25 / 36
24.予感
しおりを挟む
「さて、それじゃあ今日の訓練を開始するニャ。準備はいいかなニャ」
「はい。お願いしますネココさん」
「ネココさんじゃないニャ。師匠と呼ぶニャ」
「は、はい。師匠」
子供達の小さな冒険から数日経ったある日の昼下がり、フラウダは屋敷の床に腰掛けて庭で木刀を振り回す娘と友人を眺めていた。
「刀にこだわりがないなら剣士になる必要はないニャ。でも相手に剣士と思わせるのは有効ニャ。刀を主力武器と思わせておいて、必殺の手段を他に最低でも四つは用意するニャ。それでいて刀でも大抵の奴はやれるようになっておくニャ」
「は、はい」
会話の最中にも容赦なく振るわれる木刀。それをギリギリのところで何とか防ぐクローナの技量は、軍魔の頂点たる四天王の目から見ても決して悪くはなかった。
「中々やるニャ。でも防ぐだけでは勝てないニャ」
「くっ」
クローナは激しい剣撃の隙間を縫って反撃を試みる……つもりだったのだがーー
「捕まえたニャ」
「わっ!? えっ!?」
背後からひっそりと近付いた金髪の獣人に抱き抱えられて木刀が無様に宙を掻いた。すかさずネココの木刀がクローナの木刀を払い落とす。
「はい。私の勝ちニャ」
「え、い、いや、でもこれは……」
「卑怯ニャ? でも最初から一対一とは言ってないし、言ったからといって敵対者の言葉を信じたクローナが悪いニャ」
「ごめんねニャ」
金髪の獣人がそっとクローナを地面に下ろした。
「ケンカならともなく、戦争で一対一で正面からバトル開始なんて滅多に起こらないニャ。敵は常に複数、死角には最低でも一人は必ず敵がいると想定して動くニャ。それと格上と戦場で出会うと、そっちばかりに意識を取られて普通に戦えば勝てる相手にやられるっていうのもよくあるパターンニャ。気を付けるニャ」
「は、はい。あの師匠、もう一回いいですか?」
黒色の瞳に子供らしい負けん気が宿る。一方それを向けられた獣人は感極まったかのように尻尾と耳を振るわせた。
「……師匠。中々素敵な響きニャ」
「リーダー、ずるいわよニャ。ねぇ、ねぇ、クローナ、私のことも師匠って呼んで欲しいわよニャ」
「え? あの……し、師匠?」
「んん~!? 何とも言えない甘美な響きニャ。この感じ、ひょっとしてこれが母性なのかしらニャ」
「ちょっと、クローナの師匠は私ニャ。横槍は止めるニャ」
「ケチケチしないでほしいわよニャ。それよりも訓練しないのかしらニャ? リーダーがしないなら私がクローナを鍛えるわよニャ」
「しないなんて言ってないニャ。さぁ、クローナ。続きをするニャ」
「はい。よろしくお願いします」
再び剣を交え始めた獣人と愛娘を眺めつつ、フラウダはお茶を啜る。
「思った通り、クローナとネココ達は馬が合いそうだね」
魔族の中でも一握りの強者から受ける教えを真剣な表情で聞くクローナのその顔は、本に没頭しているときのような充実感を漂わせていた。
「ふふ。これで詰みですわ」
パチン! と盤上に駒が置かれる音がやけに高く響いて、フラウダの視線を庭から自分が腰掛けている廊下へと移させる。
「う~」
と可愛らしい声が上がり、盤から離れたニアが母親に抱きついた。
「あらら。また負けちゃったの?」
銀色の髪をフラウダが優しく梳けば、ニアは母親の膝に顔を埋めたまま首を縦に振った。それを見て、少しだけ気まずそうな顔になるエレミア。
「ああ、そんな顔しなくていいよ。遊びも喧嘩も君たちの特権だ。僕の娘だからって遠慮しなくていいからね」
「か、畏まりました。お心遣いありがとうございます、フラウダ様」
恐縮する少女に苦笑しながら、フラウダは盤の近くにいるもう一人の幼子へと視線を向けた。
「ニアはこの通りはぶてちゃったし、次は君がやってみたら? 駒遊び、得意なんでしょ?」
「え!? い、いえ、私なんかにエレミアちゃんの相手は務まりません」
そう答えるのは今年十二歳になる人間の少女ーー山里奈 花子。まだ十代前半の身でありながら、まん丸いメガネが良く似合う、どこかインテリ気質漂う子供だ。
「あら、花。謙遜しなくてもいいんですのよ。盤上の遊びとは言え同年代で私に土をつけたのはクローナを除けば貴方だけなのですから」
「そ、そんな、十回やって三回勝てるかどうかだよ。それに同年代って言っても私の方が二つも年上だし」
「そんなの魔族の世界ではあってないような差ですわ。さぁ、勝負ですわ。座りなさいな、花」
「う、うん。じゃあ一回だけ」
エレミアの前に腰を下ろす花子。二人は一つの対戦が終わった後の駒を並べ直す。
「ほら、今度は二人が遊ぶってさ。ニアも見てみたら?」
フラウダが娘の体を揺さぶれば、ニアは母親の腿に額を擦り付けたまま首を左右に振った。
「もう、そんなだと……こうしちゃうよ?」
元四天王の指が自分の膝の上で猫のように丸くなっている娘の体を擽る。
「キャハハ! 擽ったい! 擽ったいよ、ママ」
「ようやく笑ったね。ほら、ママと一緒に見学しようか」
ニアを抱えたフラウダは二人の対局がよく見える場所へと移動した。母親の腰にちょこんと腰掛けたニアが、フラウダの肩を揺らす。
「ねぇ、ねぇ、ママ。今度花ちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」
「ん? 別にいいけど、何かあるの?」
その言葉に盤に視線を落としていた花子が弾かれたように反応した。
「あっ、その、今度私の誕生日なんですけど、両親がご飯作るから友達誘ったらって……。あ、あの、それでよければですけど、クローナちゃんとニアちゃんにも来てもらえたらなって」
「なるほど、楽しそうだね。勿論反対する理由はないよ。ニアも行きたいもんね?」
「うん! あのね、ママ。その日はね、ケーキが出るんだって。それでね、ケーキにロウソク刺すんだよ。それを花ちゃんがふーってするんだって」
「へー。懐かしいな。あっ、それならニアとクローナの誕生日にも、ふー、しようか。ふー」
「本当!? する。ニア、ふーする」
「じゃあ決まりだね」
「ありがとう、ママ」
フラウダが膝の上で嬉しそうにはしゃぐ娘を眺めていると、黒いスーツに身を包んだ女吸血鬼が一魔、音もなく近付いてきた。
「フラウダ様」
「親衛隊の子だね。出掛け先ではよく会ってるけど、こうして話すのは初めてだね」
「はい。ご挨拶が遅れて大変申し訳ありません。グラシデア様の親衛隊を率いるユキエと申します。以後お見知りおきを」
「よろしくユキエ。それで? ひょっとしてグラシデアが呼んでるのかな?」
「はい。詳しいことはグラシデア様からお話がありますが、調査の日取りが決まったのでフラウダ様のご予定を確認したいとのことです」
「そう。それじゃあちょっと会ってこようかな。ニア、ごめんね。ママ、ちょっとお友達とお仕事の話をしてくるよ」
そう言ってフラウダは膝の上にいた娘を隣にそっと下ろすと立ち上がった。そんな母親をニアはきょとんとした顔で見上げる。
「ママ、お出かけするの?」
「ん~? そうだよ。といっても今日じゃないし、すぐ帰ってくるから心配はいらないよ」
娘の頭を撫でるフラウダは、しかしそこで銀色の瞳に不思議な輝きが宿っていることに気がついた。
「……ニア?」
ジワリ。と幼子の瞳に涙が浮かぶ。
「やだ」
「……え?」
「行っちゃヤダ! お願いママ、お出掛けしないで! したら、したら、ママが、マ、ママが……ヒック、ヒック……う、うぅえええええん!! いがないで! いっちゃやだよぉおおおお!!」
「あらら。ほら、おいで。突然どうしたんだい?」
泣きじゃくる娘を抱っこしてあやす元四天王。
「大丈夫、ママはどこにも行かないよ。だから泣き止んで、ねっ?」
だがどんなにフラウダが言葉を重ねても、ニアが泣き止むことは無かった。
「はい。お願いしますネココさん」
「ネココさんじゃないニャ。師匠と呼ぶニャ」
「は、はい。師匠」
子供達の小さな冒険から数日経ったある日の昼下がり、フラウダは屋敷の床に腰掛けて庭で木刀を振り回す娘と友人を眺めていた。
「刀にこだわりがないなら剣士になる必要はないニャ。でも相手に剣士と思わせるのは有効ニャ。刀を主力武器と思わせておいて、必殺の手段を他に最低でも四つは用意するニャ。それでいて刀でも大抵の奴はやれるようになっておくニャ」
「は、はい」
会話の最中にも容赦なく振るわれる木刀。それをギリギリのところで何とか防ぐクローナの技量は、軍魔の頂点たる四天王の目から見ても決して悪くはなかった。
「中々やるニャ。でも防ぐだけでは勝てないニャ」
「くっ」
クローナは激しい剣撃の隙間を縫って反撃を試みる……つもりだったのだがーー
「捕まえたニャ」
「わっ!? えっ!?」
背後からひっそりと近付いた金髪の獣人に抱き抱えられて木刀が無様に宙を掻いた。すかさずネココの木刀がクローナの木刀を払い落とす。
「はい。私の勝ちニャ」
「え、い、いや、でもこれは……」
「卑怯ニャ? でも最初から一対一とは言ってないし、言ったからといって敵対者の言葉を信じたクローナが悪いニャ」
「ごめんねニャ」
金髪の獣人がそっとクローナを地面に下ろした。
「ケンカならともなく、戦争で一対一で正面からバトル開始なんて滅多に起こらないニャ。敵は常に複数、死角には最低でも一人は必ず敵がいると想定して動くニャ。それと格上と戦場で出会うと、そっちばかりに意識を取られて普通に戦えば勝てる相手にやられるっていうのもよくあるパターンニャ。気を付けるニャ」
「は、はい。あの師匠、もう一回いいですか?」
黒色の瞳に子供らしい負けん気が宿る。一方それを向けられた獣人は感極まったかのように尻尾と耳を振るわせた。
「……師匠。中々素敵な響きニャ」
「リーダー、ずるいわよニャ。ねぇ、ねぇ、クローナ、私のことも師匠って呼んで欲しいわよニャ」
「え? あの……し、師匠?」
「んん~!? 何とも言えない甘美な響きニャ。この感じ、ひょっとしてこれが母性なのかしらニャ」
「ちょっと、クローナの師匠は私ニャ。横槍は止めるニャ」
「ケチケチしないでほしいわよニャ。それよりも訓練しないのかしらニャ? リーダーがしないなら私がクローナを鍛えるわよニャ」
「しないなんて言ってないニャ。さぁ、クローナ。続きをするニャ」
「はい。よろしくお願いします」
再び剣を交え始めた獣人と愛娘を眺めつつ、フラウダはお茶を啜る。
「思った通り、クローナとネココ達は馬が合いそうだね」
魔族の中でも一握りの強者から受ける教えを真剣な表情で聞くクローナのその顔は、本に没頭しているときのような充実感を漂わせていた。
「ふふ。これで詰みですわ」
パチン! と盤上に駒が置かれる音がやけに高く響いて、フラウダの視線を庭から自分が腰掛けている廊下へと移させる。
「う~」
と可愛らしい声が上がり、盤から離れたニアが母親に抱きついた。
「あらら。また負けちゃったの?」
銀色の髪をフラウダが優しく梳けば、ニアは母親の膝に顔を埋めたまま首を縦に振った。それを見て、少しだけ気まずそうな顔になるエレミア。
「ああ、そんな顔しなくていいよ。遊びも喧嘩も君たちの特権だ。僕の娘だからって遠慮しなくていいからね」
「か、畏まりました。お心遣いありがとうございます、フラウダ様」
恐縮する少女に苦笑しながら、フラウダは盤の近くにいるもう一人の幼子へと視線を向けた。
「ニアはこの通りはぶてちゃったし、次は君がやってみたら? 駒遊び、得意なんでしょ?」
「え!? い、いえ、私なんかにエレミアちゃんの相手は務まりません」
そう答えるのは今年十二歳になる人間の少女ーー山里奈 花子。まだ十代前半の身でありながら、まん丸いメガネが良く似合う、どこかインテリ気質漂う子供だ。
