真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

文字の大きさ
5 / 166
プロローグ

手料理

しおりを挟む
「ええと…そろそろ近づいても大丈夫ですか?」

「ま…待って…もう後五分くらいその距離から動かないようにお願いできる(ま、まさか…男性の半裸がこんなに破壊力があるなんて…主人の裸を見てもこんな事はなかったというのに!?)」

「おおおおお母さんの言う通りだよ、豊和君!もう少しだけ時間を貰えれば…な、慣れるから(げ、芸術!?最早芸術だよね、あの上半身!?色白くて腹筋が割れてるわけじゃないんだけどとても惹かれてしまう…。抗えない…!?ただでさえ下半身ぐしょ濡れでヤバいのに…)」

「ふ、ふふふふ二人の言う通りだよ…はぁはぁ…豊和さん…そのまま…そのまま…んんっ~~~(こ、コレ…ヤバっ…!?触れてもいないのに…豊和さんの上半身を見てるだけで…何度でもイケる…♡凄過ぎるよ…んんっ~~~♡)」


 あれから三人は目を開くと同時に俺の上半身を見て、その度に鼻血を出して気絶する流れを繰り返した…。

 その為俺はリビングの端で待機。三人が目覚めると少しずつ距離を縮めて慣れて貰う事にしたわけだ。

 それにしても俺の上半身の裸を見ただけで気絶するとは正直思っていなかった…。円香さんなんてあれだけ自信満々に上半身裸になって貰っていい?と聞いて来たのに耐性無さすぎないか?柚希と梓希をこさえた時に諸々経験済みだろうに…。

 それに柚希が濡れると言った意味が何が濡れるといったのか分かったわ…。あっ…ヤバい…。こういうのは考えない方がいいな…。俺もヤバくなりそうだし…。


 しかし…後どの位掛かるんだろな…俺の上半身に傷がないかの確認は…。案外この距離でも三人には見えてるような気もするんだけどな…。

 ちょっと暇つぶしにポーズをつけてみる。

「あっ…ヤバっ…また三人とも倒れてしまった…」



 教訓…至らない事すれば、その分余計に時間が掛かるという事だな…。





♢♢♢

 傷が無いかの確認をし終えたのは真夜中と呼べる時間帯になってからだった。時刻は現在夜の二三時を回ったところ…。日付が変わってしまうわ!?

 三人はというと鼻血を出しすぎて貧血気味に陥ったのかソファーや床で各々横になっている…。病院へ行かなくて大丈夫なのか聞いたところ大丈夫とは言われた…。

 そして素敵な時間をありがとうと何度もお礼を言われたのだが正直返答し辛かったのは心の中に留めて置こうと思う…。

 余談として部屋の中が甘酢っぱいようないやらしい匂いに包まれているのは考えないようにしたいと思う…。変な気持ちになるしな…。



 とにかくだ。今日は天使家にお世話になるのだが一番の問題がある…。それはお腹だ…。お腹がすいてしまった…。

 最後に何をいつ食べたのかも覚えていない…。この家にお邪魔して口にしたのは頂いたお茶とお茶菓子のみ…。ご飯は別腹だろう…。柚希のお腹から可愛い音が聞こえてくるのは気の所為ではないだろう。

 とにかく3人とも料理等とても出来る状態では無い…。こうなったら…俺が作るしかあるまいよ!

「あの~円香さん」

「な、何かしら?」

「お邪魔しておいて非常に言いにくいのですが、冷蔵庫を開けても宜しいでしょうか?」

「…あっ…お腹が空いたのね?本当にゴメンね?も、もうすぐ動き出せると思うから…」

「わ、私も…もうすぐ動けるよ!」

「わ、私っ!私が作ってあげるから!」

「いえ…三人ともまだ安静にしていた方が良いと思いますので、今日は俺が作ろうかと思いまして」

「「「……………はい???」」」

「ですので、皆の分を含めて俺が作っても良いですか?料理の方も大体覚えていますので…」

「ききききき、聞き間違いでは無かった…」
「だだだだ、男性の手料理っ!?」
「ふぁっ!?豊和さんの手料理が食べれるというとっ!?」

 男性は料理もしないのか?三人とも驚いた表情を魅せている。

「「「よよよよよよ、宜しくお願いしますぅぅぅ!!!」」」


 了解を得られたので俺はキッチンへ。ご飯は炊けてるみたいだ。取り敢えず冷蔵庫を開けて食材を確認。豚肉に玉葱、人参、キャベツがあるな…。なら、一品は簡単に野菜炒めにしようかな。豆腐とネギ、それから乾燥ワカメがあるので味噌汁。後はキュウリとタコ、人参があるので酢の物を作るとしようかな…。

 料理を覚えてるという事は記憶を失う前の俺も案外こうして料理を作っていたんだろうか?じゃないと作れないよな…。まあ、俺としては助かるからいいんだけど…。


 ──って、いかんいかん…料理に集中集中…。料理作ってると無意識に自然と鼻歌って口ずさんでしまうのは俺だけじゃないよな?俺だけか?まあ、どっちでもいいか…。




 ──ふ~ん♩ふふ~ん♫ふんふんふん♪♫♪




「お、おおおおお母さん…聞こえてる?」
「…歌ってるわね…」
「…豊和さんの歌声…透き通り過ぎじゃない?」
「私…豊和君に天使と言われたんだけど、豊和君の方が天使っぽくない?」
「「マジで…?」」
「マジだけど…」
「…豊和君にそんな事言われたの…?」
「お姉ちゃん羨ま過ぎるんだけど…」
「…うん…エヘヘっ…」
「えっ…何1人だけニヤニヤしてるのよ、お姉ちゃんはっ!!!」
「…正直柚希は羨ましいけど…それより見てみなさい…。あの包丁捌きに無駄の無い料理の手順…。食中毒にならないようにちゃんと肉は最後に切ってるし…。世の男性の中であんなに料理出来る人なんてそんなに居ない筈よね?男性が料理するなんて、あれは漫画の中だけの世界だった筈よ?料理する姿もホントイケてるわね…。思わず尊死してしまいそう…」
「ホントだね、お母さん…。私達…幸せ者だよね…」
「お、お姉ちゃん?私、お兄ちゃんの手料理食べたら幸せ過ぎて死んでしまいそうなんだけど…?」
「みんな同じよ、梓希。でも…しっかりと耐えるのよ?あんな素敵な人と知り合えたのよ?手料理を食べられる機会は一度とは限らないわよ…?」
「「ま、ままままさかっ!?!?そんな幸せな事があるというの!!!!!」」


 ええと…皆の会話…途中から聞こえてるからね?滅茶苦茶恥ずかしくなってきたんだが?尚も彼女達の会話は続く…。

 と、とにかくそんなこんなで料理が出来ると皆は涙を流しながら食べてくれた…。そんなに喜ばれると作った甲斐があるよな…。

 またいつでも作るからね!

 だからね、梓希ちゃん?柚希ちゃんのオカズを隠れて取らない様に…。

 バレたら多分怒られるよ?


「ちょっと梓希ぃぃ!?」

「ヤバい!?バレた!?」


 ほらね?

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

異世界転生したら宇宙の帝王になった件~俺は今日も最強ハーレム部隊を作ってる~

こうたろ
ファンタジー
現代日本の平凡な高校生だったアヤトは、事故死後に神の手で異世界転生を果たす。目覚めるとそこは宇宙全域で戦争が繰り広げられる世界で、彼は帝国皇帝一族の10男だった。超高速思考や無限魔力といったチート能力を駆使し、個性豊かな美女たちによる秘書や艦隊を率いて銀河の危機に立ち向かう。

処理中です...