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新人狩人編
第二話 スカウトは唐突に(下)
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「契約成立ですね。では仕事が入り次第連絡します。念の為言っておきますが我々は決して悪徳企業ではないので、貴方のスケジュールに合わせてしっかりとシフトを組ませていただきます」
良心的な会社だ。
「その~…給料とかってどうなるんですか?」
「毎月一日、賞与を含めてお渡ししております」
女性は指で長方形を作りながら言った。
「ではそういうことで。初出勤の日程が決まり次第連絡致します」
魔法少女と魔法少女狩りの因縁は深い。トヨハシグループが名を挙げたのは、最強と言われた魔法少女が失踪してからだ。当然、最高戦力を失った協会は救助隊を結成し、その魔法少女の捜索を一任した。
結果は惨敗、救助隊の魔法少女すらも姿を消すことになる。失踪とグループの成長───これらに因果関係を見出すことは出来なかった。協会がグループを消そうと画策しだした頃には既に手遅れ、グループが世に与える影響が大きくなりすぎていた。
新人の魔法少女でも懸賞金は一千万に近い。協会に登録しただけで命を狙われてしまうのなら、一体誰が魔法少女を夢見るのだろうか。
* * *
「今日からここの配属になりました、モブ花です!」
「おう、じゃあビシバシ鍛えていくからな」
「はい班長!よろしくお願いします!」
彩花の初仕事、土木作業員だ。
───思ってたんと違う。
ダークヒーローとして魔法少女を自分のモノにする生活、部下を率いて魔法少女と全面的に戦う幹部、彩花はそんな仕事を想像していたが、現実はそう甘くはなかった。
ただの平凡な女子高校生にそんな大役を任せる阿呆は存在しない。
初心者は下積みから始めなければならない。
「おら回せー!」
「班長!質問してもいいですか?」
「おうどうした」
屈強な肉体を持つ現場の班長は常にやる気に満ち溢れている。
「この…この回すやつって何の意味があるんですか!」
彩花は現場の仲間数人と一緒に何かよくわからない木製の歯車を回していた。
「ふむ、それは電力を発生させているんだ!回すのをやめるとここ一帯の電気が止まるかもしれないぞ!」
「ええっ!?」
彩花の手にここ一帯のインフラが握られていた。
「若いの、初出勤にしてはよく頑張ったな」
「はい…!これからも頑張ります」
班長は缶コーヒーを彩花に渡し、隣に座るといつもよりも小さな声量で喋りだした。
「…お前も家族を亡くしたのか?」
彩花は突然の質問に思わずコーヒーを吹き出した。
「家族を?まさかぁ!」
「野暮な質問をしたな…忘れてくれ」
なぜ家族を亡くしたと聞いたのか少し詮索をしてみようか考えたが、これは何か奥が深いと考え彩花はぐっと堪えた。
週末は来る日も来る日も労働、もちろんあの歯車を回す以外の仕事もこなしている。班長や親方たちからは釘打ちやノコギリなど、鳶職として活躍出来るスキルをいくつも教えて貰っている。
労働環境は意外にも良く、朝のシフトの場合は朝九時から昼の十二時まで働き解散。夜のシフトでは、午後四時から九時までの五時間働くだけだ。そしてこれらのシフトは自分で選ぶことが出来る。
働き始めて二十日、いよいよ月を跨ぎ給料が支給される時がやってきた。まだこれといった活躍をしていないため賞与は当然貰えない。果たして僅か八回の勤務でどれくらい貰えるのだろうか。期待に胸を膨らませながら彩花は部屋に入った。
「工藤彩花、仕事はどう?」
以前サインした時と同じ部屋、同じシチュエーションだ。あの時と同じようにドアの前に黒服が立ち、机を挟んで彩花をスカウトした女性が座っている。
「順調…です。少し予想してたのとは…いえ、やっぱりなんでもないです」
「満足してるようでよかったよ。これ、給与明細。うちは現金手渡しでやってるから受け取って」
「は、はい…」
封筒を一枚渡され慎重に受け取ると、その重さに驚きを隠せなかった。よく初給料を貰うとその重さに驚くと言うが、それを彩花は今この瞬間、十八年の人生で初めて経験した。
「それじゃあこれからもお仕事よろしくね」
