真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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プロローグ

苗字は天使

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「──そんなわけで…聞いていたと思うけど、取り敢えず豊和君は天使の苗字を暫く名乗ってくれる?天使豊和として男性管理登録してもらったから」

 なるほど…。天使豊和か。なんだか養子か婿入りしたような不思議な感じだ。だけど嫌というかそういう感情はないな。寧ろ嬉しいくらいまであるのは天使家の雰囲気が過ごしやすいからかも。柚希を始め、円香さんや梓希達と会って間もないけど、気軽に話してくれるし、なにより優しいし、親身になって世話を焼いてくれるしな。

「分かりました。天使を名乗らせてもらいますね」

「うん。ずっと名乗っていいし、なんなら私を母親と思って接してくれていいからね?」

 本当に優しいし、いい人だな、円香さん。本当に母親みたいに接せそうだ。それにしても…

「一つお聞きしたいんですが…男性管理登録ってなんですか?」

「ああ、ごめんなさいね。豊和君は記憶を失ってたわね…。覚えていないみたいだから説明するけど、まず今の世の中の男性ってかなり男性の数が少ないのよ」

「…はいっ?」
(だ、男性が少ないっ!?そんな馬鹿な…)

「その顔は男性が少ないという事も覚えてなかったみたいね。学校は分かるかしら?」

「はい、それは分かります」

「学校の一クラスに男子生徒が一人いるかいないかって感じよ」    

「そんなに少ないんですか!?」

 学校によるだろうけど一クラス大体三十人か四十人くらいは生徒がいるよな?その中に男子は一人いるかいないかだと…!?

 ホント自分の事は何も覚えてないのに、そういうのは分かるのは自身の事といえ不思議だな…。

「だから男性は女性より優遇されていて、管理局に登録するだけでお金が支給される仕組みになってるのよ。働かなくてもお金をもらえるという事で義務は勿論発生する訳なんだけど、コレについては明日この家に来てくれる事になっている、男性管理局に勤める冴子の方から詳しく聞いた方がいいと思うわ」

「はい」  


 義務か…。どんな義務なんだろう?


「それと肝心な事を言っておくわね。いい?男性が少ないという事は襲われたり拐われたりする危険性があるという事なの。隙あらば男性を物陰に連れ込んで事に及ぶのも珍しくないわ。豊和君がよく一人で無事でいられたと思うわよ。女性は性欲が強いからそれを満たそうとして男性をレイプしたりする女性も多いのよ?だからそんな人達から男性を護るのが警護官の人達ってわけ。コレも必要なら冴子が手配してくれるわ。豊和君には必ず必要になるだろうしね」

「…そ、そうなんですね」
(なるほど…。柚希が言ってた警護官ってそういう事なのかぁ…。でも男性からしたらそれってご褒美じゃないのか?)

「この話はさっき言ったクラスに男性が一人いるかいないかという話に繋がるんだけど、女性に襲われないように引きこもる男性が多いのが今の世の中よ。男性は軒並み性欲が薄いしね。まあ、たま~に、ほんのたま~に性欲が強い男性もいるにはいるみたいだけど…。亡くなった主人もそんなに性欲は強くなかったしね」

 柚希から家にお母さんと妹は居ると言う話は聞いてたけど、お父さんっ言葉は聞かなかったから俺も何も聞かなかったけど正解だったようだ。まさか亡くなっていたとは…。

「豊和君にはまだ先の話になると思うけど、結婚についても触れておくわね。結婚は一夫多妻制。今の世の中の半分位の男性は大体生まれた家の家族の女性とその親類の女性、それから管理局の女性と結婚する男性が多いわ」

「…生まれた家の家族と親類?」

「近親相姦とか近親婚と言えば分かる?」

「あっ、それなら分かります…。うん…?血が繋がっていても問題ないんですか?」

「問題ないわよ。大昔も大昔はそういう問題があったみたいだけどね」

「そ、そうなんですね…」

 なんだかその大昔から未来へタイムスリップしてきたみたい感じだな…。俺が知ってるのは兄妹じゃあ結婚できないとか、血の繋がりが近過ぎるもと子供を作るのはあんまり良くないとかそういうのだったんだが…今の世の中は問題ないみたいだ。

「残りの半分の男性は色々ね…。警護官の女性と結婚したり、アイドルの女性と結婚したり、結婚は男性によるでしょうね。ちなみに最低でも一人と結婚しないといけないわ。コレは男性ランクによって変わってくるわ」

「男性ランク!?」

 男性はランク付けされてんのマッ!?

「まあ、今言った男性ランクも明日冴子から詳しく話があるわ。検査しないとランクは分からないしね」

「……な、なるほど…」

「──取り敢えず…大事なお話はこんな感じかしら」



「…分かりました」
(それにしても…男性は女性が苦手とはな)



「あっ…そうそう、豊和君。忘れてはいけない一番大事な事があったわ!」

「なんでしょう…?」

「上半身裸になって貰って良いかしら?」




「「「………………ふぇっ???」」」

 たっぷりと間を置いて何度も円香さんが言った言葉の意味を噛み締めるように考える。考えても分からなかったのは俺だけじゃなく、柚希と梓希も同じだったようだ。間の抜けたような三人の声がハモってしまった…。

「…3人とも変な意味じゃないからね?念の為の確認よ、確認。言いにくいんだけど、虐待とかの跡がないかのね…」

 確かに…それはそうだよな…。自分で無いですと報告しても嘘の報告をするかも知れないし、それは妥当というか当然かも知れない。

「分かりました…。それじゃあ俺の上半身なんか見たく無いとは思いますが見て貰えますか?」


 着ているポロシャツの首元のボタンを外して、その下に身に着けている肌着と一緒に手に掴む…。

「おっ、おおおおおお姉ちゃん!?と、ととととと豊和さんがっ!ぬ、脱ごうとしてっ!?ボタンが!ボタンが1つずつ外れて…(ツ──ぅ)」

「みみみみみ、見てるから!?実況しないでぇぇ(~~~~~タラァ──)」

 流石に実況されながらガン見されるのは恥ずかしい…。二人とも何故か鼻血が出てるぽいっし…。円香さんに至っては世にも有名なゲン○ウポーズでこちらを見てるんだが…


 男は度胸か…。


 ──グッっとポロシャツと肌着をまくり上げていき、視界は隠れ、腹筋が見えたタイミングで…



 ──バタン!バタン!!

 なにやら大きな音が!?何事だ!?視界がポロシャツで隠れているせいで何が起こったのか分からない。慌ててポロシャツを脱ぎ捨てて辺りを見渡すと…柚希ちゃんと梓希ちゃんが倒れているのが視界に入ってきた。  

 そして床に広がっているのは…血だ…!?さっきの鼻血にしては血の量が多くないか!?もしかして倒れた時に顔を打って血が新たに噴き出てるのかっ!?


 俺は2人に慌てて駆け寄った!

「大丈夫っ!!柚希ちゃん!梓希ちゃん!しっかりしてくれっ!何があったんだよっ、二人とも!!円香さん!?む、娘さんが、娘さんが…!?」

 円香さんの方にも視線を向けると例のポーズのまま…机と床には血だまりができている……。

 えっ!?円香さんも血っ!?いっ、一体何が起こってるんだ!?ある意味場がホラーと化している…。  

 と、とにかく一番近くに居る柚希ちゃんを抱き抱えて…

「う…うぅぅん…」

「良かった、柚希ちゃん!気がついた!?」


「と、豊和…君…?──って、近い近い近い!?近いよっ!?腹筋だけでも刺激強過ぎるのにっ!?いけない!脳裏に腹筋が焼き付いて…鼻っ、鼻血が止まらないよぉぉっ!?しかもよく見るとパイパイパイパイパイっ!?豊パイがぁぁぁ!?うっ──────────────」


 柚希がそんな事を叫びながら俺の腕の中で鼻血をまた噴き出して気絶した…。

 気絶した3人って…もしかして俺が原因なのだろうか…???

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