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部隊研修no.1
とっておきの場所から数十分歩き、第3部隊の基地に着いた。
まずは指揮官に挨拶だ。
先輩の後ろについて、指揮官がいるテントに入る。
「部隊研修で配属された、シャルルです。後ろにいるのは部下のアランと言います」
「シャルル...?あぁ!シャルじゃないか!俺のこと覚えているか!?」
「久しぶりだね。ザック、また老けた?」
「お前が若過ぎるだけだ!まさかシャルが来るなんて思ってなかった!お前の部下が研修に来れるようになるとはな」
「アランは優秀な子だからね。僕について来れる子が現れたってことは、賭けは君の負けだ」
「そんなぁ!......初めてまして、アラン。ザックだ。君のような我慢強い人は初めて出会った!今後もシャルをよろしく頼むぞ」
「はい。これから1年間よろしくお願いします」
第3部隊の隊長は先輩の同期の人だった。
ザックと言い、父のような巨体だったけど、優しそうな人だった。
隊長に挨拶した後は、自分達のテントに案内された。
そこは2人用で宿舎の部屋とあまり変わらなかった。
ベッドが2つにテーブルが1つと大きめの洗濯桶。
日用品は洗濯桶に入れてあった。
「あれ...?前の報告書では6人部屋と記載されていたのに」
「僕が最高司令官だからか、君の父上のおかげかのどちらかだろうね。でも、これなら司令部の仕事もしやすい」
部隊研修中も、もちろん司令部の仕事はある。
ただ、今回は激戦区に配属されたため仕事が出来るか分からないということで、1番古株の司令官に業務を代わってもらうことになった。
先輩は溜めていた今後3ヶ月分の大まかな計画を書類にまとめてから来た。
機密事項なので司令部から持ち出せないため、また3ヶ月後に戻らなければならない。
司令部に戻れる期間は1週間。
3ヶ月分の計画を1週間で立て、書類にするのはほぼ不可能。
研修中に最低でも2ヶ月分の計画を立てなければならない。
計画がどこから漏れるのか分からないため、筆談してその場で記憶し、燃やす。
戦況は随時変わるため、計画しても変更を余儀なくされるため、何度も記憶しなければならない。
「先輩は休んでてください。備品確認してきます」
「......君にだけやらせるのは罪悪感が」
「じゃあ......ベッドの柔らかさでも確認してください」
「それは、休憩だろう!?もう、僕は荷物の片付けでもしてるよ。もちろん君の分もね」
「ありがとうございます」
先輩は少し不機嫌そうにしながら荷物とにらめっこを始めた。
先輩はあまり片付けが得意ではないから、早く終わらせて手伝おう。
洗濯桶にはランプ、水差し、小さめの桶が2つ、洗濯板、鍋が1つ。
ランプのオイルが切れているのと、鍋の隅に穴が開いていた。
「先輩、不備があったので交換してきますね」
「いってらっしゃい」
先輩の荷物は全然片付いておらず、ベッドの上に色んなものが放置されている。
なるべく早く戻らなければ。
地図を見ながら、倉庫に向かう。
見ない顔だからか、視線が突き刺さる。
沢山の視線を向けられ、心地悪い。
少し、急ごうと思った矢先にこれだ。
「おい、お前司令部のやつだろ?」
「はい」
「僕のこと分かるか?」
「確か、最終試験で」
「よく覚えてるんだな。流石、司令官様だ」
「すみません。自分急いでいるので」
良くない絡まれ方をされているのは分かった。
こいつの態度からも、周りのにやにやした視線からも。
それに、俺は先輩のために早く戻らなきゃいけないんだ。
「逃げんなよ」
鈍い音を立てて、土埃が舞う。
気づいたら、首に手刀をお見舞いしていた。
「あ、すみません......こんなつもりじゃ。どうしよう。首なんて掴むから」
隊服の首部分を掴まれ、ほとんど反射で狙ってしまった。
違反だ。
喧嘩なんて御法度。
わざとじゃないだなんて言い訳が通るとは思わない。
せめて腕とか肩とかにしてくれよ。
しかも、ランプも鍋も落としてしまった。
ランプなんて割れているし...。
周りの視線が痛い。
「大丈夫ですか。ロイドさん、目を開けてください」
頬を軽く叩いて見るが、無反応。
完全に意識がない。
「起きて。お願い......ロイドさーん」
「君、細いのにすごいんだな」
「あの、すみません。この方、どうしたらいいですか」
「全部見ていた。そいつは転がしておけ。俺は、副隊長のエリオットだ。君は司令部から来たんだろう。名は?」
「アランです。すみません。初日なのに......」
「お前のせいではない。倉庫に行くつもりだったんだろう。俺が案内しよう」
「ありがとうございます」
副隊長は優しい人だった。
倉庫まで案内してくれたし、その上ランプも鍋も持ってくれた。
正しくは俺が持つと言っても、聞いてくれなかったんだけど。
少し強引な人で、先輩と似ている気がした。
副隊長に聞いた話だと、ロイドの一家は代々、司令部に所属していたらしく、それなのに枠を俺に取られたことを根に持っていたらしい。
俺と全く同じじゃないか。
「名前を知っていたようだったが、知り合いだったのか?」
「いえ、試験でロイドと名乗っていたので...」
「そういうことか」
副隊長は帰り道に色々と教えてくれた。
どれも、耳寄りの情報でありがたい。
副隊長と仲良くなれてよかった。
テントに着き、お礼を言う。
「ありがとうございました。本当に助かりました」
「気にするな。ランプのオイル交換の仕方は分かるか?」
「このタイプは初めてですが、なんとかします」
「教えてから帰ろう」
「いいのですか?ありがとうございます!」
テントの入り口を捲ると、先輩の姿が見えた。
「ただいま戻りました」
「アラン!助けてくれ!全然片付かないんだ」
不機嫌はどこかに消え、困った顔で駆け寄ってくる。
後ろには更に散らかった荷物が広がっている。
散らかっているのを忘れていた。
「すみません。少しやらかしてしまって」
「君が?珍しい。一体何をしたんだい?」
「いえ、うちの不届き者がちょっかいをかけたのです」
「それを助けてくれた副隊長のエリオットさんです」
「初めまして。エリオットと申します」
「初めまして。アランの教育係のシャルルです」
「すみません。散らかっていて」
「まだ来たばかりだからしょうがないよ。じゃあオイル交換だけ教えて出て行くよ」
「ありがとうございます」
オイル交換は意外と簡単ですぐ終わった。
これなら、俺でも出来るだろう。
「なにからなにまでありがとうございます。副隊長」
「いいんだよ。そうだ。アラン、俺のことはエリオットと呼ぶといいよ。虫避けになる」
「え、でも......」
確かに、さっきのような事が頻繁に起きたら面倒だし。
でも、上官を名前で呼ぶだなんていいのか。
......人を気絶させる方が良くないか。
「じゃあ、エリオットさん」
「あぁ。これからはそう呼ぶと良い。じゃあ俺はこれで」
そう言ってさっさと帰ってしまった。
本当良い人だな。なんだかアルバーンさんにも似ている気がする。
「アラン、終わったみたいだね。僕の手伝いをしてくれるかい?」
「もちろんです」
先輩の荷物の片付けを終わらせて、自分のに取り掛かる。
だが、自分の荷物も案外早く終わってしまい暇になってしまった。
先輩はベッドに寝転がり、鼻歌を歌っている。
寝転がるのに邪魔だったのか、髪を解いている。
やっぱり、先輩の髪は綺麗だな。
いくらでも見ていられる。
「見過ぎじゃないか」
「暇なんです」
「変な奴に絡まれたと言っていたね。その話でも聞かせておくれよ」
「喧嘩を売られて、逃げようとしたら首を掴まれて、気づいたら相手を気絶させていました」
「ふふっ。見てみたかった。君、動揺したんだろう?そんなつもりじゃなかったと」
「はい。動揺していたら、副隊長が助けてくれて」
「そういうことか。随分仲良くなったんだね。名前で呼んでいただろう?」
「聞こえていたのですか」
「当たり前だ。君の声は良く通る」
「虫避けに呼んでいいと。そういえば、エリオットさんが教えてくれたんですけど、6時だと水場が空いているらしいです。後で行きましょう」
「いいね。公衆浴場が恋しいよ」
「まだ、3日しか経ってませんよ。3か月後、余裕があったら行きましょう」
先輩と他愛もない話をしていたのに気づいたら、寝ていた。
身体には毛布がかけられて、背中が暖かかった。
振り向くと、やっぱり先輩がいて規則的な寝息を立てていた。
先輩はたまに、ベッドに潜り込んでくる。
時間を確認すると夕方の5時半だった。
水場に行こうと言っていたので、先輩を起こそうかと思ったけど、離れがたかった。
