今日もまた、妄想中です。

菊椿

文字の大きさ
2 / 3

偶然

しおりを挟む
 イケメンくんが会社に入ってから一週間が経とうとしていた。私は相変わらず妄想をしつつも、仕事を完璧にこなしていた。
 私は元々、なんでも器用にこなす事が出来た。ただ、これといって得意分野などが無いだけで、苦労はしてこなかった。
「華。今日、暁くんの歓迎会参加する?」
 また、後ろからくるみが話し掛け出来た。
「そう言う話しは、休憩時間にしてちょうだい。」
 私は、飽きれた様子でくるみを無視してパソコンに向かう。
「そんな事言わないでさ。参加するの?しないの?」
 しつこく、くるみが聞いて来るので仕方なく答えてあげた。
「参加しないよ」
「えー、華が行かないとつまんないじゃん。」
 そう言って、くるみは悲しそうに自分のディスクに向かった。
 私は一つだけ、欠点があるのだ。それは、酒だ。ビール一缶飲むだけで、ベロベロになる。だから、飲み会などは苦手だ。酒を飲まなきゃいいんだが、周りの女性たちが、「私は華奢だ。」だとアピールしていると勘違いされるから、厄介でとても面倒くさい。だから、私は飲み会などは行かない。 他人から見たら、付き合いが悪いと思われるが、私は構わない。誰かといるよりも自分一人で妄想している方が楽しいくて、好きだ。
「成瀬さん、この資料おかしい点があるか見ていただけますか。」
 急に、くるみと違う声が聞こえたのでちょっとびっくりした。
「あ、涼宮くん。ありがとう」
 (来た、危険イケメン)
「今日は、笑わないんですね」
「え、いつも笑うわけないでしょ。」
 今、仕事中なのに無駄話ししてしまった。
「それより、この資料のグラフ名のカッコ、付け忘れてる。」
 イケメンくんは、急いで資料をチェックする。
「あ、ごめんなさい。すぐカッコつけて来ます。」
 と言い、私のまえからすぐ去っていった。


 それから、数時間が経ち、私は仕事が終わった。もうみんなはイケメンくんの歓迎会で会社にはいなかった。私はさっさと会社からでて、明日は土曜日で、何もすることがないので、ビデオ鑑賞をするためビデオレンタル屋さんにいた。数枚ビデオを借りた所で、店から出るとそこには歓迎会で此処には、居ないはずのイケメンくんがいたのだ。
 私は、イケメンくんにバレないように此処を去ろうとすると。
「あ、成瀬さん。お疲れ様です。」
 イケメンくんはどうやら、私に気付き、挨拶してきたのだ。
「歓迎会じゃないの?」
 私は、疑問に思いイケメンくんに質問した。
「会社のみんなに嘘ついて、家に帰る途中で。」
「なんで嘘付いてまで、」
 また、疑問に思って聞いてみた。
「あまり、大勢の人と一緒にいらのがあまり好きじゃなくて、明日用事があるからと言って、抜け出してきて、」
「分かる」
「えっ?」
 自分と同じだなと思い、思わず口にだしてしまった。
「今の、気持ちすごく共感するなと思って。」
「そうですか。映画とかお好きなんですか?」
「あ、これ。明日暇だから借りたんだ。」
 などと、イケメンくんと話しているうちに20分もたっていた。それに気づき二人はまた会社でと、挨拶し家に帰った。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

一途に愛した1周目は殺されて終わったので、2周目は王子様を嫌いたいのに、なぜか婚約者がヤンデレ化して離してくれません!

夢咲 アメ
恋愛
「君の愛が煩わしいんだ」 婚約者である王太子の冷たい言葉に、私の心は砕け散った。 それから間もなく、私は謎の襲撃者に命を奪われ死んだ――はずだった。 死の間際に見えたのは、絶望に顔を歪ませ、私の名を叫びながら駆け寄る彼の姿。 ​……けれど、次に目を覚ました時、私は18歳の自分に戻っていた。 ​「今世こそ、彼を愛するのを辞めよう」 そう決意して距離を置く私。しかし、1周目であれほど冷酷だった彼は、なぜか焦ったように私を追いかけ、甘い言葉で縛り付けようとしてきて……? ​「どこへ行くつもり? 君が愛してくれるまで、僕は君を離さないよ」 ​不器用すぎて愛を間違えたヤンデレ王子×今世こそ静かに暮らしたい令嬢。 死から始まる、執着愛の二周目が幕を開ける!

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
【3月中――完結!】 積み上がった伏線の回収目前!! 夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。 長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。 待っていたのは、凍てつく絶望。 けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。 「夫は愛人と生きればいい。  今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」 それでも私は誓う―― 「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」 歪で、完全な幸福――それとも、破滅。 “石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

捨てたのはあなたです。今さら取り戻せません

斉藤めめめ
恋愛
婚約破棄?構いませんわ。 ですが国家の崩壊までは責任を負いかねます。 王立舞踏会で公開断罪された公爵令嬢セラフィーナ。 しかし王国を支えていたのは、実は彼女だった。 国庫凍結、交易停止、外交破綻——。 無能な王子が後悔する頃、彼女は隣国皇帝に迎えられる。 これは、断罪から始まる逆転溺愛劇。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

公爵夫人は愛されている事に気が付かない

山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」 「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」 「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」 「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」 社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。 貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。 夫の隣に私は相応しくないのだと…。

処理中です...