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22.小さな冒険
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元四天王とその家族が辺境へと辿り着いて、少しだけ月日が流れたとある日の幻想山脈。
普段であれば獣と自然が静かに調和した空間に、この日はけたたましい不協和音が入り込んでいた。
「もう、だから怪しいと言ったんですわ! あんなところにあんな果実が生えているなんて、怪しさ大爆発ですわ!」
脇に美しい銀色の髪の少女を抱えて深い緑に覆われた森の中を疾走するのは、紅いドレスに身を包んだ今年十になったばかりの少女。
「ごめんなさい。ママにあげたくて」
そう言って赤いドレスの少女ーー半吸血鬼エレミアに抱えられたニアは今にも泣き出しそうな顔で唇をキュッと引き結んだ。
「ああもう、そんな顔するんじゃありませんわ。幼くても淑女たるもの、涙は簡単に見せるものじゃありませんのよ。それに確かにあの果実は美味しそうに見えましたわ」
「二魔とも食い意地が張りすぎなんじゃない?」
そう言うのはエレミアの横を並走する黒い髪の少女クローナ。髪と瞳の色を除けば自分と全く同じ顔を持つ姉の言葉に、ニアはしょんぼりと肩を落とした。
「ごめんなさい」
「というかクローナだって止めなかったでしょ。同罪ですわ」
「いかにも罠という感じだったけど、本当に罠なのか気になって」
「もっと酷いですわ!」
幻想山脈に響き渡る半吸血鬼の叫び。大人達に入山を禁じられている山に子供ならではの冒険心を発揮して踏み込んだ三人。森の中を歩いていると不思議な光を放つ果実を見つけたのだがーー
「まさか尻尾の先端を果実に擬態させた幻獣がいるとは。これはこの山に人間が定期的に入り込んでいることの証左なのかしら? それとも果物を食う獣が一定数生息することの示唆? どう思う?」
「どうでもいいですわぁあああ!! それよりも今は背後のアレをどうにかすることに頭を使ってくださいな!」
半泣きのエレミア、その後方には全長三メートルほどで二足歩行、蜥蜴に似た容姿とサメの歯のように鋭い爪と牙を持つ幻獣が迫っていた。
「エレちゃん、エレちゃん」
「なんですの? 気づいてるのか分かりませんけど、今、何気に大ピンチですのよ」
「淑女ってなに?」
「帰って辞書引きなさいなぁあああ!! って、ヤバイ! ヤバイ! これ本当にシャレになりませんわ」
尖端に果実のような膨らみがある尻尾を揺らしながら執拗なまでの追跡をしてくる幻獣。獣とエレミア達の距離は確実に縮んでいた。
「エレミア、敵性存在と私達の走力はほぼ互角。でもこのままだとこちらの体力が先につきる。やるわよ」
「そ、それしかありませんわね。で、でもニアはどうしますの?」
「心配いらない。ニア、狩り……じゃなくて競争よ。最初に後ろの獣を狩った者の勝ち。いいわね」
「ニア、競争好きじゃない」
「ニアが私に勝てたら、今度ケーキが出た時私の分あげるわ」
「……ほんと?」
「私のもあげますわ。ケーキなんて幾らでもあげますから、協力してくださいな」
エレミアに抱えられたニアはチラリと後ろに視線を向けると、次に並走する姉を見た。
「あのね、お姉ちゃん。競争だけど怒ったらやだよ?」
「よし。エレミア、私が合図したらニアを上に放って。私は右、エレミアは左からよ」
「ほ、放るって、大丈夫ですの?」
「大丈夫。ニアはエレミアが思ってるより百倍は丈夫。それよりもニア、嫌な予感はしてない?」
「えっとね、喉渇いちゃったかも」
妹の場違いな返答に、しかしその姉は勝利を確信したかのようにニヤリと笑った。
「それじゃあ後ろのを狩って休憩にしましょうか。エレミア、今よ!」
「ええい、なるようになれですわ!」
子供とは到底思えぬ膂力でニアを上へと放るエレミア。直後、半吸血鬼の赤い瞳が鮮血の如く輝き、幼い身体が一陣の風となった。
「貴方、いい加減しつこいですのよ!」
爪をナイフのように伸ばした幼い狩人が二足で走る蜥蜴のような獣へと襲いかかる。
「GAAAAAA!!」
獣は方向を上げ、突然牙をむいてきた小さな獲物を迎撃する。がーー
ザクリ! と獣の首に刃が食い込んだ。
エレミアの暴風の如き移動とは真逆の影のような歩法をもって、半吸血鬼へと意識が向いた幻獣の首にクローナが刀を振り下ろしたのだ。
「もらいましたわぁああああ!!」
エレミアの爪が一瞬動きを止めた幻獣の腹へと突き刺さる。そしてーー
パリン!
パキッ!
「くっ」
「なっ!?」
深く獣の肉を抉りながらも突然砕け散る爪と刀。少女と獣。前と後ろを走っていた者達は互いの位置を逆転するように交差して、互いに足を止めた。
「アバラ!? この獣、骨が異常に硬いですわ」
エレミアはいつ獣が襲いかかってきてもいいように、折れた爪を構えた。
「でも皮膚や肉は裂ける。それに再生能力は高くなさそう。骨は断てなくてもこのままダメージを与え続ければ勝てる。……けど、その必要はないか」
「え? それはどういう意味ですの?」
クローナが何も言わずともエレミアの問いの答えは空から降ってきた。
「いくよ、えいっ!」
それは暴力とは程遠い、むしろ対極に位置するかのような声ではあったが、直後に降り注いだ黒銀の輝きは残酷なまでの破壊力を秘めていた。
「なっ!? なんですのこれは!?」
太陽を恐れる吸血鬼のように、エレミアは咄嗟に自分の体を手で守った。直後、光と闇を内包するかのような輝きが獣を呑み込んで地面を揺らす。
「霊術でも魔術でもない?」
大地が戦くように揺れたのは果たしてどれだけの時間であったか。後には底が見えない穴が一つ、獣の墓標のように出来上がっていた。
「…………な、なんて威力ですの」
エレミアが茫然と瞳を見開く中、その破壊をもたらした者はーー
「お姉ちゃん、私お腹すいた」
地面に座り込んで今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「そうね。それじゃあご飯にしましょうか」
「え……えっ!? まさかここで食べる気ですの?」
「エレミア、ニアの力は見ての通り強力よ。でも消耗も激しくて、ニアは自分の力を日に何度も使えないの」
友人に自分たちの弱点の一つを説明しながら、クローナはニアに背中を向けると地面に膝をついた。
「えーと、それはつまり……」
「今襲われたら絶体絶命ってこと。逃げるわよ!」
「がってん承知の助ですわ!」
そうして妹を背負って全力疾走する姉とその横を並走する半吸血鬼。幼い彼女達はそんな自分達を何魔もの大人達が苦笑交じりに眺めていることに最後まで気付かなかった。
普段であれば獣と自然が静かに調和した空間に、この日はけたたましい不協和音が入り込んでいた。
「もう、だから怪しいと言ったんですわ! あんなところにあんな果実が生えているなんて、怪しさ大爆発ですわ!」
脇に美しい銀色の髪の少女を抱えて深い緑に覆われた森の中を疾走するのは、紅いドレスに身を包んだ今年十になったばかりの少女。
「ごめんなさい。ママにあげたくて」
そう言って赤いドレスの少女ーー半吸血鬼エレミアに抱えられたニアは今にも泣き出しそうな顔で唇をキュッと引き結んだ。
「ああもう、そんな顔するんじゃありませんわ。幼くても淑女たるもの、涙は簡単に見せるものじゃありませんのよ。それに確かにあの果実は美味しそうに見えましたわ」
「二魔とも食い意地が張りすぎなんじゃない?」
そう言うのはエレミアの横を並走する黒い髪の少女クローナ。髪と瞳の色を除けば自分と全く同じ顔を持つ姉の言葉に、ニアはしょんぼりと肩を落とした。
「ごめんなさい」
「というかクローナだって止めなかったでしょ。同罪ですわ」
「いかにも罠という感じだったけど、本当に罠なのか気になって」
「もっと酷いですわ!」
幻想山脈に響き渡る半吸血鬼の叫び。大人達に入山を禁じられている山に子供ならではの冒険心を発揮して踏み込んだ三人。森の中を歩いていると不思議な光を放つ果実を見つけたのだがーー
「まさか尻尾の先端を果実に擬態させた幻獣がいるとは。これはこの山に人間が定期的に入り込んでいることの証左なのかしら? それとも果物を食う獣が一定数生息することの示唆? どう思う?」
「どうでもいいですわぁあああ!! それよりも今は背後のアレをどうにかすることに頭を使ってくださいな!」
半泣きのエレミア、その後方には全長三メートルほどで二足歩行、蜥蜴に似た容姿とサメの歯のように鋭い爪と牙を持つ幻獣が迫っていた。
「エレちゃん、エレちゃん」
「なんですの? 気づいてるのか分かりませんけど、今、何気に大ピンチですのよ」
「淑女ってなに?」
