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高校生活三日目
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高校生活が始まって三日目の昼休みの事だ。廊下が異様に騒がしいのを耳にする。
(また凝りもせずに廊下で誰かヤってんのか?男子だけが怒られるのも可哀想だとは思わんのか?)
そんな事を思いながらも引き続き聞き耳を立ててみる。
「何で2年生が一年生の教室前に…?」
「まさか…1年生の男子を喰いに…?」
「私達の獲物が減っちゃうよぅ~」
「ただでさえ男子の馬鹿どもは性欲がないっていうのに!?」
「馬鹿ねっ!あなた知らないの?」
「そういうあなたはあの2年生が誰か知ってるの?」
「あの先輩を知らないなんて…あんた処女?」 「はぁーっ!?処女じゃないがっ!?三人は男を喰ってるちゅうーねん!爆裂イかしてるっていうねん!」
「私も数々の男を手だけで葬り去ってきたわよ!大人気俊哉君も私のテクでイったのよっ!?」
「…ホントに?」
「「ホントよっ!!」」
「もう…そんないらない情報はいいから、そろそろ教えてよ?」
「あなたも知らないのね。いいわ、教えてあげる。あの先輩こそエロの申し子…よ」
「ちょっ!?まっ!?それマジなのっ!?」 「嘘でしょっ!?あの先輩が…」
「伝説の…」
なんだよ、伝説って…。何がエロの申し子だよっ!?エロの申し子なら俺の相手もしてくれよなっ!?それとも話している女性達はただの中2病か?中2病なのか!?そのうち『エロこそ深淵なり…』とか口走るんじゃないだろうな?
それにしても…俊哉…お前…。手だけで昇天した事を広められてるぞ?俺からしたら羨まけしからんがな…。
そんな事を内心思っていると、どうやらお噂の先輩は俺達のクラスに用があるようだ。クラスの女子達も伝説の先輩がうちのクラスに降臨なされたとか、何の用事でうちのクラスに?とか、騒ぎ立てている…。
「やっと…逢えたわ…」
その先輩は教室を見渡し何かを確認して、何て言ったかは分からないが短い言葉を口にした後、真っ直ぐにこちらへとやって来た。 自慢の金髪立髪ドリルをファサファサと揺らしながら…。
俺はこの女性を知っている…。
「1年以上振りですわね、豊和様?」
「…お久しぶりです。西園寺先輩」
「他人行儀過ぎますわ。以前みたいに名前でわたくしを呼んで下さいまし」
金髪ドリルの女性、彼女の名前は西園寺ルナ。雰囲気通りのお嬢様だ。中学生の時に大変お世話になった先輩である。
「西園寺先輩…とりあえず場所を──」
「ルナですわ」
「いや…だからですね」
「………」
「…ルナ先輩」
「はいですわ♡」
無言の圧に負けてしまう俺…。名前を呼んだだけで笑顔になるのは反則だよな? とにかく教室は騒がしく過ぎるので場所を変える事にした…。この学校では屋上が開放されているという事をルナ先輩から聞いたので俺達は屋上へと向かった。その際──
「伝説の女性が超絶不細工なあの男を…」
「嘘でしょっ!?」
「あっ、たぶん新商品のモニタリングじゃない?そういう美少女と不細工っていうシチュエーションがあるし」
そんな哀しい言葉を耳にしたのは言うまでもない事だろう。やっぱり影ではそう思われていたんだなと自覚…。今回は表立ってそう言われたわけだけど…。 まあ、言った奴等はルナ先輩がひと睨みしてくれただけでシュンとして黙ってくれたんだけどな…。 屋上に居た人達はルナ先輩が圧を飛ばすと散り散りに居なくなった。そして振り向きざまに──
♢
「さて…豊和様。早速ですが久し振りに、久・し・振・り・ にっ・ お会いしたわたくしに何か言う事があるのではございませんか?」
「ああ…えっと…今日もお綺麗で…」
「そうじゃあありませんわっ!言葉は嬉しく思うのですがそうじゃあありませんわっ!」
「じゃあ…連絡しなくて…すいません?」
「何故疑問系なのですかっ!?そこはしっかりと謝って下さいまし!」
おうおうおう…怒ってらっしゃる。これは素直にしっかりと謝った方が良さそうだな。
「受験という事で1年近く連絡出来ずにすいませんでした…ルナ先輩」
「1年近くではなく1年以上ですわよ!?」
くっ…細かい…非常に細かい…。そこは拘らなくてもいいだろうに…。
「細かくないですわっ!」
ナチュラルに心を読んでくるルナ先輩。ナチュラルといえば大好きだったドラマのスーパーナ◯ュラルも完結してしまったし、ボ◯ンズも完結してしまったし、それからポッカリっと穴が開いてしまったみたいだよ、ママン。まあ、今はウォ◯キングデ◯ドにハマってるんだけどな…。
「いい加減にしておかないと、豊和様を噛んで感染させてあげますわよ?」
「だから…心を読まないでくれる、ルナ先輩?」
「連絡くらいいつでも出来た筈ですのに…」
いや…それならルナ先輩から連絡してくれれば良かったんじゃあ…
「何かっ?」
「いえ、何も思っていません」
さて…先輩とはどういった関係なのか…。それを語るのはまた次回…。長くなるのでな。
「誰に言っていますのっ!?」
「だから…心を読まないでくれる?」
(また凝りもせずに廊下で誰かヤってんのか?男子だけが怒られるのも可哀想だとは思わんのか?)
