17 / 100
高等部 一年目 卯月
013 1年S組委員長・牧島良彦の心労 2
しおりを挟む
「どこかで制裁されてるんじゃ・・・」
僕はS組の風紀委員、森崎君に学食での一件を相談した。
森崎君はすぐに風紀委員会専用のグループラインで確認してくれた。
「安心して、黒峯様に保護されたらしいよ。」
「黒峯様に?」
生徒会書記で剣道部のエース、黒峯健太様。
ストイックで秀麗な黒峯様は学園内でベスト3に入る人気者。
公式な親衛隊が無く、非公式のファンクラブしかないのが残念で仕方ない。
でも天野君が絡んでいたのは、黒峯様が溺愛されている従兄弟の神月君だった。
大丈夫だろうか?
黒峯様は人格者で理不尽なことはなさらない。
けれど、神月君が関わると・・・
今日知り合ったばかりだけれど、天野君は悪い子じゃ無いと思う。
だから心配だ。
「寄宿舎に帰したらしいから、心配なら行ってみたら?」
「うん、そうしてみるよ。ありがとう、森崎君。」
僕は自分と天野君の荷物を持って寄宿舎に向かった。
天野君の部屋のインターホンを押すと、ドアが開いて天野君が姿を見せた。
「ヨシヒコ!」
眼鏡を外した素顔の天野君・・・
素顔の天野君はとても綺麗な格好いい顔だった。
ただ、アフロとのギャップが・・・
「天野君、荷物と課題・・・」
吹き出しそうな顔を見られたくなくて、僕はグイグイと荷物を押し付けた。
「わざわざサンキューな!」
満面の笑顔でお礼を言う天野君に思わず見蕩れた。
「あ、そうだ。ヨシヒコ、バリカン持ってる?」
「持ってないけど、髪切りたいの?」
「アフロじゃない方が良いんだって。」
生徒会長の親衛隊の過激派が制裁しようと動いているかもしれないから、目立つ髪型を変えるのはいいかもしれない。
「えっと、同じクラスにヘアメイクが趣味な人がいるから、明日の朝、相談しよう?」
「マジで? ちょー助かる!」
「じゃあ、明日7時半頃、教室に来られる?」
親衛隊にできるだけ遭遇しそうにない、早めの時間帯。
「了解!」
「じゃあ、明日。」
「おう! 明日な~」
天野君と別れてエレベーターホールへ向かった。
丁度いいタイミングで
エレベーターが止まってドアが開いた。
「はぅっ、黒峯様!」
ドアから出てきたのは黒峯様だった。
僕は慌ててお辞儀をした。
「牧島君、久しぶり。」
「はいっ、お久しぶりです!」
「もしかして、天野すばるの世話、頼まれたか?」
「はい、クラス委員長なので」
「大変な時は森崎を頼るように。」
「はい、お気遣いありがとうございます。」
「それじゃあ」
僕は会釈して黒峯様の背中を数秒見送ってからエレベーターの中に入った。
エレベーター内の鏡に天野君の部屋のインターホンを押す黒峯様の姿が映っていた。
ドアが開いて天野君が顔を出すと・・・
「うそ・・・」
僕は新たな火種の目撃者になってしまった。
僕は、二人のキスを鏡越しに見てしまった!
思わず振り返るとエレベーターのドアが閉まっていた。
見たの僕だけだよね?
各務君達が黒峯様と神月君が一緒にいる時に「尊い」って悶えている気持ちが判った・・・
ドキドキとキュンキュンが止まらないよ!!
キュン死しそう!!!
───────
腐の底なし沼に片足突っ込んだ委員長の、明日はどっちだ?
僕はS組の風紀委員、森崎君に学食での一件を相談した。
森崎君はすぐに風紀委員会専用のグループラインで確認してくれた。
「安心して、黒峯様に保護されたらしいよ。」
「黒峯様に?」
生徒会書記で剣道部のエース、黒峯健太様。
ストイックで秀麗な黒峯様は学園内でベスト3に入る人気者。
公式な親衛隊が無く、非公式のファンクラブしかないのが残念で仕方ない。
でも天野君が絡んでいたのは、黒峯様が溺愛されている従兄弟の神月君だった。
大丈夫だろうか?
黒峯様は人格者で理不尽なことはなさらない。
けれど、神月君が関わると・・・
今日知り合ったばかりだけれど、天野君は悪い子じゃ無いと思う。
だから心配だ。
「寄宿舎に帰したらしいから、心配なら行ってみたら?」
「うん、そうしてみるよ。ありがとう、森崎君。」
僕は自分と天野君の荷物を持って寄宿舎に向かった。
天野君の部屋のインターホンを押すと、ドアが開いて天野君が姿を見せた。
「ヨシヒコ!」
眼鏡を外した素顔の天野君・・・
素顔の天野君はとても綺麗な格好いい顔だった。
ただ、アフロとのギャップが・・・
「天野君、荷物と課題・・・」
吹き出しそうな顔を見られたくなくて、僕はグイグイと荷物を押し付けた。
「わざわざサンキューな!」
満面の笑顔でお礼を言う天野君に思わず見蕩れた。
「あ、そうだ。ヨシヒコ、バリカン持ってる?」
「持ってないけど、髪切りたいの?」
「アフロじゃない方が良いんだって。」
生徒会長の親衛隊の過激派が制裁しようと動いているかもしれないから、目立つ髪型を変えるのはいいかもしれない。
「えっと、同じクラスにヘアメイクが趣味な人がいるから、明日の朝、相談しよう?」
「マジで? ちょー助かる!」
「じゃあ、明日7時半頃、教室に来られる?」
親衛隊にできるだけ遭遇しそうにない、早めの時間帯。
「了解!」
「じゃあ、明日。」
「おう! 明日な~」
天野君と別れてエレベーターホールへ向かった。
丁度いいタイミングで
エレベーターが止まってドアが開いた。
「はぅっ、黒峯様!」
ドアから出てきたのは黒峯様だった。
僕は慌ててお辞儀をした。
「牧島君、久しぶり。」
「はいっ、お久しぶりです!」
「もしかして、天野すばるの世話、頼まれたか?」
「はい、クラス委員長なので」
「大変な時は森崎を頼るように。」
「はい、お気遣いありがとうございます。」
「それじゃあ」
僕は会釈して黒峯様の背中を数秒見送ってからエレベーターの中に入った。
エレベーター内の鏡に天野君の部屋のインターホンを押す黒峯様の姿が映っていた。
ドアが開いて天野君が顔を出すと・・・
「うそ・・・」
僕は新たな火種の目撃者になってしまった。
僕は、二人のキスを鏡越しに見てしまった!
思わず振り返るとエレベーターのドアが閉まっていた。
見たの僕だけだよね?
各務君達が黒峯様と神月君が一緒にいる時に「尊い」って悶えている気持ちが判った・・・
ドキドキとキュンキュンが止まらないよ!!
キュン死しそう!!!
───────
腐の底なし沼に片足突っ込んだ委員長の、明日はどっちだ?
14
あなたにおすすめの小説
笑わない風紀委員長
馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。
が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。
そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め──
※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。
※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。
※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。
※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。
世話焼き風紀委員長は自分に無頓着
二藤ぽっきぃ
BL
非王道学園BL/美形受け/攻めは1人
都心から離れた山中にある御曹司や権力者の子息が通う全寮制の中高一貫校『都塚学園』
高等部から入学した仲神蛍(なかがみ けい)は高校最後の年に風紀委員長を務める。
生徒会長の京本誠一郎(きょうもと せいいちろう)とは、業務連絡の合間に嫌味を言う仲。
5月の連休明けに怪しい転入生が現れた。
問題ばかりの転入生に関わりたくないと思っていたが、慕ってくれる後輩、風紀書記の蜂須賀流星(はちすか りゅうせい)が巻き込まれる______
「学園で終わる恋愛なんて、してたまるか。どうせ政略結婚が待っているのに……」
______________
「俺は1年の頃にお前に一目惚れした、長期戦のつもりが邪魔が入ったからな。結婚を前提に恋人になれ。」
「俺がするんで、蛍様は身を任せてくれたらいいんすよ。これからもずっと一緒っすよ♡」
♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢♦︎ ♢
初投稿作品です。
誤字脱字の報告や、アドバイス、感想などお待ちしております。
毎日20時と23時に投稿予定です。
百合豚、男子校に入る。
揺
BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。
母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは――
男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。
この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。
それでも眞辺は決意する。
生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。
立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。
さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。
百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。
転化オメガの優等生はアルファの頂点に組み敷かれる
さち喜
BL
優等生・聖利(ひじり)と校則破りの常習犯・來(らい)は、ともに優秀なアルファ。
ライバルとして競い合ってきたふたりは、高等部寮でルームメイトに。
來を意識してしまう聖利は、あるとき自分の身体に妙な変化を感じる。
すると、來が獣のように押し倒してきて……。
「その顔、煽ってんだろ? 俺を」
アルファからオメガに転化してしまった聖利と、過保護に執着する來の焦れ恋物語。
※性描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※2021年に他サイトで連載した作品です。ラストに番外編を加筆予定です。
☆登場人物☆
楠見野聖利(くすみのひじり)
高校一年、175センチ、黒髪の美少年アルファ。
中等部から学年トップの秀才。
來に好意があるが、叶わぬ気持ちだと諦めている。
ある日、バース性が転化しアルファからオメガになってしまう。
海瀬來(かいせらい)
高校一年、185センチ、端正な顔立ちのアルファ。
聖利のライバルで、身体能力は聖利より上。
海瀬グループの御曹司。さらに成績優秀なため、多少素行が悪くても教師も生徒も手出しできない。
聖利のオメガ転化を前にして自身を抑えきれず……。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
目立たないでと言われても
みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」
******
山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって……
25話で本編完結+番外編4話
全寮制男子高校 短編集
天気
BL
全寮制男子高校 御影学園を舞台に
BL短編小説を書いていきます!
ストーリー重視のたまにシリアスありです。
苦手な方は避けてお読みください!
書きたい色んな設定にチャレンジしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる