22 / 46
第22話 - 地下迷宮 シャロの決意
しおりを挟む
なんとなく、その小部屋に二人で居続けるのは、少し気まずかった。
確認を取る必要もなく、お互い同じ気持であったので、小部屋から出て、無言で迷宮を歩く。
踏破済みダンジョンを管理する魔法、とのことであったように、周りに魔物などの気配はいない。もう誰も用が無い、終わった場所である。
通路を抜けると、広場のような、開けた場所に出た。
その眼下には、大きな湖が広がっている。ヒカリゴケが淡い燐光を発し、暗い地下の迷宮を幻想的に照らしている。
まるで、星空が逆さに映っているようであった。
それを眺めながら、レウは考える。
何から話すべきか。気が付けば、凄いことに巻き込まれている。
ただただ、エロ本を取り返せればよかったのに、ギルドを超え、妖精の陰謀などというとんでもないものがでてきた。
手を切るのであれば、今しかないが。果たしてどうするか。
するとシャロが、不意にレウを見上げた。
白い肌に白い髪。小柄で愛らしい顔立ちは、白兎を思わせる。
迷宮は静かで、二人だけの世界だ。ヒカリゴケの光が、彼女をぼんやりと浮かび上がらせている。
「改めて、ありがとう。ウルダンとエナハで、まだ生きていられるのは、あなたのお陰です。見捨てて一人で逃げる選択もあったのに。本当に、ありがとう」
「……まぁ、もののついでみたいなもんだ。話の途中で死なれちゃ、目覚めが悪い。それだけさ」
「死ぬかもしれなかったのに?」
「なんとかなった。そして、死んだら、その時はその時だ」
そして沈黙が訪れる。
どうしたのかと訝しみ、レウがシャロの顔を覗くと。
彼女の肌が、少しずつ、淡い光に照らされた肌が、赤く染まっていくのが見えた。
「とりあえず、ありがとう。でも……今後は、その、ああいうの、の、許可なんか、取らないでね」
「……? ああいうの、っていうのは」
「~~~~~ッ! わかってよ、バカ! 黙って……! しゅ、修行して、って言ってるの!」
バシリ、とレウの腕をはたくシャロ。それを言ってまた恥ずかしくなったのか、彼女はフードを目深にかぶり直した。
レウは、そんな彼女の様子を見て、思わず笑ってしまう。
「わかった、わかったよ。今後はじゃあ、何も言わず勝手に使わせてもらおうか」
「だ、か……ら! そういうのを、言わなくっていいって、言ってんの!」
ばしばし、とレウをなぐりつける小さな兎。それをはいはい、と言いながら受けるレウの口に、自然と笑みが戻っていた。
そして、なぐりつける腕が止まり、シャロは、真剣な表情で、レウの目を見た。
「あなたが言ったこと、ずっと、考えていた」
そしてシャロが、そう切り出した。
「死んだ人の荷物を、勝手に背負うな、って話。……あなたの言う通りだと思う。彼らのためになにかをすることは、無駄なことかもしれない」
「そうだ。死は、平等で水平な結末だ。それになにかを縛られることはない」
「だけど私は、それでも背負いたい」
シャロは、しっかりとした目で、レウに、言い放った。
「考えたの。死んだら終わり。それが平等な結末。生きるっていうのは、その間の時間のことでしかないのかって。私は、違うと思う。死んだ後にも続くものを含めて、生きるということのはずだから。死がそんなに無意味なのだったら、エナハでレウが命を賭けてくれたことにも、意味なんか無くなってしまう」
「……命を賭けた、意味」
「残したいものがあって、皆、命を賭けてくれた。死が訪れたとしても、その人は何かを残した。向き合って、その上で、決断をしたい。死んだ人が文句を言わないからって、そこから目を背けるのは、きっと違うんだと、思う」
シャロが、必死に、そう言葉を紡ぐ。そんな彼女を見ていると、レウは、何故だろう、心がずきずきと、痛むようであった。
そして彼女は、言った。
「死は平等じゃない。その人にとって、それぞれに特別な意味を持つ。その意味は彼らが賭けてくれた意味を、私は考えた。――あの三人が私に託してくれたのは、きっと、本当の自由のため、だった」
たくさん悩んだのだろう。彼女が語る姿は、レウにとって、あまりに眩しかった。
「本当の自由は、逃げ続けるだけじゃ得られない。戦って、勝ち取らないといけない。だから私は、姉を取り戻しにいく。奪われて蹲ってるだけでは、一生自由になれないから。彼らの声なき声を考えて、そう決断した」
ヒカリゴケの淡い光しかないのに。
決然とそう語る彼女はなんだか、あまりに眩しく――レウは、目を逸らした。
「……価値観の、相違だな」
「レウ、お願い。ここまで巻き込んで言うことではないけど、あなたが一緒に来てくれたら、これ以上頼もしいことはない。姉を取り戻す、助けになって欲しい」
