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7.花と妖精のお祭り
6話
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街に到着すると、早速花に溢れた光景が飛び込んで来た。
道路にはたくさんの植木鉢が並べられ、どのお店も花の飾りでめいっぱい飾り付けられている。
空に浮かぶ風船に、花を詰んだワゴン。通り過ぎる花飾りを付けた楽しそうな人々。明るい光景に思わず見惚れてしまった。
「……綺麗ですね」
無意識のうちにぽつりと呟くと、クロード様がぱっとこちらを向いた。
「ああ、本当だな! すごく綺麗だ」
クロード様は私が肯定的な感想を漏らしたのがよほど嬉しかったのか、あの店の飾りつけは綺麗だとか、そこの花壇の花は珍しいとか、熱を込めて同意してくる。
素っ気ない態度か、そうでなかったらトゲのある言葉しか返してこなかったクロード様がこんな風に私の機嫌を取ろうとするかのように振る舞うのは、やっぱり落ち着かない。
落ち着かない気持ちのまま、二人でクロード様が予約してくれたという劇場に向かった。
劇場はそれほど大きくなく、中は数十人の人が入れば埋まってしまう広さだった。部屋の前方には四角い大きなスクリーンが映し出されている。
道路にはたくさんの植木鉢が並べられ、どのお店も花の飾りでめいっぱい飾り付けられている。
空に浮かぶ風船に、花を詰んだワゴン。通り過ぎる花飾りを付けた楽しそうな人々。明るい光景に思わず見惚れてしまった。
「……綺麗ですね」
無意識のうちにぽつりと呟くと、クロード様がぱっとこちらを向いた。
「ああ、本当だな! すごく綺麗だ」
クロード様は私が肯定的な感想を漏らしたのがよほど嬉しかったのか、あの店の飾りつけは綺麗だとか、そこの花壇の花は珍しいとか、熱を込めて同意してくる。
素っ気ない態度か、そうでなかったらトゲのある言葉しか返してこなかったクロード様がこんな風に私の機嫌を取ろうとするかのように振る舞うのは、やっぱり落ち着かない。
落ち着かない気持ちのまま、二人でクロード様が予約してくれたという劇場に向かった。
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