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まつろわぬ番・裏 V視点
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しおりを挟む少しづつ、ゆっくりアーサーの中に俺のペニスを挿れて、根本まで全部入ったころ、アーサーが顔を顰めながら目を覚ました。
「あ、やっと起きた。」
「あ・・・何、なんで・・・っ!」
アーサーが「信じられない」というような、驚いた顔で俺を見つめた。
ああ、やっと正面から俺の顔を見てくれた。
俺は一度アーサーの中からペニスを抜き、アーサーをうつ伏せにしてから再び、今度は一気に挿れた。
「うぐっ!」
アーサーから呻き声が出た。
初めてだろうし、痛いのかもしれない。
ローション、もう少し多く入れれば良かったかな?
でも、もう止まれないし、やめるつもりもない。
俺はそのままアーサーを何度も突き上げて奥に射精すると、アーサーのうなじに咬みついた。
犬歯から出るアルファの特別な分泌液をアーサーの頸動脈の中に注入した。
この特別な分泌液がオメガの体内に入ると「番」が成立する。
そしてこの分泌液は、相手がベータやアルファだった場合、「ビッチング」と呼ばれるオメガへの転化剤となる。
けれど「ビッチング」は、アルファであれば誰でもできることではないし、相手が誰でも成功するわけではない。
アルファは序列が最高位でなければできないし、相手の方はオメガ因子を持っていなければオメガ化しない。
ヘンリーにビッチングの話を聞いたあと、俺は親父にその方法を聞いた。
「オメガじゃないやつを番にしたいのか?」
「うん。アルファなんだけど、俺の運命なんだ。」
「アルファ同士に限るが、てっとり早いのはお互いのうなじを咬み合うことだ。片方にオメガ因子があれば、時間はかかるが確実に番になれる。」
「相手が咬んでくれなかったらどうすればいい?」
「その場合は性交しながら頸動脈の中に、犬歯から出る番になるための分泌液を直接注入すればいい。あとは相手のうなじから流れ出た血液を飲み込めば完了だ。」
「吸血鬼みたいだね。」
「アルファの先祖は吸血鬼だったって都市伝説もあるからな。」
「人狼だって説もあったよね。」
「ははは。まあ、要は効率よく脳にお互いの遺伝子の情報を送るのが重要なんだ。ただ、運よく一回で成功しても距離が離れすぎるとオメガ化が止まってしまうらしい。だから、逃げられないように巧くやれよ?」
「うん。他に気をつけなきゃいけないこととかある?」
「子宮と卵巣の形成が完成すればオメガ化が完了するから、できるだけ毎日、中にたくさん出せば期間短縮になるらしいぞ。アルファの精を受けることでオメガ因子が活性化するし、脳がその信号を受け取って細胞が子宮と卵巣を形成するように分化誘導してくれる・・・」
・
・
・
アーサーのうなじから出た血を飲み込んだ瞬間、番になった、と本能で悟った。
たった一回のビッチングで成功するなんて、やっぱりアーサーは俺の運命の番だったんだ!
「アーサー・・・」
背後から名前を呼ぶと、アーサーが真っ青な顔で俺の方を振り向いた。
「俺の番・・・」
やっと俺だけのアーサーになった。
嬉しい。
もし、このままの状態で死んでしまっても悔いはない。
「俺はアルファだ! お前のオメガになんかならない! 今すぐ、解除しろ!」
そんなことを言いつつも、アーサーの中は俺の精を一滴残らず搾り取ろうと収縮をしている。
アーサーの体は完全に俺の支配下に堕ちようとしている。
「そんなことするわけないでしょ。」
せっかく俺だけの番に、オメガになりつつあるのに、解除なんか絶対にするわけがない。
「なんで、お前ならどんな女でも男でも、傍にたくさんいるじゃないか!」
「でも、俺が欲しいのはアーサーだけなんだもん。ずっと前から、アーサーをオメガに堕として俺の番にするって決めてたんだ。」
「俺はお前なんか嫌いだ!」
あんなに嫌われることを恐れていたのに、面と向かって「嫌いだ」と言われて、心の中から仄暗い喜びが沸き上がってきた。
今までのように無関心でいられるよりも、「嫌いだ」と言われる方がはるかにマシだった、と思ってしまった俺は、やっぱりどこか壊れているのかもしれない。
「俺は好きだよ。愛してる。」
その後は何度も何度もアーサーを犯した。
アーサーがより早く、完全にオメガになれるようにたくさん精子も注いだ。
アーサーは、口では、理性では俺を拒否しているけれど、体の方は俺を悦んで受け入れていた。
必死に声を出さないように耐えていたけれど、時折、嬌声が漏れていた。
ああ、番になるって、凄い!
今までのセックスとは比べ物にならないくらい、アーサーの中は気持ちよかった。
もう、一生、アーサーしか抱けない。
アーサーだけでいい。
アーサー以外いらない。
このまま俺の子を妊娠してくれないかな?
変わり始めだからまだ無理かな?
でもこれでアーサーを穢そうとしていた友人という名の皮を被ったケダモノたちからアーサーを守れる。
念入りに、頭のてっぺんからつま先までマーキングを施した。
誰にも盗られない様に・・・
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