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O Holy Night
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ダヴィッド・サイデンの屋敷には、豪華な郊外の屋敷が一般にそうであるように、一階に大きな客間がある。
そこには長椅子のコレクションにまじって、斜めに延びた背もたれ付きのカウチが置かれていた。
心地のよいそのカウチを陣取ったリー・レジェは、ベルベット張りの背もたれにもたれながら、優雅に午後の紅茶をすすっているところだった。
自慢の細長い足を放漫に投げ出し、かたわらのテーブルに出された繊細なメレンゲ菓子を時々つまむ。
ラング・ド・シャ──猫の舌、と呼ばれる薄くて軽い焼き菓子からは、甘ったるいバターの香りが惜しみなく放たれていて、ここ数日でたまった看病疲れを癒すのには最適な食べ物に思えた。
「もう、しばらくは働きたくないね」
サクッという音を立たせながら、また一つ菓子をほおばる。
貴族っぽい気取った台詞とは裏腹に、実際、ここ数日のリーはよく働いたのだ。
少女マノンの容態が良くなかったせいもあるが、本当に大変だったのは、実はダヴィッドの相手の方だ。あの男はなにを狂ったのか、今までの冷静沈着さをかなぐり捨てて、すっかり混乱の人と化していた。
すこしでも少女の熱が上がろうものなら、彼女について離れなかったし、意味の分からない罵りの言葉を天に向かって吐いていた。
普段真面目な人間が取り乱すと、こうもひどくなるのだという見本のように。
しかし、それも今日で終わりになるだろう。
マノンはなんとか峠を越え、若さのお陰か、すでに熱も下がりはじめている。
リーは薬の調合に、看病に、ダヴィッドを落ち着かせたりと、ずいぶん動いた。屋敷中のラング・ド・シャを食べ尽くしたくらいで、罰は当たらないはずだ。
「ん?」
その時、リーは背後に物音を感じて、菓子を半分口にくわえたまま振り返った。すると、客間の入り口にダヴィッドが立っていた。
まるで入り口をふさぐように迫力満点でそびえ立っているダヴィッドの身体だが、その表情は曖昧で、ぼんやりとどこか宙を浮いているように見えた。
「ダヴィッド? なんだか冴えない顔色だね。背後から魂を抜かれたみたいな顔をしてるぞ」
そんなリーの言葉には答えず、ダヴィッドは無言で客間へ入ってきた。
口にラング・ド・シャをくわえたままのリーの前に、手近な椅子を引いてきて、どかりと座り込む。リーはなかば呆気にとられながら、そんな友人の姿を眺めていた。
「マノンが目を覚ました……」
と、ダヴィッドはぼそりと言った。
まるでそれが呪われた言葉であるかのように、低く、単調な声だった。
「本当かい! そりゃ素晴らしい。彼女は何か喋ったかい? 僕も診に行った方がいいかな」
「ああ……」
そう肯定しかけて、ダヴィッドは急に思い出したように否定しなおした。
「いや駄目だ、必要ない! もしお前にまであんな事をしたら……いや、そうじゃなくて、また眠ってしまったし……」
「はあ?」
「とにかく、きちんと目を覚ましたし、微熱はまだあったが、大丈夫そうだった。少しだが話もした」
「それは……よかったなと言うべきところなのかな」
本当ならもっと詳しく話を聞きたい──医師としても、友人としても──ところなのだが、今のダヴィッドはどこか苛々としていて、触れたら火傷してしまいそうな危うさがあった。とりあえず無難に聞いてみたものの、リーは大した答えは期待していなかった。
案の定、ダヴィッドは空になりかけたラング・ド・シャの皿をぼんやりと眺めながら、再びぼそりと独り言のように答えただけだった。
「分からない……こんなのは初めてだ」
世界の軸がぶれた──そんな感覚だった。
魂を抜かれたみたいだとリーが言ったのも、あながち間違いではない表現かもしれない。
少女の声に、瞳に、されそうになったキスに、今までダヴィッドが構築してきた世界を……持っていかれてしまったのだから。
昔からいつだって、ダヴィッドの世界はダヴィッドだけのものだった。
それがどれだけ貧しくて苦しいものでも、ダヴィッドは自分が下した決定だけに従って生きてきた。たとえばそれが、苔とカビだらけの薄暗い橋の下で震えながら静かに眠るか、それよりは温かいけれどうるさくて危険な表通りの隅で眠るかという、侘しい選択肢しかなかったとしても。
