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第24話 - 王国首都カナリオ 狂剣病のレウ
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セントリア王国の首都カナリオ。
世界でも最も栄えている国の一つである王国の首都は、朝も昼も夜も、賑わっている。
首都の人々の気は移ろいやすく、すぐに変化する流行に押し流されるように、日々異なった、食事や芸能や政治などの話をせわしくしている。
だが、ここ最近。彼らの言の葉に上がるのは、ある一つの事件のみであった。
「エナハの事件、聞いたか?」「百の冒険者を打ち倒した剣士の話だろ」「次々と迫り来る冒険者どもをぶっ飛ばした、英雄レウの話だ!」「魔法を斬るらしい」「噂によるとよ、千年前に封印された魔王の息子だって話が……」「そりゃお前が勝手に考えた設定だろ? 本当のところは、あれは妖精の国から来た救世主って話らしいぜ」「Sランク三人も、レウには敵わなかったらしい」
尾ひれの付いた噂話が、街中に広がっている。
住民からすれば、これほど痛快な事件はないだろう。
普段、我が物顔で威張り散らしているギルドの冒険者たちが、彗星の如く現れた、レウという一人の剣士に、敗北したのだから。
カナリオの住民だけではなく、王国中、世界中の人々に、エナハの一件は既に伝わっている。各々が都合のいいように、ストーリーを付け足し、語り継がれていた。
レウという偶像は、彼らにとって希望だった。ギルドというシステムを破壊する英雄であると。
だがこのセントリア王国では――少しだけ事情が違っていた。
レウに関する恐ろしい噂が、まことしやかに囁かれているのであった。
「それで。その英雄レウが、なんで王国に牙を向けたんだ?」
「そうだ。ここ最近、ウチの騎士たちが、次々と辻斬りにあっている。それは、レウの仕業って話だ」
「レウはギルドの敵じゃないのか? 何故この王国の騎士を狙うんだ?」「木っ端の騎士じゃねえ。隊長クラスの名のある騎士が、次々と斬られている」「命までは奪われてねえらしい。腕試しをしたいだけ、とかじゃあねえのか」「ならクソギルドの冒険者どもを狙えばいいだろう。レウの思惑が、さっぱりわからねえ」
「英雄じゃねえ。狂犬だ」「狂剣病の、レウだ」
セントリア王国の首都の住人が、レウに心を奪われている理由が、これである。
最強の冒険者たちの包囲を突破した英雄。その刃が、自分たちに向けられようとしている。
全てが噂レベルの話でしかない。なので、どこまでが真実かわからない。故に笑い飛ばすべきかもしれないが、一度広まった疑念、不安は、燎原の火のように収まらず、燃え広がる。
この頃のカナリオの夜は、一層暗く感じた。希望と畏れは表裏一体。ほんの少しの気まぐれで、光と闇が入れ替わるのだと、力なき民たちは改めて思い知るのだった。
そんなカナリオの歓楽街から、出てきた男が一人、いた。
彼は上機嫌に鼻歌を歌いながら、帰路についている。
勝手知ったるカナリオの道を、慣れた足取りで歩き、家までの近道をしようと、人気のない裏道に入った。
寂れた家、建物の隙間のような空間を歩き、やがてぽっかりと空いた広場にまで歩くと。
そこには、少年が一人、月明かりに照らされていた。
彼の頭は海藻類のようにもじゃもじゃで、不潔な外套を身に纏っている。
そして、腰にぶら下げた剣は、粗末な板きれのような鞘に収まった細い剣であり。
男は、その少年が、街を騒がしている「狂剣病」だと、察した。
だが、騒ぐことも慌てることもせず、友人に出会ったかの調子で、よう、と軽く話しかけた。
「なんだ兄さん、出待ちかい? 俺のファンなら嬉しいもんだが、にしちゃあその殺意は余計だぜ」
「王国騎士団第二部隊隊長、ラスタ、だよね」
そう呟くと少年は、すらりと、粗末な鞘から刃を抜いた。
その剣は細く、なんの逸話もなさそうな、変哲もない剣であった。
なのにどうして、ここまでぎらりと怪しく、月明かりを跳ね返すのだろうか。
それはきっと、剣の銘に関係なく、持つ者の力量が、刃を輝きに乗っているからなのだ。
そして少年――レウは、刃の切っ先を、ラスタに向けた。
「とりあえず、斬らせて欲しい。理由は聞かないで、じっとしてくれると、助かる」
