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127 イタズラ
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「よく来たな。待っていたぞ」
リビングにはお父様とハクさんの二人だけだった。
「…………」
この間顔を見たから分かってはいたけれど、お父様は元気そうで、特に私との決闘の後遺症を引きずっている様子はない。
「どうした? 何を固まっている?」
「いえ、それよりも要件なのですがーー」
「まぁ、そうせくな。立ち話もなんだ、座ったらどうだ? 昼にはまだ早いが何か食べるか?」
「友達と約束があるので大丈夫です」
執事さんが椅子を引いてくれたので、お父様の向かいの席へと腰掛ける。
「そうか。では次は友達も連れて来ると良い。大切な娘であるお前の友人なのだ、是非挨拶しておきたい」
この間みんながいるところに押し掛けてきた時は一瞥すら向けなかったくせに。いけしゃあしゃあとしたお父様の発言にムッとした感情が湧いて来る。
「大切な娘? 私が屋敷にいた時にはアリアにはなれないのだの、出来損ないだの言われてましたけど?」
い、言ってやったわ。エライ、私。
心臓の鼓動が一気に加速した。正直逃げ出したい。逃げ出したいけど……お父様相手にもう一歩たりとも引かないんだから。
「ふむ。仕方のないこととはいえ、娘に誤解されるというのは悲しいことだな」
「誤解?」
「そうだとも。私があのようなことを言いたくて言っていたと思うか? 娘であるお前を追い詰めるような発言。私としても断腸の思いだったのだ。だがドロテア家当主として娘であるお前を甘やかすことはできなかった。それが真実なのだ」
「そ、そんな嘘なんかで騙されません。お父様はたんに私を都合よく利用しようとしているだけです」
「信じられない気持ちも分かる。だがチャンスをくれないか? 私の言葉が真実であることはこれからの行動で証明しよう」
「証明って……どうやって?」
「思えばお前やアリアとは家族らしいことをしてこなかったな。どうだ? 今からでも家族としての時間を取り戻さないか?」
家族としての時間。その言葉が自分でも驚く程の強さで胸を締めつけた。でもーー
駄目よ。絶対にこれはお父様の本心じゃない。
魔法使いは認識を操る者。机に齧り付いて得た知識が、お父様が私の認識を言葉巧みに変えようとしているのだと警鐘を鳴らす。
そう、分かっている。分かっているのに、こうまで態度を変えられると、お父様のペースに呑み込まれそうだった。早いところ要件を済ませて屋敷を出よう。
「お父様の言い分は分かりました。次は私の話を聞いてください。まず馬車の件についてですがーー」
「ふん。まぁ、大方予想通りだったな」
空白の席を眺めながら私はひとりごちる。
ドロシーは必要なことを一方的に捲し立てると、逃げるように出て行った。
愚か者め、あのような態度、相手に弱みを見せるだけだと何故わからんのか。
娘のうかつさに呆れはするが、同時に楽観的な感情も込み上げてくる。あの様子ならドロシーを取り込むのはそう難しいことではなさそうだ。
「今後、ドロシーの誕生日には奴の気に入りそうなものを、私の名で送っておけ。ああ、その際に私が娘の為にどれだけ真剣にそのプレゼントを選んだのかという美談も添えておけ。……お前の口からな」
「畏まりました」
背後にいたハクが私の横に来て空のカップに紅茶を注ぐ。
馬車のお金だの、アリアと馬鹿王子の関係だの、ドロシーの話はどうでも良いことばかりであったが、有益な情報が一つだけあった。
「ふっ。アリアはともかくとして、まさかドロシーまでもが本当に聖人の心を射止めていたとはな。高貴な者の義務を解さぬ出来損ないと思っていたが、中々どうして、私の血を引くだけはある」
大陸中に強い影響力を持つ教会、その旗印とも言うべき聖者と血縁関係を結べたならば、無知蒙昧な愚民共も正当なる評価を我が家に向けることだろう。ドロテアに相応しいその力を得るためであれば、凡庸な娘が望む理想の父親を全力で演じてやろうではないか。
「ドロシーを取り込むため、今後は娘達と定期的に食事をすることにする。ハク、お前は娘達に信頼されている。上手い具合に私と娘の仲をとりなせ」
「畏まりました。会食の頻度はどの程度を考えておられますか?」
「私も暇ではないのだ。月に一度くらいで十分だろう」
「ではそのように」
「む?」
ハクめ、頭を下げて表情を隠したが、今笑ったのか?