「帰って辞書引きなさいなぁあああ!! って、ヤバイ! ヤバイ! これ本当にシャレになりませんわ」
尖端に果実のような膨らみがある尻尾を揺らしながら執拗なまでの追跡をしてくる幻獣。獣とエレミア達の距離は確実に縮んでいた。
「エレミア、敵性存在と私達の走力はほぼ互角。でもこのままだとこちらの体力が先につきる。やるわよ」
「そ、それしかありませんわね。で、でもニアはどうしますの?」
「心配いらない。ニア、狩り……じゃなくて競争よ。最初に後ろの獣を狩った者の勝ち。いいわね」
「ニア、競争好きじゃない」
「ニアが私に勝てたら、今度ケーキが出た時私の分あげるわ」
「……ほんと?」
「私のもあげますわ。ケーキなんて幾らでもあげますから、協力してくださいな」
エレミアに抱えられたニアはチラリと後ろに視線を向けると、次に並走する姉を見た。
「あのね、お姉ちゃん。競争だけど怒ったらやだよ?」
「よし。エレミア、私が合図したらニアを上に放って。私は右、エレミアは左からよ」
「ほ、放るって、大丈夫ですの?」
「大丈夫。ニアはエレミアが思ってるより百倍は丈夫。それよりもニア、嫌な予感はしてない?」
「えっとね、喉渇いちゃったかも」
妹の場違いな返答に、しかしその姉は勝利を確信したかのようにニヤリと笑った。
「それじゃあ後ろのを狩って休憩にしましょうか。エレミア、今よ!」
「ええい、なるようになれですわ!」
子供とは到底思えぬ膂力でニアを上へと放るエレミア。直後、半吸血鬼の赤い瞳が鮮血の如く輝き、幼い身体が一陣の風となった。
「貴方、いい加減しつこいですのよ!」
爪をナイフのように伸ばした幼い狩人が二足で走る蜥蜴のような獣へと襲いかかる。
「GAAAAAA!!」
獣は方向を上げ、突然牙をむいてきた小さな獲物を迎撃する。がーー
ザクリ! と獣の首に刃が食い込んだ。
エレミアの暴風の如き移動とは真逆の影のような歩法をもって、半吸血鬼へと意識が向いた幻獣の首にクローナが刀を振り下ろしたのだ。
「もらいましたわぁああああ!!」
エレミアの爪が一瞬動きを止めた幻獣の腹へと突き刺さる。そしてーー
パリン!
パキッ!
「くっ」
「なっ!?」
深く獣の肉を抉りながらも突然砕け散る爪と刀。少女と獣。前と後ろを走っていた者達は互いの位置を逆転するように交差して、互いに足を止めた。
「アバラ!? この獣、骨が異常に硬いですわ」
エレミアはいつ獣が襲いかかってきてもいいように、折れた爪を構えた。
「でも皮膚や肉は裂ける。それに再生能力は高くなさそう。骨は断てなくてもこのままダメージを与え続ければ勝てる。……けど、その必要はないか」
「え? それはどういう意味ですの?」
クローナが何も言わずともエレミアの問いの答えは空から降ってきた。
「いくよ、えいっ!」
それは暴力とは程遠い、むしろ対極に位置するかのような声ではあったが、直後に降り注いだ黒銀の輝きは残酷なまでの破壊力を秘めていた。
「なっ!? なんですのこれは!?」
太陽を恐れる吸血鬼のように、エレミアは咄嗟に自分の体を手で守った。直後、光と闇を内包するかのような輝きが獣を呑み込んで地面を揺らす。
「霊術でも魔術でもない?」
大地が戦くように揺れたのは果たしてどれだけの時間であったか。後には底が見えない穴が一つ、獣の墓標のように出来上がっていた。
「…………な、なんて威力ですの」
エレミアが茫然と瞳を見開く中、その破壊をもたらした者はーー
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地面に座り込んで今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「そうね。それじゃあご飯にしましょうか」
「え……えっ!? まさかここで食べる気ですの?」
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友人に自分たちの弱点の一つを説明しながら、クローナはニアに背中を向けると地面に膝をついた。
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