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第1章 王国の北方、アウロラ公爵領で家庭教師生活
第12話 志望動機と模擬試験の結果
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シャル様とレティさんの2人が王立学園を志望する動機を俺は聴かせてもらった。
シャル様は王立学園へ入学することで、生まれてから一度も足を踏み入れたことのない外の土地で生活して見聞を広めて、故郷の振興に役立てたいという。実に真っ当なものだった。
俺の同期で同じ志望動機でもって王立学園に首席入学を果たした公女殿下がいるのだが……なぜか当時の彼女とご自分の志望動機を声高に口にされたシャル様の姿が重なって見えた。
それに対して、問題になのはレティさんの方だ。彼女の王立学園の志望動機は「シャル様の従者だからお傍に仕えるために通いたい」といったものだった。残念だが、これは王立学園の志望動機としては駄目な部類だ。
思わずツッコミの心の声が口から漏れそうになったが、このまま受験していたら、レティさんは不合格確定。どうやら教授が前に教えていたのは魔術の知識面だけで、レティさんの志望動機などについては全く触れていなかったようだ。
ほとんど知られていないが、レティさんと同じ志望動機で王立学園への入学を希望する貴族の子弟子女の従者の数はそれこそ数えるのが嫌になる位毎年いる。そして、今年も○○だったと王立学園の学園長が毎年恒例の愚痴の1つとして、入学試験後に遭遇したときに俺にぶちまけてくるのだ。つまり、レティさんの言った志望動機は禁句。
王立学園は教育機関であるから、学ぶことを目的として通う意思があるのが最低ラインの志望動機。
レティさんが口にした志望動機はたしかに主人に仕えるメイドとしては正しいかもしれない。けれども、それで王立学園が門戸を開くかというと、答えはご足労ありがとうございます。どうぞお帰りくださいだ。
また、捉えようによって入学を希望しているのに王立学園の教師はいなくてもいい、学園の講義には興味がないと捉えられかねないとても危険な発言。本人の真面目な性格から、その意図はないとは思うけれども、そう取られかねない動機だ。王立学園には教授並みに性格が悪い学園長がいるから、ほぼ間違いなく揚げ足を取られることになるだろう。
だから、14歳で多感なお年頃であるレティさんには少しオブラートに包んで俺は志望動機の駄目だしをした。
そして、俺は涙目になっている彼女にシャル様絡みではなく、自分が王立学園に通う目的を見つけることをなるべく早く、少なくとも1ヵ月後までの宿題として課した。
聡いシャル様もレティさんの王立学園の志望動機が不味いものであることに気づかれて、レティさんに彼女自身のために王立学園へ通う理由を見つけ出すことを促していた。
その後は予定通り2人に実際の試験と同じ制限時間で本番さながらに模擬試験を解いてもらって、1日目の授業は終了した。
「ふう……。ようやく終わったか」
それから日付が終わる前になんとか模擬試験の採点と明日の授業の準備が終わった。模試の採点は2人分だけだが、手作業で採点し、アドバイスを付記しつつ、明日以降の授業で使う必要が出てくる部分もノートに取っているため、それなりに時間がかかってしまった。
本試験に使われている学園長の自動採点術式を模倣した術式を作ることを家庭教師をしていた時期に考えたこともあったが、今の所処理できない数ではないのと味気なくなってしまうことから作るのを止めた。今後、俺は王立学園入試対策の家庭教師の仕事を受けるつもりはないから、自動採点術式模倣案はお蔵入りだ。
お2人の模試の結果は教授の前情報を裏付けるものだった。いや、シャルロット・アウロラ公女殿下は世間一般の13歳と言う年齢では絶対に解答できないことを前提として出題した魔術大学の学生でも解読できる生徒はほとんどいない神代文字を完全に解読できていたから、それを上回っていた。
ウェルダー公爵令嬢と同じまごうことなき天才といえる類の人物だろう。実に将来どんな人物になるのか楽しみなお方だ。ナターシャ様の面影をお持ちだから美人になることは確定だし。まぁ、胸部装甲に関しては同じようになるかは未知数だが。
