元レイヤーは深緑の森の手芸屋さん

teruri

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① 花見と異世界

花実とかわいい犬?とメイドさん(フラワさん)

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状況がよくわからないのにワクワクしてる自分がいる……子供か!ツッコミしてるし

館の中はクラシックで、まるで大正ロマンな感じの作りだ、鮮やかな色使いの絵らしき物、見たこともない動物の剥製?っぽい物、布地マニアにはたまらない細かな刺繍が施されている壮大なカーテン、留め具にさえもこだわりを感じる……あれって何年かかるんだろー凄いというかーため息しかでない

ほんと目が離せないほどの魅力的な空間が壮大に広がっていた

終始うっとり顔の花見に微笑むフラワ

「お気に召されたようでよかった、お食事の準備をしてきますね」

「あっはい、ありがとうございます!すごく素敵すぎてずっーと眺められます」

「ここは国が誇る特別な館ですから、ここについてもお食事しながらでもお話するわね」

「はい、何から何までありがとうございます」

バタン扉が閉まり奥にある調理場に向かった
客間にくるまでに大体の館の部屋割りを教えてもらったが、どこぞのマンモス学校ですか?と思うほどの広さ……迷子なりそうというか覚えきれない…
そこを管理してるメイド?のフラワさんの他に、執事のソレイさん(出張中)と料理人の二人、後で紹介してくれるって言ってたなー
あとここの今の主人?なん代目らしくその方は、なかなか帰って来ないらしく、私が泊まることはすでに了承済らしい…いつの間に?
とにもかくにもここは平和だって言ってたし!
だからといってただ何もしない訳にもいかないしなー
そう思いつつ、壁側にあるソファーに腰をかけて待つことにした、それにしてもすごい空間だなー、ぱっと見ヨーロッパのロココっぽく思えるけどよくよく見ると全然違うなー
暖炉のまわりも素敵な雑貨でいっぱい、客間というわりにめちゃめちゃ広く、温泉とかの憩いの場の宴会場並の広さ…
大きな窓には青々と繁る深緑の森、微かに上からの日射しでキラキラと輝いて見える
ほんと素敵な森だなーと思っていたら

《カシャッ》

この部屋の中央にある白い狼?っぽい剥製が急に動きだした………大きさもライオンより少し大きいふさふさの毛並みで歩くたび揺れる…
ゆっくりとえっと…こっちくるな……

まさか!…いや優しい顔してるし食べられる?分けないよね
数歩前で止まり
すると頭を垂れた

『こんにちは、ようこそ深森緑樹館へ』

えぇ!お話する犬?狼?

『ふむ私は清き獣、聖人獣です、成りあいは似てますがまた違いますね、一応この館の一部分になります名はありません』

「一部??また心の声駄々漏れ…ごめんなさい、ええと、ていうことはもしかして生きてる館なんですか?」

『あなた方の感覚だとそういうことになりますね』


「ほえーーそうなんですね、凄いなー!あっ!えっと日本から飛ばされてきました、日図森花見と申します。よろしくお願いいたします」


『はい、こちらこそ素敵な魔気の持ち主で思わず挨拶に来てしまいました、さらに面白い方ですね、ふふふ』

そういうと聖人獣?さんは尻尾をフリフリ

愛でたい………はっ!ダメダメ!
モフりたい衝動を必死に押さえつつ、お話を続ける


「えっと聖人獣さんは…」チラチラ尻尾を追ってると

『触ります?』

「いいんですか!…いや迷惑でなければハグさせてください」

『ええ、どうぞ』

はわーーーーーーーーーすごくふさふさもふもふ……このまま寝たい…

『一緒に寝ます?ふふふ』

また心の声が……
すると奥から走ってくる音がする
どたどた!バタン!
何事かと埋めていた顔をあげるといつの間にか入ってきた
あれ?フラワさんあわててる?
見上げると
「フェンリ様何やってるんですかー」

『何って触られてる?』コテっと首をかしげる

「はうーかわいい」なんなんですかーーこのマスコット的なかわいさー
またふさふさの中に埋める

『ほれ、この子も気にいっているぞ』

「もーー花見さん離れてくーだーさーい」
ベリッと音がしそうなくらいの見事な引き離し

「フェンリ様も私が説明したら現れるって何度打ち合わせしたのか、わかってるでしょーーもーー!」

ん?

「打ち合わせって……??」私のために……?

「えーと……」
見つめる先には口を押さえたしどろもどろのフラワ
逃れないと思ったのか助け舟を求めまた奥の調理場に走って行った…

呆気にとられた私と聖人獣?(せいじんじゅう)さんはその場に残されたのであった………



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