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第一章
泣いていたのは…
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「ぐすっ……ぐすっ……ううっ…おかしゃん…」
小さな猫耳に猫の尻尾がある女の子が泣いている。流石に見過ごせないよね?
「…いや、待て待て!?猫耳!?尻尾!?」
「エル様。彼女はどうやら猫人族のお子さんのようですよ」
男性が少ないだけの世界じゃなかったのか!?魔法はないけどそういったゲームや漫画で見かける種族は居る世界だったなんて…。ホントに俺は異世界に来ていたんだな…。
おっと今はそんな事を考えて呆けてる場合じゃなかったな…。
大人が一緒だと怖がって何があったのか教えてくれないかも知れない…。子供ってそういう所もあるからね。その辺は同じ子供の俺なら大丈夫だと思いたい。そう考えた俺はミーニャに視線を向け口を開こうとする。
ミーニャは視線だけですぐに俺が意図する事に気付いてくれたみたい。それに笑顔で応えてくれた後、後方へと下がりいつでも駆け付けられる距離で見守ってくれる様にしてくれた。それにしてもミーニャ察しが良すぎない?
とにかく俺は猫人族の女の子に近付き、
「「どうしたの??」」
─俺と誰かの声が泣いている女の子に対して同時に全く同じ言葉で重なった…。声がした方に視線を一度だけチラッ─と向けるとそこには幼いながらも気品が溢れる感じがする俺と同じ歳位の紅い髪の女の子の姿が…。多分、身に着けている服装やその姿から俺と同じ貴族の娘さんに見える。
…今は泣いてる女の子から何とかしないといけないか…。
「ぐすっ…おかしゃんが…ひっく…いなくなたの…」
泣いている女の子がまだ拙い言葉で理由を教えてくれた。
「「お母さんが居なくなったの?」」
─またもや声が重なった。
俺は中身が高校生なんだけど彼女は違うだろう?なのにしっかりとした感じも伝わってくる。言葉もハキハキしているし、こうして迷子と思われる泣いてる女の子を心配して声を掛けてるしね。
「う"ん”。いにゃいの…」
「「じゃあ、一緒に捜そうか?」」
「…んっ…ぐすぐすっ…」
「僕はエルって言うんだ。良かったら名前を教えてくれる?」
「…ミミ…わしゃし…ミミ」
「ミミちゃんだね。それで…そっちの君の名前も聞いてもいい?」
「私?私はティ…エリエール」
エリエールと聞いてティッシュやトイレットペーパー等が頭に浮かんだのは俺だけじゃない筈!前世では有名だし、殆んどの家庭で使われているんじゃないか?俺の家はそうだったし…。
「ど、どうかした!?」
「ん~ん、何でもないよ。知り合いと同じ名前だなぁって思っただけだから…」
「…そ、そう?」
「じゃあ…ミミちゃんのお母さんを捜そうか」
「「うん」」
ようやくミミちゃんが泣き止んでくれた。はぐれない様にする為にミミちゃんの右手を俺が、左手をエリエールがそれぞれ握り3人並んで歩く。現世と違って車が無いし道も広いから出来る事だね。まあ、馬車には気をつけないといけないけどね。
後方に控えるミーニャが、
「はぅぅっ!? 男女の手つなぎ…な、何て尊い光景なの!? 脳内フォルダーにしっかり残さねば…」
―とか、言っているが取り敢えずスルー1択だな。
「ミミちゃんのお母さーん?いませんかぁー?ミミちゃんはここに居まーす!」
「ミミ!ここだおー!」
「ミミちゃんはここに居ますよー!」
そんな風にミミちゃんのお母さんを捜しているとそれから何分も経たないうちに、
「ミミッ!?」
「おかしゃーん!!」
走り回ってミミちゃんを捜していたのだろう。その額には汗をかいている。彼女がミミちゃんのお母さんか。綺麗な人だ。彼女も頭には猫耳。衣服には尻尾を出す穴があるみたいでそこから猫の尻尾が顔を出している。猫人族…なんて尊いのだろうか?萌えるな。
とにかく彼女はミミちゃんの姿をその目に入れるなり駆け寄ってきて強く抱き締めている。娘が居なくなって慌てて探していたんだろうね。こういう光景ってホントいいよね…。
余談ではあるが、もし今度彼女達に会えたらその時は是非猫耳と尻尾をモフらせてもらおうと心に秘めたのは俺だけの秘密。
♢
お礼を言われて猫人族のミミ達と別れた俺達は城下町にある広場へとやって来た。そこは現世でいう所の公園みたいになっている。流石に遊具や噴水なんかはないけどね。
簡素に作られた椅子にエリエールと並んで座り俺は気になる事を聞いてみる事にした。
「見つかって良かったね」
「うん…」
「それで…エリエールちゃんはどこではぐれたの?」
「……へっ?」
「知り合いの人か護衛の人とエリエールちゃんもはぐれたんでしょ?」
「それは…」
どうやら思った通りみたいだ。言葉を濁してはいるものの彼女もまたはぐれて一人だったみたいだ。
「今度はエリエールちゃんの方を捜さないとね?」
「いえ、その心配はいりませんよ、エル様」
そう言ったのはさっきまで距離をとっていたミーニャだ。いつの間にか俺達の傍にいる。全く気配に気付かなかった。
「既にこちらに向けて、彼女の護衛の人達が向かってきておりますので」
ミーニャの言葉から察するにエリエールの事を最初から知ってたって事だよね?しかも一体いつの間にエリエールの護衛の人達に連絡をとったんだよ…。
「エル様…。それは乙女の秘密でございますよ?」
しれっと心迄読まれたんだが?
