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第一部
オーディションに落ちた少女⑤
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「~~~♫ ──ってこういう曲」
感情さんが泣き止んだ後、俺達は家の中にあるレコーディングスタジオへと移動。レコーディングスタジオと言っても部屋を一室まるまる改造した部屋の事だ。レコーディング室と言った方がいいかな。とにかく母さんが仕事柄自宅に作った部屋なんだけど自由に使っていいと言われて以来、俺が頻繁に入り浸りしてる部屋でもある。自室よりこの部屋に居る時間の方が圧倒的に多いのは言うまでもないだろう。
この部屋の防音対策は当然完璧。曲を録音したりする時は部屋の形状や音響処理が録音のクオリティに影響を与えるんだけど、拘って造られている芸能プロダクションにあるレコーディングスタジオと遜色ない造りになっているんだ。
そんなレコーディング室でまずはピアノを弾きながら自ら彼女に歌ってもらう曲を歌ってみせたというわけだ。
「…豊にぃ…最高♡」
「…えっ……神…?こ、これ私が歌うよりも豊和君が歌った方がいいんじゃない…の?」
「はぁっ!?何をドサクサに紛れて感情さんは豊にぃを名前呼びしてるのかな?」
「だ、だって…深雪ちゃんもいるわけじゃん!?苗字で呼んだらどっちに話し掛けているのか分からないでしょっ!?」
「──チッ!」
「舌打ち怖っ!?」
二人なんだか仲がいいな…。まあ、確かに苗字で呼ばれるとどっちを呼んでいるのか分からなくなるもんな。
後、深雪は舌打ちしないように。
「感情さん。俺は全然名前で呼んでもらって大丈夫だから」
「は、はい!私だけ名前で呼ぶのはアレなので…わ、私の事も名前で呼んで下さい!」
「う、うん、分かったよ。優花さん」
「さ、さんは要らないです!む、寧ろ呼び捨てでお願いします!」
「えっ……と……ゆ、優花…?」
「はい♪」
「──チッ!──チッ!」
「深雪は舌打ちばかりしない。んで、なかなか先に進めないので話を戻すけど…さっき優花が俺が歌った方がいいんじゃないか?と言ってたけど俺じゃあこの曲をフルに引き出せていないんだ」
「あ、あれで…?」
「私なんか♡マークが浮かんだのにっ!?」
「まあ、優花が歌ってみたら深雪にも分かると思うし、なにより優花本人にもこの曲は私の曲なんだと分かると思う。優花、一番のAパート、それからBパート、そしてサビまでは覚えてる?」
「う、うん。こんな神曲、一度聴いたら忘れられないよ」
「そうだよ、豊にぃ!いつも言ってるでしょっ?豊にぃの作った曲は最高だって!神曲だって!」
優花と深雪の言葉に思わず笑みが零れてしまう…。母さんと深雪からはいつも俺の曲は神曲だとか言われてはいたんだけど、それは家族として気を遣っているんじゃないかとか、心の中で思ってしまっていたんだよ。
まあ、前世があんな風に散々だったからな。
でもそれは違ったんだなと改めて認識できた。だから笑みが零れたんだ。自分で作曲した曲を褒められるとめちゃくちゃ嬉しいもんだな。
「二人とも…ありがとう。そんな風に言ってくれて」
「ホントの事だよ!」
「そうそう」
「ホントありがとうな。──じゃあ、優花。あの時高架下で歌ってたみたいに自由に歌ってみて!」
「うん、歌ってみる」
♢♢♢
──道端に~♫ひっそりと~♪♪咲いている~♪♬♪
あの時聴いた透き通るような綺麗な歌声。
俺が弾くピアノの音と優花の歌声が混ざり合う。正しい音に彼女の本来の歌声を乗せたと言った方がいいかもな。曲はバラード調なんだけど俺もなかなかいい仕事したもんだと自画自賛してしまう。
それは想像していたよりももっと凄かった。真に心に宿る歌とは彼女の歌声の事だと間違いなくいえる。俺は曲はそれを手助けしただけ。
