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第一章 たとえ君が誰であろうと好きにならずにいられなかった
第八話
体が痙攣しているかのようで、恐ろしいことに射精してないのに達している感覚が続いている。
「ほら、衛。素直になって」
「やぁ……な、わから……こわぃ……ちゃんと、イきた、ぃ……」
うっうっ……と情け無いことに俺は泣き出してしまった。
頭の中は予想外な少尉の告白に混乱しているし、体の感覚も激流に飲み込まれているようでわけがわからない。
「……泣き顔もそそるなぁ。と、そうじゃなかった。衛、素直に答えてくれたら、紐を外してあげるよ。僕のこと、好き? 嫌い?」
「ふぇ……うっ…きらい、じゃなぃ」
頭がグラグラする。
目の前の少尉が食い入るように俺を見つめていた。
こんな時だってかっこいいのが、本当に腹立たしいのに。
「……、……すきぃ」
「ふふ、ちゃんと言えていい子だ」
俺は白旗をあげた。
こんな状態ではもう理性を保てない。
執拗に責め立てていた指がヌプンと抜かれて、ほっと息をついたのもつかの間。
「あっ、あっ、まっ! ひぃぁ!! ぁんっ!」
指なんか比べ物にならない熱さと質量を持った物体が尻の穴を這い上がってくる。
「はぁっ、ハッ……ここが、衛の善いところだね、コリコリしてて、ふふっ、僕も気持ちいいよ」
「ひっ、あっ、だめ、うご……ふぎゃぁっん!」
ぶっとくて長い少尉の肉棒が指でなど届かない場所を当たり前のように押し広げてくれば、突き当りをコンコンとノックする。
「ん、思わずがっついてしまって恥ずかしいな。ゆっくり動くね」
「ちがっ……やだやだ、もうっ、イクっ、イきたい……っ!」
「ああ、外して欲しいのか……でも困ったな、恋人でもない相手に僕がこんなことをしてるなんてバレたら大変だ」
何を今更?!!!
俺は思わず一条寺少尉の両肩に手を起き、見つめてしまう。
「僕たちは愛し合って結ばれた……ということで、衛が僕の恋人になるっていうなら外してあげるよ」
「ヒッ、あっ、んぁっ、まっ、と、まっ……おく、やァぁ!」
一瞬動きを止めた少尉だったがすぐに先程よりも激しいピストンを再開して、俺の頭はわけがわからなくなる。
「ほらっ、僕の、恋人になるかい?」
もはや俺は何に拘っているのかわからなくなった。
「なるぅ! なるからっ!!」
「ん、やっと素直になったね。全く、強情なんだから」
「~~~~~~~っ!!!!」
奥にガツンと少尉の熱を穿たれ、俺は声にならない悲鳴をあげてやっと射精することが出来た。
このあとも少尉にねちっこく攻められ、揺さぶられ続けた。
恋人なのだから名前で呼んで、など難題も出されて戸惑っていれば、ゴツゴツと奥を穿たれて快楽で殺されるかと思ったほどだ。
もはや俺が強情だとか素直じゃないとかの問題ではないだろう。
……だけど、幸せそうに笑う一条寺少尉の笑顔は漫画でも見たことないほどキラキラしていて、まあいいかなんてほだされた俺も相当もの好きなのだと思う。
この日を境に俺は本当に一条寺少尉の恋人になった。
小さい頃から俺は化け物扱いされていたし、モブだから、どうやったって少尉との恋が実るはずはないと思っていたが、そんなことはなかったようだ。
その後も夜蝶部隊におとめが来ることはなく、おとめのかわりに俺が悪戦苦闘することになる。
しかしそれよりも、頼りになる恋人が四六時中離れてくれない事が悩みのタネになるなど、この時の俺はまだ知る由もなかった。
□ たとえ君が誰であろうと好きにならずにいられなかった(完)□
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