では著しく魔力消費のコスパが悪いが、身の安全には代えられない。
用意された魔導車の定員はそもそも大人2名の物。小柄なメイド少女は俺の膝上ではなく、魔術で固定してはいいるものの、多少狭いかもしれないが座席に座った方がいいかもしれない。
「ふむ、ディーハルト様が私にもお使い下さった魔術を含め、魔導車の改良には主を交えて行った方がいいかもしれません。シャ…、コホンッ、レティシアは……」
「……わたしはこのままで構いません」
「とのことです。可愛い顔をして、強情で頑固なのです。諦めてください」
梃子でも動くつもりはないといった様子の彼女を一瞥して、苦笑いを浮かべながらセバスチャンさんは俺にそう告げて車を走らせた。
「……分かりました」
詰めて3人が座れなくはないのだが、結局本人の強い希望に押し切られる形になってしまった。当の本人は俺の膝上で借りてきた猫の様に大人しくなっている。
きちんと食事をしているのかと思えるほど俺の膝上の少女は軽い。そう感じると共に、照れ屋で非常にやきもち焼きである腐れ縁の公爵令嬢様のとてもご機嫌斜めな表情が脳裏を過った。
今、俺が抱いている感想がフレアに万が一、伝わってしまったら、俺は目が笑っていない笑みを浮かべた彼女が放つウェルダー公爵家の秘術【炎獄朱雀】によって、下手すると黒焦げにされるだろう。
いや、歳下とはいえ、女の子を膝上に座らせたことが伝わったら、正座で長時間のお説教コースは避けられないか。
そう考えを巡らせていると、ふと、膝上からジト目の視線を感じた。
「どうかしましたか? やはり、座席に座りますか?」
苦笑いを浮かべながら、俺は視線の主である膝上のメイド服を着た美少女に問いかけた。
「……いいえ、このままで構いません」
そう拗ねた様に視線を逸らして返答された。不意にその小さな両肩が寒さで震えた。
やはり、寒さに定評のある北方のアウロラ公爵領。車内は満員状態とはいえ、外の気温は王都のそれと比べて、マフラーが欲しくなる程でかなり低い。俺の【アイテムボックス】内にフレアがプレゼントしてくれたマフラーが入っている。入っているのだが、デザインが、ね……。とても人前で使える代物じゃないんだ。
魔術のある世界だから、着ている服の内側には服の中の温度を一定に保つ術式を裏地に刺繍して寒さに対抗する技術が既にあるかと思いきや、なかった。魔術は戦いで使うものという固定観念が未だに特に魔力の高い上級貴族の魔術使いに根付いている。そのため、生活に魔術が使われる様になった歴史はここ数年と、とてつもなく浅い。
快適な生活を送ることを目的にして編み出した生活魔術は生活家電の代用として俺が作り出したもので、面白がった教授と思考が柔軟なウェルダー公爵家の協力の下、生活魔術の魔術習得に必要な巻物を販売。その売り上げのおかげで、俺はちょっとした小金持ちになっている。その金は手元に少し残して、実家の子爵家に仕送りしている。
話を戻すが、現代日本で普及している自動車に備わっている冷暖房機能は、暖房がストーブや焚き火が一般であるこの世界では当然まだ魔導車には備え付けられていない。魔石を使った暖房器具もあるにはあるが、その大きさは魔導車の荷台を完全に占領する。更に王都の大手商会で市販されている価格も魔導車約3台分もする。
「寒いので、暖かくする魔術を使います。危険はありません。暑かったら調整するので、言ってください」
膝上で震えるレティシア嬢が可哀想だったので、俺はオリジナルの生活魔術の【空調】を効果範囲を座席に設定して発動、徐々に温度を上げて寒くなくなったところで、温度を維持する様に術式を編纂した。
「わぁ……暖かい」
俺の膝上に座っているレティシア嬢は感嘆の声をあげ、
「この魔術は!?……素晴らしい、おかげさまで寒さが和らぎました。ありがとうございますディーハルト様……聞きしに勝るお方のようですね」
セバスチャンさんも驚きの声をあげ、俺に礼を述べた。後半は小声だったため、なんと言っているか聞き取れなかったが、好感触の様だ。
この【空調】の生活魔術はもともと国内旅行で、いづれアウロラ公爵領へ向かうことは計画していた。しかし、寒いのは得意ではないため、防寒のためにこの術式を俺は作りだした。開発当初は火の術式だけしか使わなかったため、温度はあげるだけしかできず、調整以前の話だった。その最初に比べて、水と風の術式を加えたことで細かい調節ができる様に改良した。しかし、その一方で温度調節は術者の魔術制御力に依存するという欠点ができてしまった。いづれ調整もダイヤルでなどで簡単にできる魔導具にしたいので術式を鋭意改善中だ。
【空調】によって快適な温度になったセバスチャンさんが安全運転する魔導車は積雪が残り、粉雪が舞い降りだした住宅路地をゆっくりと進んでいき、歴史を感じさせつつも堅牢さを感じさせる門をくくぐり抜けて、周囲の邸宅よりも一際大きなアウロラ公爵家のお屋敷に到着した。
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