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第二章
事情
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「──陳子をね?孕ませて欲しいの!」
肉魅さんは何を…。
「ちょ!?あたしもまだしてないのに、それはっ!!!」
ドアを開けて静寂を破るかのようにそう発したのは風華だ。
「豊和きゅんの護衛の子かしら?」
部屋に入ってきた風華に肉魅さんが問うように聞く。
「あっ…そ、そうです。勝手に部屋に入って来てしまいすいません。でも…さっきの言葉は…その…」
「構わないわよ。それよりどこかで見た事ある顔なのよね…」
「そ、それは…多分…豊和と一緒に…その…動画に出ていたからだと…」
「っ!? ま、まさか…69を初めに体験した…あの風華って女の子だったりする…?」
「あっ…その…はい…」
「…そうなのね…。なんて羨ましい…。うん…?と、いう事は……豊和きゅんの動画で愛歌に似てるなと思っていたのは…愛歌本人だったり…?」
「今頃っ!?今頃そこに気がついたとねっ!?」
「気がつくわけなかやろっ!?あの動画ってだいたい豊和きゅんの豊和きゅんメインやろっ!まさか娘が動画に出て、豊和きゅんといやらしい事しているなんて夢にも思わんたい!!!」
は、話がだいぶ逸れてしまっているな…。陳子さんの事を孕ませてと肉魅さんは言った。それにはちゃんと理由があるんじゃないか?
「ええと…話を戻させてもらいますが…陳子さんを妊娠させて欲しいというのは」
「妊娠じゃなくて孕ませるね?」
「えっ…?」
「ほら、孕ませるって言って?」
「…に、妊娠させ…」
「違う違う!孕ませるよ!」
「は、孕ませる…」
「それでいいわ!」
肉魅さんは満足そうだ…。俺の口から孕ませるという言葉を聞きたかったんだろう…。どこにそんな需要があるのかは分からんけど…。
「お母さん!!またセクハラやけんね!」
「む、息子になるから…いいかなぁ…って」
「よくないけん!」
「ええと…それで」
「ごめんね?愛歌のせいで話が脱線ばかりして」
「脱線させるのはお母さんやけんね!」
俺も愛歌さんと同じ意見だ…。
「とにかくよ!陳子を孕ませて欲しいと言ったのは…あの子が豊和きゅんの大ファンだからよ!」
うん?それだけ…?ちょっと拍子抜けしてしまった俺に愛歌さんが言葉を続けた。
「ええとね…豊和君に言ってなかったんだけど…陳子お姉ちゃんって引き篭もりなんよ…。働いたら負けとか日頃から言うちょるし…」
ええと…アレかな?陳子さんて…もしかして働きたくない症候群ってやつだろうか?
「そうなんよ!でも…いつまでもそれじゃ困るでしょ?」
「それは…確かに…」
「どうしようかずっと私も悩んでてね?陳子と話はしょっちゅうするんだけど、なかなか働くとまではいかなくて…。そんな時だったわ!豊和きゅんの動画を見て、豊和きゅんに惚れたんでしょうね。豊和きゅんとヤれたら働くみたいな事を言い出したのは。だから豊和きゅんが来てくれたのはある意味救いだと思ったのよ!」
「お姉ちゃん最低…」
「愛歌先輩には悪いけど、あたしもそう思うわ…。働く気がない人の言い訳に聞こえるわ」
「だよねぇ」
愛歌さんと風華はそう言うけど…俺は…陳子さんにはなにか他に働きたくない理由があるような気が不思議とするんだよな…。
──だから
「話は分かりました」
「ちょっと豊和君!?」
「あんた…その顔…まさか…」
「陳子さんと…二人で話をさせてもらっても?」
♢♢♢
~Side陳子~
「──むにゃ…んっ…? もう朝…? いや、昼…?」
のそっと重い上半身を頭を擦りながら起こす。
「ヤバっ…昨日もヤり過ぎたし…?」
シーツに残るシミとベッド周りに散らかったティッシュを視界に入れてそう思ってしまった。それもこれも豊和という男のせいだ。彼が動画を出してからというもの、下腹部が異様に疼くんよね…。
なら観るなと言われも仕方ないけど…アレを観ないなんて女性として終わってる気がするし。社会は捨ててるけど、こんな終わったような私でも女はまだ捨ててない…。
あんな事がなかったら…
「あっ!そんな憂鬱な気分になる事考えるより、とりあえず掲示板に報告しとかないとね!ええと……あっ!今日もスレ更新してるみたいしょ、かずのこ天井のやつ流石しっ…」
ええと…なになに…
99 名無しの女性
いやぁ…何回見ても豊和君の豊和君は興奮するよね
100 かずのこ天井
それな!お腹の中のこの子にも何回見せた事か…
101 名無しの女性
お腹の子は分からんだろWWW
102 我輩は名器
それはそう!
103 お尻も可
まだ形作ってるところやろW
私もコメントを送る。
104 オナリスト
うぃ~す!私もそう思うぞ?
105 かずのこ天井
来たわね!我が友!
