真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

文字の大きさ
72 / 166
第二章

肉魅との話

しおりを挟む
「もう…お母さんはっ!娘が大切な人を連れて来たのに、下ネタの話から入るのはホント止めて欲しいけん…」

 そう言って力なく項垂れる愛歌さん。俺もまさか下ネタから入られるとは予想できなかった。

「豊和君じゃなきゃ…訴えられてもおかしくないけんね!」

 この世の中じゃあ、そうなってもおかしくはないのか。まあ、愛歌さんの母親だし、俺は別に下ネタは嫌いじゃないしな。

「あの反りと言い、あのカリ──」
「──だから下品な事は言うなって言うちょるやろっ!」

 ははは…と、そんな事を言われると俺は笑うしかないのだが…。普段なら傍から見てる分には面白いんだけどな。愛歌さんのツッコみも冴えているようだし…。

「亡くなった主人のは反らずに真っすぐだったし、長さもそんなに…ねぇ?」
「お父さんのお父さんは今どうでもいいけん!それにそんな事お母さんが言っちょると仏壇の中かお墓で絶対に泣いてるけんねっ!?」

「やぁね!そんな訳無いでしょ?寧ろ子象さぁん、子象さんって言って笑いながら腰フリフリしてるわよ」

「うっ……そういえば…私が小さい頃…『ほぉら♪子象さぁんだよ~ん♪』とか言ってた記憶が蘇ってきた…」

 あ、ええと…うん。愛歌さんのお父さん…。ゆ、愉快なお父さんだったんだろうな…うん。

 あ、愛歌さん…。どんまい!

「さて…緊張は解れたかしら?」

「あっ…そうですね」

「ならよし!」

 肉魅さん…。俺の緊張を解そうと?

「いやいやいや…豊和君騙されないで!?絶対お母さんそんな事思って喋ってないけん!なんなら思うまま、欲望のままに喋っとっただけやけん」

「あらあら…お母さん悲しいわよ?娘にそんな疑われるなんて…。豊和きゅん、酷いと思わない?およっおよよよよっ…」

「くっ…このっ…」


 さて…愛歌さんのお母さんが俺の緊張を解してくれた事だし──

「愛歌さんのお母さん」

「肉魅って呼んでね!うふっ!」

「…肉魅さん」

「なぁに?うふふっ…肉魅さんだなんてまるで夫婦みたい」

「豊和君と夫婦になるのは私やけんね!?何言っちょるとっ!?」

 …二人とも俺の話を遮らないで…?とりあえず深呼吸して…すぅ~ はぁ~ よし!

「順番が逆と怒られそうですが、愛歌さんのお腹には、おそらくですが新しい生命が宿っています」

「ぬぁっ!?ぬぁんですてぇぇぇぇっ!?」

 ガタンとテーブルに手を突き、驚く肉魅さん。そりゃあそうなるわな。大事な娘さんを結婚前に妊娠させてる恐れがあるのだから。たぶんその辺はもう少ししたらハッキリするとは思うんだけど、間違いなく妊娠させてるだろう。

「私はぁぁぁっ!?」

「だからお母さんはどうでもいいでしょうが」

 と、とりあえず…話が進まないので俺は話を続ける事にする…。

「勿論!俺が愛歌さんと一緒になれる歳になったら、愛歌さんにもその事をちゃんと伝えてからまたその挨拶に来ます!ですので…どうか」

「と、豊和君…」

 そこまで言い終えると愛歌さんは潤んだ瞳で俺を見つめてくる。廊下から「くっ…」と、悔しそうな声が聞こえてきた気がするが…き、気の所為という事にしておこう。

 ちゃんとその時がきたら風華にも伝えるから。


「…話は分かったわ。全て許すかわりに一つだけ条件をつけても?」

「ちょっ!?お母さん!?何言って…そんな事Sランクの男性である豊和君に言うなんて不敬罪に問われてもおかしゅうなかとやけんねっ!それに…お母さんの事やけん、私も妊娠させろとか寝坊ちょう事言うんじゃないとねっ!?」

「違うわよ」

「…なんでも言って下さい」

「豊和君!?なんでもなんて言ったら」

「大丈夫。だって愛歌さんのお母さんだよ?そんなとてつもない、できない事は言わないと思うし」

「…豊和君は…もう…」


「肉魅さん。条件とは?」

「うちには…愛歌の上に二人姉が居る事は聞いてるかしら?」

 そうなのかっ!?お姉ちゃんが居るのは聞いた事があったが、二人も居たとは…。

「お姉さんが居る事は聞いてたんですけど、お二人も居るとは」

「長女は心配ないのよ。うちはコンビニを経営しててね」

「それは知ってます」

 愛歌さんと出会ったのはそこだったしな。

「そのコンビニを現在、経営を任せてるのが長女なのよ」

「そうなんですね」
「豊和君が来た時は、私がたまたま店番を頼まれたとよ」

 なるほど…。

「長女はそうやってしっかりしてるのよ。将来の事も自分で考えてるみたいだしね。まあ、それは愛歌も同じかしらね」

 しっかりした人なんだな。流石姉妹というか、愛歌さんもしっかりしてるし、その辺似ているんだろう。そのうちお姉さんにもちゃんと挨拶しないとな…。家族になるし。

「豊和きゅんに頼みたいのは他でもない、次女の陳子ちんこの事なの」

「うん…?なんて…?」




 思わずそう言ってしまったのは仕方ないよな?ちんこ?ちんこって言ったよな?ド◯ジ弾平の弾◯えの親友の娘が確かそんな名前だったよなっ!?アニメ化が決まった時に盛り上がってた記憶がある。



「お母さん!とうこでしょっ!と う こ!」

 あっ、だよね?ビックリしたわ。

「いけねっ☆間違えちゃった!テヘペロ!」

「絶対わざとだよね、お母さん?」

 俺も愛歌さんと同じ意見だ。多分この時、俺達二人は肉魅さんをジト目で見ていた気がする。


 次の肉魅さんの言葉を聞くまでは…




「──陳子をね?孕ませて欲しいの!」



 俺と愛歌さんが肉魅さんのその言葉に思わず言葉を失い、廊下に居る風華が慌てたようにガタっ!っと、音を立てたのは必然だったと思う。

    
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

異世界転生したら宇宙の帝王になった件~俺は今日も最強ハーレム部隊を作ってる~

こうたろ
ファンタジー
現代日本の平凡な高校生だったアヤトは、事故死後に神の手で異世界転生を果たす。目覚めるとそこは宇宙全域で戦争が繰り広げられる世界で、彼は帝国皇帝一族の10男だった。超高速思考や無限魔力といったチート能力を駆使し、個性豊かな美女たちによる秘書や艦隊を率いて銀河の危機に立ち向かう。

処理中です...