真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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第一章

冴島さんの話①

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「──はじめまして、男性管理局局長の職についている冴島冴子です。あなたが豊和君ですね?」


 ビシっとしたスーツ姿のかっこいい大人の女性が俺に名刺を手渡すとともに丁寧な挨拶をくれた。


「こちらこそはじめまして。天使豊和です。今日は私の為にご足労いただき本当にありがとうございます」


 丁寧な挨拶には丁寧な挨拶で返すのが礼儀だろう。俺的には丁寧に返せたつもりだがどうだろうか?

「…な、なるほど…。中身も兼ね備えてるという事ですか…。円香先輩が気に掛けるわけですね…」


 いや、これくらいは普通じゃないかな?人としての礼儀というか。

「不思議そうにしてますね?」

 冴子さんが俺の表情を読んだかのようにそう口にした。

「冴子忘れてるわよ?豊和君は記憶喪失なのよ?正確にいうと自分の事と世の中の常識を忘れてるって感じね」

 どう答えようか考えていたら円香さんが答えてくれた。その通りなのでホント助かる。

「あっ、そうでしたね。それなら何も知らないというていで話した方が良さそうですね」

「そうしてあげて」


 お互い簡単な自己紹介は終えたので、腰をソファに下ろして話をする事になった。この場には円香さんに柚希、梓希も参加してくれている。


「先程不思議そうにされていた事に先に答えますね。あまり大っぴらに言える事ではありませんが、世の中の男性達は傲慢で我儘な人が多いんですよ。甘やかされて育ったり、男性というだけで特別視され、優遇されますしね。まあ、そんな男性に限って性欲が弱かったりするのも特徴ですね」

 俺はそうなのかと思いながら冴子さんの言葉に黙って耳を傾ける。

「男性は外見、中身、性欲、男性器の大きさ、射精量など色々な項目によってランクが付けられます。そういう男性の人達のランクは当然低くなります。ランクはS、A、B、C、D、Eの6つ」

 そういえば男性にはランクがあるとかなんとか言ってたっけ…。

「それを審査、管理してるのも私達男性管理局というわけです。まあ、他にも男性からの要望を聞いたり、色々してはいますけどね」

「…そうなんですね」


「はい。それで優遇されるという言葉には当然暮らしていくうえで必要なお金も含まれます」

「お金…?」

「男性はこの世に生まれるだけで国からお金が支給される事になっているんですよ」

「生まれるだけで!?」

「ええ。正確に言うと男性を育てるのに不自由なく育てられるだけのお金が男性を産んだ母親に毎月支給されるという事になります。仮の話をしますが産むと同時に万が一母親が亡くなった場合はその男性を育てる人にお金が入ります。その場合当然の事ですが、ちゃんとその男性の為に使われてるかは我々が調べますけどね」

 使われてなかった場合は当然捕まるそうだ。横領みたいなもんだろうな。罪は物凄く重くなるらしいけど…。

「それが男性が精通するまでの話です」

 今…精通と言ったよな…?

「せ、精通だよ、せ・い・つ・う!豊和君聞こえてたっ!?」

 柚希は俺が聞こえてないと思ったのか大声で教えてくれる。顔を真っ赤にしながら言う事じゃないからな?それに…

「き、聞こえてるから…」

「そ、それなら…いいんだけど…。ち、ちなみに…せせせせせ精通ってしてたり…!?」

 これ答えないといけないよな…?

「たぶん…してる…」

 は、ハッキリとは分からないけど…昨日梓希としそうになった時になんとなくそういうのが出そうというか…少し出てたというか…。

「そ、そそそそそそうなんだね…」

「…うん」

 恥ずかしいなら聞かないで欲しい。俺も恥ずかしいのだが!?

「お…美味しそう…」

 はい?気の所為か?冴子さんから変な言葉が聞こえたような…。

「冴子…?」

「っ!?失礼しました…。余りにも目の前のお茶菓子が美味しそうでしたのでっ!た、大切な事を説明してる最中に言う事じゃなかったですね」

「あっ、いえ…」

 目の前に出されてるお茶菓子がホント美味しそうだしな。高いんじゃないか?これ…?

「と、とにかくですね。男性はランクが6つに分けられると言いましたが、それは精通すると同時にランク分けされる事になります。最低ランクのEランクの話を例にして話しますね?Eランクの男性の場合、月に二十万円が国から支払われます。それは勿論税金で引かれる事はありませんし、家賃も電気代もガス代も払う必要はありません。望めばランクに応じた家ももらえます」

 男性優遇され過ぎじゃないか!? 

「ちなみにですがSランクの男性はこれまた数が少ないのが現状ですね。世界含めて数人しかいません」


 そうとう厳しいんだろうな。Sランクに選ばれるというのは…。

「それでなんですが、今日私が来たのは豊和君の精通が来てるのかの確認もあったのですが、先程来てるとおっしゃられていたので、早速ですがランクを決める為にも精子を搾取させて頂いても宜しいでしょうか?」

「……はい…?」

 せ、精子を搾取…?それって…

「ありがとうございます!いやぁ…流石ですね!男性に搾取していいか聞いても普通の男性なら今は勃たないとか、日を改めてくれとかしょっちゅう言われるので今日は無理かなと思っていましたので助かります!」

「だから言ったでしょっ?」

「ホントですね、冴子先輩!」

「さ、流石…豊和…君…」
「き、昨日もあんなになってたし…豊和さんならそうだよね…」


 あ、あれ…?みんなして俺がすぐに精子が出せると思ってらっしゃる…?今更返事したわけではないと言い出せない雰囲気が場を支配しているな…。

 ま、まあ…出せるよな…?うん。なんか出せる気はする…。


 でも…出すって…

「ど、どう搾取するんです?」

「コレにです」



 冴子さんがそう言って、持って来ていた黒いアタッシュケースの鍵を開け、その中から取り出したのは筒状のナニかだった…。
 
 
 






 

 


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