「─なので何のご心配も要りませんよ、エル様、ティア殿下」
「殿下ぁーっ!?」
殿下って言ったら、王様の娘!?だよな!?
「ご、ごめんなさい、エルちゃん。何かあった時には偽名を使いなさいと言われてたから…」
確かにそれはその通りだと思うんだけど…ちゃん…って?
「え~と…ティア殿下?」
「エルちゃんならティアでいいよ?」
不敬にならないかな?ミーニャを見ると大丈夫だと首を縦に振り合図してくれてる。
「じゃあ…え~と…ティア」
「な~に、エルちゃん?」
名前を呼ぶと笑顔で応えてくれるけど本当に大丈夫なんだよね、ミーニャ?後から不敬と言われても俺は知らないんだからねっ!?
「え~と、僕…一応…男なんで…ちゃんはちょっと…」
「・・・・・・・ふぇっ?」
ティアの目が点になってるね…。こういうのって本当にあるんだな。漫画の世界だけかと思ったよ。
「ええーーーーーーっ!?」
広場にティアの驚き慌てた声が響き渡る…。
そんなに驚かなくても…。見ただけで男の子って感じするでしょ、俺?
それとも見た目は女っ子ぽいのか俺って…。
とにかくあわてふためくティアが落ち着いたのは護衛の人達が到着してからになるのだった…。
小さな猫耳に猫の尻尾がある女の子が泣いている。流石に見過ごせないよね?
「…いや、待て待て!?猫耳!?尻尾!?」
「エル様。彼女はどうやら猫人族のお子さんのようですよ」
男性が少ないだけの世界じゃなかったのか!?魔法はないけどそういったゲームや漫画で見かける種族は居る世界だったなんて…。ホントに俺は異世界に来ていたんだな…。
おっと今はそんな事を考えて呆けてる場合じゃなかったな…。
大人が一緒だと怖がって何があったのか教えてくれないかも知れない…。子供ってそういう所もあるからね。その辺は同じ子供の俺なら大丈夫だと思いたい。そう考えた俺はミーニャに視線を向け口を開こうとする。
ミーニャは視線だけですぐに俺が意図する事に気付いてくれたみたい。それに笑顔で応えてくれた後、後方へと下がりいつでも駆け付けられる距離で見守ってくれる様にしてくれた。それにしてもミーニャ察しが良すぎない?