この世界にも歌姫と呼ばれる存在はいる。でもそこまで彼女達の歌声は響いてこないんだよな。だからこの瞬間こそがこの世界で初めての真の歌姫と呼べる存在が誕生した瞬間なのだと俺はそう確信できた。
「…う、うそでしょっ…豊にぃが歌った時よりも…」
目を見開いて驚愕、その歌声に魅了されているのは深雪。
『そりゃあそうさ。だってこの曲は優花の為の、優花専用の曲なんだから…。優花の声が映えるのは必然。曲はあくまで優花の魅力ある透き通る歌声を最大限に引き出す道具みたいなもの。俺が歌ったのとは比べようがないよ』
優花の歌声に魅了されているのは俺も深雪と同じだな。本当に素晴らしいとしか言えないもんな。
「~~~るぅぅぅぅ~~~♫」
サビまで歌い終えた優花。深雪は拍手を送りながら凄い凄かったと感動を伝えている。少し照れくさそうにはにかむ優花。そんな優花に俺も口を開いた。
「歌ってみてどうだった?」
「き、気持ち良かったです…とても歌いやすくて…」
「そう言ってもらえると作った甲斐があるってもんだよ」
「と、豊和君の理想通りに…私は歌えてましたか?」
「理想以上だったよ」
「ホントですかっ!?」
「ホントだよ」
「それなら良かったですぅ~」
「ほら、あそこにも優花の歌声に魅了された人がいるよ」
「…へっ…?」
俺はその女性を指差す。優花が歌い始めてすぐに部屋へと静かに入ってきて優花の歌声を聴いていたんだよな。その女性は優花に近づいて行く。
そして開口一番──
「あなた、と~君のナニ?」
違~~~う!!!そこは芸能プロダクションの社長なんだから彼女をスカウトする場面だよ!?何言ってるの母さんはっ!?
「…えっ…えっ!?誰っ!?」
優花はプチパニック…。
「ごめん、優花。この人は俺の母さん」
「うぇぇぇっ!?お、お義母様っ!?」
「お義母様なんてまだ早いわよ!」
「は、早いに越したことはありません!」
「そんな簡単に認めないわよ!」
うん…なんか色々台無しというか…色々残念な展開になってしまったな…。そう思いながら俺は二人の間に割って入るのだった。
感情さんが泣き止んだ後、俺達は家の中にあるレコーディングスタジオへと移動。レコーディングスタジオと言っても部屋を一室まるまる改造した部屋の事だ。レコーディング室と言った方がいいかな。とにかく母さんが仕事柄自宅に作った部屋なんだけど自由に使っていいと言われて以来、俺が頻繁に入り浸りしてる部屋でもある。自室よりこの部屋に居る時間の方が圧倒的に多いのは言うまでもないだろう。
この部屋の防音対策は当然完璧。曲を録音したりする時は部屋の形状や音響処理が録音のクオリティに影響を与えるんだけど、拘って造られている芸能プロダクションにあるレコーディングスタジオと遜色ない造りになっているんだ。
そんなレコーディング室でまずはピアノを弾きながら自ら彼女に歌ってもらう曲を歌ってみせたというわけだ。
「…豊にぃ…最高♡」
「…えっ……神…?こ、これ私が歌うよりも豊和君が歌った方がいいんじゃない…の?」
「はぁっ!?何をドサクサに紛れて感情さんは豊にぃを名前呼びしてるのかな?」
「だ、だって…深雪ちゃんもいるわけじゃん!?苗字で呼んだらどっちに話し掛けているのか分からないでしょっ!?」
「──チッ!」
「舌打ち怖っ!?」
二人なんだか仲がいいな…。まあ、確かに苗字で呼ばれるとどっちを呼んでいるのか分からなくなるもんな。
後、深雪は舌打ちしないように。
「感情さん。俺は全然名前で呼んでもらって大丈夫だから」
「は、はい!私だけ名前で呼ぶのはアレなので…わ、私の事も名前で呼んで下さい!」
「う、うん、分かったよ。優花さん」
「さ、さんは要らないです!む、寧ろ呼び捨てでお願いします!」
「えっ……と……ゆ、優花…?」
「はい♪」
「──チッ!──チッ!」
「深雪は舌打ちばかりしない。んで、なかなか先に進めないので話を戻すけど…さっき優花が俺が歌った方がいいんじゃないか?と言ってたけど俺じゃあこの曲をフルに引き出せていないんだ」
「あ、あれで…?」
「私なんか♡マークが浮かんだのにっ!?」
「まあ、優花が歌ってみたら深雪にも分かると思うし、なにより優花本人にもこの曲は私の曲なんだと分かると思う。優花、一番のAパート、それからBパート、そしてサビまでは覚えてる?」
「う、うん。こんな神曲、一度聴いたら忘れられないよ」
「そうだよ、豊にぃ!いつも言ってるでしょっ?豊にぃの作った曲は最高だって!神曲だって!」
優花と深雪の言葉に思わず笑みが零れてしまう…。母さんと深雪からはいつも俺の曲は神曲だとか言われてはいたんだけど、それは家族として気を遣っているんじゃないかとか、心の中で思ってしまっていたんだよ。
まあ、前世があんな風に散々だったからな。
でもそれは違ったんだなと改めて認識できた。だから笑みが零れたんだ。自分で作曲した曲を褒められるとめちゃくちゃ嬉しいもんだな。
「二人とも…ありがとう。そんな風に言ってくれて」
「ホントの事だよ!」
「そうそう」
「ホントありがとうな。──じゃあ、優花。あの時高架下で歌ってたみたいに自由に歌ってみて!」
「うん、歌ってみる」
♢♢♢
──道端に~♫ひっそりと~♪♪咲いている~♪♬♪
あの時聴いた透き通るような綺麗な歌声。
俺が弾くピアノの音と優花の歌声が混ざり合う。正しい音に彼女の本来の歌声を乗せたと言った方がいいかもな。曲はバラード調なんだけど俺もなかなかいい仕事したもんだと自画自賛してしまう。
それは想像していたよりももっと凄かった。真に心に宿る歌とは彼女の歌声の事だと間違いなくいえる。俺は曲はそれを手助けしただけ。
この世界にも歌姫と呼ばれる存在はいる。でもそこまで彼女達の歌声は響いてこないんだよな。だからこの瞬間こそがこの世界で初めての真の歌姫と呼べる存在が誕生した瞬間なのだと俺はそう確信できた。
「…う、うそでしょっ…豊にぃが歌った時よりも…」
目を見開いて驚愕、その歌声に魅了されているのは深雪。
『そりゃあそうさ。だってこの曲は優花の為の、優花専用の曲なんだから…。優花の声が映えるのは必然。曲はあくまで優花の魅力ある透き通る歌声を最大限に引き出す道具みたいなもの。俺が歌ったのとは比べようがないよ』
優花の歌声に魅了されているのは俺も深雪と同じだな。本当に素晴らしいとしか言えないもんな。
「~~~るぅぅぅぅ~~~♫」
サビまで歌い終えた優花。深雪は拍手を送りながら凄い凄かったと感動を伝えている。少し照れくさそうにはにかむ優花。そんな優花に俺も口を開いた。
「歌ってみてどうだった?」
「き、気持ち良かったです…とても歌いやすくて…」
「そう言ってもらえると作った甲斐があるってもんだよ」
「と、豊和君の理想通りに…私は歌えてましたか?」
「理想以上だったよ」
「ホントですかっ!?」
「ホントだよ」
「それなら良かったですぅ~」
「ほら、あそこにも優花の歌声に魅了された人がいるよ」
「…へっ…?」
俺はその女性を指差す。優花が歌い始めてすぐに部屋へと静かに入ってきて優花の歌声を聴いていたんだよな。その女性は優花に近づいて行く。
そして開口一番──
「あなた、と~君のナニ?」
違~~~う!!!そこは芸能プロダクションの社長なんだから彼女をスカウトする場面だよ!?何言ってるの母さんはっ!?
「…えっ…えっ!?誰っ!?」
優花はプチパニック…。
「ごめん、優花。この人は俺の母さん」
「うぇぇぇっ!?お、お義母様っ!?」
「お義母様なんてまだ早いわよ!」
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