重みと厚みのある封筒をギュッと握りしめると、ずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「あの…!」
「どうした、何か問題でも?」
「少し質問をしてもいいでしょうか?」
* * *
「ただいまぁ…」
「遅いじゃない、バイト?」
「そー…今日のご飯は?」
玄関先にカバンを置くと床に突っ伏した。母はだらしない娘のカーディガンを引っ張ると、リビングまで連れていく。
「あんたねぇ、どうして急にバイトなんか始めたの?」
母は娘のカバンを取ると、何かを察したのか申し訳なさそうに聞いた。
「もしかして…このキャロット?みたいなブランド物のバッグ使ってるのにそれ以外は全部中古品だからとか…?」
「あのねぇ…」
夕食の席には米とひじき、肉じゃがと目玉焼きが並べられた。二人は寂しさを紛らわせるために何か話題を無理やり出した。
「そういえば上原さんのお姉さん、この前ドイツかどこかにいったらしいわよ」
「ドイツに?出張かな」
「そこら辺はよくわからないけど、美味しいチョコレートを貰ったのよ~」
「おー、もしかして金色の箱のあれ?」
「そうそうあれよ、少し食べてみたらもう本当に美味しくて」
あとで食べようと決心した彩花だった。
「はぁ…もうどうしよう」
自分の部屋で一人悶々とする彩花は、いい報酬を貰えたとはいえこれ以上この仕事を続けるのはどうかという疑問を抱き始めていた。当初の目的としては、魔法少女を生け捕りにして自分のモノにする予定だったが、人生というものはそんな上手くいくはずがない。
寧ろこうして定期的に働いてインフラを整備した方が社会のためにも自分のためにもなるのではないか、最近はそう思い始めている。給料を貰ってからその思いは更に強くなった。
「十七万円…こんなに貰っても使い道ないよ…」
お金は欲しい、だがいきなりこんな大金を渡されても何か怪しいな、と感じてしまう。そう考えるのも無理は無いだろう。時給五千円の仕事がそう易々と女子高校生の元にやってくるのだろうか?
「でもまぁ…いつか魔法少女捕まえたりでもしたら…すごいボーナス貰えるんだろうなぁ…」
時間は零時に近い。彩花はどうしようもない気持ちを抱えたままベッドに寝転んだ。そしてカーテンに手をかけた時、信じ難い光景を目にすることになった。
「み…みもり?」
寝室の窓からは御守の部屋を覗くことが出来る。走り幅跳びの世界チャンピオンならなんとか届く距離だ。彼女が初めてここに越してきた時は、よく窓を開けて大声で会話していた。その度に母親に叱られ危ないと説教されていたのを思い出した。
御守、幼稚園の頃からの幼なじみである上原御守、彼女はうっかりカーテンを閉めずにいたため、今日その正体を親友に晒すことになる。
───あの服って…ジェム・ラピスだよね!でもどうして…?
御守はジェム・ラピスとしてダンスの振り付けを覚えていた。
シンプルな紫のタイツ、白銀の星模様が散りばめられたスカート、スカートをしっかりと腰に固定するための二重のベルト、下半身と見事調和するピンクの上着。服だけでは無い。髪もジェム・ラピスと同じ透き通った藍色で、腰まで届くロングな髪型をしている。
───いや、きっとこれは…これはコスプレだ。
そう信じるしか無かったが、その認識を改めなければならない出来事が今、目の前で起きてしまった。
胸元に付いたダイヤモンドのバッジを外すと、全身が淡い光に包まれ普段学校で見る大人しそうな御守へと変化したのだ。これには流石の彩花も目を擦り、今起きた衝撃の現実を見直した。
「みもりは…魔法少女なの?しかも…私が大好きな…ジェム・ラピス…?」
─────
「どうして私をスカウトしたんですか?」
「ふむ…」
暫く考えると、彼女は口を開いて答えた。
「それは…私のサーチに君が引っかかったからだ。君は魔法少女に対する執着心が人一倍強い」
「は、はぁ…」
「そして君からは強い魔力を感じる。気づかない内に魔力の才能を開花させ、魔法少女捕獲の功績を挙げるだろう」
「そんな簡単に…魔法少女を捕まえられるわけ、ないんじゃないでしょうか…?」
「それはわからんな」
─────
「とりあえず写真…!」
スマホで気づかれないように写真を撮ると、上司にこれを送信した。あとは返事が来るのを待つだけだ。もし本物なら、捕獲して自分のモノにするしかない。
「ハッ…これで私にも昇進のチャンス到来…?へ…へへ」
「待っててね…ジェム・ラピス…」
良心的な会社だ。
「その~…給料とかってどうなるんですか?」
「毎月一日、賞与を含めてお渡ししております」
女性は指で長方形を作りながら言った。
「ではそういうことで。初出勤の日程が決まり次第連絡致します」
魔法少女と魔法少女狩りの因縁は深い。トヨハシグループが名を挙げたのは、最強と言われた魔法少女が失踪してからだ。当然、最高戦力を失った協会は救助隊を結成し、その魔法少女の捜索を一任した。
結果は惨敗、救助隊の魔法少女すらも姿を消すことになる。失踪とグループの成長───これらに因果関係を見出すことは出来なかった。協会がグループを消そうと画策しだした頃には既に手遅れ、グループが世に与える影響が大きくなりすぎていた。
新人の魔法少女でも懸賞金は一千万に近い。協会に登録しただけで命を狙われてしまうのなら、一体誰が魔法少女を夢見るのだろうか。
* * *
「今日からここの配属になりました、モブ花です!」
「おう、じゃあビシバシ鍛えていくからな」
「はい班長!よろしくお願いします!」
彩花の初仕事、土木作業員だ。
───思ってたんと違う。
ダークヒーローとして魔法少女を自分のモノにする生活、部下を率いて魔法少女と全面的に戦う幹部、彩花はそんな仕事を想像していたが、現実はそう甘くはなかった。
ただの平凡な女子高校生にそんな大役を任せる阿呆は存在しない。
初心者は下積みから始めなければならない。
「おら回せー!」
「班長!質問してもいいですか?」
「おうどうした」
屈強な肉体を持つ現場の班長は常にやる気に満ち溢れている。
「この…この回すやつって何の意味があるんですか!」
彩花は現場の仲間数人と一緒に何かよくわからない木製の歯車を回していた。
「ふむ、それは電力を発生させているんだ!回すのをやめるとここ一帯の電気が止まるかもしれないぞ!」
「ええっ!?」
彩花の手にここ一帯のインフラが握られていた。
「若いの、初出勤にしてはよく頑張ったな」
「はい…!これからも頑張ります」
班長は缶コーヒーを彩花に渡し、隣に座るといつもよりも小さな声量で喋りだした。
「…お前も家族を亡くしたのか?」
彩花は突然の質問に思わずコーヒーを吹き出した。
「家族を?まさかぁ!」
「野暮な質問をしたな…忘れてくれ」
なぜ家族を亡くしたと聞いたのか少し詮索をしてみようか考えたが、これは何か奥が深いと考え彩花はぐっと堪えた。
週末は来る日も来る日も労働、もちろんあの歯車を回す以外の仕事もこなしている。班長や親方たちからは釘打ちやノコギリなど、鳶職として活躍出来るスキルをいくつも教えて貰っている。
労働環境は意外にも良く、朝のシフトの場合は朝九時から昼の十二時まで働き解散。夜のシフトでは、午後四時から九時までの五時間働くだけだ。そしてこれらのシフトは自分で選ぶことが出来る。
働き始めて二十日、いよいよ月を跨ぎ給料が支給される時がやってきた。まだこれといった活躍をしていないため賞与は当然貰えない。果たして僅か八回の勤務でどれくらい貰えるのだろうか。期待に胸を膨らませながら彩花は部屋に入った。
「工藤彩花、仕事はどう?」
以前サインした時と同じ部屋、同じシチュエーションだ。あの時と同じようにドアの前に黒服が立ち、机を挟んで彩花をスカウトした女性が座っている。
「順調…です。少し予想してたのとは…いえ、やっぱりなんでもないです」
「満足してるようでよかったよ。これ、給与明細。うちは現金手渡しでやってるから受け取って」
「は、はい…」
封筒を一枚渡され慎重に受け取ると、その重さに驚きを隠せなかった。よく初給料を貰うとその重さに驚くと言うが、それを彩花は今この瞬間、十八年の人生で初めて経験した。
「それじゃあこれからもお仕事よろしくね」
重みと厚みのある封筒をギュッと握りしめると、ずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「あの…!」
「どうした、何か問題でも?」
「少し質問をしてもいいでしょうか?」
* * *
「ただいまぁ…」
「遅いじゃない、バイト?」
「そー…今日のご飯は?」
玄関先にカバンを置くと床に突っ伏した。母はだらしない娘のカーディガンを引っ張ると、リビングまで連れていく。
「あんたねぇ、どうして急にバイトなんか始めたの?」
母は娘のカバンを取ると、何かを察したのか申し訳なさそうに聞いた。
「もしかして…このキャロット?みたいなブランド物のバッグ使ってるのにそれ以外は全部中古品だからとか…?」
「あのねぇ…」
夕食の席には米とひじき、肉じゃがと目玉焼きが並べられた。二人は寂しさを紛らわせるために何か話題を無理やり出した。
「そういえば上原さんのお姉さん、この前ドイツかどこかにいったらしいわよ」
「ドイツに?出張かな」
「そこら辺はよくわからないけど、美味しいチョコレートを貰ったのよ~」
「おー、もしかして金色の箱のあれ?」
「そうそうあれよ、少し食べてみたらもう本当に美味しくて」
あとで食べようと決心した彩花だった。
「はぁ…もうどうしよう」
自分の部屋で一人悶々とする彩花は、いい報酬を貰えたとはいえこれ以上この仕事を続けるのはどうかという疑問を抱き始めていた。当初の目的としては、魔法少女を生け捕りにして自分のモノにする予定だったが、人生というものはそんな上手くいくはずがない。
寧ろこうして定期的に働いてインフラを整備した方が社会のためにも自分のためにもなるのではないか、最近はそう思い始めている。給料を貰ってからその思いは更に強くなった。
「十七万円…こんなに貰っても使い道ないよ…」
お金は欲しい、だがいきなりこんな大金を渡されても何か怪しいな、と感じてしまう。そう考えるのも無理は無いだろう。時給五千円の仕事がそう易々と女子高校生の元にやってくるのだろうか?
「でもまぁ…いつか魔法少女捕まえたりでもしたら…すごいボーナス貰えるんだろうなぁ…」
時間は零時に近い。彩花はどうしようもない気持ちを抱えたままベッドに寝転んだ。そしてカーテンに手をかけた時、信じ難い光景を目にすることになった。
「み…みもり?」
寝室の窓からは御守の部屋を覗くことが出来る。走り幅跳びの世界チャンピオンならなんとか届く距離だ。彼女が初めてここに越してきた時は、よく窓を開けて大声で会話していた。その度に母親に叱られ危ないと説教されていたのを思い出した。
御守、幼稚園の頃からの幼なじみである上原御守、彼女はうっかりカーテンを閉めずにいたため、今日その正体を親友に晒すことになる。
───あの服って…ジェム・ラピスだよね!でもどうして…?
御守はジェム・ラピスとしてダンスの振り付けを覚えていた。
シンプルな紫のタイツ、白銀の星模様が散りばめられたスカート、スカートをしっかりと腰に固定するための二重のベルト、下半身と見事調和するピンクの上着。服だけでは無い。髪もジェム・ラピスと同じ透き通った藍色で、腰まで届くロングな髪型をしている。
───いや、きっとこれは…これはコスプレだ。
そう信じるしか無かったが、その認識を改めなければならない出来事が今、目の前で起きてしまった。
胸元に付いたダイヤモンドのバッジを外すと、全身が淡い光に包まれ普段学校で見る大人しそうな御守へと変化したのだ。これには流石の彩花も目を擦り、今起きた衝撃の現実を見直した。
「みもりは…魔法少女なの?しかも…私が大好きな…ジェム・ラピス…?」
─────
「どうして私をスカウトしたんですか?」
「ふむ…」
暫く考えると、彼女は口を開いて答えた。
「それは…私のサーチに君が引っかかったからだ。君は魔法少女に対する執着心が人一倍強い」
「は、はぁ…」
「そして君からは強い魔力を感じる。気づかない内に魔力の才能を開花させ、魔法少女捕獲の功績を挙げるだろう」
「そんな簡単に…魔法少女を捕まえられるわけ、ないんじゃないでしょうか…?」
「それはわからんな」
─────
「とりあえず写真…!」
スマホで気づかれないように写真を撮ると、上司にこれを送信した。あとは返事が来るのを待つだけだ。もし本物なら、捕獲して自分のモノにするしかない。
「ハッ…これで私にも昇進のチャンス到来…?へ…へへ」
「待っててね…ジェム・ラピス…」
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