僕、先輩の愛奴隷になる事を強要されてます

もあ子ちゃん

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31 どちらにも振り回される

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目が覚める。
相変わらず僕よりアレンの方が起きるのが遅い。

昨晩はアレンと一緒に夜を過ごして初めてキス以上の事はされなかった…
僕の体調を気遣ってというのは何となく分かる…
でもあのアレンが??
ベッドで窓越しの空を仰ぎながらぐるぐると思考を繰り返す。

体調は少し良くなっていた。
隣でアレンがもぞもぞと寝返りを打っている。
「むにゃ…ジェレミーおきたの…」

「アレン…おはよう…」

返事はなく代わりに寝息が聞こえてきた。
たまには僕も並んで二度寝なんてしてみようかな。
頬を照らす陽射しが柔らかい…
隣にいるアレンと二度目の幸せで穏やかな眠りに就く。

そっと目を閉じ再びアレンが目覚める頃に僕も起きた。

この日はちょっと珍しく一緒に準備をしてバイト先に向かうのだった。



ーバイト先にてー

今日は僕とアレンのシフトが同じ日。
ぼーっとアレンの様子を眺めながら仕事をしていた。
別に気になるという訳ではなく、アレンは仕事は出来る男だから…

するとテーブルで何やら親しげにお客さんと話している。
談笑しながら「じゃあアレン、今日お前ん家行くわ」「待ってる」なんて会話が聞こえてくる。

ちょっぴり気になったまま今日の仕事を終えた。

いつもなら僕とゆっくり話をしたり、僕を誘ったりするのに今日はそれをせずに笑顔でバイバイ。

すぐ帰っちゃうなんて…

途中コンビニでカゴいっぱいの大量のお菓子を買い漁りジュースも一人で飲めもしないのに気づいたら5本くらい買っていた。
心ここに在らずと言った具合…

僕のこといじめるのにアレンが誰かと楽しそうにするなんてひどい…
僕が買ったコーラやオレンジジュースがぜんぶ肺に入って死んじゃえばいいのに…むぅ…

そんな事をぶつぶつと呟きながら家に帰る。
アレンから連絡があったりしないか途中スマホを気にしながら家の中をウロウロしてお菓子を食べてを繰り返している…


って、あれ…?
これではまるで僕がアレンの事を好きみたいではないか。
一気に自己嫌悪に陥る。

でも全ては僕の事をいじめるアレンが他の人には優しかったし楽しそうに家に簡単に招いてるのが悪い…


そもそもアレンは一回僕のことストーカーした挙句、脅して家に上がり込んで僕に…酷いことしてる!

それなら僕がアレンの家に事前の連絡なしに行くくらい、迷惑考えなくてもいいのではないだろうか。

考えるより先に僕は出かける準備をしてまたアレンの家に向かっていた。

アレンの家の前まで着く。
あれだけ色々考えて居たのに、急に来て迷惑がられたらどうしよう…などと不安になる。

恐る恐るピンポンを押した。
なぜか緊張してドキドキしている…

ガチャリと扉が開いて出てきたのは今日お客さんとしてお店にいたあの人だ。
アレンよりひょうきんそうな見た目、僕は心の中で勝手にヒップホップスポーティーイケメンと名前をつけた。
「んー?もしかしてジェレミー君?」

なぜ僕の名前を…??
オドオドしながら僕は小さく「そうです」と言う。

「おーいレンレン!!お前が今呼ぼうとしてた子が先に来たぞっ…」
レンレンって…アレンの事?

奥からドタドタと走る音が聞こえアレンが飛び出してくる。
僕の顔みた瞬間めちゃめちゃ嬉しそうな顔をした…

手招きしてるので僕はお邪魔します…と上がり込んだ。
というか…アレンは僕を呼ぼうとしてたの??

テーブルを囲んで2人が座ってるので僕もちょこんと座る。
同じジュースとお菓子が3つずつあるし僕を呼ぶ気満々だったんじゃん…なんて思いながらアレンの方をチラッと見る。

すると横からさっきのヒップホップスポーティーイケメンが声をかけてきた。
「ジェレミー君だっけ!オレはロイド、よろしくな」
ロイドがグータッチを求めてくる、明るい…。

「それでさぁ!さっきはレンレンの奴めっちゃ……痛っっ!!」
思い切りロイドがアレンに後頭部を叩かれている。

「いいか、絶っっっ対言うなよ!!!」

「えぇ~!!!どうせもう分かってんじゃん!ねぇ~ジェレくん!」

なんだろう、僕はコントでも見に来たのだろうか。
アレンがロイドを睨みつけると「分かったよ…」と渋々ロイドは黙った。

僕ばかり黙っているのも失礼かと思い口を開く。
「あの…2人はどんな関係…なの…?」

「フゥー!!聞いた?レンレン!この子めっちゃ可愛くね??」
手を叩いてゲラゲラ爆笑するロイドをイライラしながら睨むアレン。
僕はとりあえずロイドに合わせて笑う。

異様にテンションが高いけれど悪い人じゃないみたい。
でも僕が居ない間アレンがなんて言ったか気になる…

その後はアレンの家にあったテレビゲームを3人で回しながら対戦したり喋ったりで思いの外楽しい時間を過ごした。

アレンに会えたしロイドとも打ち解けたし来てよかったかも。
ロイくんって呼んでと言われたのて親しみを込めてそう呼ぶ事にする。
でも何故か勝手にロイくんはピザ頼んでるしアレンは僕達を置いて酒を買いに行くしで滅茶苦茶だった。

「ピザパじゃんピザパ!!レンレンもジェレくんも飲もー!!!」
バサッと肩を組まれながら僕達は談笑していた。

途中、アレンがトイレに抜ける。
バタッとドアの音を確認した後ロイくんは少し冷静な顔になって僕に向かってこっそり耳打ちする。
「レンレンを酔わせてみよ…絶対面白いって…」

「えぇ?!でもアレンはお酒そこそこ飲めた筈…」

「大丈夫、オレの方が強いって!レンレンが潰れたら超絶面白い事教えてやるよ?さっきはレンレンに口止めされたけどな!」
舌を出して茶目っ気たっぷりに笑うロイくん。
アレン怒ると怖いし面倒事に巻き込まれないといいけど…
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