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部隊研修no.3
激戦区に送られたからといって、常に危険に晒されている訳ではないというのが分かって3ヶ月。
そろそろ、首都に戻らないといけない。
3ヶ月間の中で戦場に出たのは2回。
味方の救護班として、治療の手伝いなどを行った。
危険もそこまでない仕事でしか戦場に出ていない。
怪我などもなく、過ごせている。
いつも通りに近い。
嫌がらせは、一応ロイドさんに辞めた方がいいと伝えたが聞く耳を持たず、ロイドさんは酷い目に遭った。
先輩が稽古をつけるという名目でボコボコにしてしまったのだ。
「次、僕のおチビちゃんに手を出したらどうなるかこれで分かっただろう?」
先輩は、あの日からずっと俺を付け回して犯人を特定したらしい。
それをエリオットさんに聞いて初めて知った。
「アランは随分、上官に可愛がられているんだな」
「先輩の直属の部下は俺が初めてだからじゃないでしょうか」
「お前は知らないだろうけど、頼られないということは案外悲しいものだ。部下なら尚更だ。お前も少しは頼るということを覚えろ」
「......はい」
エリオットさんはそれから頭を撫で回して、どこかに行った。
近頃、周りの人達に恵まれすぎている。
これが普通なのだろうか。
「ロイドさん、今の俺って幸せすぎると思いませんか」
「いきなり何言ってるんだ。てか、よく普通に話しかけてきたな」
「答えてください。じゃないと全部話しますよ」
「......俺から見たら幸せじゃないね。お前、学校でも弟に言われてただろ。それに家に帰ったら、父親にも軽蔑されて。やっと家から出られたと思ったら、俺にいじめられて。どこが幸せなんだよ」
「......ロイドさんがなんと言おうと幸せなんですよ」
「そう思うならなんで聞いたんだよ。大体なんで俺に聞くんだよ」
ロイドさんは呆れたようにそう言って自分の洗濯物を持って帰ってしまった。
ロイドさん以外に聞けるわけがない。
他の人に聞いたら、要らない心配をしそうだから。
自分も帰ろうと濡れた服を洗濯桶に入れ、部屋に戻った。
洗濯物を干して、部屋に戻り、荷造りを始めた。
明日、首都に帰るための馬車が来る。
先輩の荷造りを手伝うために、早く終わらせないと。
持ってきた物も少ないから、荷造りは案外早く終わった。
先輩もいたら一緒にやっておこうと思ったけど、いないみたいだ。
そろそろ稽古の時間だし、訓練所に行かなければいけない。
先輩の荷造りは後で手伝おう。
訓練着に着替え、隊服をベッドの上に置いて訓練所に向かった。
訓練所に入ると先輩はもういて、他の隊員と手合わせをしていた。
あっという間に、先輩は一本取ってアドバイスをしていく。
「君は、少し踏み込みすぎかな。もう一回やってみよう」
そう言われた隊員は、さっきより軽く踏み込み先輩に斬り込んでいった。
「よし、治ったね。合格」
先輩は次々とアドバイスをしていって、あっという間に自分の番になった。
「アランじゃないか。君は僕から一本取ることが出来るかな」
「頑張ります」
先輩から一本取れたことはない。
守られなくても、大丈夫な後輩になりたくて毎日挑んでいるがダメだ。
今日こそは、勝つ。
「はじめ!」
まずは正面から踏み込む。
交わされるのは想定内。
左から斬り込めば先輩はきっと右側に交わすはず。
右に避けた先輩を蹴る。
つもりだった。
先輩はそれを読んだのか、右ではなく真下に避け、そのまま剣が届かない左側に避け、僕の後ろに周り、気づいたら一本取られていた。
「はい、残念。もう一度」
他の隊員にはアドバイスしてたのに、俺には無し。
別の作戦で何度も挑んでも同じことを言われる。
「もう一度」
「そろそろ他の隊員の相手をしないといけないんじゃないんですか」
「アラン優先」
そう言われると頑張りたくなってしまう。
でも体力の限界が人間にはあるわけで、全力で何度も挑み続けていると動きが鈍くなる。
「もう一度」
それでも、先輩は言う。
稽古の時間が許す限り。
「お疲れ様。水浴び行こうか」
「少し、休憩してからでもいいですか?」
先輩は、あんなに他の隊員とも手合わせをしていたのに息を切らすこともなく、笑顔だ。
きっと全力を出していないんだろう。
「もう少し体力を付けないとね。後、君はいつも力が入っている。力を抜くところを見つけないとすぐに力尽きてしまうぞ」
「はい」
あまり先輩を待たせる訳にはいかないので、急いで立って、タオルと着替えを取って先輩のもとに行く。
「あ、タオルを忘れてしまった。アラン、先に行っててくれ」
「先輩の分も持って来てあるので大丈夫です」
「ありがとう。日に日に優秀になっていくね。誇らしいよ」
「恐縮です」
少し歩いて、緩やかな川がある所に着く。
深すぎない川はちょうど浴槽くらいで肩まで浸かれる。
火照った体が冷やされ、上がっていた呼吸も徐々に落ち着いてきた。
「暑そうだね。酔っ払いみたいに真っ赤だ」
「先輩の稽古は全力で頑張らないと着いていけないので。真っ赤にもなりますよ」
「僕は君には厳しくしているからね。死なせないと約束しただろう」
先輩は纏めていた髪を下ろして、三つ編みを丁寧に解いていた。
持ってきていた櫛を手に取り、先輩の髪を丁寧に解くと桃色が水の中に広がって珊瑚のように見えた。
「君は器用だね。髪の手入れも、もう僕より上手い。婚約者にもしてあげたらきっと喜ぶ」
「婚約者なんていませんよ。俺は弟の息子が継げる歳になるまでの一時的な当主ですから。本当は弟に継がせたいんでしょうけど」
「相当な理由が無ければ長男以外は当主になれないからか」
「婚約の申し込みは来るんですけどね。あの家の妻になる人だなんて可哀想で全て断ってしまいました」
「結婚願望はないのかい?」
「はい。結婚しても大切に出来る自信もありません。それに2年前に弟の息子が当主を継ぐまで結婚はしないと契約書にサインをしてしまいました」
「君は本当に......。また決闘を申し込みたくなってしまいそうだよ」
それから先輩は顔を顰め、黙り込んでしまった。
余計なことを言ってしまったかもしれない。
もっと考えて言えば良かった。
ふと話したことが、自分は可哀想な人間だと主張しているみたいになってしまっていることが多々ある。
同情を引こうとしている訳ではないのに。
どれが普通じゃなかったのか自分では分からない。
どこが可哀想なのかも自分ではもう分からないのだ。
「君は嫌じゃないのかい?」
「両親のために出来る唯一の罪滅ぼしですから」
「......君のせいじゃない」
梳かし終わり、櫛をタオルの上に放り投げて先輩の横に座った。
先輩は梳かし終わった髪を弄りながら、遠い目をしている。
「先輩、部屋に戻ったら一緒に荷造りしましょうね」
「......忘れていた。僕は仕事が残っているから、やっておいていくれ」
「エリオットさんから聞きましたよ。今日は稽古が終わったら仕事はないと」
「......じゃあ、僕が夕食を作るから荷造りを代わりにしてくれないか」
「はい。分かりました」
それから川から上がり、部屋に戻って先輩の荷造りをした。
先輩は鼻歌を歌いながら、鍋を煮込んでいる。
先輩に料理は美味しい時と不味い時の差が激しい。
今日はトマトスープだからきっと大丈夫。
「先輩、荷造り終わりましたよ」
「ありがとう。アラン。明日、湖に行ってから帰ろう」
「じゃあ、少し早く出ましょうか」
「うん。こういう時に行かないと行く機会をどんどん逃してしまうからね」
