〜背徳の愛〜兄弟

コスモス

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第5章

4年後

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  俺はあれから就職し一般業に務めていた。そしてしばらく連絡が取れていなかった兄ちゃんから突然連絡がきた。そして兄ちゃんはアメリカを拠点に活動するから一緒にアメリカに行かない?と誘ってきた。そして俺は会社には悪いがもちろん行くと即決で決め直ぐに会社に連絡した。
  そして俺は兄ちゃんの家政婦兼、マネージャーを務めることになった。
  
  そして俺は母さん達にこのことを報告した。すると母さん達は兄ちゃんに愛想が尽きていたのか、兄ちゃんの名前が出ることは無かった。そして普通に就職して実家から出勤している俺にはついて行くなと言ってきた。
  「どうして!?もし龍馬について行けば私達とは絶縁関係になるのよ!?」
  「は?何言ってるの?別に母さん達と家族関係があっても俺は何も得しないし。それどころか好きな人と一緒に居れないなら損しかしない。もう俺は母さん達を家族と思ってないから」
  そして俺は荷物を持って外へ出ようとすると、父さんが俺の腕を掴んで言った。
  「待ちなさい!獅郎!」
  「久しぶりだね父さんが俺の名前呼ぶの」
  「何を言ってるんだ!」
  「俺さ、多分兄ちゃんを好きになって関係がバレる前までは父さん達の事ちゃんと好きだったと思うよ・・・・父さん母さん今まで育ててくれてありがとう。そしてさよなら」

  そして俺は兄ちゃんと久しぶりに会い、空港で合流した。
  「久しぶり兄ちゃん!」
  「しーちゃん。兄ちゃんは禁止って言ったろ?」
  「あ、そうだった。龍馬、会いたかった」 
  「うん、僕も」
  そして俺達は抱きついてキスしそうになったが、ハッと我に返りあっちのホテルに着いてからにしようという話になった。そして俺は龍馬に母さん達に別れを告げたことを言った。
  「そうか、ごめん。辛いよね?俺はだいぶ早めから不満持ってたりしたから結構あっさりしてたけど、しーちゃんはそうじゃないもんね」
  「まぁー・・・ね、確かに少し辛いけど龍馬と一緒に居られないよりは全然平気」
  「ははっ、そっか・・・なら良かった。さ、これからは仕事で忙しくなるよ!」
  「別にいいよ忙しいのには慣れてるし」
  「あぁー確かしーちゃんが務めてたところ結構ブラックだったよね。その割にはすんなり辞められたの?」
  「うん、給料をもらって直ぐに辞表を突き付けて!て言ってそのままダッシュで帰った」
  「うわぁー凄いね」
  「だろ?」
  「ははは、良かったね」
  「あと何時間でつくの?」
  「んーと、だいたい12時間かな」
  「マジか、遠いなぁー」
  「でもまぁ、着いてから2日間はゆっくり出来るからそれを楽しみにしててよ」
  「だな、久しぶりに龍馬触りたいし」
  「えー、流石に動ける程度にしてよ?」
  「んー・・・それは無理なお願いだ」
  「はぁ、もう。しーちゃんの変態」
  「いや、それは龍馬には言われたくない」
  「はいはい。ねぇ、しーちゃん好きだよ」
  「うん、俺も大好きだ」

   そしてここから俺達の新しい旅は始まる。
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