少女漫画の当て馬キャラと恋人になったけどキャラ変激しすぎませんか??

和泉臨音

文字の大きさ
35 / 48
第四章 百鬼夜行殲滅作戦

おまけ前編*side陽真

 
 お湯に浸したタオルを腕まくりして絞る衛の姿を見つめる。
 どうせすぐ脱ぐのだから、腕まくりなどせずに服を脱いでしまえばいいのになんて無粋なことを思ってしまった。
 よろしくないな。
 衛は純粋な好意として身の回りの世話をしてくれているのであって、これは前戯ではない。
 
 だが可愛い衛が耳を赤くしながらちょっと視線をそらし、僕の夜着を脱がしながら恥じらう姿に欲情しなくていつするというのだろうか。
 僕の身体を見てもじもじしているのは衛も期待してのことだろう。

 物覚えの良い衛は仕事だけでなく私生活においてもとても優秀だ。
 僕の教えた快楽もきちんと覚えてくれている。
 優秀すぎて逆に不安だ。

 身体がうずいてしまって他の男でもいいなどと誰彼構わず求めるようになってしまったらどうしようか?

 いや、真面目な衛のことだ。恋人の僕を裏切ることはすまい。
 ん? ということは僕が抱かない日は寂しく疼く身体を抱きしめ、独り眠っているということ……か?

 僕としたことが何たることだ! 
 そんな寂しい思いを衛にさせていたなんて!!

「陽真様。腕を失礼しますね」

 体を拭いてくれている衛が、ひと声かけて僕の腕をもたげて胸元から脇の下を拭ってゆく。
 ついうっかり思考にハマってしまった。

 身の回りの世話も四日目ともなれば手慣れたものだ。
 そういえば、僕はすぐに衛の中に入りたいがばかりに尻付近ばかり可愛がってしまい、上半身は扱いがぞんざいだったかもしれない。

 ああ、ああ、何たることだ!!!!

 衛は僕のペニスのみならず身体すべてをこんなにも丁寧に扱ってくれているというのに!
 僕という男は、なんて浅はかなんだ。そうか、これは僕にもっとちゃんと全身をくまなく愛撫してほしいという、衛からのさりげない意思表示なのだろう。

「衛、君の気持ちはわかったよ。待たせたね、服を脱いでおいで」

 そうと分かればすぐにでも衛の期待に応えるしかない。
 僕はそっとタオルごと衛の手を握り、顔を覗き込めば微笑みかけた。

「っ!!……はい」

 やっぱり予想通りだ。

 僕の言葉に衛は視線を彷徨わせたものの、伏し目がちに僕を見ればそれはもう嬉しそうな笑みをなんとか押し殺しつつ頷いた。

 欲望と理性がせめぎ合っているのが見て取れて、とても背徳的な表情だ。
 
 こんなに我慢させているなんて、本当に僕は恋人失格だ。
 今日はいつもよりも胸を重点的に可愛がってあげよう。
 衛の胸の飾りは目立たない。故にあまり意識していなかったが、そういうことではないのだ。ちゃんと愛して愛して自信をつけさせて、自ら乳首を吸ってほしいと強請れるように教え込まなくては。

 僕はちゃんと気づいたよ、衛。 

「あの、陽真様……えっと」

 僕が下げ渡したからか、着ていた服をやたら丁寧にたたんでから、そそくさとベッドに戻ってきた衛が真っ赤になりつつちょこんと僕の隣に正座した。

「ん、なんだい?」

 胸をいじめてくれ、あるいは吸ってくれと言いたいのだろう? 言わなくても判ってはいたが、衛にお願いされるのは気持ちいい。
 今すぐ乳首にむしゃぶりつき衛の艶やかな声を聞きたかったが、余裕なふりをして言葉の続きを待つ。

「その、今日は自分で……準備してきたので、その……」
「……ん?」

 自分で、準備?