「おいおい、めちゃくちゃだな、言ってること! お前、レウだろ? ははっ! こんなとこで会えるたぁな。街中お前の話で持ち切りだよ」
向けられた刃に対し、気さくに、楽しそうにそう返すラスタ。
だが次の瞬間、彼の面相が、変わった。
「――しかしなぁ、お前。いくらなんでもやり過ぎだよ。喧嘩売る相手を間違えたな」
男――ラスタは、流れるような動作で、腰を落とし、腕を構えた。
瞬間。どこからともなく。ラスタの腕の中には、小さな棒が出現し、一瞬にして広がって、一本の長い槍が出現していた。
長く、紅い槍。
研ぎ澄まされたその形状は美しく、見ているだけで魅了されそうな槍が。
次の瞬間、撃ち出された。
一切の兆候も前動作も感じられないほど、極限まで無駄を除いた神速の突きにより、槍が文字通り撃ち込まれる。
レウを貫かんと槍が伸びる、が。おかしい。いくらなんでも、速すぎる。
レウはその突きをほとんど目で追えていなかった。身をよじりながら、感覚のみに頼り、剣を真上に切り上げる。
硬く乾いた音が響き、寸でのところで槍を防ぎ、弾き上げた。
いや、だがそれでも防ぎきれはしていない。レウの右腕が、ジワリと赤く染まっていた。
ラスタは、嬉しそうに笑う。
「おいおい! 心臓をぶっ刺すつもりで突いたんだが! 防ぐのかよ! 流石、エナハを生き抜いた男は、違えな、おい!」
「……その槍、妖精武器か」
たった一合の打ち合いで、察した。先ほどの槍の速度は、どう考えても常軌を逸している。単なる人の武技のみで為せるものではない。
ラスタはそれを聞いて、にやりと微笑んだ。
「そうさ、お目が高えな。こいつは妖精武器【ゴッドバード】。この槍に乗った加速が、どんどん倍増されるなんて特性がある。俺の槍術と合わせれば、正に敵なしだよ」
そう言ってラスタは、ひゅんひゅんと槍を振り回した。
その何気ない動作でも、槍は異常なスピードを見せていた。
一見凄まじく強い妖精武器だが、速度を自動的に上げる槍なぞ、扱うだけでも酷く難儀だろう。
だがラスタは、何の苦も無く、自在に操り、この槍を手懐けている。それの事実だけで、彼の力量の高さが証明されていた。
ラスタは、実に面白そうに、レウに言い放った。
「わけのわからねえ辻斬りも今日で終いだ、狂犬野郎。王国騎士団第二部隊長、《天槍》ラスタが、串刺しにしてやるからよォ!」
世界でも最も栄えている国の一つである王国の首都は、朝も昼も夜も、賑わっている。
首都の人々の気は移ろいやすく、すぐに変化する流行に押し流されるように、日々異なった、食事や芸能や政治などの話をせわしくしている。
だが、ここ最近。彼らの言の葉に上がるのは、ある一つの事件のみであった。
「エナハの事件、聞いたか?」「百の冒険者を打ち倒した剣士の話だろ」「次々と迫り来る冒険者どもをぶっ飛ばした、英雄レウの話だ!」「魔法を斬るらしい」「噂によるとよ、千年前に封印された魔王の息子だって話が……」「そりゃお前が勝手に考えた設定だろ? 本当のところは、あれは妖精の国から来た救世主って話らしいぜ」「Sランク三人も、レウには敵わなかったらしい」
尾ひれの付いた噂話が、街中に広がっている。
住民からすれば、これほど痛快な事件はないだろう。
普段、我が物顔で威張り散らしているギルドの冒険者たちが、彗星の如く現れた、レウという一人の剣士に、敗北したのだから。
カナリオの住民だけではなく、王国中、世界中の人々に、エナハの一件は既に伝わっている。各々が都合のいいように、ストーリーを付け足し、語り継がれていた。
レウという偶像は、彼らにとって希望だった。ギルドというシステムを破壊する英雄であると。
だがこのセントリア王国では――少しだけ事情が違っていた。
レウに関する恐ろしい噂が、まことしやかに囁かれているのであった。
「それで。その英雄レウが、なんで王国に牙を向けたんだ?」
「そうだ。ここ最近、ウチの騎士たちが、次々と辻斬りにあっている。それは、レウの仕業って話だ」
「レウはギルドの敵じゃないのか? 何故この王国の騎士を狙うんだ?」「木っ端の騎士じゃねえ。隊長クラスの名のある騎士が、次々と斬られている」「命までは奪われてねえらしい。腕試しをしたいだけ、とかじゃあねえのか」「ならクソギルドの冒険者どもを狙えばいいだろう。レウの思惑が、さっぱりわからねえ」