先輩が作ったトマトスープを食べ、司令部の仕事をした。
ちゃんと計画を覚えられているかの確認だけして、その日は早く眠った。
そろそろ、首都に戻らないといけない。
3ヶ月間の中で戦場に出たのは2回。
味方の救護班として、治療の手伝いなどを行った。
危険もそこまでない仕事でしか戦場に出ていない。
怪我などもなく、過ごせている。
いつも通りに近い。
嫌がらせは、一応ロイドさんに辞めた方がいいと伝えたが聞く耳を持たず、ロイドさんは酷い目に遭った。
先輩が稽古をつけるという名目でボコボコにしてしまったのだ。
「次、僕のおチビちゃんに手を出したらどうなるかこれで分かっただろう?」
先輩は、あの日からずっと俺を付け回して犯人を特定したらしい。
それをエリオットさんに聞いて初めて知った。
「アランは随分、上官に可愛がられているんだな」
「先輩の直属の部下は俺が初めてだからじゃないでしょうか」
「お前は知らないだろうけど、頼られないということは案外悲しいものだ。部下なら尚更だ。お前も少しは頼るということを覚えろ」
「......はい」
エリオットさんはそれから頭を撫で回して、どこかに行った。
近頃、周りの人達に恵まれすぎている。
これが普通なのだろうか。
「ロイドさん、今の俺って幸せすぎると思いませんか」
「いきなり何言ってるんだ。てか、よく普通に話しかけてきたな」
「答えてください。じゃないと全部話しますよ」
「......俺から見たら幸せじゃないね。お前、学校でも弟に言われてただろ。それに家に帰ったら、父親にも軽蔑されて。やっと家から出られたと思ったら、俺にいじめられて。どこが幸せなんだよ」
「......ロイドさんがなんと言おうと幸せなんですよ」
「そう思うならなんで聞いたんだよ。大体なんで俺に聞くんだよ」
ロイドさんは呆れたようにそう言って自分の洗濯物を持って帰ってしまった。
ロイドさん以外に聞けるわけがない。
他の人に聞いたら、要らない心配をしそうだから。
自分も帰ろうと濡れた服を洗濯桶に入れ、部屋に戻った。
洗濯物を干して、部屋に戻り、荷造りを始めた。
明日、首都に帰るための馬車が来る。
先輩の荷造りを手伝うために、早く終わらせないと。
持ってきた物も少ないから、荷造りは案外早く終わった。
先輩もいたら一緒にやっておこうと思ったけど、いないみたいだ。
そろそろ稽古の時間だし、訓練所に行かなければいけない。
先輩の荷造りは後で手伝おう。
訓練着に着替え、隊服をベッドの上に置いて訓練所に向かった。
訓練所に入ると先輩はもういて、他の隊員と手合わせをしていた。
あっという間に、先輩は一本取ってアドバイスをしていく。
「君は、少し踏み込みすぎかな。もう一回やってみよう」
そう言われた隊員は、さっきより軽く踏み込み先輩に斬り込んでいった。
「よし、治ったね。合格」
先輩は次々とアドバイスをしていって、あっという間に自分の番になった。
「アランじゃないか。君は僕から一本取ることが出来るかな」
「頑張ります」
先輩から一本取れたことはない。
守られなくても、大丈夫な後輩になりたくて毎日挑んでいるがダメだ。
今日こそは、勝つ。
「はじめ!」
まずは正面から踏み込む。
交わされるのは想定内。
左から斬り込めば先輩はきっと右側に交わすはず。
右に避けた先輩を蹴る。
つもりだった。
先輩はそれを読んだのか、右ではなく真下に避け、そのまま剣が届かない左側に避け、僕の後ろに周り、気づいたら一本取られていた。
「はい、残念。もう一度」
他の隊員にはアドバイスしてたのに、俺には無し。
別の作戦で何度も挑んでも同じことを言われる。
「もう一度」
「そろそろ他の隊員の相手をしないといけないんじゃないんですか」
「アラン優先」
そう言われると頑張りたくなってしまう。
でも体力の限界が人間にはあるわけで、全力で何度も挑み続けていると動きが鈍くなる。
「もう一度」
それでも、先輩は言う。
稽古の時間が許す限り。
「お疲れ様。水浴び行こうか」
「少し、休憩してからでもいいですか?」
先輩は、あんなに他の隊員とも手合わせをしていたのに息を切らすこともなく、笑顔だ。
きっと全力を出していないんだろう。
「もう少し体力を付けないとね。後、君はいつも力が入っている。力を抜くところを見つけないとすぐに力尽きてしまうぞ」
「はい」
あまり先輩を待たせる訳にはいかないので、急いで立って、タオルと着替えを取って先輩のもとに行く。
「あ、タオルを忘れてしまった。アラン、先に行っててくれ」
「先輩の分も持って来てあるので大丈夫です」
「ありがとう。日に日に優秀になっていくね。誇らしいよ」
「恐縮です」
少し歩いて、緩やかな川がある所に着く。
深すぎない川はちょうど浴槽くらいで肩まで浸かれる。
火照った体が冷やされ、上がっていた呼吸も徐々に落ち着いてきた。
「暑そうだね。酔っ払いみたいに真っ赤だ」
「先輩の稽古は全力で頑張らないと着いていけないので。真っ赤にもなりますよ」
「僕は君には厳しくしているからね。死なせないと約束しただろう」
先輩は纏めていた髪を下ろして、三つ編みを丁寧に解いていた。
持ってきていた櫛を手に取り、先輩の髪を丁寧に解くと桃色が水の中に広がって珊瑚のように見えた。
「君は器用だね。髪の手入れも、もう僕より上手い。婚約者にもしてあげたらきっと喜ぶ」
「婚約者なんていませんよ。俺は弟の息子が継げる歳になるまでの一時的な当主ですから。本当は弟に継がせたいんでしょうけど」
「相当な理由が無ければ長男以外は当主になれないからか」
「婚約の申し込みは来るんですけどね。あの家の妻になる人だなんて可哀想で全て断ってしまいました」
「結婚願望はないのかい?」
「はい。結婚しても大切に出来る自信もありません。それに2年前に弟の息子が当主を継ぐまで結婚はしないと契約書にサインをしてしまいました」
「君は本当に......。また決闘を申し込みたくなってしまいそうだよ」
それから先輩は顔を顰め、黙り込んでしまった。
余計なことを言ってしまったかもしれない。
もっと考えて言えば良かった。
ふと話したことが、自分は可哀想な人間だと主張しているみたいになってしまっていることが多々ある。
同情を引こうとしている訳ではないのに。
どれが普通じゃなかったのか自分では分からない。
どこが可哀想なのかも自分ではもう分からないのだ。
「君は嫌じゃないのかい?」
「両親のために出来る唯一の罪滅ぼしですから」
「......君のせいじゃない」
梳かし終わり、櫛をタオルの上に放り投げて先輩の横に座った。
先輩は梳かし終わった髪を弄りながら、遠い目をしている。
「先輩、部屋に戻ったら一緒に荷造りしましょうね」
「......忘れていた。僕は仕事が残っているから、やっておいていくれ」
「エリオットさんから聞きましたよ。今日は稽古が終わったら仕事はないと」
「......じゃあ、僕が夕食を作るから荷造りを代わりにしてくれないか」
「はい。分かりました」
それから川から上がり、部屋に戻って先輩の荷造りをした。
先輩は鼻歌を歌いながら、鍋を煮込んでいる。
先輩に料理は美味しい時と不味い時の差が激しい。
今日はトマトスープだからきっと大丈夫。
「先輩、荷造り終わりましたよ」
「ありがとう。アラン。明日、湖に行ってから帰ろう」
「じゃあ、少し早く出ましょうか」
「うん。こういう時に行かないと行く機会をどんどん逃してしまうからね」
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