そんな事を思いながらも引き続き聞き耳を立ててみる。
「何で2年生が一年生の教室前に…?」
「まさか…1年生の男子を喰いに…?」
「私達の獲物が減っちゃうよぅ~」
「ただでさえ男子の馬鹿どもは性欲がないっていうのに!?」
「馬鹿ねっ!あなた知らないの?」
「そういうあなたはあの2年生が誰か知ってるの?」
「あの先輩を知らないなんて…あんた処女?」 「はぁーっ!?処女じゃないがっ!?三人は男を喰ってるちゅうーねん!爆裂イかしてるっていうねん!」
「私も数々の男を手だけで葬り去ってきたわよ!大人気俊哉君も私のテクでイったのよっ!?」
「…ホントに?」
「「ホントよっ!!」」
「もう…そんないらない情報はいいから、そろそろ教えてよ?」
「あなたも知らないのね。いいわ、教えてあげる。あの先輩こそエロの申し子…よ」
「ちょっ!?まっ!?それマジなのっ!?」 「嘘でしょっ!?あの先輩が…」
「伝説の…」
なんだよ、伝説って…。何がエロの申し子だよっ!?エロの申し子なら俺の相手もしてくれよなっ!?それとも話している女性達はただの中2病か?中2病なのか!?そのうち『エロこそ深淵なり…』とか口走るんじゃないだろうな?
それにしても…俊哉…お前…。手だけで昇天した事を広められてるぞ?俺からしたら羨まけしからんがな…。
そんな事を内心思っていると、どうやらお噂の先輩は俺達のクラスに用があるようだ。クラスの女子達も伝説の先輩がうちのクラスに降臨なされたとか、何の用事でうちのクラスに?とか、騒ぎ立てている…。
「やっと…逢えたわ…」
その先輩は教室を見渡し何かを確認して、何て言ったかは分からないが短い言葉を口にした後、真っ直ぐにこちらへとやって来た。 自慢の金髪立髪ドリルをファサファサと揺らしながら…。
俺はこの女性を知っている…。
「1年以上振りですわね、豊和様?」
「…お久しぶりです。西園寺先輩」
「他人行儀過ぎますわ。以前みたいに名前でわたくしを呼んで下さいまし」
金髪ドリルの女性、彼女の名前は西園寺ルナ。雰囲気通りのお嬢様だ。中学生の時に大変お世話になった先輩である。
「西園寺先輩…とりあえず場所を──」
「ルナですわ」
「いや…だからですね」
「………」
「…ルナ先輩」
「はいですわ♡」
無言の圧に負けてしまう俺…。名前を呼んだだけで笑顔になるのは反則だよな? とにかく教室は騒がしく過ぎるので場所を変える事にした…。この学校では屋上が開放されているという事をルナ先輩から聞いたので俺達は屋上へと向かった。その際──
「伝説の女性が超絶不細工なあの男を…」
「嘘でしょっ!?」
「あっ、たぶん新商品のモニタリングじゃない?そういう美少女と不細工っていうシチュエーションがあるし」
そんな哀しい言葉を耳にしたのは言うまでもない事だろう。やっぱり影ではそう思われていたんだなと自覚…。今回は表立ってそう言われたわけだけど…。 まあ、言った奴等はルナ先輩がひと睨みしてくれただけでシュンとして黙ってくれたんだけどな…。 屋上に居た人達はルナ先輩が圧を飛ばすと散り散りに居なくなった。そして振り向きざまに──
♢
「さて…豊和様。早速ですが久し振りに、久・し・振・り・ にっ・ お会いしたわたくしに何か言う事があるのではございませんか?」
「ああ…えっと…今日もお綺麗で…」
「そうじゃあありませんわっ!言葉は嬉しく思うのですがそうじゃあありませんわっ!」
「じゃあ…連絡しなくて…すいません?」
「何故疑問系なのですかっ!?そこはしっかりと謝って下さいまし!」
おうおうおう…怒ってらっしゃる。これは素直にしっかりと謝った方が良さそうだな。
「受験という事で1年近く連絡出来ずにすいませんでした…ルナ先輩」
「1年近くではなく1年以上ですわよ!?」
くっ…細かい…非常に細かい…。そこは拘らなくてもいいだろうに…。
「細かくないですわっ!」
ナチュラルに心を読んでくるルナ先輩。ナチュラルといえば大好きだったドラマのスーパーナ◯ュラルも完結してしまったし、ボ◯ンズも完結してしまったし、それからポッカリっと穴が開いてしまったみたいだよ、ママン。まあ、今はウォ◯キングデ◯ドにハマってるんだけどな…。
「いい加減にしておかないと、豊和様を噛んで感染させてあげますわよ?」
「だから…心を読まないでくれる、ルナ先輩?」
「連絡くらいいつでも出来た筈ですのに…」
いや…それならルナ先輩から連絡してくれれば良かったんじゃあ…
「何かっ?」
「いえ、何も思っていません」
さて…先輩とはどういった関係なのか…。それを語るのはまた次回…。長くなるのでな。
「誰に言っていますのっ!?」
「だから…心を読まないでくれる?」
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