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ティナお嬢さま!それはいけません!
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「出でよ!大魔神!」
「だ~か~ら~!!!大魔神呼びやめて!」
「いいじゃん。あんたにぴったりよ。っていうか大魔神に悪いか・・・」
「マジで天罰下すぞ!で?久々じゃん。何の用?」
「あんたね・・・呼ばなきゃ来ないってことはまだ見つけられてないってことじゃないの?」
「お~相変わらず鋭いねぇ。さすが私が選んだだけのことはあるな」
「誤魔化してんじゃないわよ!で?どうなの?」
「ご明察!まだ聖女の力に気づいてないようだな・・・でもね?聞いて?聞いて?気配を感じるんだ。いやいやいやホントだって!殴るな!おい!お前!神を殴っちゃいかん!」
「まあいいわ。あんたが使えないのはうすうす気付いてたし。で?どこらへんで感じるの?」
「使えないって酷いこと言うなぁ~。これでも上級神なんだぜ?天界でも三本の指に・・・って、痛いって!本気でツネるな!場所は王都だよ。王都!だからお前は王都に行くんだ」
「はぁ?王都?相変わらず大雑把ねぇ」
「うん・・・ごめん。もう少し気配出してくれたらすぐ判るんだけどなぁ。可愛い可愛い俺のお嫁ちゃんは恥ずかしがり屋さんかもしれないな」
「‥‥‥‥嫌がってんじゃないの?」
「それは無い!それは・・・無い!はず・・・」
「あら。ちょっと弱気じゃないの。ふふふ・・・なかなか可愛いとこがあるじゃない」
赤面した神を見るのは初めてだ。
「まあそういう事だ。今回お前は上手く戦争回避できそうだからな。ああ、ひとつ情報をやろう。お前の好みど真ん中のあの王子、ハーベストだっけ?あいつの親父さんが来週あたりぽっくり死ぬぞ」
「えっ!そうなの?大変じゃん」
「あの国はまだ立太子してないからちょっとした跡目争いが起こるだろうな。腹違いの弟がいるんだよ。で、その王様の死因、気にならない?」
「別にどうでもいいけど?じゃあハーベスト様は急遽帰国ってことね?」
「ああ、たぶん十日後にご出立だ」
「ふぅぅん・・・勿体ないわね・・・ちょっと戴いちゃおうかしら。帰国するなら後腐れも心配なし」
「お・・・お前・・・まあ、前世でのお前はかなりブイブイ遊んでただろうが、今のお前は伯爵令嬢で17歳の処女だからな!そこきちんと考えるよ?」
「あっそうか・・・17歳の処女か・・・前世でも確か初体験は17歳だったわ。かなりのテクニックを持った処女って美味しくない?」
「それは・・・しっ・・・知らん!そんなこと!危うく言いかけてしまったじゃないか!神に何言わせてんだ!」
「う~ん・・・またあの痛みを経験するのか・・・実際のところ結構回数こなさないと良くならないんだよねぇ~マンガや小説だと初体験でイっちゃってるけど。あれは嘘ね」
「おい!話を聞け!そんな不埒な事ばかり考えてるから腹黒くなるんだ!いいか?お前があいつとヤろうがヤるまいが、ひと月以内には王都に行けよ?おい!聞いてる?」
「あ~はいはい。聞いてるわよ。ひと月内に王都・・・って早くね?」
「だって前世のお前の体が順調すぎるんだもん」
「へぇ~凄いね。あの怪我が治るんだ」
「後遺症も無いようにしておいたから不便は無いはずだ。王都に行ったらほんの数日戻ってみるか?」
「いいの?」
「ああ、まだ退院は難しいけど。一回意識戻す方がいいだろう。でもすぐこっちに戻れよ?どうせあっちでは動けないから。その時い便利なもん1個持ってくる手もあるぜ?」
「乗った!」
「ああ、やっとお前らしい笑顔になったな。じゃあ、帰るわ」
「うん。ご苦労さん!」
「それと・・・まあ、いいや。じゃあな、頑張れよ」
何かを言いかけて止めた神は、少しだけ心残りな顔をして消えた。
ティナはそんな神をまったく気にもかけていなかった。
「だ~か~ら~!!!大魔神呼びやめて!」
「いいじゃん。あんたにぴったりよ。っていうか大魔神に悪いか・・・」
「マジで天罰下すぞ!で?久々じゃん。何の用?」
「あんたね・・・呼ばなきゃ来ないってことはまだ見つけられてないってことじゃないの?」
「お~相変わらず鋭いねぇ。さすが私が選んだだけのことはあるな」
「誤魔化してんじゃないわよ!で?どうなの?」
「ご明察!まだ聖女の力に気づいてないようだな・・・でもね?聞いて?聞いて?気配を感じるんだ。いやいやいやホントだって!殴るな!おい!お前!神を殴っちゃいかん!」
「まあいいわ。あんたが使えないのはうすうす気付いてたし。で?どこらへんで感じるの?」
「使えないって酷いこと言うなぁ~。これでも上級神なんだぜ?天界でも三本の指に・・・って、痛いって!本気でツネるな!場所は王都だよ。王都!だからお前は王都に行くんだ」
「はぁ?王都?相変わらず大雑把ねぇ」
「うん・・・ごめん。もう少し気配出してくれたらすぐ判るんだけどなぁ。可愛い可愛い俺のお嫁ちゃんは恥ずかしがり屋さんかもしれないな」
「‥‥‥‥嫌がってんじゃないの?」
「それは無い!それは・・・無い!はず・・・」
「あら。ちょっと弱気じゃないの。ふふふ・・・なかなか可愛いとこがあるじゃない」
赤面した神を見るのは初めてだ。
「まあそういう事だ。今回お前は上手く戦争回避できそうだからな。ああ、ひとつ情報をやろう。お前の好みど真ん中のあの王子、ハーベストだっけ?あいつの親父さんが来週あたりぽっくり死ぬぞ」
「えっ!そうなの?大変じゃん」
「あの国はまだ立太子してないからちょっとした跡目争いが起こるだろうな。腹違いの弟がいるんだよ。で、その王様の死因、気にならない?」
「別にどうでもいいけど?じゃあハーベスト様は急遽帰国ってことね?」
「ああ、たぶん十日後にご出立だ」
「ふぅぅん・・・勿体ないわね・・・ちょっと戴いちゃおうかしら。帰国するなら後腐れも心配なし」
「お・・・お前・・・まあ、前世でのお前はかなりブイブイ遊んでただろうが、今のお前は伯爵令嬢で17歳の処女だからな!そこきちんと考えるよ?」
「あっそうか・・・17歳の処女か・・・前世でも確か初体験は17歳だったわ。かなりのテクニックを持った処女って美味しくない?」
「それは・・・しっ・・・知らん!そんなこと!危うく言いかけてしまったじゃないか!神に何言わせてんだ!」
「う~ん・・・またあの痛みを経験するのか・・・実際のところ結構回数こなさないと良くならないんだよねぇ~マンガや小説だと初体験でイっちゃってるけど。あれは嘘ね」
「おい!話を聞け!そんな不埒な事ばかり考えてるから腹黒くなるんだ!いいか?お前があいつとヤろうがヤるまいが、ひと月以内には王都に行けよ?おい!聞いてる?」
「あ~はいはい。聞いてるわよ。ひと月内に王都・・・って早くね?」
「だって前世のお前の体が順調すぎるんだもん」
「へぇ~凄いね。あの怪我が治るんだ」
「後遺症も無いようにしておいたから不便は無いはずだ。王都に行ったらほんの数日戻ってみるか?」
「いいの?」
「ああ、まだ退院は難しいけど。一回意識戻す方がいいだろう。でもすぐこっちに戻れよ?どうせあっちでは動けないから。その時い便利なもん1個持ってくる手もあるぜ?」
「乗った!」
「ああ、やっとお前らしい笑顔になったな。じゃあ、帰るわ」
「うん。ご苦労さん!」
「それと・・・まあ、いいや。じゃあな、頑張れよ」
何かを言いかけて止めた神は、少しだけ心残りな顔をして消えた。
ティナはそんな神をまったく気にもかけていなかった。
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