即座に反応してくれるかずのこ天井のコメントに嬉しくなる。現実には友達なんていないし、欲しくも…ない…。だけど…掲示板の中だけは…ここだけは…私にそれを…友を与えてくれる…。
ある意味…心の拠り所なのかもね…。
肉魅さんは何を…。
「ちょ!?あたしもまだしてないのに、それはっ!!!」
ドアを開けて静寂を破るかのようにそう発したのは風華だ。
「豊和きゅんの護衛の子かしら?」
部屋に入ってきた風華に肉魅さんが問うように聞く。
「あっ…そ、そうです。勝手に部屋に入って来てしまいすいません。でも…さっきの言葉は…その…」
「構わないわよ。それよりどこかで見た事ある顔なのよね…」
「そ、それは…多分…豊和と一緒に…その…動画に出ていたからだと…」
「っ!? ま、まさか…69を初めに体験した…あの風華って女の子だったりする…?」
「あっ…その…はい…」
「…そうなのね…。なんて羨ましい…。うん…?と、いう事は……豊和きゅんの動画で愛歌に似てるなと思っていたのは…愛歌本人だったり…?」
「今頃っ!?今頃そこに気がついたとねっ!?」
「気がつくわけなかやろっ!?あの動画ってだいたい豊和きゅんの豊和きゅんメインやろっ!まさか娘が動画に出て、豊和きゅんといやらしい事しているなんて夢にも思わんたい!!!」
は、話がだいぶ逸れてしまっているな…。陳子さんの事を孕ませてと肉魅さんは言った。それにはちゃんと理由があるんじゃないか?
「ええと…話を戻させてもらいますが…陳子さんを妊娠させて欲しいというのは」
「妊娠じゃなくて孕ませるね?」
「えっ…?」
「ほら、孕ませるって言って?」
「…に、妊娠させ…」
「違う違う!孕ませるよ!」
「は、孕ませる…」
「それでいいわ!」
肉魅さんは満足そうだ…。俺の口から孕ませるという言葉を聞きたかったんだろう…。どこにそんな需要があるのかは分からんけど…。
「お母さん!!またセクハラやけんね!」
「む、息子になるから…いいかなぁ…って」
「よくないけん!」
「ええと…それで」
「ごめんね?愛歌のせいで話が脱線ばかりして」
「脱線させるのはお母さんやけんね!」
俺も愛歌さんと同じ意見だ…。
「とにかくよ!陳子を孕ませて欲しいと言ったのは…あの子が豊和きゅんの大ファンだからよ!」
うん?それだけ…?ちょっと拍子抜けしてしまった俺に愛歌さんが言葉を続けた。
「ええとね…豊和君に言ってなかったんだけど…陳子お姉ちゃんって引き篭もりなんよ…。働いたら負けとか日頃から言うちょるし…」
ええと…アレかな?陳子さんて…もしかして働きたくない症候群ってやつだろうか?
「そうなんよ!でも…いつまでもそれじゃ困るでしょ?」
「それは…確かに…」
「どうしようかずっと私も悩んでてね?陳子と話はしょっちゅうするんだけど、なかなか働くとまではいかなくて…。そんな時だったわ!豊和きゅんの動画を見て、豊和きゅんに惚れたんでしょうね。豊和きゅんとヤれたら働くみたいな事を言い出したのは。だから豊和きゅんが来てくれたのはある意味救いだと思ったのよ!」
「お姉ちゃん最低…」
「愛歌先輩には悪いけど、あたしもそう思うわ…。働く気がない人の言い訳に聞こえるわ」
「だよねぇ」
愛歌さんと風華はそう言うけど…俺は…陳子さんにはなにか他に働きたくない理由があるような気が不思議とするんだよな…。
──だから
「話は分かりました」
「ちょっと豊和君!?」
「あんた…その顔…まさか…」
「陳子さんと…二人で話をさせてもらっても?」
♢♢♢
~Side陳子~
「──むにゃ…んっ…? もう朝…? いや、昼…?」
のそっと重い上半身を頭を擦りながら起こす。
「ヤバっ…昨日もヤり過ぎたし…?」
シーツに残るシミとベッド周りに散らかったティッシュを視界に入れてそう思ってしまった。それもこれも豊和という男のせいだ。彼が動画を出してからというもの、下腹部が異様に疼くんよね…。
なら観るなと言われも仕方ないけど…アレを観ないなんて女性として終わってる気がするし。社会は捨ててるけど、こんな終わったような私でも女はまだ捨ててない…。
あんな事がなかったら…
「あっ!そんな憂鬱な気分になる事考えるより、とりあえず掲示板に報告しとかないとね!ええと……あっ!今日もスレ更新してるみたいしょ、かずのこ天井のやつ流石しっ…」
ええと…なになに…
99 名無しの女性
いやぁ…何回見ても豊和君の豊和君は興奮するよね
100 かずのこ天井
それな!お腹の中のこの子にも何回見せた事か…
101 名無しの女性
お腹の子は分からんだろWWW
102 我輩は名器
それはそう!
103 お尻も可
まだ形作ってるところやろW
私もコメントを送る。
104 オナリスト
うぃ~す!私もそう思うぞ?
105 かずのこ天井
来たわね!我が友!
即座に反応してくれるかずのこ天井のコメントに嬉しくなる。現実には友達なんていないし、欲しくも…ない…。だけど…掲示板の中だけは…ここだけは…私にそれを…友を与えてくれる…。
ある意味…心の拠り所なのかもね…。
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