「いつもその、陽真様にお手間を取らせて俺が先にイってばかりだし、たまには一緒にイきたいというか……陽真様に先にイってほしくって」

 旬のリンゴでもここまで真っ赤にならないだろうくらい衛は顔も体を真っ赤にしながら、恐る恐る足を崩し大きく開脚した。
 それだけでも大事件だというのに、なんということだろう! 僕に見せつけるよう秘密の花園の入り口をそっと指で広げたのだ。

 そこからは誘うように蜜がダラダラと零れだす。

 ゴクリとはしたなくも唾を飲み込んだのが自分だと、気付くまでに数秒かかった。

「あの……陽真、さま?」

 僕は今、どんな顔をしてるのだろう?
 不安げな衛の顔が一瞬怯えたように見えた。

「最高だよ、衛」
「あっ、え? まっ……ヒィぁんっ!!」

 僕は衛の太腿に手をかけるとそのまま更に大きく押し開き、ベッドに押し倒せば上から覆いかぶさるようにペニスを花園へ突撃させた。

 
感想 2

あなたにおすすめの小説

​転生したら最強辺境伯に拾われました

マンスーン
BL
現代日本人・東堂裕太が目を覚ますと、そこは異世界。クズな婚約者に魔力を限界まで搾取され、ボロボロになって森に捨てられる悲惨な青年・ルカに転生していた。 ​死を覚悟した裕太だったが、そんな彼を拾い上げたのは、帝国最強の武力を誇り「氷の死神」と恐れられる辺境伯・ラーク。

BLゲームのモブに転生したので壁になろうと思います

BL
前世の記憶を持ったまま異世界に転生! しかも転生先が前世で死ぬ直前に買ったBLゲームの世界で....!? モブだったので安心して壁になろうとしたのだが....? ゆっくり更新です。

呪われた辺境伯は、異世界転生者を手放さない

波崎 亨璃
BL
ーーー呪われた辺境伯に捕まったのは、俺の方だった。 異世界に迷い込んだ駆真は「呪われた辺境伯」と呼ばれるレオニスの領地に落ちてしまう。 強すぎる魔力のせいで、人を近づけることができないレオニス。 彼に触れれば衰弱し、最悪の場合、命を落とす。 しかしカルマだけはなぜかその影響を一切受けなかった。その事実に気づいたレオニスは次第にカルマを手放さなくなっていく。 「俺に触れられるのは、お前だけだ」 呪いよりも重い執着と孤独から始まる、救済BL。 となります。

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。

篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。  2026/01/09 加筆修正終了

彼はやっぱり気づかない!

水場奨
BL
さんざんな1日を終え目を覚ますと、そこは漫画に似た世界だった。 え?もしかして俺、敵側の端役として早々に死ぬやつじゃね? 死亡フラグを回避して普通に暮らしたい主人公が気づかないうちに主人公パートを歩み始めて、周りをかき回しながら生き抜きます。

邪神の嫁として勝手に異世界召喚されたけど、邪神がもろタイプだったので満更でもないです

我利我利亡者
BL
椎葉 譲(しいば ゆずる)は突然異世界に召喚された。折角就活頑張って内定もらえてこれからって時に、冗談じゃない! しかも、召喚理由は邪神とやらの神子……という名の嫁にする為だとか。こっちの世界の人間が皆嫌がるから、異世界から神子を召喚した? ふざけんな! そんなの俺も嫌だわ! 怒り狂って元の世界に戻すよう主張する譲だったが、騒ぎを聞き付けて現れた邪神を一目見て、おもわず大声で叫ぶ。「きゃわいい!」。なんと邪神は猫の獣人で、何を隠そう譲は重度のケモナーだった。邪神は周囲からあまりいい扱いを受けていないせいかすっかり性格が捻くれていたが、そんな事は一切気にせず熱烈にラブコールする譲。「大好き! 結婚しよ!」「早く元の世界に帰れ!」。今日もそんな遣り取りが繰り返される。果たして譲は、邪神とフォーリンラブできるのか!? 孤独な邪神でもある黒猫獣人×重度のケモナーでもあるおチャラけ根明

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

目撃者、モブ

みけねこ
BL
平凡で生きてきた一般人主人公、ところがある日学園の催し物で事件が起き……⁈