始まりは最悪でも幸せとは出会えるものです

夢々(むむ)

文字の大きさ
26 / 110
第1章 迷々の森

23.嵐、魔道具得る?

しおりを挟む
今日は1話更新です♪
あと、このお話と同時刻にカテゴリーが恋愛のお話を新たにUPしたので、気が向きましたら見てみてください(#^.^#)

────────────────────




今日も、作りたい家事魔道具じゃない魔道具を作る。

だけど、初女子友(?)の未来のために必要な魔道具。

気合い入れて作りましょうぞ!

ふんすっ!



「リア、気合い入りすぎるともしかしたら血濡れのゴミパッくんのような現象が起き───」



「アヴィ、あの物体Xを思い出しただけで沈静化したよ。

そうかー、気合いが入りすぎるとなる現象ってこともあるか…。

なるほど………。

良い助言だわ、ありがとうアヴィ」



………。



アヴィの笑顔って本当に心臓にくるわね。

こう…心臓を鷲掴みされて握り潰されるような………いや、潰されたら死ぬけど。



「リア?」



「はっ!

ボケッとしてないでロナの魔道具作らなきゃ」



まずは、素材とどういう装飾にするか決めなきゃねー。

ロナに何が良いか聞くの忘れちゃったから、私がロナに似合いそうな物を作っちゃおっと~。

ん~ん~…指輪は料理中は邪魔。

ブレスレットもしっくりこないしー、アンクレット?

いや、チョーカーに大きすぎない金の薔薇をアクセントにつけたら、ロナの雰囲気にピッタリかも!

首回りは布にレース素材で、薔薇は…この鉱物が良いかな?

チョーカーの色は…その日の服装に合うようにしたいよねー。

布って植物…なら木属性で思った通りの色に変化するようにして…問題の劇物化の方はどうしようかな。

料理中に、体から出てるのが問題な訳だからー…身体を膜で覆っちゃう?

んー…浄化作用のある光属性で覆うようにしてみようか。

あ、一応ロナ以外使用できないようにしないと。



「うんうん。

考えも纏まったし、作ってみようかな。


ふぅー………『錬成』」



…。



………。



あ、キラキラ終わった。

今回は、長いキラキラエフェクトだったなぁー……何もおかしな現象が起きてないといいんだけど…。



「見た目は想像した通りの出来ね。

あとは、劇物化がなくなってるか、ね。

結果を知るために、ゴミパッくんを応用して検知パッくん作ろう」



……お、おかしいな。

ゴミパッくんが薄ピンクだったから、検知パッくんは淡い水色にして他は同じにしたはずなのに……少々獰猛な顔つきになっている。

例えるなら、豆柴が土佐犬化したような感じ?



「まあー…可愛くも見えるからこれでいいかー…。

まずは、検知パッくんがちゃんと毒物かそうじゃないか判別できるか実験だぁねー」



毒草をお口部分にポーン。

お口が閉じて…すぐにプッと吐き出されたら頭部分に〝すずらん 毒〟って表示された。

次、青シソを投入。

お口が閉じて…もぐ……もぐ………ごっくん。

頭部分に〝青シソ〟と出た。



「毒は吐き出すけど、害がないと食べちゃう仕様になってるのね…。

やるときは少量にするか」



念のため、違う毒草も試そう。

やっぱり毒草だと、すぐに吐き出す。

頭に出ている表示は〝トリカブト 毒〟と正解していた。



「ちゃんと判別出来てるみたいだから、本番行ってみようか」







      *  *  *







ロナのいる居間へ行けば、ティア兄に服を当てられていた。

着させれないなら、当てるだけでもって戦法に変更したんですね。

そんなことを思って見ていれば、ロナがこちらに気付き明らかに〝助かった〟と顔に出ていた。

すでに疲れたみたいだねー…お疲れ様です。

ティア兄もこちらに気付き出されていたお洋服全てをカバンへ片付けられれば、これでリアも二人に近づけます。

それだけ、服がそこらにあったってことですよ……。



「ロナ、出来たからつけてみて?

あ、首に着ける物でチョーカーにしてみたのー」



「わぁー…可愛い!

こんな可愛い装飾魔道具初めて見たわ!」



この世界にある装飾魔道具って、そんなに可愛くないのかな?



「………と、着けたわ」



「それなら、魔道具がちゃんと作用しているかお料理を作ってみましょうか。

あ、ロナ専用なので忘れずに使用者固定しちゃってね?

じゃ、キッチンで作っちゃおー」










カタン……



「つ、作ったわ」



ロナは瞳を揺らし、不安そうに作ったお料理を置きました。

さっさと安心させるために、検知パッくんやっちゃいましょう!



「じゃじゃ~ん!

毒物がどうか検知する検知パッくん登~場~」



じゃ、ロナの今作った料理を少しだけ検知パッくんに食べさせて…と。

もぐ…もぐ……ごっくん。

食べたし大丈夫だと思うけど、一応頭の表示を見れば……〝美味〟と出ていた。



「ロナ!

魔道具成功!

もう、お料理作っても大丈夫だよ!」



この後は歓喜の涙と声をあげ、みんなで喜んだ。









「そういえば、そのチョーカーなしだと検知パッくんどう表示されるんだろう?」



……と、呟いたことである悲劇を招くことになった。

その悲劇の主はもちろん────



「じゃ、検知パッくんこれ食べてねー」



パク、と口に含んだと思ったらすぐにプッとすごい勢いで吐き出された。

そして頭に出た表示は…〝死 不明毒〟でした。

その表示を出した後、検知パッくんはひっくり返り白目を向き痙攣していた。


「パッ、パッくんーっ?!」


それから、五日ほどしてから再び動くようになったが、ロナを見ると少しだけ後退りするようになった。


「ま、前より危険度が増しとるんじゃないかのぅ……?」
















『あれって、ロナジェスの母方の血筋にたまに現れる〝毒〟のスキルよね』



『そう、でも、ロナ、の場合、無意識、で出る』



『リア…やさし…けど…残酷…?

検知…パッ…くん…強く…生き…て』



今日も精霊たちは好き勝手に話し、犠牲(?)となった検知パッくんを応援していた。


精霊王様?


まだ仕事がいっぱいで、会いに行けないそうです。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ハイエルフの幼女に転生しました。

レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは 神様に転生させてもらって新しい世界で たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく 死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。 ゆっくり書いて行きます。 感想も待っています。 はげみになります。

まったく知らない世界に転生したようです

吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし? まったく知らない世界に転生したようです。 何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?! 頼れるのは己のみ、みたいです……? ※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。 私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。 111話までは毎日更新。 それ以降は毎週金曜日20時に更新します。 カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

処理中です...