「……はっ。バカバカしいね。君とは意見が違うことがわかったんだ。その上で、どうして手助けしなきゃいけない? 僕にとっての、得がないじゃないか」
真剣に話を聞いていたのに、突如皮肉めいた言い回しで、そう返すレウ。
だが、シャロは、きっと感じていたことだろう。
彼は、迷っていた。放ってはおけないが、助ける理由が見当たらない。
だからシャロは、一押しのつもりでそれを口に出した。
「エロ本」
「……は?」
「ウルダンで捕らわれてた時。私の荷物だけ先に、ギルドの人がどっかに運んでいったの。多分だけど、ギルド本部のどこかにある、と思う」
「………………………………………………………………」
「そして、私の姉は、私と違って……抜群の、体を、してるわ」
「………………抜、群、という、と」
「胸が豊満で、脚が長い女ってこと。レウ、あなたのタイプなんだよね?」
レウは、固まった。
じーーーっと、シャロを平坦な体を見つめ。
そして急に、がしりと彼女の手を握った。
「………………せねえ、よなぁ」
「え? な、なに?」
「許せねえ、よなぁ……! ギルドがなんだ、妖精がどうだって、傲慢かましてる奴らを、野放しにしちゃあ、いけないよなあ!」
レウはぶんぶんとシャロの手を振り、かと思えば広場の淵まで走り、湖に向かって、うおー、と叫んだ。
「やってやるぞ、ギルド! 妖精! 僕ァ、悪を討つ正義の剣士だ! お前らの所業、この剣で裁いてやるぞこらァ!」
『うわーっ。レウ、単純すぎー。でも、嫌いじゃないよ、そういうの。うふ!』
やる気に満ち溢れた正義の剣士様は、目をぐるぐると回しながら、その辺りを駆けずり回った。
その様子を、呆れた表情で見ているシャロ。
想像な遥かに何倍も効果が覿面だと、複雑な心境になるのであった。
確認を取る必要もなく、お互い同じ気持であったので、小部屋から出て、無言で迷宮を歩く。
踏破済みダンジョンを管理する魔法、とのことであったように、周りに魔物などの気配はいない。もう誰も用が無い、終わった場所である。
通路を抜けると、広場のような、開けた場所に出た。
その眼下には、大きな湖が広がっている。ヒカリゴケが淡い燐光を発し、暗い地下の迷宮を幻想的に照らしている。
まるで、星空が逆さに映っているようであった。
それを眺めながら、レウは考える。
何から話すべきか。気が付けば、凄いことに巻き込まれている。
ただただ、エロ本を取り返せればよかったのに、ギルドを超え、妖精の陰謀などというとんでもないものがでてきた。
手を切るのであれば、今しかないが。果たしてどうするか。
するとシャロが、不意にレウを見上げた。
白い肌に白い髪。小柄で愛らしい顔立ちは、白兎を思わせる。
迷宮は静かで、二人だけの世界だ。ヒカリゴケの光が、彼女をぼんやりと浮かび上がらせている。
「改めて、ありがとう。ウルダンとエナハで、まだ生きていられるのは、あなたのお陰です。見捨てて一人で逃げる選択もあったのに。本当に、ありがとう」
「……まぁ、もののついでみたいなもんだ。話の途中で死なれちゃ、目覚めが悪い。それだけさ」
「死ぬかもしれなかったのに?」
「なんとかなった。そして、死んだら、その時はその時だ」
そして沈黙が訪れる。
どうしたのかと訝しみ、レウがシャロの顔を覗くと。
彼女の肌が、少しずつ、淡い光に照らされた肌が、赤く染まっていくのが見えた。
「とりあえず、ありがとう。でも……今後は、その、ああいうの、の、許可なんか、取らないでね」
「……? ああいうの、っていうのは」
「~~~~~ッ! わかってよ、バカ! 黙って……! しゅ、修行して、って言ってるの!」
バシリ、とレウの腕をはたくシャロ。それを言ってまた恥ずかしくなったのか、彼女はフードを目深にかぶり直した。
レウは、そんな彼女の様子を見て、思わず笑ってしまう。
「わかった、わかったよ。今後はじゃあ、何も言わず勝手に使わせてもらおうか」
「だ、か……ら! そういうのを、言わなくっていいって、言ってんの!」
ばしばし、とレウをなぐりつける小さな兎。それをはいはい、と言いながら受けるレウの口に、自然と笑みが戻っていた。
そして、なぐりつける腕が止まり、シャロは、真剣な表情で、レウの目を見た。
「あなたが言ったこと、ずっと、考えていた」
そしてシャロが、そう切り出した。
「死んだ人の荷物を、勝手に背負うな、って話。……あなたの言う通りだと思う。彼らのためになにかをすることは、無駄なことかもしれない」
「そうだ。死は、平等で水平な結末だ。それになにかを縛られることはない」
「だけど私は、それでも背負いたい」
シャロは、しっかりとした目で、レウに、言い放った。
「考えたの。死んだら終わり。それが平等な結末。生きるっていうのは、その間の時間のことでしかないのかって。私は、違うと思う。死んだ後にも続くものを含めて、生きるということのはずだから。死がそんなに無意味なのだったら、エナハでレウが命を賭けてくれたことにも、意味なんか無くなってしまう」
「……命を賭けた、意味」
「残したいものがあって、皆、命を賭けてくれた。死が訪れたとしても、その人は何かを残した。向き合って、その上で、決断をしたい。死んだ人が文句を言わないからって、そこから目を背けるのは、きっと違うんだと、思う」
シャロが、必死に、そう言葉を紡ぐ。そんな彼女を見ていると、レウは、何故だろう、心がずきずきと、痛むようであった。
そして彼女は、言った。
「死は平等じゃない。その人にとって、それぞれに特別な意味を持つ。その意味は彼らが賭けてくれた意味を、私は考えた。――あの三人が私に託してくれたのは、きっと、本当の自由のため、だった」
たくさん悩んだのだろう。彼女が語る姿は、レウにとって、あまりに眩しかった。
「本当の自由は、逃げ続けるだけじゃ得られない。戦って、勝ち取らないといけない。だから私は、姉を取り戻しにいく。奪われて蹲ってるだけでは、一生自由になれないから。彼らの声なき声を考えて、そう決断した」
ヒカリゴケの淡い光しかないのに。
決然とそう語る彼女はなんだか、あまりに眩しく――レウは、目を逸らした。
「……価値観の、相違だな」
「レウ、お願い。ここまで巻き込んで言うことではないけど、あなたが一緒に来てくれたら、これ以上頼もしいことはない。姉を取り戻す、助けになって欲しい」
「……はっ。バカバカしいね。君とは意見が違うことがわかったんだ。その上で、どうして手助けしなきゃいけない? 僕にとっての、得がないじゃないか」
真剣に話を聞いていたのに、突如皮肉めいた言い回しで、そう返すレウ。
だが、シャロは、きっと感じていたことだろう。
彼は、迷っていた。放ってはおけないが、助ける理由が見当たらない。
だからシャロは、一押しのつもりでそれを口に出した。
「エロ本」
「……は?」
「ウルダンで捕らわれてた時。私の荷物だけ先に、ギルドの人がどっかに運んでいったの。多分だけど、ギルド本部のどこかにある、と思う」
「………………………………………………………………」
「そして、私の姉は、私と違って……抜群の、体を、してるわ」
「………………抜、群、という、と」
「胸が豊満で、脚が長い女ってこと。レウ、あなたのタイプなんだよね?」
レウは、固まった。
じーーーっと、シャロを平坦な体を見つめ。
そして急に、がしりと彼女の手を握った。
「………………せねえ、よなぁ」
「え? な、なに?」
「許せねえ、よなぁ……! ギルドがなんだ、妖精がどうだって、傲慢かましてる奴らを、野放しにしちゃあ、いけないよなあ!」
レウはぶんぶんとシャロの手を振り、かと思えば広場の淵まで走り、湖に向かって、うおー、と叫んだ。
「やってやるぞ、ギルド! 妖精! 僕ァ、悪を討つ正義の剣士だ! お前らの所業、この剣で裁いてやるぞこらァ!」
『うわーっ。レウ、単純すぎー。でも、嫌いじゃないよ、そういうの。うふ!』
やる気に満ち溢れた正義の剣士様は、目をぐるぐると回しながら、その辺りを駆けずり回った。
その様子を、呆れた表情で見ているシャロ。
想像な遥かに何倍も効果が覿面だと、複雑な心境になるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。
地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。
魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。
これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。
「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」
Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。
故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。
一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。
「もう遅い」と。
これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる