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11 マカロンの魔法
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「オーナーがずっと好きだった女性をとうとうゲットしたって」
その瞬間、萌音の顔が真っ赤に染まる。恥ずかしさから両手で顔を押さえて目を伏せる。
付き合うことが初めてなら、人にバレるなんて経験もしたことがない。しかもそれが翔の仕事関係の人なら尚更戸惑ってしまう。
こういう時、漫画とか小説の主人公ならどう答えるのかしら⁈ ん? というか、『ずっと好きだった女性』って……私のことよね? どうしてこの人たちはそのことを知っているのかしら。
「あの……どうしてそのことを……」
萌音がオロオロしながら二人の顔を交互に見ると、二人はクスクス笑い出す。それから元基が楽しそうに口を開く。
「知っているかって? まぁ俺はオーナーの従兄弟だし、家族が集まったらそういう話は自然と出てくるんですよ」
「社員も古株はそういう事情を知っている人も何人かいたりして。私も元基さんがオーナーをからかっていたから知ったようなものですし」
「そ、そうなんですか……」
自分の知らない家族や職場の話題になり、萌音は少し混乱し始める。どんなふうに私のことを話していたんだろう……翔さんが私をずっと好きだったということが嘘でないことはよくわかったけど、みんなに知られているというのは恥ずかしい。
萌音のその心境を察したのか、元基が口を開く。
「別に翔が自分から言ったわけじゃないですよ」
「えっ……」
「俺が気付いちゃっただけなので。嫌がる翔を応援するつもりでついお喋りになっちゃったけど、結果的には良い方向に進んだなって思ってますから」
やけに嬉しそうな笑顔を浮かべる元基を、萌音は怪訝な目で見つめる。
これだけいろいろな事情を知っているんだから、私に婚約者がいることを知っているはず。それなのに"良い方向"とはどういうことなのだろう。意味がわからない。
「私にはそうは思えないんですが……」
「大丈夫大丈夫。翔を信じてください。ちゃんとハッピーエンドになりますから。何てったって、何度もあなたの背中を押してきた張本人ですからね」
何度も? その部分が引っかかったが、彼の言葉がやけに説得力を帯びていたことと、そうなってほしいという希望を含め、萌音はただ頷いた。
その瞬間、萌音の顔が真っ赤に染まる。恥ずかしさから両手で顔を押さえて目を伏せる。
付き合うことが初めてなら、人にバレるなんて経験もしたことがない。しかもそれが翔の仕事関係の人なら尚更戸惑ってしまう。
こういう時、漫画とか小説の主人公ならどう答えるのかしら⁈ ん? というか、『ずっと好きだった女性』って……私のことよね? どうしてこの人たちはそのことを知っているのかしら。
「あの……どうしてそのことを……」
萌音がオロオロしながら二人の顔を交互に見ると、二人はクスクス笑い出す。それから元基が楽しそうに口を開く。
「知っているかって? まぁ俺はオーナーの従兄弟だし、家族が集まったらそういう話は自然と出てくるんですよ」
「社員も古株はそういう事情を知っている人も何人かいたりして。私も元基さんがオーナーをからかっていたから知ったようなものですし」
「そ、そうなんですか……」
自分の知らない家族や職場の話題になり、萌音は少し混乱し始める。どんなふうに私のことを話していたんだろう……翔さんが私をずっと好きだったということが嘘でないことはよくわかったけど、みんなに知られているというのは恥ずかしい。
萌音のその心境を察したのか、元基が口を開く。
「別に翔が自分から言ったわけじゃないですよ」
「えっ……」
「俺が気付いちゃっただけなので。嫌がる翔を応援するつもりでついお喋りになっちゃったけど、結果的には良い方向に進んだなって思ってますから」
やけに嬉しそうな笑顔を浮かべる元基を、萌音は怪訝な目で見つめる。
これだけいろいろな事情を知っているんだから、私に婚約者がいることを知っているはず。それなのに"良い方向"とはどういうことなのだろう。意味がわからない。
「私にはそうは思えないんですが……」
「大丈夫大丈夫。翔を信じてください。ちゃんとハッピーエンドになりますから。何てったって、何度もあなたの背中を押してきた張本人ですからね」
何度も? その部分が引っかかったが、彼の言葉がやけに説得力を帯びていたことと、そうなってほしいという希望を含め、萌音はただ頷いた。
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