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第二章
肉魅との話
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「もう…お母さんはっ!娘が大切な人を連れて来たのに、下ネタの話から入るのはホント止めて欲しいけん…」
そう言って力なく項垂れる愛歌さん。俺もまさか下ネタから入られるとは予想できなかった。
「豊和君じゃなきゃ…訴えられてもおかしくないけんね!」
この世の中じゃあ、そうなってもおかしくはないのか。まあ、愛歌さんの母親だし、俺は別に下ネタは嫌いじゃないしな。
「あの反りと言い、あのカリ──」
「──だから下品な事は言うなって言うちょるやろっ!」
ははは…と、そんな事を言われると俺は笑うしかないのだが…。普段なら傍から見てる分には面白いんだけどな。愛歌さんのツッコみも冴えているようだし…。
「亡くなった主人のは反らずに真っすぐだったし、長さもそんなに…ねぇ?」
「お父さんのお父さんは今どうでもいいけん!それにそんな事お母さんが言っちょると仏壇の中かお墓で絶対に泣いてるけんねっ!?」
「やぁね!そんな訳無いでしょ?寧ろ子象さぁん、子象さんって言って笑いながら腰フリフリしてるわよ」
「うっ……そういえば…私が小さい頃…『ほぉら♪子象さぁんだよ~ん♪』とか言ってた記憶が蘇ってきた…」
あ、ええと…うん。愛歌さんのお父さん…。ゆ、愉快なお父さんだったんだろうな…うん。
あ、愛歌さん…。どんまい!
「さて…緊張は解れたかしら?」
「あっ…そうですね」
「ならよし!」
肉魅さん…。俺の緊張を解そうと?
「いやいやいや…豊和君騙されないで!?絶対お母さんそんな事思って喋ってないけん!なんなら思うまま、欲望のままに喋っとっただけやけん」
「あらあら…お母さん悲しいわよ?娘にそんな疑われるなんて…。豊和きゅん、酷いと思わない?およっおよよよよっ…」
「くっ…このっ…」
さて…愛歌さんのお母さんが俺の緊張を解してくれた事だし──
「愛歌さんのお母さん」
「肉魅って呼んでね!うふっ!」
「…肉魅さん」
「なぁに?うふふっ…肉魅さんだなんてまるで夫婦みたい」
「豊和君と夫婦になるのは私やけんね!?何言っちょるとっ!?」
…二人とも俺の話を遮らないで…?とりあえず深呼吸して…すぅ~ はぁ~ よし!
「順番が逆と怒られそうですが、愛歌さんのお腹には、おそらくですが新しい生命が宿っています」
「ぬぁっ!?ぬぁんですてぇぇぇぇっ!?」
ガタンとテーブルに手を突き、驚く肉魅さん。そりゃあそうなるわな。大事な娘さんを結婚前に妊娠させてる恐れがあるのだから。たぶんその辺はもう少ししたらハッキリするとは思うんだけど、間違いなく妊娠させてるだろう。
「私はぁぁぁっ!?」
「だからお母さんはどうでもいいでしょうが」
と、とりあえず…話が進まないので俺は話を続ける事にする…。
「勿論!俺が愛歌さんと一緒になれる歳になったら、愛歌さんにもその事をちゃんと伝えてからまたその挨拶に来ます!ですので…どうか」
「と、豊和君…」
そこまで言い終えると愛歌さんは潤んだ瞳で俺を見つめてくる。廊下から「くっ…」と、悔しそうな声が聞こえてきた気がするが…き、気の所為という事にしておこう。
ちゃんとその時がきたら風華にも伝えるから。
「…話は分かったわ。全て許すかわりに一つだけ条件をつけても?」
「ちょっ!?お母さん!?何言って…そんな事Sランクの男性である豊和君に言うなんて不敬罪に問われてもおかしゅうなかとやけんねっ!それに…お母さんの事やけん、私も妊娠させろとか寝坊ちょう事言うんじゃないとねっ!?」
「違うわよ」
「…なんでも言って下さい」
「豊和君!?なんでもなんて言ったら」