ダヴィッドは全てを自分で決めて生きてきた。
持てるものといえば自分自身しかなかったのだから、当然といえば、当然ではあるが。
それが、生まれて初めて、自分の世界から締め出されたような気分になった。
ダヴィッドの世界だった場所に、あの少女が勝手に入ってきて、ダヴィッドを追い出し鍵を閉めてとじ篭ってしまったのだ。ダヴィッドは中に戻りたくて仕方がないのに、鍵がなくて、もとは自分の世界だった場所を外から途方に暮れて眺めている。
早いところ、追い出さなくては。
ダヴィッドは決心した。
今はまだ仕方がない。拾ってきたのは他でもない自分自身なのだし、彼女にはまだ熱がある。
いくら動揺していても、病気のままの少女を追い出す気はさらさらなかった。
しかし、ずっとここに置いておくわけにはいかない。
ダヴィッドにはダヴィッドの世界があって──昼と夜とに別れたそれは、他人には不可侵なものだ。
だからずっと結婚も避けてきた。
今さら、ちょっと毛色の変わった少女に出会ったからといって、それを翻すわけにはいかない……。彼女は危険だ。なぜか心を乱すから。
そうだ。
もう、彼女の世話などバトラーと使用人に任せておけばいい……。
ダヴィッドは颯爽と立ち上がると、リーの前を離れて、しばらくうろうろと客間の中を徘徊していた。
意味もなく壷の位置を変えてみたりする。
リーは黙ってそれを見ていた。
そんな時、
「失礼ですが、ダヴィッド様」
バトラーの落ち着きはらった声が客間の入口から聞こえて、二人は振り返った。
律儀な執事の髪は、いつもどおり一片の隙もなく後ろに撫で付けられていたが、目の下に黒く現れた疲れのあとだけは隠せていない。
バトラーは一つ咳払いをすると、どこかうんざりしたような声で続けた。
「実は、寝室から子供の泣き声が聞こえているのですが、どういたしましょうか」
──こんな風に心をかき乱されるのは嫌だ。
こんな風に、理由も分からず、制御することもできず、されるがままに苦しまされる。哀れなピエロ。
しかしダヴィッドの身体は動いていた。
バトラーは『それ』を予想していたようで、ダヴィッドのために一歩下がって通路をあけた。ダヴィッドはそのまま階段を駆け上がると、寝室の前へ躍り出て、すばやく扉を開いていた。
そこには長椅子のコレクションにまじって、斜めに延びた背もたれ付きのカウチが置かれていた。
心地のよいそのカウチを陣取ったリー・レジェは、ベルベット張りの背もたれにもたれながら、優雅に午後の紅茶をすすっているところだった。
自慢の細長い足を放漫に投げ出し、かたわらのテーブルに出された繊細なメレンゲ菓子を時々つまむ。
ラング・ド・シャ──猫の舌、と呼ばれる薄くて軽い焼き菓子からは、甘ったるいバターの香りが惜しみなく放たれていて、ここ数日でたまった看病疲れを癒すのには最適な食べ物に思えた。
「もう、しばらくは働きたくないね」
サクッという音を立たせながら、また一つ菓子をほおばる。
貴族っぽい気取った台詞とは裏腹に、実際、ここ数日のリーはよく働いたのだ。
少女マノンの容態が良くなかったせいもあるが、本当に大変だったのは、実はダヴィッドの相手の方だ。あの男はなにを狂ったのか、今までの冷静沈着さをかなぐり捨てて、すっかり混乱の人と化していた。
すこしでも少女の熱が上がろうものなら、彼女について離れなかったし、意味の分からない罵りの言葉を天に向かって吐いていた。
普段真面目な人間が取り乱すと、こうもひどくなるのだという見本のように。
しかし、それも今日で終わりになるだろう。
マノンはなんとか峠を越え、若さのお陰か、すでに熱も下がりはじめている。
リーは薬の調合に、看病に、ダヴィッドを落ち着かせたりと、ずいぶん動いた。屋敷中のラング・ド・シャを食べ尽くしたくらいで、罰は当たらないはずだ。
「ん?」
その時、リーは背後に物音を感じて、菓子を半分口にくわえたまま振り返った。すると、客間の入り口にダヴィッドが立っていた。
まるで入り口をふさぐように迫力満点でそびえ立っているダヴィッドの身体だが、その表情は曖昧で、ぼんやりとどこか宙を浮いているように見えた。
「ダヴィッド? なんだか冴えない顔色だね。背後から魂を抜かれたみたいな顔をしてるぞ」