「なんだ? 言いたいことがあるのならば言うがいい」
「いえ、ご当主様が……ジオルド先輩が久しぶりに楽しそうなので、嬉しくて」
「なっ!? …………愚か者め。私はドロテア家当主だ。二度と今のような口を叩くな」
机に亀裂が入るほどに強く拳を叩きつける。高貴な者としていささか優雅さにかける行為ではあるが、相手がハクでなければ殴り飛ばしていたであろう無礼だ。
「申し訳ございません。以後気をつけます」
「ふん」
お喋りの気分ではなくなり、私は席を立った。
「どちらへ?」
「書斎だ。昼まで籠るので誰も入れるな」
「畏まりました」
ドアを開けて部屋を出る。途端ーー頭上に気配? 正確にはドアノブを回したところで違和感があったが、乱れた心のせいで反応が送れた。
何かが落ちて来ているのか? トラップ。そう直感した時には既に私はドロテア家当主に相応しい優雅な体重移動で後退していた。
「くだらん」
不出来なドロシーならばともかく、この私にこのようなーー
クイッ。
「なっ!?」
足に何かが引っかかった? 馬鹿な、ドアを開ける前は何もなかったぞ?
傾いた上半身が床に引き寄せられる。そこいらの者ならばまず間違いなく転倒していただろう。
「だがしかし!」
私はドロテア家当主。こんな事態も何のその。上半身を捻りつつトラップに掛かったのとは逆の足でロープと思わしきトラップを跨ぐ。
どうだ! こんな幼稚なトラップでこの私がーー
フッ。と足元が消失した。
「ぬぉおおおおっ!? 受け身!!」
地面に激突する瞬間、華麗に地面を叩いて衝撃を分散する。転び方一つとっても高貴な者は違うのだ。しかしここは……屋敷の地下室か?
「なるほどな。アリアめ、近頃やたらと屋敷をうろうろしていると思えば」
以前ドロシーを閉じ込めておく際に使った『空間迷路』の魔法。アリアはアレに手を加えたのだ。
「術式は解除したつもりだったが、自力で再現したのか? その上アレンジまで? ふっ。流石だ。それでこそーー」
バシャン!
頭上から落ちて来た水が私をびしょ濡れにする。ドロテア家当主のこの私をっ!
「ふっ……ふ、ふふ。先程のトラップといい。中々に凝ったことをする。それでこそーー」
ガコン!
「くぅおおおっ!?」
頭部に衝撃。視界のあちらこちらで星が散り、カラン、カランとけたたましい音が耳を突いた。
「タ、タライだと……ア、アリアァアアアア!!」
屋敷中を探し回ったが、この日、娘が見つかることはなかった。
リビングにはお父様とハクさんの二人だけだった。
「…………」
この間顔を見たから分かってはいたけれど、お父様は元気そうで、特に私との決闘の後遺症を引きずっている様子はない。
「どうした? 何を固まっている?」
「いえ、それよりも要件なのですがーー」
「まぁ、そうせくな。立ち話もなんだ、座ったらどうだ? 昼にはまだ早いが何か食べるか?」
「友達と約束があるので大丈夫です」
執事さんが椅子を引いてくれたので、お父様の向かいの席へと腰掛ける。
「そうか。では次は友達も連れて来ると良い。大切な娘であるお前の友人なのだ、是非挨拶しておきたい」
この間みんながいるところに押し掛けてきた時は一瞥すら向けなかったくせに。いけしゃあしゃあとしたお父様の発言にムッとした感情が湧いて来る。
「大切な娘? 私が屋敷にいた時にはアリアにはなれないのだの、出来損ないだの言われてましたけど?」
い、言ってやったわ。エライ、私。
心臓の鼓動が一気に加速した。正直逃げ出したい。逃げ出したいけど……お父様相手にもう一歩たりとも引かないんだから。
「ふむ。仕方のないこととはいえ、娘に誤解されるというのは悲しいことだな」
「誤解?」
「そうだとも。私があのようなことを言いたくて言っていたと思うか? 娘であるお前を追い詰めるような発言。私としても断腸の思いだったのだ。だがドロテア家当主として娘であるお前を甘やかすことはできなかった。それが真実なのだ」
「そ、そんな嘘なんかで騙されません。お父様はたんに私を都合よく利用しようとしているだけです」
「信じられない気持ちも分かる。だがチャンスをくれないか? 私の言葉が真実であることはこれからの行動で証明しよう」
「証明って……どうやって?」
「思えばお前やアリアとは家族らしいことをしてこなかったな。どうだ? 今からでも家族としての時間を取り戻さないか?」
家族としての時間。その言葉が自分でも驚く程の強さで胸を締めつけた。でもーー
駄目よ。絶対にこれはお父様の本心じゃない。
魔法使いは認識を操る者。机に齧り付いて得た知識が、お父様が私の認識を言葉巧みに変えようとしているのだと警鐘を鳴らす。