とにかく俺は猫人族の女の子に近付き、
「「どうしたの??」」
─俺と誰かの声が泣いている女の子に対して同時に全く同じ言葉で重なった…。声がした方に視線を一度だけチラッ─と向けるとそこには幼いながらも気品が溢れる感じがする俺と同じ歳位の紅い髪の女の子の姿が…。多分、身に着けている服装やその姿から俺と同じ貴族の娘さんに見える。
…今は泣いてる女の子から何とかしないといけないか…。
「ぐすっ…おかしゃんが…ひっく…いなくなたの…」
泣いている女の子がまだ拙い言葉で理由を教えてくれた。
「「お母さんが居なくなったの?」」
─またもや声が重なった。
俺は中身が高校生なんだけど彼女は違うだろう?なのにしっかりとした感じも伝わってくる。言葉もハキハキしているし、こうして迷子と思われる泣いてる女の子を心配して声を掛けてるしね。
「う"ん”。いにゃいの…」
「「じゃあ、一緒に捜そうか?」」
「…んっ…ぐすぐすっ…」
「僕はエルって言うんだ。良かったら名前を教えてくれる?」
「…ミミ…わしゃし…ミミ」
「ミミちゃんだね。それで…そっちの君の名前も聞いてもいい?」
「私?私はティ…エリエール」
エリエールと聞いてティッシュやトイレットペーパー等が頭に浮かんだのは俺だけじゃない筈!前世では有名だし、殆んどの家庭で使われているんじゃないか?俺の家はそうだったし…。
「ど、どうかした!?」
「ん~ん、何でもないよ。知り合いと同じ名前だなぁって思っただけだから…」
「…そ、そう?」
「じゃあ…ミミちゃんのお母さんを捜そうか」
「「うん」」
ようやくミミちゃんが泣き止んでくれた。はぐれない様にする為にミミちゃんの右手を俺が、左手をエリエールがそれぞれ握り3人並んで歩く。現世と違って車が無いし道も広いから出来る事だね。まあ、馬車には気をつけないといけないけどね。
後方に控えるミーニャが、
「はぅぅっ!? 男女の手つなぎ…な、何て尊い光景なの!? 脳内フォルダーにしっかり残さねば…」
―とか、言っているが取り敢えずスルー1択だな。
「ミミちゃんのお母さーん?いませんかぁー?ミミちゃんはここに居まーす!」
「ミミ!ここだおー!」
「ミミちゃんはここに居ますよー!」
そんな風にミミちゃんのお母さんを捜しているとそれから何分も経たないうちに、
「ミミッ!?」
「おかしゃーん!!」
走り回ってミミちゃんを捜していたのだろう。その額には汗をかいている。彼女がミミちゃんのお母さんか。綺麗な人だ。彼女も頭には猫耳。衣服には尻尾を出す穴があるみたいでそこから猫の尻尾が顔を出している。猫人族…なんて尊いのだろうか?萌えるな。
とにかく彼女はミミちゃんの姿をその目に入れるなり駆け寄ってきて強く抱き締めている。娘が居なくなって慌てて探していたんだろうね。こういう光景ってホントいいよね…。
余談ではあるが、もし今度彼女達に会えたらその時は是非猫耳と尻尾をモフらせてもらおうと心に秘めたのは俺だけの秘密。
♢
お礼を言われて猫人族のミミ達と別れた俺達は城下町にある広場へとやって来た。そこは現世でいう所の公園みたいになっている。流石に遊具や噴水なんかはないけどね。
簡素に作られた椅子にエリエールと並んで座り俺は気になる事を聞いてみる事にした。
「見つかって良かったね」
「うん…」
「それで…エリエールちゃんはどこではぐれたの?」
「……へっ?」
「知り合いの人か護衛の人とエリエールちゃんもはぐれたんでしょ?」
「それは…」
どうやら思った通りみたいだ。言葉を濁してはいるものの彼女もまたはぐれて一人だったみたいだ。
「今度はエリエールちゃんの方を捜さないとね?」
「いえ、その心配はいりませんよ、エル様」
そう言ったのはさっきまで距離をとっていたミーニャだ。いつの間にか俺達の傍にいる。全く気配に気付かなかった。
「既にこちらに向けて、彼女の護衛の人達が向かってきておりますので」
ミーニャの言葉から察するにエリエールの事を最初から知ってたって事だよね?しかも一体いつの間にエリエールの護衛の人達に連絡をとったんだよ…。
「エル様…。それは乙女の秘密でございますよ?」
しれっと心迄読まれたんだが?
「─なので何のご心配も要りませんよ、エル様、ティア殿下」
「殿下ぁーっ!?」
殿下って言ったら、王様の娘!?だよな!?
「ご、ごめんなさい、エルちゃん。何かあった時には偽名を使いなさいと言われてたから…」
確かにそれはその通りだと思うんだけど…ちゃん…って?
「え~と…ティア殿下?」
「エルちゃんならティアでいいよ?」
不敬にならないかな?ミーニャを見ると大丈夫だと首を縦に振り合図してくれてる。
「じゃあ…え~と…ティア」
「な~に、エルちゃん?」
名前を呼ぶと笑顔で応えてくれるけど本当に大丈夫なんだよね、ミーニャ?後から不敬と言われても俺は知らないんだからねっ!?
「え~と、僕…一応…男なんで…ちゃんはちょっと…」
「・・・・・・・ふぇっ?」
ティアの目が点になってるね…。こういうのって本当にあるんだな。漫画の世界だけかと思ったよ。
「ええーーーーーーっ!?」
広場にティアの驚き慌てた声が響き渡る…。
そんなに驚かなくても…。見ただけで男の子って感じするでしょ、俺?
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とにかくあわてふためくティアが落ち着いたのは護衛の人達が到着してからになるのだった…。
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