そんなリーの言葉には答えず、ダヴィッドは無言で客間へ入ってきた。
口にラング・ド・シャをくわえたままのリーの前に、手近な椅子を引いてきて、どかりと座り込む。リーはなかば呆気にとられながら、そんな友人の姿を眺めていた。
「マノンが目を覚ました……」
と、ダヴィッドはぼそりと言った。
まるでそれが呪われた言葉であるかのように、低く、単調な声だった。
「本当かい! そりゃ素晴らしい。彼女は何か喋ったかい? 僕も診に行った方がいいかな」
「ああ……」
そう肯定しかけて、ダヴィッドは急に思い出したように否定しなおした。
「いや駄目だ、必要ない! もしお前にまであんな事をしたら……いや、そうじゃなくて、また眠ってしまったし……」
「はあ?」
「とにかく、きちんと目を覚ましたし、微熱はまだあったが、大丈夫そうだった。少しだが話もした」
「それは……よかったなと言うべきところなのかな」
本当ならもっと詳しく話を聞きたい──医師としても、友人としても──ところなのだが、今のダヴィッドはどこか苛々としていて、触れたら火傷してしまいそうな危うさがあった。とりあえず無難に聞いてみたものの、リーは大した答えは期待していなかった。
案の定、ダヴィッドは空になりかけたラング・ド・シャの皿をぼんやりと眺めながら、再びぼそりと独り言のように答えただけだった。
「分からない……こんなのは初めてだ」
世界の軸がぶれた──そんな感覚だった。
魂を抜かれたみたいだとリーが言ったのも、あながち間違いではない表現かもしれない。
少女の声に、瞳に、されそうになったキスに、今までダヴィッドが構築してきた世界を……持っていかれてしまったのだから。
昔からいつだって、ダヴィッドの世界はダヴィッドだけのものだった。
それがどれだけ貧しくて苦しいものでも、ダヴィッドは自分が下した決定だけに従って生きてきた。たとえばそれが、苔とカビだらけの薄暗い橋の下で震えながら静かに眠るか、それよりは温かいけれどうるさくて危険な表通りの隅で眠るかという、侘しい選択肢しかなかったとしても。
ダヴィッドは全てを自分で決めて生きてきた。
持てるものといえば自分自身しかなかったのだから、当然といえば、当然ではあるが。
それが、生まれて初めて、自分の世界から締め出されたような気分になった。
ダヴィッドの世界だった場所に、あの少女が勝手に入ってきて、ダヴィッドを追い出し鍵を閉めてとじ篭ってしまったのだ。ダヴィッドは中に戻りたくて仕方がないのに、鍵がなくて、もとは自分の世界だった場所を外から途方に暮れて眺めている。
早いところ、追い出さなくては。
ダヴィッドは決心した。
今はまだ仕方がない。拾ってきたのは他でもない自分自身なのだし、彼女にはまだ熱がある。
いくら動揺していても、病気のままの少女を追い出す気はさらさらなかった。
しかし、ずっとここに置いておくわけにはいかない。
ダヴィッドにはダヴィッドの世界があって──昼と夜とに別れたそれは、他人には不可侵なものだ。
だからずっと結婚も避けてきた。
今さら、ちょっと毛色の変わった少女に出会ったからといって、それを翻すわけにはいかない……。彼女は危険だ。なぜか心を乱すから。
そうだ。
もう、彼女の世話などバトラーと使用人に任せておけばいい……。
ダヴィッドは颯爽と立ち上がると、リーの前を離れて、しばらくうろうろと客間の中を徘徊していた。
意味もなく壷の位置を変えてみたりする。
リーは黙ってそれを見ていた。
そんな時、
「失礼ですが、ダヴィッド様」
バトラーの落ち着きはらった声が客間の入口から聞こえて、二人は振り返った。
律儀な執事の髪は、いつもどおり一片の隙もなく後ろに撫で付けられていたが、目の下に黒く現れた疲れのあとだけは隠せていない。
バトラーは一つ咳払いをすると、どこかうんざりしたような声で続けた。
「実は、寝室から子供の泣き声が聞こえているのですが、どういたしましょうか」
──こんな風に心をかき乱されるのは嫌だ。
こんな風に、理由も分からず、制御することもできず、されるがままに苦しまされる。哀れなピエロ。
しかしダヴィッドの身体は動いていた。
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