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プロローグ
人生の終わりと始まり
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その日俺は久しぶりに街に出た。買いたいモノがあったからだ。慣れ親しんだ道を歩いて行く。いつもの様に…。気温も高くなり額には汗が滲み出る。耳にはセミの鳴き声が聞こえる。
あ~、もう夏も本番かぁ…!
「あっという間に熱くなってしまったなぁ。まぁ、彼女にも振られたし、1人でプールに行ってもなぁ~」
そんな事を考えていると前方からドンドン迫って来る車が視界に入る。
「こんなあんまり広くない道でスピードを出すなよな?交通ルールでも何でも守ってナンボだろ~に…」
“ブォォォオン!キキキィィィ─────!”
「はっ?」
通り過ぎると思っていた車は急にこちらへと方向転換…俺に向かって走ってきて…
そう思った瞬間には車は目の前に…
そしてブレーキ音が聞こえた時には俺は…
““ドン!””
──と強い衝撃と共に宙に浮いていた。ハンドルをきり損なってブレーキとアクセルを間違えたんだろうか?
それにしてもアレってホントだったんだな?スローモーションになるってやつ…。こんな事を考える余裕があるんだから…。俺はゆっくりと地面に近付いて落ちていく。
もう…地面が近い。あ~、こんなことなら…アイツにもっと寄り添ってやれば良かったな~と後悔の念…。
そして俺の意識はそこで無くなった………。
♢
「………こっ、ここは…?」
目が覚めると白い天井。上半身を起こし辺りを見渡すと、窓は開いており、時折入ってくる風が心地良く感じてしまう。ベッドの側には何かしらの機械があり装置か何かが俺に繋がっていた。ちょっとした荷物が置ける棚には綺麗な花が飾られている。
「…もしかして…ここって…病院か?」
自分が誰かとか色々と分からないけど何かが俺に混ざったのだけは分かった。だから意識を取り戻したのだろう。最後の記憶を必死に思い出してみる。俺は14歳の時に階段から落ちたんだ。そこから意識というか記憶というかそういうのが無い。その時から多分入院しているんだ、この体の持ち主は…。
「取り敢えずは誰か呼ばないとな…」
ベッドに備えられているナースコールのボタンを押す。これで直ぐに看護婦の人が来てくれる筈…。暫く待っていると…ドアが開き、
「故障かしら?ここの病室の男性はずっと意識不明なのに…」
「…どうも」
「…へっ!?」
─そんな顔、美人さんが台無しですよ?
「あのぅ…」
「はぁ────────────っ!?」
「と、取り敢えず落ち着いて下さい!俺も今、目覚めたばかりですので…」
「た、大変…ちょっ、ちょっと待ってて…」
看護婦さんが慌てて何処かに向かう。先生を呼びに行ったのかもしれない。暫く待っていると、先程の美人な看護婦さんと聴診器を首に掛けたこちらも美人な女性。多分、この女性が先生だと思う。
「担当医の川島です。松山さん。何処か気分が悪い所とかはありませんか?」
「今は大丈夫です…」
「ここが何処かは分かりますか?」
「多分ですけど病院ですよね?」
「そうです。貴方は長い間、昏睡状態になっていました」
「もしかして階段から落ちてですかね?」
「そうですね。そしてこちらに運ばれて来た訳です。言うのが遅くなりましたがもうすぐご家族の方もいらっしゃると思いますので、ご家族の方が来られてから詳しく今後の事を話しましょう」
「んっ……と…家族?」
「どうかしましたか?」
「…すいません。家族の事…思い出せなくて…」
「「えっ…?」」
「先生がさっき言った松山っていうのが僕の名前ですか?」
「大変!?」
「記憶喪失…?」
その時…
「豊和!?」
「豊君っ!?」
「お兄ちゃん!?」
女性が3人病室へと慌てて入って来た。誰なんだろう、この人達…。
もしかしてこの人達が俺の家族なのかな…?
あ~、もう夏も本番かぁ…!
「あっという間に熱くなってしまったなぁ。まぁ、彼女にも振られたし、1人でプールに行ってもなぁ~」
そんな事を考えていると前方からドンドン迫って来る車が視界に入る。
「こんなあんまり広くない道でスピードを出すなよな?交通ルールでも何でも守ってナンボだろ~に…」
“ブォォォオン!キキキィィィ─────!”
「はっ?」
通り過ぎると思っていた車は急にこちらへと方向転換…俺に向かって走ってきて…
そう思った瞬間には車は目の前に…
そしてブレーキ音が聞こえた時には俺は…
““ドン!””
──と強い衝撃と共に宙に浮いていた。ハンドルをきり損なってブレーキとアクセルを間違えたんだろうか?
それにしてもアレってホントだったんだな?スローモーションになるってやつ…。こんな事を考える余裕があるんだから…。俺はゆっくりと地面に近付いて落ちていく。
もう…地面が近い。あ~、こんなことなら…アイツにもっと寄り添ってやれば良かったな~と後悔の念…。
そして俺の意識はそこで無くなった………。
♢
「………こっ、ここは…?」
目が覚めると白い天井。上半身を起こし辺りを見渡すと、窓は開いており、時折入ってくる風が心地良く感じてしまう。ベッドの側には何かしらの機械があり装置か何かが俺に繋がっていた。ちょっとした荷物が置ける棚には綺麗な花が飾られている。
「…もしかして…ここって…病院か?」
自分が誰かとか色々と分からないけど何かが俺に混ざったのだけは分かった。だから意識を取り戻したのだろう。最後の記憶を必死に思い出してみる。俺は14歳の時に階段から落ちたんだ。そこから意識というか記憶というかそういうのが無い。その時から多分入院しているんだ、この体の持ち主は…。
「取り敢えずは誰か呼ばないとな…」
ベッドに備えられているナースコールのボタンを押す。これで直ぐに看護婦の人が来てくれる筈…。暫く待っていると…ドアが開き、
「故障かしら?ここの病室の男性はずっと意識不明なのに…」
「…どうも」
「…へっ!?」
─そんな顔、美人さんが台無しですよ?
「あのぅ…」
「はぁ────────────っ!?」
「と、取り敢えず落ち着いて下さい!俺も今、目覚めたばかりですので…」
「た、大変…ちょっ、ちょっと待ってて…」
看護婦さんが慌てて何処かに向かう。先生を呼びに行ったのかもしれない。暫く待っていると、先程の美人な看護婦さんと聴診器を首に掛けたこちらも美人な女性。多分、この女性が先生だと思う。
「担当医の川島です。松山さん。何処か気分が悪い所とかはありませんか?」
「今は大丈夫です…」
「ここが何処かは分かりますか?」
「多分ですけど病院ですよね?」
「そうです。貴方は長い間、昏睡状態になっていました」
「もしかして階段から落ちてですかね?」
「そうですね。そしてこちらに運ばれて来た訳です。言うのが遅くなりましたがもうすぐご家族の方もいらっしゃると思いますので、ご家族の方が来られてから詳しく今後の事を話しましょう」
「んっ……と…家族?」
「どうかしましたか?」
「…すいません。家族の事…思い出せなくて…」
「「えっ…?」」
「先生がさっき言った松山っていうのが僕の名前ですか?」
「大変!?」
「記憶喪失…?」
その時…
「豊和!?」
「豊君っ!?」
「お兄ちゃん!?」
女性が3人病室へと慌てて入って来た。誰なんだろう、この人達…。
もしかしてこの人達が俺の家族なのかな…?
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