起こすのはもう少し後にしよう。
まずは指揮官に挨拶だ。
先輩の後ろについて、指揮官がいるテントに入る。
「部隊研修で配属された、シャルルです。後ろにいるのは部下のアランと言います」
「シャルル...?あぁ!シャルじゃないか!俺のこと覚えているか!?」
「久しぶりだね。ザック、また老けた?」
「お前が若過ぎるだけだ!まさかシャルが来るなんて思ってなかった!お前の部下が研修に来れるようになるとはな」
「アランは優秀な子だからね。僕について来れる子が現れたってことは、賭けは君の負けだ」
「そんなぁ!......初めてまして、アラン。ザックだ。君のような我慢強い人は初めて出会った!今後もシャルをよろしく頼むぞ」
「はい。これから1年間よろしくお願いします」
第3部隊の隊長は先輩の同期の人だった。
ザックと言い、父のような巨体だったけど、優しそうな人だった。
隊長に挨拶した後は、自分達のテントに案内された。
そこは2人用で宿舎の部屋とあまり変わらなかった。
ベッドが2つにテーブルが1つと大きめの洗濯桶。
日用品は洗濯桶に入れてあった。
「あれ...?前の報告書では6人部屋と記載されていたのに」
「僕が最高司令官だからか、君の父上のおかげかのどちらかだろうね。でも、これなら司令部の仕事もしやすい」
部隊研修中も、もちろん司令部の仕事はある。
ただ、今回は激戦区に配属されたため仕事が出来るか分からないということで、1番古株の司令官に業務を代わってもらうことになった。
先輩は溜めていた今後3ヶ月分の大まかな計画を書類にまとめてから来た。
機密事項なので司令部から持ち出せないため、また3ヶ月後に戻らなければならない。
司令部に戻れる期間は1週間。
3ヶ月分の計画を1週間で立て、書類にするのはほぼ不可能。
研修中に最低でも2ヶ月分の計画を立てなければならない。
計画がどこから漏れるのか分からないため、筆談してその場で記憶し、燃やす。
戦況は随時変わるため、計画しても変更を余儀なくされるため、何度も記憶しなければならない。
「先輩は休んでてください。備品確認してきます」
「......君にだけやらせるのは罪悪感が」
「じゃあ......ベッドの柔らかさでも確認してください」
「それは、休憩だろう!?もう、僕は荷物の片付けでもしてるよ。もちろん君の分もね」
「ありがとうございます」
先輩は少し不機嫌そうにしながら荷物とにらめっこを始めた。
先輩はあまり片付けが得意ではないから、早く終わらせて手伝おう。
洗濯桶にはランプ、水差し、小さめの桶が2つ、洗濯板、鍋が1つ。
ランプのオイルが切れているのと、鍋の隅に穴が開いていた。
「先輩、不備があったので交換してきますね」
「いってらっしゃい」
先輩の荷物は全然片付いておらず、ベッドの上に色んなものが放置されている。
なるべく早く戻らなければ。
地図を見ながら、倉庫に向かう。
見ない顔だからか、視線が突き刺さる。
沢山の視線を向けられ、心地悪い。
少し、急ごうと思った矢先にこれだ。
「おい、お前司令部のやつだろ?」
「はい」
「僕のこと分かるか?」
「確か、最終試験で」
「よく覚えてるんだな。流石、司令官様だ」
「すみません。自分急いでいるので」
良くない絡まれ方をされているのは分かった。
こいつの態度からも、周りのにやにやした視線からも。
それに、俺は先輩のために早く戻らなきゃいけないんだ。
「逃げんなよ」
鈍い音を立てて、土埃が舞う。
気づいたら、首に手刀をお見舞いしていた。
「あ、すみません......こんなつもりじゃ。どうしよう。首なんて掴むから」
隊服の首部分を掴まれ、ほとんど反射で狙ってしまった。
違反だ。
喧嘩なんて御法度。
わざとじゃないだなんて言い訳が通るとは思わない。
せめて腕とか肩とかにしてくれよ。
しかも、ランプも鍋も落としてしまった。
ランプなんて割れているし...。
周りの視線が痛い。
「大丈夫ですか。ロイドさん、目を開けてください」
頬を軽く叩いて見るが、無反応。
完全に意識がない。
「起きて。お願い......ロイドさーん」
「君、細いのにすごいんだな」
「あの、すみません。この方、どうしたらいいですか」
「全部見ていた。そいつは転がしておけ。俺は、副隊長のエリオットだ。君は司令部から来たんだろう。名は?」
「アランです。すみません。初日なのに......」
「お前のせいではない。倉庫に行くつもりだったんだろう。俺が案内しよう」
「ありがとうございます」
副隊長は優しい人だった。
倉庫まで案内してくれたし、その上ランプも鍋も持ってくれた。
正しくは俺が持つと言っても、聞いてくれなかったんだけど。
少し強引な人で、先輩と似ている気がした。
副隊長に聞いた話だと、ロイドの一家は代々、司令部に所属していたらしく、それなのに枠を俺に取られたことを根に持っていたらしい。
俺と全く同じじゃないか。
「名前を知っていたようだったが、知り合いだったのか?」
「いえ、試験でロイドと名乗っていたので...」
「そういうことか」
副隊長は帰り道に色々と教えてくれた。
どれも、耳寄りの情報でありがたい。
副隊長と仲良くなれてよかった。
テントに着き、お礼を言う。
「ありがとうございました。本当に助かりました」
「気にするな。ランプのオイル交換の仕方は分かるか?」
「このタイプは初めてですが、なんとかします」
「教えてから帰ろう」
「いいのですか?ありがとうございます!」
テントの入り口を捲ると、先輩の姿が見えた。
「ただいま戻りました」
「アラン!助けてくれ!全然片付かないんだ」
不機嫌はどこかに消え、困った顔で駆け寄ってくる。
後ろには更に散らかった荷物が広がっている。
散らかっているのを忘れていた。
「すみません。少しやらかしてしまって」
「君が?珍しい。一体何をしたんだい?」
「いえ、うちの不届き者がちょっかいをかけたのです」
「それを助けてくれた副隊長のエリオットさんです」
「初めまして。エリオットと申します」
「初めまして。アランの教育係のシャルルです」
「すみません。散らかっていて」
「まだ来たばかりだからしょうがないよ。じゃあオイル交換だけ教えて出て行くよ」
「ありがとうございます」
オイル交換は意外と簡単ですぐ終わった。
これなら、俺でも出来るだろう。
「なにからなにまでありがとうございます。副隊長」
「いいんだよ。そうだ。アラン、俺のことはエリオットと呼ぶといいよ。虫避けになる」
「え、でも......」
確かに、さっきのような事が頻繁に起きたら面倒だし。
でも、上官を名前で呼ぶだなんていいのか。
......人を気絶させる方が良くないか。
「じゃあ、エリオットさん」
「あぁ。これからはそう呼ぶと良い。じゃあ俺はこれで」
そう言ってさっさと帰ってしまった。
本当良い人だな。なんだかアルバーンさんにも似ている気がする。
「アラン、終わったみたいだね。僕の手伝いをしてくれるかい?」
「もちろんです」
先輩の荷物の片付けを終わらせて、自分のに取り掛かる。
だが、自分の荷物も案外早く終わってしまい暇になってしまった。
先輩はベッドに寝転がり、鼻歌を歌っている。
寝転がるのに邪魔だったのか、髪を解いている。
やっぱり、先輩の髪は綺麗だな。
いくらでも見ていられる。
「見過ぎじゃないか」
「暇なんです」
「変な奴に絡まれたと言っていたね。その話でも聞かせておくれよ」
「喧嘩を売られて、逃げようとしたら首を掴まれて、気づいたら相手を気絶させていました」
「ふふっ。見てみたかった。君、動揺したんだろう?そんなつもりじゃなかったと」
「はい。動揺していたら、副隊長が助けてくれて」
「そういうことか。随分仲良くなったんだね。名前で呼んでいただろう?」
「聞こえていたのですか」
「当たり前だ。君の声は良く通る」
「虫避けに呼んでいいと。そういえば、エリオットさんが教えてくれたんですけど、6時だと水場が空いているらしいです。後で行きましょう」
「いいね。公衆浴場が恋しいよ」
「まだ、3日しか経ってませんよ。3か月後、余裕があったら行きましょう」
先輩と他愛もない話をしていたのに気づいたら、寝ていた。
身体には毛布がかけられて、背中が暖かかった。
振り向くと、やっぱり先輩がいて規則的な寝息を立てていた。
先輩はたまに、ベッドに潜り込んでくる。
時間を確認すると夕方の5時半だった。
水場に行こうと言っていたので、先輩を起こそうかと思ったけど、離れがたかった。
起こすのはもう少し後にしよう。
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