闇夜に道連れ ~友哉とあきらの異常な日常~

緋川真望

文字の大きさ
21 / 61
第三章 友哉と俺と獣の本性

3-(2) 脅迫状

しおりを挟む

 総合病院の前に車を乗りつけさせると、俺は急いで助手席から降りた。

「あきら君」

 運転していた男が降りて追いかけてくる。

「なんで俺の名前……あ、そか、名乗ったんだっけ」
「あきら君、もっと俺に出来ることはない?」
「無いよ」
「そんな! 俺、君の役に立ちたいんだよ」
「俺の用はもう済んだよ。じゃ」
「あきら君……!」

 土曜日だから、病院のロビーに人は少ない。
 自動ドアを抜けて入ると、ミコッチがすぐに俺を見つけて走り寄ってきた。

「久豆葉ちゃん、本当に境界線を出られたんだ!」
「うん」
「どうやったんだ?」
「それは後で、友哉は」
「とりあえずの処置が終わって、二階の病室。案内するよ……あれ? あの男は?」
「赤の他人」
「でも」

 後ろを気にするミコッチの腕をつかんで歩かせる。

「いいから早く。友哉の顔を見たいよ」

 二階の病室へ入ると、友哉の両親と吉野が蒼ざめた顔で友哉の眠るベッドを囲んでいた。ベッドは6台あったが、1台は空いていて残りの4台にはカーテンが引かれている。

 俺が小走りに近づくと、友哉の父親がハッと顔を上げた。

「あきら君! 来たのか。怪我は?」
「あきら君、どこに行っていたの? びしょ濡れじゃないの」
「友哉は?」
「意識が戻らないんだ。解熱剤も効かなくて原因が分からないって言われて」
「どうしてなの? 今朝は二人で元気よく出掛けたのに。ハイキングで何があったの?」

 俺は迫ってくる二人を軽く押しのけた。

「とりあえず友哉に会わせてよ」

 枕元に回り込んで、友哉の顔を覗き込む。
 点滴と心電図モニターにつながれているけれど、友哉の顔にはまったく苦痛が見えない。
 頬に触れてみるとひどく熱いのに、熱に浮かされるような様子は無くて、呼吸もあまりに静かでまるで魂がここにないかのようだ。

「友哉……」

 指を滑らせて、友哉の右耳をなぞる。
 『あれ』に喰いつかれていびつになった友哉の右耳。

 俺を守ろうとして、友哉はいつも傷だらけだった。
 その傷を見るたびに胸が痛んで苦しくて、でも同時に心のどこかで嬉しいと思っていた。俺のために負った傷は友哉の愛情の証みたいで、その傷が深ければ深いほど俺への愛情も深い気がしていたから。

 大事な人のひどい傷跡を見て喜ぶなんて、普通の人間の思考回路じゃない。
 獣のような本性を自覚しながらも、俺はこの傷を眺めるたびに、密かにうっとりしていたんだ。

「ミコッチ、頼んでいたもの用意してくれた?」

 俺は床にリュックを置いて、スマートフォンだけポケットに突っ込んだ。

「ああ。でも久豆葉ちゃん、あんなもの何に使うんだよ」
「脅迫してみようと思って」
「脅迫……?」

 瞬きするミコッチの後ろから、友哉の両親がまた質問してくる。

「あきら君、何を言っているんだ?」
「ねぇあきら君、友哉はいったい……」
「黙って」

 人差し指を立てると、二人ともぴたっと口を閉じた。
 これまで俺は友哉の両親をどうこうする気は無かったんだけど、やっぱり一緒に暮らしていればそれだけ影響は大きくなる。

「おじちゃん、おばちゃん、今は友哉についていてあげて」
「ああ……そうか……友哉に……」
「あきら君が、そう言うなら……」

 俺は念を押すように、強く言った。

「うん、俺にはかまわないで・・・・・・・・・
「あきら君にはかまわない……」
「かまわない……」

 急に大人しくなった二人の様子を、吉野は怯えた顔で見た。
 ミコッチは怪訝な顔をして、二人と俺を見比べる。

「久豆葉ちゃん? 今のは何だ?」
「ミコッチ、吉野部長、とりあえず病室を出よう」

 言い置いて、返事も聞かずに病室から出る。

「おい待てって」

 後ろから駆け寄って来たミコッチに、ひょいと右手を差し出す。

「ミコッチ、刃物は」
「あ? ああ、吉野さんが登山ナイフを持っていたから借りたけど」

 と、俺が差し出した手のひらに鞘付きのナイフが乗せられる。

「サンキュ。で、頑丈な男は?」
「いや、説明しろよ」
「頑丈な男は?」
「お前なぁ……。急に男ひとり用意しろって言われても無理だろ。俺じゃダメなのか? 頑丈と言えば頑丈だぞ」
「うーん、ミコッチには俺の力が効かないし」
「力?」
「ええと、正式には何ていう力なんだろ? 人を思い通りに動かす力?」
「は? なんだそれ、催眠術か」
「んー、近いけどちょっと違うような……」

 俺はミコッチの後ろに、怯えるように顔を伏せてついてきている吉野を見た。

「吉野部長、怖かったらもう帰っていいよ」
「え」
「だって、怖いんでしょ、俺のこと」

 吉野はぶるぶるっと首を振った。左耳にしがみついている小鬼も一緒に振り回されている。

「怖いのとは違います。いえ……怖いですけど、それより心配なんです」

 俺は少し驚きながら、吉野を観察する。 
 小鬼がひっきりなしに吉野の左耳に何かを囁き続けている。

「吉野部長、今でも左耳に声が聞こえる?」
「え、いえ、今は何も。倉橋君が倒れた時はものすごい大きな声が聞こえたんですけど」
「へぇ……」

 吉野の肩の小鬼をつんつんと指先でつつく。

「そっかぁ。この小鬼、弱っちいけど一応仕事しているんだ」
「え、小鬼?がいるんですか?」
「うん、吉野部長の左の肩に乗っているよ」

 吉野が左側へ首を向ける。

「ここに?」
「うん、左の耳にしがみついてる」

 吉野は首を傾けて左耳に触れたけど、その手は小鬼には触れずにするっとすり抜けた。

「いつから……?」
「いつからって、出会った時からもう取り憑かれていたけど?」
「え、でも久豆葉君は今まで、そんなこと一言も」
「言ったら友哉が怖がるかと思ってさ」

 2か月前のあの日……早苗が俺の臍の緒を封じていた箱を開けたあの日から、俺は色々なものが見えるようになった。いわゆる幽霊とか、あやかしとか、そういうものだ。
 でも、その全部を見えないふりで放って置いた。友哉に影響がないのなら、特に関心が無かったからだ。

「あの、その小鬼って悪いものなんですか」
「さぁ? 弱いあやかしだからたいした悪さも出来ないけど、常に左耳に囁き続けることで俺の力の影響を弱めているみたいだ。だからずっと、吉野部長は俺の前でも正気だったんだね」
「正気……」

 吉野はまた耳に触れた。

「あの、そうするとやっぱりさっきの……友哉君のご両親は正気じゃなかったということでしょうか」
「うん、そうかも。おじちゃんもおばちゃんも、もうほとんど俺のとりこになっちゃった感じだよね。力を抑えるのって難しいなぁ」
「そ、そうなんですか……」

 吉野はますます顔色を悪くしたけれど、それでも帰るとは言わなかった。

「久豆葉君、教えてください。一乃峰で言っていた、人間のふりをやめるってどういう意味ですか」
「言葉の通りだけど」
「では久豆葉君は人間ではないとでも?」
「たぶんね」
「たぶん……?」
「あのさぁ? お前らさっきから何言ってんの?」

 ミコッチがたまりかねたように口を挟んでくる。

「吉野さんに何かが取り憑いている? 久豆葉ちゃんは人間じゃない? 当たり前みたいに言っているけど、俺にはさっぱり意味不明なんだけど」
「うーん、何なんだろうね。自分でもよく分かんないんだ。でも、早苗さん……俺の叔母さんは失踪する少し前から、酔っぱらうとよく俺に信太しのだの森へ帰れって言ってたんだよ」
「は? 森?」
「え? え? しのだの……? え、じゃぁ久豆葉っていう名前は『葛の葉』と関係あるんですか?」

 吉野はオカルト研究部部長だけあって、察しがいい。

「うん。関係あるっていうか、早苗さんはそんな苗字のせいで妖狐に目を付けられたんだって言ってた」
「じ、じゃぁ、久豆葉君は……」
「あははは。別に俺には耳もシッポも生えてないけどね」
「ちょっと待てぃ!」

 ミコッチが俺の肩をガシッとつかんでくる。

「俺、話について行けてない。お前らの言うことは何が何だかまったく意味が分かんないんだけど? 久豆葉ちゃん、ちょっと分かりやすく言ってみてよ」
「えーとね、俺のお母さんの名前は『久豆葉ヨウコ』っていうんだ。それって実は人を馬鹿にした名前だったんだよね」
「なんで? 普通の名前だろ」
「ミコッチは安倍晴明って知ってる?」
「知ってるケド? いや、今そんな話をしてるんじゃ」
「安倍晴明のお母さんって、信太の森に棲む『葛の葉』っていう名前の妖狐なんだって」
「ヨーコ?」
「狐のあやかし」
「……は?」
「別に俺と安倍晴明には何の関係も無いんだけどさ。俺のお母さんは『葛の葉』に音が似ている久豆葉家に入り込んで、しかも『ヨウコ』という名前を名乗っていた。つまりネタバレしつつ騙していたというか」
「はぁ?」
「だから、『私は狐のあやかしです』って名乗りながら人間のふりをしていたというか」
「はぁ?」
「分かりやすく言うと、そんなお母さんの血を引いている俺は、もしかして人類の敵かな、みたいな」
「はぁ~?」

 ミコッチはチンピラみたいに姿勢を悪くして、下から睨みつけて来た。

「ミコッチ、ハーハーうるさい」
「そんな中二病設定、受け入れられるか!」
「ミコッチも十分にこの中二病世界の住人だよー。才能あるって友哉に言われたでしょ」
「才能? なんの才能だよ」
「不可思議なものを寄せ付けず、干渉を受けないという能力。つまりゼロの能力」
「無能みたいに言うな」
「いやいやすごい能力だよー」
「なんで倉橋が大変な時に、そんなふざけていられるんだよ」
「ふざけてなんか無いからだよ。俺は全部本気なんだ」
「本気って……」
「ミコッチ、あの時すごい冷静だったね。人工呼吸とかして」
「あ、ああ。小中ずっとボーイスカウトに入っていて講習もあったから」
「そっか。ミコッチの息は『あれ』の呪いを中和してた。ミコッチがあの場にいなかったら多分友哉は死んでたよ」

 ミコッチが息を吹き込むたびに、黒いもやが消えていった。俺の目には、まるで呪いの残滓を振り払っていくかのように見えた。

「あんなの、普通の救命行為だろ?」

 ミコッチは理解できないものを見る目で、俺を見ている。

「ミコッチが信じていなくても、俺はミコッチの力に感謝してる」

 納得いかないという顔をして、それでもミコッチは後ろからついてくる。
 話している内に、俺達は一階のロビーに再び戻って来ていた。
 
 ロビー内には受付のスタッフも含めて十数人しかいない。

「さて、頑丈そうな人いるかなー? ここ病院だから、病人ばっかりだよね」

 見回すと、ひとりの若い男と目が合った。

「あきら君!」

 俺を車に乗せてくれたあの若い男が、嬉しそうに走り寄ってくる。

「あ、お兄さん、まだいたんだ」
「うん、いたよ。どうしても君の役に立ちたくて」

 俺の力には、相手との相性というものがあるらしい。
 影響を受けやすい人と受けにくい人、すぐに正気に戻る人といつまでも戻らない人。
 この若い男はどうやら相性が良すぎて、なかなか正気に戻れないようだった。

「じゃ、お兄さんでいいや。お兄さん、健康?」
「とても健康だよ」
「それは良かった」

 俺は手に持った登山ナイフを鞘から抜いた。よく切れそうな刃がキラリと光る。

「吉野部長、今からもっと怖いものを見ることになるけどいい?」
「え、ど、どんな? まさかその人をこ、ころ……」
「やだなぁ、殺しなんてしたら友哉に嫌われちゃうよ。ちょっと切るだけ」
「ちょっと……?」
「だから、意味が分かんねぇよ! ちゃんと説明をしろ」

 ミコッチが怒るように睨んでくる。
 俺は二人に向かってニコッと笑ってみた。

「吉野部長もミコッチも、怖かったら今すぐ帰っていいよ。それでも見ているというなら、今からすることをスマホで撮影してくれる?」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 色素の薄い端整な顔立ちの少年が、人懐っこい瞳を細めて画面のこちらに笑いかけている。

「こんにちはー。これは、ある人たちに贈る俺の脅迫状です」

 撮影場所はどこか広いホールのようで、声が少し反響している。

「ここは三乃峰市にある三乃峰総合病院のロビーで、そしてこのお兄さんは、さっきナンパしたまったく無関係な一般人です。おいでおいで」

 少年がくいくいと手招きすると、20代前半と見られる男がぽうっとした顔で歩み寄ってくる。

「そしてこれは登山ナイフです」

 刃渡り10センチ程の柄の黒いナイフを出すと、少年は画面に向かって大きく斜め十字に振ってみせた。

「ここはビュンビュンって効果音を入れたいところだけど、時間が無いのでそのまま配信しますねー」

 楽しそうに言うと、指先で刃を持って柄の方を若い男に差し出した。

「はい、持って」
「はい、持ちました」
「じゃぁもう一回聞くよ。お兄さんは健康?」
「はい、健康です」
「ちょっとくらい血が流れても死なないよね」
「はい、ちょっとくらい血が流れても死にません」
「じゃぁ、腕を出して」
「はい、腕を出します」
「えーっと、ここら辺を、深さ1センチ、長さ10センチくらい切ってみて」
「はい、深さ1センチ、長さ10センチで切ります」

 若い男は一切の躊躇ためらいなく自分の腕にナイフを入れていく。

「おい、本気か。やめろ……!」

 その時、別の10代の少年が画面に入って来たが、あっという間に大人数人に連れ出された。

「やめ……!」

 叫び声は中断され、モゴモゴとくぐもった声が聞こえてくる。

 若い男の腕からは血が溢れて伝い始め、指先からぽたぽたと流れ落ちていく。
 痛そうな表情も見せず、あまりにもあっけらかんと切ったため、それは本物の血には見えなかった。
 だが、撮影者のものと思われるハァハァとした息づかいが裏側に流れていて、妙にリアルさを感じる。

「お兄さん。次は首も切れるかな?」
「はい、首も切ります」

 男がまた躊躇うことなくナイフを自分の首に向ける。

「や、やめろって……!」
「おっと、ストップ」

 さっき連れ出された少年の声がして、それに重ねるように端正な少年が制止の声を出した。

「あはは、ごめんごめん。ちょっと止めるの遅かったね。ちょっぴり首が切れちゃった」

 若い男の首からつーっと赤い液体が伝い落ちていく。
 その時、女性の悲鳴が背後で小さく聞こえた。
 とたんに、周囲がざわざわとし始める。

「あらら、ちょっと騒がしくなってきちゃった」

 少年はふっと真剣な顔になって、睨むようにまっすぐ正面を向いた。
 画面の向こう側から、不思議な迫力が伝わってくる。

「ねぇ、分かってる? 俺の身代わりになってトモヤが死にかけている。トモヤが死んだら、この病院にいる人全員死んじゃうから。それから次に三乃峰の街へ出て、目があった人を全員自殺させるよ。何十人でも、何百人でも。その中にあんたらの大事な人が混じっていないといいけどね。俺、本気だよ。犠牲者を出したくなかったら、隠れていないでここに来なよ」

 撮影者が震えているという演出なのか、画面がカタカタと揺れ始める。
 少年は急に表情を変え、にぱっと笑った。

「あっ、実はこれ、自主制作映画のプロモーションです。ぜーんぶ作りものだから、通報しないでねー。バイバイ!」

 2分52秒の短い動画は、そこでプツッと終了した。





しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

天啓によると殿下の婚約者ではなくなります

ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。 フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。 ●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。 性表現は一切出てきません。

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない

バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《根暗の根本君》である地味男である<根本 源(ねもと げん)>には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染<空野 翔(そらの かける)>がいる。 ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない?? イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...