「大丈夫。だって愛歌さんのお母さんだよ?そんなとてつもない、できない事は言わないと思うし」
「…豊和君は…もう…」
「肉魅さん。条件とは?」
「うちには…愛歌の上に二人姉が居る事は聞いてるかしら?」
そうなのかっ!?お姉ちゃんが居るのは聞いた事があったが、二人も居たとは…。
「お姉さんが居る事は聞いてたんですけど、お二人も居るとは」
「長女は心配ないのよ。うちはコンビニを経営しててね」
「それは知ってます」
愛歌さんと出会ったのはそこだったしな。
「そのコンビニを現在、経営を任せてるのが長女なのよ」
「そうなんですね」
「豊和君が来た時は、私がたまたま店番を頼まれたとよ」
なるほど…。
「長女はそうやってしっかりしてるのよ。将来の事も自分で考えてるみたいだしね。まあ、それは愛歌も同じかしらね」
しっかりした人なんだな。流石姉妹というか、愛歌さんもしっかりしてるし、その辺似ているんだろう。そのうちお姉さんにもちゃんと挨拶しないとな…。家族になるし。
「豊和きゅんに頼みたいのは他でもない、次女の陳子の事なの」
「うん…?なんて…?」
思わずそう言ってしまったのは仕方ないよな?ちんこ?ちんこって言ったよな?ド◯ジ弾平の弾◯えの親友の娘が確かそんな名前だったよなっ!?アニメ化が決まった時に盛り上がってた記憶がある。
「お母さん!とうこでしょっ!と う こ!」
あっ、だよね?ビックリしたわ。
「いけねっ☆間違えちゃった!テヘペロ!」
「絶対わざとだよね、お母さん?」
俺も愛歌さんと同じ意見だ。多分この時、俺達二人は肉魅さんをジト目で見ていた気がする。
次の肉魅さんの言葉を聞くまでは…
「──陳子をね?孕ませて欲しいの!」
俺と愛歌さんが肉魅さんのその言葉に思わず言葉を失い、廊下に居る風華が慌てたようにガタっ!っと、音を立てたのは必然だったと思う。
そう言って力なく項垂れる愛歌さん。俺もまさか下ネタから入られるとは予想できなかった。
「豊和君じゃなきゃ…訴えられてもおかしくないけんね!」
この世の中じゃあ、そうなってもおかしくはないのか。まあ、愛歌さんの母親だし、俺は別に下ネタは嫌いじゃないしな。
「あの反りと言い、あのカリ──」
「──だから下品な事は言うなって言うちょるやろっ!」
ははは…と、そんな事を言われると俺は笑うしかないのだが…。普段なら傍から見てる分には面白いんだけどな。愛歌さんのツッコみも冴えているようだし…。
「亡くなった主人のは反らずに真っすぐだったし、長さもそんなに…ねぇ?」
「お父さんのお父さんは今どうでもいいけん!それにそんな事お母さんが言っちょると仏壇の中かお墓で絶対に泣いてるけんねっ!?」
「やぁね!そんな訳無いでしょ?寧ろ子象さぁん、子象さんって言って笑いながら腰フリフリしてるわよ」
「うっ……そういえば…私が小さい頃…『ほぉら♪子象さぁんだよ~ん♪』とか言ってた記憶が蘇ってきた…」
あ、ええと…うん。愛歌さんのお父さん…。ゆ、愉快なお父さんだったんだろうな…うん。
あ、愛歌さん…。どんまい!
「さて…緊張は解れたかしら?」
「あっ…そうですね」
「ならよし!」
肉魅さん…。俺の緊張を解そうと?
「いやいやいや…豊和君騙されないで!?絶対お母さんそんな事思って喋ってないけん!なんなら思うまま、欲望のままに喋っとっただけやけん」
「あらあら…お母さん悲しいわよ?娘にそんな疑われるなんて…。豊和きゅん、酷いと思わない?およっおよよよよっ…」
「くっ…このっ…」
さて…愛歌さんのお母さんが俺の緊張を解してくれた事だし──
「愛歌さんのお母さん」
「肉魅って呼んでね!うふっ!」
「…肉魅さん」
「なぁに?うふふっ…肉魅さんだなんてまるで夫婦みたい」
「豊和君と夫婦になるのは私やけんね!?何言っちょるとっ!?」
…二人とも俺の話を遮らないで…?とりあえず深呼吸して…すぅ~ はぁ~ よし!
「順番が逆と怒られそうですが、愛歌さんのお腹には、おそらくですが新しい生命が宿っています」
「ぬぁっ!?ぬぁんですてぇぇぇぇっ!?」
ガタンとテーブルに手を突き、驚く肉魅さん。そりゃあそうなるわな。大事な娘さんを結婚前に妊娠させてる恐れがあるのだから。たぶんその辺はもう少ししたらハッキリするとは思うんだけど、間違いなく妊娠させてるだろう。
「私はぁぁぁっ!?」
「だからお母さんはどうでもいいでしょうが」
と、とりあえず…話が進まないので俺は話を続ける事にする…。
「勿論!俺が愛歌さんと一緒になれる歳になったら、愛歌さんにもその事をちゃんと伝えてからまたその挨拶に来ます!ですので…どうか」
「と、豊和君…」
そこまで言い終えると愛歌さんは潤んだ瞳で俺を見つめてくる。廊下から「くっ…」と、悔しそうな声が聞こえてきた気がするが…き、気の所為という事にしておこう。
ちゃんとその時がきたら風華にも伝えるから。
「…話は分かったわ。全て許すかわりに一つだけ条件をつけても?」
「ちょっ!?お母さん!?何言って…そんな事Sランクの男性である豊和君に言うなんて不敬罪に問われてもおかしゅうなかとやけんねっ!それに…お母さんの事やけん、私も妊娠させろとか寝坊ちょう事言うんじゃないとねっ!?」
「違うわよ」
「…なんでも言って下さい」
「豊和君!?なんでもなんて言ったら」
「大丈夫。だって愛歌さんのお母さんだよ?そんなとてつもない、できない事は言わないと思うし」
「…豊和君は…もう…」
「肉魅さん。条件とは?」
「うちには…愛歌の上に二人姉が居る事は聞いてるかしら?」
そうなのかっ!?お姉ちゃんが居るのは聞いた事があったが、二人も居たとは…。
「お姉さんが居る事は聞いてたんですけど、お二人も居るとは」
「長女は心配ないのよ。うちはコンビニを経営しててね」
「それは知ってます」
愛歌さんと出会ったのはそこだったしな。
「そのコンビニを現在、経営を任せてるのが長女なのよ」
「そうなんですね」
「豊和君が来た時は、私がたまたま店番を頼まれたとよ」
なるほど…。
「長女はそうやってしっかりしてるのよ。将来の事も自分で考えてるみたいだしね。まあ、それは愛歌も同じかしらね」
しっかりした人なんだな。流石姉妹というか、愛歌さんもしっかりしてるし、その辺似ているんだろう。そのうちお姉さんにもちゃんと挨拶しないとな…。家族になるし。
「豊和きゅんに頼みたいのは他でもない、次女の陳子の事なの」
「うん…?なんて…?」
思わずそう言ってしまったのは仕方ないよな?ちんこ?ちんこって言ったよな?ド◯ジ弾平の弾◯えの親友の娘が確かそんな名前だったよなっ!?アニメ化が決まった時に盛り上がってた記憶がある。
「お母さん!とうこでしょっ!と う こ!」
あっ、だよね?ビックリしたわ。
「いけねっ☆間違えちゃった!テヘペロ!」
「絶対わざとだよね、お母さん?」
俺も愛歌さんと同じ意見だ。多分この時、俺達二人は肉魅さんをジト目で見ていた気がする。
次の肉魅さんの言葉を聞くまでは…
「──陳子をね?孕ませて欲しいの!」
俺と愛歌さんが肉魅さんのその言葉に思わず言葉を失い、廊下に居る風華が慌てたようにガタっ!っと、音を立てたのは必然だったと思う。
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