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高等部 一年目 皐月
078 繋がる R18
しおりを挟む**健太視点**
亮輔が乾を追い出した後、俺たちは予定通り亮輔の実家の別荘に向かった。
観光地で有名な地区の海岸が見える小高い山の上にあるコンドミニアムの最上階だ。
亮輔の亡くなった父親がノエルさんとの結婚生活を送った、亮輔にとっては家族三人で過ごした、思い出深い部屋らしい。
「将来、一緒にここに住まないか?」
広すぎず、狭すぎず、二人で暮らすには丁度いい部屋だ。
「そうだな、静かで景色もいいし、いい所だと思う。」
「健太は進路、決めたか?」
「研究医か法医学者。」
「そうか・・・」
「どっちにしろ受験勉強で忙しくなるから、今年いっぱいでシアンは引退だ。綺麗に撮ってくれよな。」
「ああ。」
「亮輔、」
「ん?」
「シャワー、どうする? 一緒に入る?」
「健太っ」
亮輔の唇が俺の唇に重なる。
亮輔の舌が口の中に入り込んできて、俺の舌先に触れた。
くちゅくちゅとお互いの舌を絡め合ったり、吸ったりを繰り返す。
お互いの唾液が交じり合って、俺は無意識にそれを飲み込んだ。
「あまい・・・」
亮輔の唾液を初めて飲み込んだ瞬間、俺の中の何かのスイッチが入ったような感覚がした。
そして項から、フェロモンがあふれ出す。
「健太、いい匂い・・・」
亮輔はそう言って俺の項に口づけ、舌を這わせた。
「亮輔、シャワーで、綺麗にしないと・・・」
「俺が全部したい。」
「うん、お願い・・・」
お互い、服を脱ぎ捨ててバスルームに一緒に入った。
亮輔に全身、体の隅々まで綺麗に洗われた。
そして湯舟の中でお互いの陰茎を重ね合わせて扱き合った。
亮輔の陰茎は俺のより一回り大きくて長い。
それが今日、俺の中に入るんだと思ったら腹の奥がうずいた。
早く、中に欲しい・・・
ひとつになりたい・・・
以前、ラット状態で咬まれれば番になれるかもしれない、と楓叔父さんは言ってたけれど、俺は今まで一度もラットになった事が無い。
今だって、そういう兆候は感じない。
俺たちが番になれる可能性は多分ゼロじゃないと思う。
でも、番になれなくても、亮輔は気にせずに今までと変わらずに一生側にいてくれるだろうな。
不思議と、そう確信している俺がいる。
だから、番になれなくても気にしない。
お互いに「好きだ」って気持ちだけあればいい。
「番」になることだけが幸せの形じゃない。
「健太、どうした?」
「亮輔の、デカいなって思って・・・」
「怖いか?」
「怖くない。早く、中に挿れて欲しいなって思っただけだ・・・」
「俺も早く健太の中に挿れたい。」
「ここで挿れる?」
「このまま一回抜いて、ベッドでしよう。」
亮輔の手の動きが早くなって、射精感が募る。
「亮輔っ! イクっ!」
「イッて、健太。俺も一緒にイク・・・」
「あ、あ・・・・」
亮輔の手の中で俺は果てた。
亮輔のも一緒のタイミングで果てたようで、息が荒い。
お湯の中で交じり合う二人の白濁が、広がってお互いの体に浸み込んでいくようだ。
もう一度深いキスをしてから、体を拭いてベッドに移動した。
ベッドの上に仰向けになると、亮輔が覆いかぶさって、体中のあちらこちらにキスをされた。
「ふふ・・くすぐったいよ。」
「ここは?」
左側の乳首に亮輔が吸い付いた。
「あ、気持ちいい・・・」
左だけでなく、交互に右側の乳首もちゅぱちゅぱと軽く吸われたり、舌先で嬲られたり、甘噛みもされた。
亮輔は俺の乳首を口で愛撫しつつ、俺の両足を広げると、アナルの方にゆっくりと指を入れた。
「健太、痛くない?」
バスルームで中の方にローションを仕込まれてたから、亮輔の指は割とスムーズに入って行った。
「痛くない・・・あんっ」
亮輔の指先が前立腺をかすめた。
「ここか?」
亮輔の指先が腸壁ごしに俺の前立腺を何度か軽く押した。
「あっ!」
ふにふにと優しくマッサージされて、呆気なく俺は中イキをした。
ガクガクと腰を震わせる俺を亮輔が嬉しそうに見降ろしている。
「健太、イったのか?」
「ううっ・・・」
涙目で睨むと、亮輔は
「可愛い・・・」
と言って、すっかり固く反り返っている俺の陰茎の先っぽを口に含んだ。
亮輔は俺の陰茎をやんわりと握って、鈴口を口と舌で責めながら、アナルに入れる指の数を増やしていった。
「健太の先走り、甘い・・・」
「うそ・・・」
「嘘じゃない、健太のΩの部分が起きたのかもな。」
「もし、そうなら、嬉しい・・・きっと亮輔だけのものになりたくて起きたんだよ・・・」
「健太、番になれても、なれなくても、俺は一生、健太だけだ。」
「亮輔、俺も、一生亮輔だけだよ・・・」
「・・・健太、俺の口の中に出して。」
亮輔はそう言うと、俺の陰茎全体を口と手を使って上下に扱きだした。
「亮輔っ、出る、あ、ああーーーーーーーー!」
根元の方から陰茎が脈打って、どくどくと精子を亮輔の口の中に吐き出した。
亮輔はそれを全て飲み干すと、賢者モードに突入した俺のアナルから指を抜いた。
そして、替わりに亮輔の陰茎の先端が俺のアナルの入り口に押し当てられた。
「健太、優しくできなかったらごめん・・・」
「亮輔も気持ちよくなって・・・俺の中にたくさん頂戴・・・」
「けんたっ!」
亮輔はゆっくりと俺の中に入って来た。
カリ首が前立腺を刺激しながら奥へ奥へと向かっていく。
亮輔はなけなしの理性を動員して、俺の奥までゆっくりと陰茎を埋め込んで行った。
「健太、愛してる。」
全部、中に入った状態で亮輔はそう言って俺に口づけた。
口づけ、舌を絡ませながら、ゆるゆると亮輔の腰が動いて、軽く何度も奥を突き上げられる。
「あ、あ、りょうすけ、もっと、奥突いて・・・」
少しづつ、亮輔の腰の動きが早く、大きくなっていく。
「はっ、はっ」
亮輔の息遣いが荒くなり、それと同時に突き上げも激しくなった。
ガツガツと奥を激しく穿たれてはいたけれど、痛みはなく、快感だけが広がっていく。
「イイっ、中も、奥も、気持ちいいよ・・・」
「俺も、気持ちいい、健太の中、凄く、気持ちいいよ。」
「亮輔、もう、イキそう・・・」
「俺も・・・」
亮輔の口の中から犬歯が覗く。
まるで獲物を狙う狼の牙のようだ。
「奥に出す・・・」
亮輔はグイっと大きく俺の奥に向かって突き上げると、ドクドクと俺の最奥に射精した。
「咬んで・・・」
俺は項を亮輔が咬みやすいようにさらした。
亮輔は俺の項に唇を寄せ、一度ぺろりと舐めた。
舐められた箇所に亮輔の犬歯がゆっくりと食い込んでいく。
「繋がった・・・?」
亮輔の犬歯が項に食い込んだ瞬間、俺の中でずっと眠っていたΩの本能と、亮輔のαの本能が完全に繋がったと感じた。
亮輔の陰茎は亀頭球ができていて、射精はまだ終わっていない。
亮輔は俺の項から犬歯を抜くと、呼吸を整えながら、自分の項を、赤ん坊の時の俺が付けた咬み痕に手を当てていた。
「繋がったよな?」
「うん。」
「俺、健太の番になれた、よな?」
「俺も、亮輔の番になれた?」
「お前は俺の番だ。」
「亮輔は俺の番だよ。」
俺と亮輔は抱きしめ合った。
「明日の朝、一番に凪と雪に報告しよう。」
「俺の実家にも。」
「ああ、お袋にも電話しないと・・・」
「うん、颯と京夜にも報告しないと。」
「・・・でも、朝じゃなくてもいいかな・・・」
「・・・?」
「健太の体が大丈夫なら、もう一回したい・・・」
「・・・俺も、したい、かも・・・」
結局、翌朝まで俺たちは盛りが付いたサルみたいにセックスしまくってた。
姉貴とか、実家とか、ノエルさんと颯たちに番成立の報告をしたのは、翌日の夕方になってからだった。
**黒峯家にて**
実家に番になった報告をしたとき、すぐに帰って来いと言われて、亮輔と俺の実家に行ったら、即採血されて番成立の検査をされた。
そして、城山のおじさんたちが駆け付けてくれて、みんなでお祝いをしてくれた。
すぐに番届が出せるようにと書類も準備されていて、なんで、こんなに用意周到なんだ?
まるで、俺たちが番になるのを今か今かと待ち構えてたみたいだ。
健太「番になれなかったらどうするつもりだったの?」
健太祖母「絶対なるってみんな信じてたのよ。だって、赤ん坊が付けた咬み痕、消えずに残ってるんだもの。」
颯父「あの咬み痕は健太の本能が無意識に、絶対に運命を逃がさないって執念だったと思うんだ。でも、仮契約みたいなものだから、健太と亮輔君、どちらかの気持ちが切れてたら、とっくに消えてた筈だよ。」
颯母「健太はなんだかんだ言っても、亮輔君の事はずっと好きだったでしょ?」
健太「うん、いつも側にいるのが当たり前だって思ってた。亮輔は俺の専属だし。でも、番になれたってことは、相性、良かったんだよね? 楓叔父さん、どうしてあの運命の番のリストに亮輔の名前、載せなかったの?」
颯父「うん、今だから言うけどさ、100%だったんだよね。」
健太「ひゃく・・・!?」
颯父「亮輔君にもまだ教えてないからね。そういう先入観ない方がさ、いいと思ったんだ。きちんと悩んで考えて、そういう時間が健太にも亮輔君にも必要だって思ったんだよ。」
健太「うん、そうだね。先に知ってたら、運命だから、本能だから仕方ないって、妥協して、きちんと自分やお互いの事、考えなかったと思う。それで、すばるの事傷付けたし・・・」
健太母「あの子は真っ黒だから、気にしなくて大丈夫よ。」
健太「母さん?」
健太母「殺しても死なないから、気にしないでって、すばる君ママからあんたにおめでとうメール来てるから。」
健太「そう、なんだ・・・ははは・・・」
健太祖母「凪の悪阻が終わった頃に改めてみんなでお祝いしましょう。」
健太「姉貴、おめでたなの?」
健太母「双子らしいわよ。」
健太「双子!!」
健太母「産まれたら忙しくなるわよ!」
健太「俺も手伝うよ。」
健太母「あんたも亮輔君も子守の即戦力で頼もしいわ!」
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