マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴

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第三章

こんな時こそ魔法

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 話が通じない輩にはどうするか。

 俺はこうする…。


 パチン!


 俺はその場で指を鳴らし、魔法を使って男の記憶を消した。記憶を消したと言っても全部ではない。女性の事に関する事のみに今回はした。少し甘いか?とも思ったが、禄でもないその性根も入れ替えるように調整したので大丈夫だとは思う。とにかくこれで男は女性に関わる事はないだろう。何事もなかったかのように二人はその場から立ち去るようにもしたし…。

 これで万事解決だな…。俺はその場を後にしようとして… 


「────あれ…俺…ここで何をしてたんだっけ…?」

「…えっ…?」

「うん?君は誰…?もしかして俺に何か用事でもあるの?」
 
「はぁっ!?」

 うん…?二人には何事もなかったかのように立ち去るように魔法を使ったんだが!?

 くそっ!

「──あんたが!あんたがあ~しを呼──」

 あんまり褒められたものじゃないが、俺は女性の後ろに素早く転移して、そのまま彼女の口を塞ぐ事に…。

「んんっ~~!?」

 塞いでから気がついたが…これ俺の方が悪い事してるように傍から見ると見えないか?

 くっ…とにかく…

「君はこの場から離れていいよ。この子は俺に用があるから」

「あっ…そう?分かった」

 男がゆっくりその場を後にする。残ったのは俺と女性。俺は口を塞いでいた手を離し、後方へ距離を取ると同時に女性に謝る事に…。

「ごめんね?手荒な事してしまって…」

 それだけ言い残し転移を発動。


 ──しない!?発動!発動!発動!

 おかしいだろ!?どうなってる!? 


 そうこうしているうちに女性がこちらに体ごと顔を向けた。

 女性と視線が絡み合い…ようやく転移が発動。遅いわ!


「き、消えたっ!?」


  

( 一瞬だったけど…顔はハッキリ憶えた…。同学年じゃ見た事ないし…後輩だよな…?)





♢♢♢


「どこ行ってたの?」

「トイレと野暮用」


 転移した先は教室近くにあるトイレの個室。大をするところだ。誰も入ってないのは確認済み。そこから教室へと戻るといの一番に話し掛けてきたのは美樹子だ。
 
「…野暮用ってなによ?」

「念の為に聞いておくけど…また…女性絡みじゃないわよね?」

「いや…それは…」
 
「また豊和君ハーレム要因増やすの?」  

 クスクスと笑いながらそんな呑気な事を言葉にするのは天音だ…。

「増やさないし、作ってないから!」

「先輩…?ホロホロスターズのメンバー全員ひっかけたのにまだ足りないんですか?そろそろウチを抱きます…?」

 今度は優花か!?

「抱かねぇしっ!?」

 当然この会話は他のものには聞こえないようにしている…。聞こえてたら大変な事になるからな…。スキャンダルもスキャンダルだろう。

「なんならここでするとね?」
「は、恥ずかしいけど…あんたがしたいならいいわよ?」
「脱げばいいのです?」
「…下着だけ…脱ぐ…?」

 異世界組は黙っててね!?それとマリアはマニアック過ぎるんだよ!?そんな知識どこで手に入れてきてんのっ!?

「天音か!?天音なんだな!?マリアに至らん知識を与えてるのは天音だよな!?」

「酷っ!?酷いよ!?豊和君!?私を真っ先に疑うなんて…」

「うん?天音じゃないのか…?」
「…天音だけど…?」

「やっぱり天音じゃねぇかっ!?」

「え、えへへっ!」

 エヘへじゃないよ…。両頬を指すように人差し指を添えて可愛く笑っても駄目だからな…?

「私達も脱ぐべき?」
「ボク達まだ告白はしてないけど?」
「ワタシ告白するので~す!」
「ですですぅ~」

 ホロホロスターズのメンバーも当然のようにこのクラスにいる…。

「リーダー?しっかりしよう…?」

「琴音って呼ぶように言ったじゃないですか!?」

「それは…ごめん…」

 そういえば名前で呼ぶように言われてたっけ。距離の詰め方早くない?昔は女性の名前を呼ぶのって付き合ってる時じゃなかった…?聞いた話じゃあ…最近は小学生はもちろんの事、中学生もクラスメイトは苗字で呼ばずに名前で呼ぶんだって…。まあ、人によっては名前呼びしない子もいるらしいけど…。


 変わったもんだな…時代は…。






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