俺が用意した模擬試験の結果はシャル様は全問正解で満点だった。記述問題の内容も論理的で分かりやすく書かれていた。これならば彼女の筆記試験の対策は最小限で実技試験対策に大きく時間を割いても問題ない。
一方、レティさんは合格ラインギリギリだった。模試直前に行った志望動機の聴取が影響しているのかもしれないが、明日行う実技の確認次第では課題を追加しないと合格できるかはちょっと怪しい。
俺が王立学園入学試験対策の家庭教師、講師を行ったのはこれが初めてではない。
義弟と義妹、そして将来のアレスター子爵領を支える義弟の部下になる子弟子女達の強い希望によって、俺が講師として、一昨年の春からの長期休暇毎の数日間、勉強合宿をしていた。わからないところを解説し、何度も反復学習を行い、毎回最後に次の合宿までに課題を出して最終的に教え子達は全員無事王立学園に合格した。
今は義弟義妹と共に王立学園での学園生活を謳歌し、俺は彼等に偶に会う度に未だに感謝されている。そのなかにはこの時期にレティさんよりも成績が芳しくなかった子も複数名いた。しかし、本人達の努力で誰1人欠けることなく、自分の志望動機を見つけて王立学園の席を手に入れるという結果を出した。
レティさんの模擬試験の結果は選択問題はほぼ満点ながら、やはり、記述問題。志望動機に関わる問題で大幅な減点になっている。
模試前に話した志望動機は流石に駄目出しした志望動機は書いていなかったものの、きちんと固まった志望動機がないためか、レティさんの今回の模試の記述問題の解答は迷走していて支離滅裂になっていた。
確固たる本人の志望動機が固まれば確実に合格圏内には入れるはずなのだが、自分自身で見つけなければ、面接のときに突かれる。
王立学園への入学は王国でのエリートコースの始まりだけあって、相応の能力、当然自己判断能力も求められる。だから、早く自分の志望動機を見つけられる様に講義を通してアドバイスをしていくしかない。とはいえ、実際は志望動機は深く深刻に考える必要はない問題だ。果たして、レティさんがいつ気づくか……。
俺は明日から始める2人の学習計画を再確認し、その日の疲れを入浴で落してからベッドに入った。
シャル様は王立学園へ入学することで、生まれてから一度も足を踏み入れたことのない外の土地で生活して見聞を広めて、故郷の振興に役立てたいという。実に真っ当なものだった。
俺の同期で同じ志望動機でもって王立学園に首席入学を果たした公女殿下がいるのだが……なぜか当時の彼女とご自分の志望動機を声高に口にされたシャル様の姿が重なって見えた。
それに対して、問題になのはレティさんの方だ。彼女の王立学園の志望動機は「シャル様の従者だからお傍に仕えるために通いたい」といったものだった。残念だが、これは王立学園の志望動機としては駄目な部類だ。
思わずツッコミの心の声が口から漏れそうになったが、このまま受験していたら、レティさんは不合格確定。どうやら教授が前に教えていたのは魔術の知識面だけで、レティさんの志望動機などについては全く触れていなかったようだ。
ほとんど知られていないが、レティさんと同じ志望動機で王立学園への入学を希望する貴族の子弟子女の従者の数はそれこそ数えるのが嫌になる位毎年いる。そして、今年も○○だったと王立学園の学園長が毎年恒例の愚痴の1つとして、入学試験後に遭遇したときに俺にぶちまけてくるのだ。つまり、レティさんの言った志望動機は禁句。
王立学園は教育機関であるから、学ぶことを目的として通う意思があるのが最低ラインの志望動機。
レティさんが口にした志望動機はたしかに主人に仕えるメイドとしては正しいかもしれない。けれども、それで王立学園が門戸を開くかというと、答えはご足労ありがとうございます。どうぞお帰りくださいだ。
また、捉えようによって入学を希望しているのに王立学園の教師はいなくてもいい、学園の講義には興味がないと捉えられかねないとても危険な発言。本人の真面目な性格から、その意図はないとは思うけれども、そう取られかねない動機だ。王立学園には教授並みに性格が悪い学園長がいるから、ほぼ間違いなく揚げ足を取られることになるだろう。
だから、14歳で多感なお年頃であるレティさんには少しオブラートに包んで俺は志望動機の駄目だしをした。
そして、俺は涙目になっている彼女にシャル様絡みではなく、自分が王立学園に通う目的を見つけることをなるべく早く、少なくとも1ヵ月後までの宿題として課した。
聡いシャル様もレティさんの王立学園の志望動機が不味いものであることに気づかれて、レティさんに彼女自身のために王立学園へ通う理由を見つけ出すことを促していた。
その後は予定通り2人に実際の試験と同じ制限時間で本番さながらに模擬試験を解いてもらって、1日目の授業は終了した。
「ふう……。ようやく終わったか」
それから日付が終わる前になんとか模擬試験の採点と明日の授業の準備が終わった。模試の採点は2人分だけだが、手作業で採点し、アドバイスを付記しつつ、明日以降の授業で使う必要が出てくる部分もノートに取っているため、それなりに時間がかかってしまった。
本試験に使われている学園長の自動採点術式を模倣した術式を作ることを家庭教師をしていた時期に考えたこともあったが、今の所処理できない数ではないのと味気なくなってしまうことから作るのを止めた。今後、俺は王立学園入試対策の家庭教師の仕事を受けるつもりはないから、自動採点術式模倣案はお蔵入りだ。
お2人の模試の結果は教授の前情報を裏付けるものだった。いや、シャルロット・アウロラ公女殿下は世間一般の13歳と言う年齢では絶対に解答できないことを前提として出題した魔術大学の学生でも解読できる生徒はほとんどいない神代文字を完全に解読できていたから、それを上回っていた。
ウェルダー公爵令嬢と同じまごうことなき天才といえる類の人物だろう。実に将来どんな人物になるのか楽しみなお方だ。ナターシャ様の面影をお持ちだから美人になることは確定だし。まぁ、胸部装甲に関しては同じようになるかは未知数だが。
俺が用意した模擬試験の結果はシャル様は全問正解で満点だった。記述問題の内容も論理的で分かりやすく書かれていた。これならば彼女の筆記試験の対策は最小限で実技試験対策に大きく時間を割いても問題ない。
一方、レティさんは合格ラインギリギリだった。模試直前に行った志望動機の聴取が影響しているのかもしれないが、明日行う実技の確認次第では課題を追加しないと合格できるかはちょっと怪しい。
俺が王立学園入学試験対策の家庭教師、講師を行ったのはこれが初めてではない。
義弟と義妹、そして将来のアレスター子爵領を支える義弟の部下になる子弟子女達の強い希望によって、俺が講師として、一昨年の春からの長期休暇毎の数日間、勉強合宿をしていた。わからないところを解説し、何度も反復学習を行い、毎回最後に次の合宿までに課題を出して最終的に教え子達は全員無事王立学園に合格した。
今は義弟義妹と共に王立学園での学園生活を謳歌し、俺は彼等に偶に会う度に未だに感謝されている。そのなかにはこの時期にレティさんよりも成績が芳しくなかった子も複数名いた。しかし、本人達の努力で誰1人欠けることなく、自分の志望動機を見つけて王立学園の席を手に入れるという結果を出した。
レティさんの模擬試験の結果は選択問題はほぼ満点ながら、やはり、記述問題。志望動機に関わる問題で大幅な減点になっている。
模試前に話した志望動機は流石に駄目出しした志望動機は書いていなかったものの、きちんと固まった志望動機がないためか、レティさんの今回の模試の記述問題の解答は迷走していて支離滅裂になっていた。
確固たる本人の志望動機が固まれば確実に合格圏内には入れるはずなのだが、自分自身で見つけなければ、面接のときに突かれる。
王立学園への入学は王国でのエリートコースの始まりだけあって、相応の能力、当然自己判断能力も求められる。だから、早く自分の志望動機を見つけられる様に講義を通してアドバイスをしていくしかない。とはいえ、実際は志望動機は深く深刻に考える必要はない問題だ。果たして、レティさんがいつ気づくか……。
俺は明日から始める2人の学習計画を再確認し、その日の疲れを入浴で落してからベッドに入った。
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