「英雄じゃねえ。狂犬だ」「狂剣病の、レウだ」
セントリア王国の首都の住人が、レウに心を奪われている理由が、これである。
最強の冒険者たちの包囲を突破した英雄。その刃が、自分たちに向けられようとしている。
全てが噂レベルの話でしかない。なので、どこまでが真実かわからない。故に笑い飛ばすべきかもしれないが、一度広まった疑念、不安は、燎原の火のように収まらず、燃え広がる。
この頃のカナリオの夜は、一層暗く感じた。希望と畏れは表裏一体。ほんの少しの気まぐれで、光と闇が入れ替わるのだと、力なき民たちは改めて思い知るのだった。
そんなカナリオの歓楽街から、出てきた男が一人、いた。
彼は上機嫌に鼻歌を歌いながら、帰路についている。
勝手知ったるカナリオの道を、慣れた足取りで歩き、家までの近道をしようと、人気のない裏道に入った。
寂れた家、建物の隙間のような空間を歩き、やがてぽっかりと空いた広場にまで歩くと。
そこには、少年が一人、月明かりに照らされていた。
彼の頭は海藻類のようにもじゃもじゃで、不潔な外套を身に纏っている。
そして、腰にぶら下げた剣は、粗末な板きれのような鞘に収まった細い剣であり。
男は、その少年が、街を騒がしている「狂剣病」だと、察した。
だが、騒ぐことも慌てることもせず、友人に出会ったかの調子で、よう、と軽く話しかけた。
「なんだ兄さん、出待ちかい? 俺のファンなら嬉しいもんだが、にしちゃあその殺意は余計だぜ」
「王国騎士団第二部隊隊長、ラスタ、だよね」
そう呟くと少年は、すらりと、粗末な鞘から刃を抜いた。
その剣は細く、なんの逸話もなさそうな、変哲もない剣であった。
なのにどうして、ここまでぎらりと怪しく、月明かりを跳ね返すのだろうか。
それはきっと、剣の銘に関係なく、持つ者の力量が、刃を輝きに乗っているからなのだ。
そして少年――レウは、刃の切っ先を、ラスタに向けた。
「とりあえず、斬らせて欲しい。理由は聞かないで、じっとしてくれると、助かる」
「おいおい、めちゃくちゃだな、言ってること! お前、レウだろ? ははっ! こんなとこで会えるたぁな。街中お前の話で持ち切りだよ」
向けられた刃に対し、気さくに、楽しそうにそう返すラスタ。
だが次の瞬間、彼の面相が、変わった。
「――しかしなぁ、お前。いくらなんでもやり過ぎだよ。喧嘩売る相手を間違えたな」
男――ラスタは、流れるような動作で、腰を落とし、腕を構えた。
瞬間。どこからともなく。ラスタの腕の中には、小さな棒が出現し、一瞬にして広がって、一本の長い槍が出現していた。
長く、紅い槍。
研ぎ澄まされたその形状は美しく、見ているだけで魅了されそうな槍が。
次の瞬間、撃ち出された。
一切の兆候も前動作も感じられないほど、極限まで無駄を除いた神速の突きにより、槍が文字通り撃ち込まれる。
レウを貫かんと槍が伸びる、が。おかしい。いくらなんでも、速すぎる。
レウはその突きをほとんど目で追えていなかった。身をよじりながら、感覚のみに頼り、剣を真上に切り上げる。
硬く乾いた音が響き、寸でのところで槍を防ぎ、弾き上げた。
いや、だがそれでも防ぎきれはしていない。レウの右腕が、ジワリと赤く染まっていた。
ラスタは、嬉しそうに笑う。
「おいおい! 心臓をぶっ刺すつもりで突いたんだが! 防ぐのかよ! 流石、エナハを生き抜いた男は、違えな、おい!」
「……その槍、妖精武器か」
たった一合の打ち合いで、察した。先ほどの槍の速度は、どう考えても常軌を逸している。単なる人の武技のみで為せるものではない。
ラスタはそれを聞いて、にやりと微笑んだ。
「そうさ、お目が高えな。こいつは妖精武器【ゴッドバード】。この槍に乗った加速が、どんどん倍増されるなんて特性がある。俺の槍術と合わせれば、正に敵なしだよ」
そう言ってラスタは、ひゅんひゅんと槍を振り回した。
その何気ない動作でも、槍は異常なスピードを見せていた。
一見凄まじく強い妖精武器だが、速度を自動的に上げる槍なぞ、扱うだけでも酷く難儀だろう。
だがラスタは、何の苦も無く、自在に操り、この槍を手懐けている。それの事実だけで、彼の力量の高さが証明されていた。
ラスタは、実に面白そうに、レウに言い放った。
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