「あら、花。謙遜しなくてもいいんですのよ。盤上の遊びとは言え同年代で私に土をつけたのはクローナを除けば貴方だけなのですから」
「そ、そんな、十回やって三回勝てるかどうかだよ。それに同年代って言っても私の方が二つも年上だし」
「そんなの魔族の世界ではあってないような差ですわ。さぁ、勝負ですわ。座りなさいな、花」
「う、うん。じゃあ一回だけ」
エレミアの前に腰を下ろす花子。二人は一つの対戦が終わった後の駒を並べ直す。
「ほら、今度は二人が遊ぶってさ。ニアも見てみたら?」
フラウダが娘の体を揺さぶれば、ニアは母親の腿に額を擦り付けたまま首を左右に振った。
「もう、そんなだと……こうしちゃうよ?」
元四天王の指が自分の膝の上で猫のように丸くなっている娘の体を擽る。
「キャハハ! 擽ったい! 擽ったいよ、ママ」
「ようやく笑ったね。ほら、ママと一緒に見学しようか」
ニアを抱えたフラウダは二人の対局がよく見える場所へと移動した。母親の腰にちょこんと腰掛けたニアが、フラウダの肩を揺らす。
「ねぇ、ねぇ、ママ。今度花ちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」
「ん? 別にいいけど、何かあるの?」
その言葉に盤に視線を落としていた花子が弾かれたように反応した。
「あっ、その、今度私の誕生日なんですけど、両親がご飯作るから友達誘ったらって……。あ、あの、それでよければですけど、クローナちゃんとニアちゃんにも来てもらえたらなって」
「なるほど、楽しそうだね。勿論反対する理由はないよ。ニアも行きたいもんね?」
「うん! あのね、ママ。その日はね、ケーキが出るんだって。それでね、ケーキにロウソク刺すんだよ。それを花ちゃんがふーってするんだって」
「へー。懐かしいな。あっ、それならニアとクローナの誕生日にも、ふー、しようか。ふー」
「本当!? する。ニア、ふーする」
「じゃあ決まりだね」
「ありがとう、ママ」
フラウダが膝の上で嬉しそうにはしゃぐ娘を眺めていると、黒いスーツに身を包んだ女吸血鬼が一魔、音もなく近付いてきた。
「フラウダ様」
「親衛隊の子だね。出掛け先ではよく会ってるけど、こうして話すのは初めてだね」
「はい。ご挨拶が遅れて大変申し訳ありません。グラシデア様の親衛隊を率いるユキエと申します。以後お見知りおきを」
「よろしくユキエ。それで? ひょっとしてグラシデアが呼んでるのかな?」
「はい。詳しいことはグラシデア様からお話がありますが、調査の日取りが決まったのでフラウダ様のご予定を確認したいとのことです」
「そう。それじゃあちょっと会ってこようかな。ニア、ごめんね。ママ、ちょっとお友達とお仕事の話をしてくるよ」
そう言ってフラウダは膝の上にいた娘を隣にそっと下ろすと立ち上がった。そんな母親をニアはきょとんとした顔で見上げる。
「ママ、お出かけするの?」
「ん~? そうだよ。といっても今日じゃないし、すぐ帰ってくるから心配はいらないよ」
娘の頭を撫でるフラウダは、しかしそこで銀色の瞳に不思議な輝きが宿っていることに気がついた。
「……ニア?」
ジワリ。と幼子の瞳に涙が浮かぶ。
「やだ」
「……え?」
「行っちゃヤダ! お願いママ、お出掛けしないで! したら、したら、ママが、マ、ママが……ヒック、ヒック……う、うぅえええええん!! いがないで! いっちゃやだよぉおおおお!!」
「あらら。ほら、おいで。突然どうしたんだい?」
泣きじゃくる娘を抱っこしてあやす元四天王。
「大丈夫、ママはどこにも行かないよ。だから泣き止んで、ねっ?」
だがどんなにフラウダが言葉を重ねても、ニアが泣き止むことは無かった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる