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第123話 親心とエリクサー
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「それじゃあさっそくエリクサーを作ろう!」
真なる魔王に体を乗っ取られたシルファリアを助ける為、俺達は伝説の霊薬エリクサーを作る事となった。
何故かエリクサーの材料や皆が持っているか場所を知っていたので、エリクサー製作は順調に進みそうでなによりだ。
「以前トウヤさんから頂いた絵画なのですが、実はこれは私の故郷、トゥカイマの城に代々飾られていたモノなのです」
そういってサリアは依然俺があげた絵を持ってくる。
「そしてこの絵画に書かれた場所こそが、トゥカイマの伝わる霊地を示しているのです」
なんと、あの絵はそんな凄い秘密があったのか!?
正直家族との思い出の絵を取り戻したかったとかそんな理由かと思ってました、すみません!
「そして私が頂いたこの剣は、極東の国ヒノモトに伝わる伝説の神剣なのです」
と、クロワさんも俺があげた剣を見せる。
あー、なんか刀っぽい剣だなーとは思っていたんだが、まさか神剣だったとは。
「この神剣を取引材料にすれば、ヒノモトの将軍より霊水を譲り受ける事が出来るでしょう」
成程、クロワさんの心当たりってのは極東の国ヒノモトの事だったのか。
あの不自然に日本っぽい国なー。
というか二人とも俺があげた物が鍵だったのか。
「そして私の賢者の石と」
エアリアが黒い石をテーブルの上に置き。
「私の聖杯があれば」
ミューラが黄金の盃を置いた。
「っていうか、全部俺があげた物じゃないか!?」
どういう事だよ!?
いくらなんでも都合がよすぎだろ!?
「なんでこんな都合よくアイテムが揃ってるんだ!?」
さすがの俺でも不気味なものを感じるぞ!?
「はてさて、勇者がそれらの品を手にしたのは偶然か、それとも必然か」
この光景を見ていたメルクリオとゴールドが会話に加わって来る。
「おそらくはあらかじめ用意されていた」
「誰がだよ?」
「先代魔王ガルバラじゃろうな」
何だって!?
「ガルバラが!? 何で!?」
どういう事だ!? 何故魔王ガルバラがそんなものを用意するんだ!?
「いざという時の為。真なる魔王に対抗する為、エリクサーを作る為の道具を揃えていたと考えられる」
「真なる魔王は魔族を生み出した存在だろ? だったら自分達の親分対策をするのはおかしくないか?」
それじゃあガルバラが真なる魔王と敵対していたみたいじゃないか!?
「そもそも、魔王ガルバラは玉璽を求めなんだからの」
「玉璽は魔王として認められる為に必要な品。それを探すそぶりも見せなかった。しかも手に入れていたにも関わらず使わなかったのが更に怪しい」
「何故ガルバラが玉璽を手に入れていたってわかるんだ?」
「ねぇトウヤ」
とそこで会話にエアリアが加わって来る。
「どうした?」
「うん、確かエアリアがおかしくなったのって、トウヤのお宝の鑑定をした後だったと思うの」
「……っ!? つまり俺のお宝の中に玉璽があったって事か?」
エアリアは申し訳なさそうに小さな声でそうだと思う、と呟く。
俺が原因だと言ってるも同じなのでエアリアも言いにくかったのだろう。
「勇者が宝を手に入れた場所の大半は、魔王ガルバラの息のかかかった場所じゃ。そう考えると、奴めが玉璽を意図的に隠したと考えるのが正しいじゃろうな」
メルクリオの言葉にエアリアも頷く。
「多分なんだけど、あそこ、魔王の城にあった……」
「隠し部屋の宝物庫か!?」
あそこか! 魔王との決戦の直前に偶然発見したあの宝物庫!
あそこに玉璽が隠されていたのか!?
「多分あそこに魔王は玉璽とかを隠してたんだと思うの」
確かに魔王が意図的に隠すとしたら、あの宝物庫の可能性が一番高いな。
「となると、この聖杯やエアリアさんの賢者の石を集めていたのも……」
「魔王ガルバラか」
だとすると猶更疑問だ。
一体魔王ガルバラは何故玉璽を隠していたにも関わらず、それに対抗する為の道具を集めていたんだ?
「もしかして、シルファリアさんの為とか?」
ポツリとサリアが思い付きを口にする。
「あ、いえ。いくらなんでも都合が良すぎですよね」
サリアが恥ずかしそうに否定するが、俺にはそうは思えなかった。
「確かシルファリアは魔王ガルバラに命じられて城から離れた遠い地に避難させられたって言っていた。これは俺との戦いから遠ざける為だと思っていたけど、もしかしたら玉璽から遠ざける為でもあったんじゃ……」
そう考えるとつじつまが合う。
魔王ガルバラは正々堂々とした戦士だった。
きっと彼は実力で魔王の座を手に入れる事を良しとし、真なる魔王の力に頼る事を良しとしなかったのだろう。
そしてもしも自分の娘が真なる魔王に乗っ取られた時の事を考えて、娘を救えるかもしれない唯一の手段、霊薬エリクサーを作る為の道具を揃えていた。
どこまで考えても憶測でしかないが、それが彼なりの娘への愛情だったのかもしれない。
「だったら、その気持ちを汲んでやるしかないよな」
俺はシルファリアを救おうという気持ちを一層強くする。
「まったく、本当に面倒な騒動を持ち込む娘ねぇ」
エアリアが悪態をつきつつも大きく息を吐いて賢者の石を手に取る。
「エリクサーは私達が作るから、安心しなさい」
「頼むよ、エアリア」
「トウヤ様、私をトゥカイマの跡地まで連れて行って下さい。私は薬を作る為の霊域の準備をします」
サリアもにこやかな笑みを見せて協力の意思を見せてくれる。
シルファリアとは因縁があったというのに、それでも手伝ってくれるのはもともと優しい娘だからだろう。
「トウヤさん、私とヒノモトへ送ってください。霊水は私が手に入れてきますので」
クロワさんは一番シルファリアとの付き合いが短いのに、それでも協力してくれるみたいだ。
「私は一番の新参ですからね。ここらで役に立っておかないと」
などとおどけて見せるが、傀儡同然の皇帝であったクロワさんから見れば、真なる魔王に体を乗っ取られたシルファリアの姿はかつての自分を思い起こさせるのだろう。
「ありがとう皆」
俺は皆に礼を言う。
俺一人ではシルファリアを救えない。皆が協力してくれるから彼女を救えるのだ!
「では、私達も行かねばなりませんね」
と、ここでミューラが立ち上がる。
「行く? どこへ?」
まだほかに何か必要なものがあるのか?
ミューラの横ではメルクリオとゴールドが頷いている。
「教会の総本山です。真なる魔王が復活したと言う事は、本当の意味で聖剣が必要になる時が来たのです!」
大きな大きな胸を張って、ミューラは力強く宣言した。
「……そ」
彼女の言葉に俺は思い出した。
「そうだったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
魔王を倒すには、聖剣が必要不可欠だと言う事に。
真なる魔王に体を乗っ取られたシルファリアを助ける為、俺達は伝説の霊薬エリクサーを作る事となった。
何故かエリクサーの材料や皆が持っているか場所を知っていたので、エリクサー製作は順調に進みそうでなによりだ。
「以前トウヤさんから頂いた絵画なのですが、実はこれは私の故郷、トゥカイマの城に代々飾られていたモノなのです」
そういってサリアは依然俺があげた絵を持ってくる。
「そしてこの絵画に書かれた場所こそが、トゥカイマの伝わる霊地を示しているのです」
なんと、あの絵はそんな凄い秘密があったのか!?
正直家族との思い出の絵を取り戻したかったとかそんな理由かと思ってました、すみません!
「そして私が頂いたこの剣は、極東の国ヒノモトに伝わる伝説の神剣なのです」
と、クロワさんも俺があげた剣を見せる。
あー、なんか刀っぽい剣だなーとは思っていたんだが、まさか神剣だったとは。
「この神剣を取引材料にすれば、ヒノモトの将軍より霊水を譲り受ける事が出来るでしょう」
成程、クロワさんの心当たりってのは極東の国ヒノモトの事だったのか。
あの不自然に日本っぽい国なー。
というか二人とも俺があげた物が鍵だったのか。
「そして私の賢者の石と」
エアリアが黒い石をテーブルの上に置き。
「私の聖杯があれば」
ミューラが黄金の盃を置いた。
「っていうか、全部俺があげた物じゃないか!?」
どういう事だよ!?
いくらなんでも都合がよすぎだろ!?
「なんでこんな都合よくアイテムが揃ってるんだ!?」
さすがの俺でも不気味なものを感じるぞ!?
「はてさて、勇者がそれらの品を手にしたのは偶然か、それとも必然か」
この光景を見ていたメルクリオとゴールドが会話に加わって来る。
「おそらくはあらかじめ用意されていた」
「誰がだよ?」
「先代魔王ガルバラじゃろうな」
何だって!?
「ガルバラが!? 何で!?」
どういう事だ!? 何故魔王ガルバラがそんなものを用意するんだ!?
「いざという時の為。真なる魔王に対抗する為、エリクサーを作る為の道具を揃えていたと考えられる」
「真なる魔王は魔族を生み出した存在だろ? だったら自分達の親分対策をするのはおかしくないか?」
それじゃあガルバラが真なる魔王と敵対していたみたいじゃないか!?
「そもそも、魔王ガルバラは玉璽を求めなんだからの」
「玉璽は魔王として認められる為に必要な品。それを探すそぶりも見せなかった。しかも手に入れていたにも関わらず使わなかったのが更に怪しい」
「何故ガルバラが玉璽を手に入れていたってわかるんだ?」
「ねぇトウヤ」
とそこで会話にエアリアが加わって来る。
「どうした?」
「うん、確かエアリアがおかしくなったのって、トウヤのお宝の鑑定をした後だったと思うの」
「……っ!? つまり俺のお宝の中に玉璽があったって事か?」
エアリアは申し訳なさそうに小さな声でそうだと思う、と呟く。
俺が原因だと言ってるも同じなのでエアリアも言いにくかったのだろう。
「勇者が宝を手に入れた場所の大半は、魔王ガルバラの息のかかかった場所じゃ。そう考えると、奴めが玉璽を意図的に隠したと考えるのが正しいじゃろうな」
メルクリオの言葉にエアリアも頷く。
「多分なんだけど、あそこ、魔王の城にあった……」
「隠し部屋の宝物庫か!?」
あそこか! 魔王との決戦の直前に偶然発見したあの宝物庫!
あそこに玉璽が隠されていたのか!?
「多分あそこに魔王は玉璽とかを隠してたんだと思うの」
確かに魔王が意図的に隠すとしたら、あの宝物庫の可能性が一番高いな。
「となると、この聖杯やエアリアさんの賢者の石を集めていたのも……」
「魔王ガルバラか」
だとすると猶更疑問だ。
一体魔王ガルバラは何故玉璽を隠していたにも関わらず、それに対抗する為の道具を集めていたんだ?
「もしかして、シルファリアさんの為とか?」
ポツリとサリアが思い付きを口にする。
「あ、いえ。いくらなんでも都合が良すぎですよね」
サリアが恥ずかしそうに否定するが、俺にはそうは思えなかった。
「確かシルファリアは魔王ガルバラに命じられて城から離れた遠い地に避難させられたって言っていた。これは俺との戦いから遠ざける為だと思っていたけど、もしかしたら玉璽から遠ざける為でもあったんじゃ……」
そう考えるとつじつまが合う。
魔王ガルバラは正々堂々とした戦士だった。
きっと彼は実力で魔王の座を手に入れる事を良しとし、真なる魔王の力に頼る事を良しとしなかったのだろう。
そしてもしも自分の娘が真なる魔王に乗っ取られた時の事を考えて、娘を救えるかもしれない唯一の手段、霊薬エリクサーを作る為の道具を揃えていた。
どこまで考えても憶測でしかないが、それが彼なりの娘への愛情だったのかもしれない。
「だったら、その気持ちを汲んでやるしかないよな」
俺はシルファリアを救おうという気持ちを一層強くする。
「まったく、本当に面倒な騒動を持ち込む娘ねぇ」
エアリアが悪態をつきつつも大きく息を吐いて賢者の石を手に取る。
「エリクサーは私達が作るから、安心しなさい」
「頼むよ、エアリア」
「トウヤ様、私をトゥカイマの跡地まで連れて行って下さい。私は薬を作る為の霊域の準備をします」
サリアもにこやかな笑みを見せて協力の意思を見せてくれる。
シルファリアとは因縁があったというのに、それでも手伝ってくれるのはもともと優しい娘だからだろう。
「トウヤさん、私とヒノモトへ送ってください。霊水は私が手に入れてきますので」
クロワさんは一番シルファリアとの付き合いが短いのに、それでも協力してくれるみたいだ。
「私は一番の新参ですからね。ここらで役に立っておかないと」
などとおどけて見せるが、傀儡同然の皇帝であったクロワさんから見れば、真なる魔王に体を乗っ取られたシルファリアの姿はかつての自分を思い起こさせるのだろう。
「ありがとう皆」
俺は皆に礼を言う。
俺一人ではシルファリアを救えない。皆が協力してくれるから彼女を救えるのだ!
「では、私達も行かねばなりませんね」
と、ここでミューラが立ち上がる。
「行く? どこへ?」
まだほかに何か必要なものがあるのか?
ミューラの横ではメルクリオとゴールドが頷いている。
「教会の総本山です。真なる魔王が復活したと言う事は、本当の意味で聖剣が必要になる時が来たのです!」
大きな大きな胸を張って、ミューラは力強く宣言した。
「……そ」
彼女の言葉に俺は思い出した。
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