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第一部
提案
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「醤油を使った一品はいかがでしたかドレインさん?」
「大変美味しかったです…正直これ程とは思いませんでした…そしてなにより思うのが食べ足りないという事ですね…。しかも先程『醤油の魅力が分かる品の一つ』とおっしゃっていましたね?」
「はい、その通りです」
流石はドレインさん。サチがドレインさんにこの話を振るわけだ。俺が口にした言葉を聞き逃していないしね。
「なるほど…一口でもコレを口にしたらというか…この味を知ってしまったのなら…コレを欲してお金をいくらでも出すものはいっぱいいるでしょうね…」
そんなにか?ドレインさんの言葉にみんながうんうん頷いている。
『──そんなにですマスター。この世界の味は単調すぎますので。マスターもこっちの世界に来てからの食事は物足りなかったでしょう?まあ、ドラゴンの肉を使ったステーキなんかは焼くだけでも美味しいんですがね』
『ドラゴン!?ドラゴンもいるのか!?』
『──はい、います。種類も多種多様ですね。やっぱりドラゴンは地球の人からすると、人気というか憧れというかそういうのがあるみたいですね?』
『そりゃあそうだろう。しかも食えるんだろ?物語でもドラゴンの肉は美味っていうのが多いけど本当だったんだな』
『──滅多に出回りませんが…』
それは残念だな…。
「…お聞きしたいのですが宜しいですか…?」
おっと…今はドラゴンの話をしてる場合じゃなかったな。ドレインさんは口の前辺りで手と手を重ねて握りしめ、こちらを射貫くかのような視線を向けてくる。うん、これはアレだな。世にも有名なゲ◯ドウポーズってヤツだな。
「ハヤブサ様はわたくしにこうおっしゃっいました…。『賠償金は今すぐをご希望ですか?それともそれ以上に儲けたいとお考えですか?』と…。それに対するわたくしの返答は申し訳ありませんがこうなります…」
申し訳ありませんの言葉にリーンさんとリカさんが落ち込むが…ドレインさんの話はまだ終わっていない。
「…この醤油は今すぐにでもお金になりますし、それ以上どころか遥かに儲ける事ができます。つまり…賠償金の代わり以上になるという事です。それを踏まえたうえで考えるとわたくしは何をすればいいのです?何かわたくしにさせたい事があるのですよね?」
本当にドレインさんは凄いな…。俺なら賠償金の代わりになるで話は終わるだろうにその他の意図に気がつくなんて…。
「ちょっ、ちょっと待って!今の口振りからすると…あたし達の賠償金は…?」
「…チャラ…?」
「ええ。先程も申し上げた通りこの醤油で賠償金はどうとでもなるでしょうね。わたくしが立て替えてもいいですしね」
その言葉を聞いたリーンさんとリカさんは抱き合いはしゃぎながら喜んでいる。奴隷落ち間近だったからその喜びは計り知れないだろう。グレンさんとグレースさんはホッと胸を撫で下ろしてそんな二人に話掛けている。ティアさんとネネさんも喜んではいる。でもティアさんは俺の話が終わってない事に気がついてるみたいで席を立とうとはしない。話に引き続き加わってくれるみたいだ。
俺は目線でドレインさんに合図を出してから話を続ける。いわゆるアイコンタクトというやつだ。目線の先にいるのはリーンさんとリカさんだ。ドレインさんなら俺(サチ)が言いたい事も分かってくれるだろう。本人達は知らない方がいいだろうし、聞きたくもないだろう。自分達の体を狙っている貴族がいるなんてね…。
それにここからは俺(サチ)個人の交渉とかも混ざってくるしな。
「彼女達できないようにする事はできます?」
「っ!? なるほど…その交渉もわたくしがするという事ですか…。まあ、わたくしもここだけの話、たぶんそれが目的だろうとは内心思っていましたがコレが仕事という事もありますし、上の方達には逆らえませんから…」
今の話で彼女達を狙っている貴族がいる事にティアさんも気がついたようだ。そして即座にネネさんに合図を出す。合図を受けたネネさんはグレンさん、グレースさん、リーンさん、リカさんの四人にこう伝えたようだ。
「…ティア様からの言付けです。大事なお話を今から致しますので少し離れておくようにと言われましたのであちらの方に移動をお願いします」
それを聞いた四人はその場から離れていく。リーンさんとリカさんが何か話したそうな表情だったような気がするけどお礼を言いたかったのかな?まあ、彼女達にも後で話があるので話があるならその時でもいいか。それにしても流石ティアさんだな。そういうのにも気が利くし、鋭いな。
「さて…ではここからは私も話に加わらせてもらうとしましょう。それでドレインさん。ハヤブサ様がおっしゃられた事に公爵家の力が必要なんですよね?」
「はい」
「でしたら公爵家の名前を使う事を許可します」
「ありがとうございます」
とりあえずリーンさんとリカさんの件はこれで大丈夫だな?
『──ええ。大丈夫ですマスター』
「それと遅くなりましたがこれよりハヤブサ様にカシオペアを名乗る事を許可します。後程その証となる印と紋章をお渡しします。ですので…お好きなようになさって下さって構いませんよ。ドレインさんもそのつもりで」
「分かりました」
「あ、ありがとうございますティアさん」
お礼を伝えたものの…印と紋章ってなんだ?
『──印は契約書等に使ったりするもの、紋章はカシオペア公爵家という証の指輪になります。指輪はマスターに分かりやすくというと水◯黄門の印籠と同じ効果があると言えばお分かりですよね♪当然それらを偽造したり、偽ったりしたら重罪、死罪になります。ですので…ほぼそういう事をする人はいませんがね』
ほぼっていう事はいるにはいるんだな。まあ、それはともかく…それを見せたらカシオペア公爵家の人間、もしくは遣いとして扱ってもらえるという事か?
『──その認識で大丈夫です。付け加えるなら命令も出せますよ!』
そんな偉そうにするつもりはないけどな。
「私からはとりあえずそんなところでしょうか。ハヤブサ様はこれからまだお話があるのですよね?」
「ええ。ティアさんにも聞いていてもらいたいのですが…お時間は大丈夫ですかね?」
「はい、勿論です」
「何から何までありがとうございます。早速ですがドレインさんに他にも頼みたい事があってですね」
「なんなりと」
「まず…人を集めて欲しいんです」
「「人を?」」
「はい。この醤油をいずれは量産したいとか考えてますので」
「「コレをですか!?」」
「はい、他にも作りたいものが多いしですね」
まあ、全部サチの案なんだけどな…。
「な、なるほど…」
ドレインさんは声を必死に絞り出して言葉を口にした気がするな。それはティアさんも同じようで…
「そ、それは…醤油以上の物もあるという事ですか…?」
「ありますよ」
「そ、そんな簡単にありますよって…どんだけ凄いんですか…ハヤブサ様…」
「甘いお菓子とかも作りたいですし」
「ふぁっ!?あ、甘いものですか!?それは一体…」
「えっ?えっ…と…ケーキとかですかね?」
「け、け~き…?な、何というか…甘美な感じの言葉のような気がします…」
「これは…本当に人が足りそうにありませんね…一人連絡役も兼ねてこの領地に一人信頼できるものを寄こす事にしましょう。私の孫になるんですがとても優秀ですので何でも言ってやって下さって構いませんよ」
「それは助かります」
「それと…賠償金代わりの醤油の話になりますがとりあえずどのくらいの量をいただけますか?」
「そうですね…ドレインさんはいつまでいられます?」
「…あの貴族の方へのお話やら色々と交渉等もありますので…明日の昼には戻らないといけないでしょうね」
「では…宿でお待ちいだだけますか?コレから材料を彼女達に依頼して取ってきてもらおうかとか考えているんですよね。そうなると樽三個分はお渡しできると思いますよ」
「そんなにですか!?」
「あ、あの…屋敷の方にも…」
「勿論です。ティアさん。個人というか屋敷の方で振る舞う分は取っておきます。元々ティアさんに御世話になってるお礼も兼ねて作ったものですので」
「あ、ありがとうございます♪」
「こちらこそありがとうございますですよ」
まあ、そんなわけで話が終わるとドレインさんは宿へと向かった。ティアさんはネネさんと屋敷へ。俺はというと二人の元へと足を運ぶ事にしたんだ。彼女達が引き受けてくれるかは分からないけどな。
『──大丈夫だと思いますよ?』
そんな風に言われると終わらないだろ?
『──何が終われないんです?』
こっちの話だよ!?
「大変美味しかったです…正直これ程とは思いませんでした…そしてなにより思うのが食べ足りないという事ですね…。しかも先程『醤油の魅力が分かる品の一つ』とおっしゃっていましたね?」
「はい、その通りです」
流石はドレインさん。サチがドレインさんにこの話を振るわけだ。俺が口にした言葉を聞き逃していないしね。
「なるほど…一口でもコレを口にしたらというか…この味を知ってしまったのなら…コレを欲してお金をいくらでも出すものはいっぱいいるでしょうね…」
そんなにか?ドレインさんの言葉にみんながうんうん頷いている。
『──そんなにですマスター。この世界の味は単調すぎますので。マスターもこっちの世界に来てからの食事は物足りなかったでしょう?まあ、ドラゴンの肉を使ったステーキなんかは焼くだけでも美味しいんですがね』
『ドラゴン!?ドラゴンもいるのか!?』
『──はい、います。種類も多種多様ですね。やっぱりドラゴンは地球の人からすると、人気というか憧れというかそういうのがあるみたいですね?』
『そりゃあそうだろう。しかも食えるんだろ?物語でもドラゴンの肉は美味っていうのが多いけど本当だったんだな』
『──滅多に出回りませんが…』
それは残念だな…。
「…お聞きしたいのですが宜しいですか…?」
おっと…今はドラゴンの話をしてる場合じゃなかったな。ドレインさんは口の前辺りで手と手を重ねて握りしめ、こちらを射貫くかのような視線を向けてくる。うん、これはアレだな。世にも有名なゲ◯ドウポーズってヤツだな。
「ハヤブサ様はわたくしにこうおっしゃっいました…。『賠償金は今すぐをご希望ですか?それともそれ以上に儲けたいとお考えですか?』と…。それに対するわたくしの返答は申し訳ありませんがこうなります…」
申し訳ありませんの言葉にリーンさんとリカさんが落ち込むが…ドレインさんの話はまだ終わっていない。
「…この醤油は今すぐにでもお金になりますし、それ以上どころか遥かに儲ける事ができます。つまり…賠償金の代わり以上になるという事です。それを踏まえたうえで考えるとわたくしは何をすればいいのです?何かわたくしにさせたい事があるのですよね?」
本当にドレインさんは凄いな…。俺なら賠償金の代わりになるで話は終わるだろうにその他の意図に気がつくなんて…。
「ちょっ、ちょっと待って!今の口振りからすると…あたし達の賠償金は…?」
「…チャラ…?」
「ええ。先程も申し上げた通りこの醤油で賠償金はどうとでもなるでしょうね。わたくしが立て替えてもいいですしね」
その言葉を聞いたリーンさんとリカさんは抱き合いはしゃぎながら喜んでいる。奴隷落ち間近だったからその喜びは計り知れないだろう。グレンさんとグレースさんはホッと胸を撫で下ろしてそんな二人に話掛けている。ティアさんとネネさんも喜んではいる。でもティアさんは俺の話が終わってない事に気がついてるみたいで席を立とうとはしない。話に引き続き加わってくれるみたいだ。
俺は目線でドレインさんに合図を出してから話を続ける。いわゆるアイコンタクトというやつだ。目線の先にいるのはリーンさんとリカさんだ。ドレインさんなら俺(サチ)が言いたい事も分かってくれるだろう。本人達は知らない方がいいだろうし、聞きたくもないだろう。自分達の体を狙っている貴族がいるなんてね…。
それにここからは俺(サチ)個人の交渉とかも混ざってくるしな。
「彼女達できないようにする事はできます?」
「っ!? なるほど…その交渉もわたくしがするという事ですか…。まあ、わたくしもここだけの話、たぶんそれが目的だろうとは内心思っていましたがコレが仕事という事もありますし、上の方達には逆らえませんから…」
今の話で彼女達を狙っている貴族がいる事にティアさんも気がついたようだ。そして即座にネネさんに合図を出す。合図を受けたネネさんはグレンさん、グレースさん、リーンさん、リカさんの四人にこう伝えたようだ。
「…ティア様からの言付けです。大事なお話を今から致しますので少し離れておくようにと言われましたのであちらの方に移動をお願いします」
それを聞いた四人はその場から離れていく。リーンさんとリカさんが何か話したそうな表情だったような気がするけどお礼を言いたかったのかな?まあ、彼女達にも後で話があるので話があるならその時でもいいか。それにしても流石ティアさんだな。そういうのにも気が利くし、鋭いな。
「さて…ではここからは私も話に加わらせてもらうとしましょう。それでドレインさん。ハヤブサ様がおっしゃられた事に公爵家の力が必要なんですよね?」
「はい」
「でしたら公爵家の名前を使う事を許可します」
「ありがとうございます」
とりあえずリーンさんとリカさんの件はこれで大丈夫だな?
『──ええ。大丈夫ですマスター』
「それと遅くなりましたがこれよりハヤブサ様にカシオペアを名乗る事を許可します。後程その証となる印と紋章をお渡しします。ですので…お好きなようになさって下さって構いませんよ。ドレインさんもそのつもりで」
「分かりました」
「あ、ありがとうございますティアさん」
お礼を伝えたものの…印と紋章ってなんだ?
『──印は契約書等に使ったりするもの、紋章はカシオペア公爵家という証の指輪になります。指輪はマスターに分かりやすくというと水◯黄門の印籠と同じ効果があると言えばお分かりですよね♪当然それらを偽造したり、偽ったりしたら重罪、死罪になります。ですので…ほぼそういう事をする人はいませんがね』
ほぼっていう事はいるにはいるんだな。まあ、それはともかく…それを見せたらカシオペア公爵家の人間、もしくは遣いとして扱ってもらえるという事か?
『──その認識で大丈夫です。付け加えるなら命令も出せますよ!』
そんな偉そうにするつもりはないけどな。
「私からはとりあえずそんなところでしょうか。ハヤブサ様はこれからまだお話があるのですよね?」
「ええ。ティアさんにも聞いていてもらいたいのですが…お時間は大丈夫ですかね?」
「はい、勿論です」
「何から何までありがとうございます。早速ですがドレインさんに他にも頼みたい事があってですね」
「なんなりと」
「まず…人を集めて欲しいんです」
「「人を?」」
「はい。この醤油をいずれは量産したいとか考えてますので」
「「コレをですか!?」」
「はい、他にも作りたいものが多いしですね」
まあ、全部サチの案なんだけどな…。
「な、なるほど…」
ドレインさんは声を必死に絞り出して言葉を口にした気がするな。それはティアさんも同じようで…
「そ、それは…醤油以上の物もあるという事ですか…?」
「ありますよ」
「そ、そんな簡単にありますよって…どんだけ凄いんですか…ハヤブサ様…」
「甘いお菓子とかも作りたいですし」
「ふぁっ!?あ、甘いものですか!?それは一体…」
「えっ?えっ…と…ケーキとかですかね?」
「け、け~き…?な、何というか…甘美な感じの言葉のような気がします…」
「これは…本当に人が足りそうにありませんね…一人連絡役も兼ねてこの領地に一人信頼できるものを寄こす事にしましょう。私の孫になるんですがとても優秀ですので何でも言ってやって下さって構いませんよ」
「それは助かります」
「それと…賠償金代わりの醤油の話になりますがとりあえずどのくらいの量をいただけますか?」
「そうですね…ドレインさんはいつまでいられます?」
「…あの貴族の方へのお話やら色々と交渉等もありますので…明日の昼には戻らないといけないでしょうね」
「では…宿でお待ちいだだけますか?コレから材料を彼女達に依頼して取ってきてもらおうかとか考えているんですよね。そうなると樽三個分はお渡しできると思いますよ」
「そんなにですか!?」
「あ、あの…屋敷の方にも…」
「勿論です。ティアさん。個人というか屋敷の方で振る舞う分は取っておきます。元々ティアさんに御世話になってるお礼も兼ねて作ったものですので」
「あ、ありがとうございます♪」
「こちらこそありがとうございますですよ」
まあ、そんなわけで話が終わるとドレインさんは宿へと向かった。ティアさんはネネさんと屋敷へ。俺はというと二人の元へと足を運ぶ事にしたんだ。彼女達が引き受けてくれるかは分からないけどな。
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