そう、分かっている。分かっているのに、こうまで態度を変えられると、お父様のペースに呑み込まれそうだった。早いところ要件を済ませて屋敷を出よう。
「お父様の言い分は分かりました。次は私の話を聞いてください。まず馬車の件についてですがーー」
「ふん。まぁ、大方予想通りだったな」
空白の席を眺めながら私はひとりごちる。
ドロシーは必要なことを一方的に捲し立てると、逃げるように出て行った。
愚か者め、あのような態度、相手に弱みを見せるだけだと何故わからんのか。
娘のうかつさに呆れはするが、同時に楽観的な感情も込み上げてくる。あの様子ならドロシーを取り込むのはそう難しいことではなさそうだ。
「今後、ドロシーの誕生日には奴の気に入りそうなものを、私の名で送っておけ。ああ、その際に私が娘の為にどれだけ真剣にそのプレゼントを選んだのかという美談も添えておけ。……お前の口からな」
「畏まりました」
背後にいたハクが私の横に来て空のカップに紅茶を注ぐ。
馬車のお金だの、アリアと馬鹿王子の関係だの、ドロシーの話はどうでも良いことばかりであったが、有益な情報が一つだけあった。
「ふっ。アリアはともかくとして、まさかドロシーまでもが本当に聖人の心を射止めていたとはな。高貴な者の義務を解さぬ出来損ないと思っていたが、中々どうして、私の血を引くだけはある」
大陸中に強い影響力を持つ教会、その旗印とも言うべき聖者と血縁関係を結べたならば、無知蒙昧な愚民共も正当なる評価を我が家に向けることだろう。ドロテアに相応しいその力を得るためであれば、凡庸な娘が望む理想の父親を全力で演じてやろうではないか。
「ドロシーを取り込むため、今後は娘達と定期的に食事をすることにする。ハク、お前は娘達に信頼されている。上手い具合に私と娘の仲をとりなせ」
「畏まりました。会食の頻度はどの程度を考えておられますか?」
「私も暇ではないのだ。月に一度くらいで十分だろう」
「ではそのように」
「む?」
ハクめ、頭を下げて表情を隠したが、今笑ったのか?
「なんだ? 言いたいことがあるのならば言うがいい」
「いえ、ご当主様が……ジオルド先輩が久しぶりに楽しそうなので、嬉しくて」
「なっ!? …………愚か者め。私はドロテア家当主だ。二度と今のような口を叩くな」
机に亀裂が入るほどに強く拳を叩きつける。高貴な者としていささか優雅さにかける行為ではあるが、相手がハクでなければ殴り飛ばしていたであろう無礼だ。
「申し訳ございません。以後気をつけます」
「ふん」
お喋りの気分ではなくなり、私は席を立った。
「どちらへ?」
「書斎だ。昼まで籠るので誰も入れるな」
「畏まりました」
ドアを開けて部屋を出る。途端ーー頭上に気配? 正確にはドアノブを回したところで違和感があったが、乱れた心のせいで反応が送れた。
何かが落ちて来ているのか? トラップ。そう直感した時には既に私はドロテア家当主に相応しい優雅な体重移動で後退していた。
「くだらん」
不出来なドロシーならばともかく、この私にこのようなーー
クイッ。
「なっ!?」
足に何かが引っかかった? 馬鹿な、ドアを開ける前は何もなかったぞ?
傾いた上半身が床に引き寄せられる。そこいらの者ならばまず間違いなく転倒していただろう。
「だがしかし!」
私はドロテア家当主。こんな事態も何のその。上半身を捻りつつトラップに掛かったのとは逆の足でロープと思わしきトラップを跨ぐ。
どうだ! こんな幼稚なトラップでこの私がーー
フッ。と足元が消失した。
「ぬぉおおおおっ!? 受け身!!」
地面に激突する瞬間、華麗に地面を叩いて衝撃を分散する。転び方一つとっても高貴な者は違うのだ。しかしここは……屋敷の地下室か?
「なるほどな。アリアめ、近頃やたらと屋敷をうろうろしていると思えば」
以前ドロシーを閉じ込めておく際に使った『空間迷路』の魔法。アリアはアレに手を加えたのだ。
「術式は解除したつもりだったが、自力で再現したのか? その上アレンジまで? ふっ。流石だ。それでこそーー」
バシャン!
頭上から落ちて来た水が私をびしょ濡れにする。ドロテア家当主のこの私をっ!
「ふっ……ふ、ふふ。先程のトラップといい。中々に凝ったことをする。それでこそーー」
ガコン!
「くぅおおおっ!?」
頭部に衝撃。視界のあちらこちらで星が散り、カラン、カランとけたたましい音が耳を突いた。
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