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始まり
刹菜
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月夜の空の下、輝く星たちは如何様に輝いているのか。夜闇と呼ぶには明る過ぎるベッドタウンの闇を歩く2人。制服姿の那雪と少し歳上の一真が並んで歩いているその姿は危ない関係のようにも見えた。
「真昼さんの部屋を訪ねるけどいいか、なゆきち。絶対にタバコ臭いとか言ったり酒飲んでいても引くなよ。俺たちは飽くまでいきなり訪れた身分だからな」
那雪はただ頷いた。2人が向かっていく先はアパートの一室。一真はドアの呼び鈴を3回押し、3回押し、7回押した。
「呼び鈴で遊ぶのは失礼にあたらないの?」
「安心しな、俺は大真面目だ」
するとドアはゆっくりと開く。そこから顔を覗かせるのは大人の美女。
「それで遊ぶのは刹菜と一真だけだから油断して出られるわ」
「大真面目じゃなかったの?」
「おふざけな合図も毎度行えば真面目なサインに変わるものさ、私の言葉を真に受けたな、一真」
ドアの奥、真昼以外の何者か分からぬが女がそう言った。
「刹菜は今日もそこにいるのか、良かった! 新しい仲間を紹介するぞ」
「新作オモチャみたいなノリで紹介されてもね……ん?女の子かぁ、それも私と同じくらいの歳の。んん? 同じ制服、同じ高校かぁ! それなら毎日昼ごはん奢ってもらおうかな?」
刹菜とやらは言った。
「早く入りなよ、真昼さんもいつまでそんなポーズで固まってんのさ。不格好に固まった接着剤じゃあるまいし」
開かれたドアの向こうにいた少女は学校指定のカッターシャツとスカートに身を包んでいて、一つに束ねた髪を左肩に垂らしていた。
「初めまして、私は伊万里 刹菜。高校3年生の不真面目受験生さ。きみの名前は? 学年は?」
ニヤけ面を浮かべている少女に対して那雪は真面目に答えた。
「私は唐津 那雪。高校2年生です」
「そうか、私の後輩かぁ」
刹菜は那雪の身体を上から下まで眺める。
「私より身長低いくらいでそれ以外はあまり変わらぬ体型……男の気は引けないなぁ」
一言多いその少女、苛立ち呼び込むその言葉、那雪は受け流す余裕を持っていたため特に言い争いになる事も無く済んでいた。
「言っとくがなゆきちは俺の気は引いたからな、なゆきちはな!」
「アンタら言い争うのは自由だけど何の為にここまで来たの?」
その言葉に応えたのは2人ではなくニヤけを浮かべている刹菜であった。
「そりゃあこの状況見れば分かるべきだよ真昼さん! あの2人は付き合いました! 羨ましいだろ! そう言いに来たんだろ? 羨ましい」
一真は刹菜の言葉を無視して本題ヘと入った。
「なゆきちは呪い食らったんだ。3日後に死ぬってさ。その点は皆で解決しよう! でもな、この子魔法とかに不慣れだから呪いで精神やられてるみたいでさ、いつ自殺するかも分からないし誰か一緒に」
「一真が同棲してあげるに一票!」
「黙れおふざけ女」
真昼は深く頷いて言ってのけた。
「確かに! 一真の家が壊れた気配もあったしそれで決まりね」
「いや待てよ、流石にマズいと思う! 刹菜と住めば良いだろ」
「私? お縄にかかるのは御免だね」
「何する気だよコイツ……じゃあ真昼さんは? 女同士の方が」
「私は仕事が入ったらすぐ家空けるから却下!」
一真は那雪を見つめる。
「じゃあ誰が」
「一真は家壊されてるのでしょ? なら一緒に住んでもいいよ? それとも私みたいなブスとは住みたくない?」
「えっ、違」
「お願い一真。私の事、死なせないんでしょ?」
那雪の涙を浮かべた目に勝つ事が出来なかった一真は嬉しさと恥ずかしさを抱きながら那雪の家に住まう事に決まったのであった。
「真昼さんの部屋を訪ねるけどいいか、なゆきち。絶対にタバコ臭いとか言ったり酒飲んでいても引くなよ。俺たちは飽くまでいきなり訪れた身分だからな」
那雪はただ頷いた。2人が向かっていく先はアパートの一室。一真はドアの呼び鈴を3回押し、3回押し、7回押した。
「呼び鈴で遊ぶのは失礼にあたらないの?」
「安心しな、俺は大真面目だ」
するとドアはゆっくりと開く。そこから顔を覗かせるのは大人の美女。
「それで遊ぶのは刹菜と一真だけだから油断して出られるわ」
「大真面目じゃなかったの?」
「おふざけな合図も毎度行えば真面目なサインに変わるものさ、私の言葉を真に受けたな、一真」
ドアの奥、真昼以外の何者か分からぬが女がそう言った。
「刹菜は今日もそこにいるのか、良かった! 新しい仲間を紹介するぞ」
「新作オモチャみたいなノリで紹介されてもね……ん?女の子かぁ、それも私と同じくらいの歳の。んん? 同じ制服、同じ高校かぁ! それなら毎日昼ごはん奢ってもらおうかな?」
刹菜とやらは言った。
「早く入りなよ、真昼さんもいつまでそんなポーズで固まってんのさ。不格好に固まった接着剤じゃあるまいし」
開かれたドアの向こうにいた少女は学校指定のカッターシャツとスカートに身を包んでいて、一つに束ねた髪を左肩に垂らしていた。
「初めまして、私は伊万里 刹菜。高校3年生の不真面目受験生さ。きみの名前は? 学年は?」
ニヤけ面を浮かべている少女に対して那雪は真面目に答えた。
「私は唐津 那雪。高校2年生です」
「そうか、私の後輩かぁ」
刹菜は那雪の身体を上から下まで眺める。
「私より身長低いくらいでそれ以外はあまり変わらぬ体型……男の気は引けないなぁ」
一言多いその少女、苛立ち呼び込むその言葉、那雪は受け流す余裕を持っていたため特に言い争いになる事も無く済んでいた。
「言っとくがなゆきちは俺の気は引いたからな、なゆきちはな!」
「アンタら言い争うのは自由だけど何の為にここまで来たの?」
その言葉に応えたのは2人ではなくニヤけを浮かべている刹菜であった。
「そりゃあこの状況見れば分かるべきだよ真昼さん! あの2人は付き合いました! 羨ましいだろ! そう言いに来たんだろ? 羨ましい」
一真は刹菜の言葉を無視して本題ヘと入った。
「なゆきちは呪い食らったんだ。3日後に死ぬってさ。その点は皆で解決しよう! でもな、この子魔法とかに不慣れだから呪いで精神やられてるみたいでさ、いつ自殺するかも分からないし誰か一緒に」
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「黙れおふざけ女」
真昼は深く頷いて言ってのけた。
「確かに! 一真の家が壊れた気配もあったしそれで決まりね」
「いや待てよ、流石にマズいと思う! 刹菜と住めば良いだろ」
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「何する気だよコイツ……じゃあ真昼さんは? 女同士の方が」
「私は仕事が入ったらすぐ家空けるから却下!」
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「一真は家壊されてるのでしょ? なら一緒に住んでもいいよ? それとも私みたいなブスとは住みたくない?」
「えっ、違」
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那雪の涙を浮かべた目に勝つ事が出来なかった一真は嬉しさと恥ずかしさを抱きながら那雪の家に住まう事に決まったのであった。
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