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3.ダリス視点
しおりを挟む今日初めて結婚相手に会った。
初めて会った時、美しい令嬢だと思った。
同時にまだ若くこんなにも美しい令嬢が、一回りも歳上の自分と結婚するのだと思うと可哀想だと思った。
でもかと言って、やめてあげることはできない。
だから私は
『シアリス嬢が嫌なことは絶対しないと誓います。願いがあるなら出来るだけ叶えてあげられるよう、努めます。
それと、これからのことですが。公式の場では妻として勤めてもらうことになりますが、それ以外なら好きに過ごしてくれて構いません。もし他の男がいいと思えば、その男と付き合ってもらっても大丈夫です。ただ、辛いとは思いますが、子供がてきないようにだけ気をつけてほしいです、、。こちらの子供に関しては、養子をとって後継者にしても良いと考えているのでそこの心配は大丈夫です。』
そう言った。
それが彼女にとって一番いいと思ったから。
でも彼女は、、、。
『わかりました。では私の嫌なこと、つきましてはお願いを先に伝えますね。』
『第一に、浮気は絶対にしないこと。もちろん私もしません。
第二に、ダリス様は自分を卑下になさらないこと。
第三に、その突き放すようなことをこれからは言わないこと。それに旦那様がいるのに他の男性のところになんていきません。
第四に、一日に一度、必ず私との時間を設けて欲しいです。あ、忙しい日は無理にとはいいません。
第五に、気持ちをちゃんと伝えてほしいです。思ったことはちゃんと言ってください。
第六に、嘘をつかないでほしいです。なんでも正直に話してください。
第六に、できれば結婚式は家族だけの小さいものにしてほしいです。
今思いつくのこれくらいですかね、、。これからまた思いついたら伝えます。』
そう言ってきた。
それを聞いたとき、自分の愚かさに気づいた。
彼女は私とちゃんと向き合おうとしてくれていたのに。
だから私も彼女とちゃんと向き合おうと思った。
初めて会った彼女は自分よりもしっかりしていて、真っ直ぐな女性だった。
そんなことを考えていると、彼女に会いたくなっている自分がいることに気づいた。
(次会う時は、何か彼女が喜ぶようなお菓子をプレゼンしようか、、。)
応援ありがとうございます!
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