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始まり
探索、絶賛学校サボり中!
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一真、那雪、刹菜、奈々美。4人は朝日差し込む街を歩いていく。
「納得行かない」
そう言ったのは刹菜。何が納得が行かないのか、一真には一切予想もつかない。
「なんだ? もしかして出席日数が足りなくて留年の危機だったか」
刹菜は勢いよく首を左右に振るその仕草で言葉を否定してみせた。揺れる髪の束は今にも右肩の後ろへと引っ込んで行きそうであった。
「それならバッチリさ。何せいつも席で寝ているのだから。今回はそうじゃなくてなんで那雪がこんなに大事にされてるのか、ってとこ。私はアレだけどそこに美人さんがいるのに一真は美人っていう流行には乗らない主義なのか?」
「うるせ、頭刹菜。なゆきちは守りたくなる感じの子だからな。可愛いとかなんとかっていうより何か惹かれる」
そんな言葉がまるで呪文のように効いて心に染み渡っているのか、那雪は頬を赤くして俯いている。
「ちやほやされるのに慣れていないのでしょう。那雪ちゃん」
熱く赤い頬を奈々美が白い指でつついていた。そんな状況から本題へと持って行ったのは意外にも刹菜であった。
「はて、わざわざ私の習慣と化し始めてた夜の見回りを中断させてまで寝かし付けた上で今日集めたその目的とは。〈三原色の魔女〉の野望やいかに」
「その呼び方はやめて欲しいわ。今日は明らかに最近空気中に漂い始めた飯塚家の呪いの気配、その謎を解体していくわ」
一真は2日前の夜からずっと感じていたあの漂い続ける薄い呪いの気配の正体を断言した奈々美の言葉に目を見開いた。
「そこまで分かるのか、魔女ってやつは」
刹菜は胸を張って得意げに言ってみせた。
「そうなのさ、魔女ってやつはそこまで分かるのさ。私や一真は例えるなら美術館なんかで絵を見た時に画家の名が貼られてなければ分からないけど魔女レベルともなれば名前どころか使った絵の具の種類まで見極める。みたいな感じだろう」
「なんでお前が得意げなんだ」
「いいだろ別に」
刹菜はただニヤついて歩いていたが、ふと気が付いたことを口にした。
「気配が……消えた、しまった見失った」
狼狽える刹菜の頭を撫でる奈々美。
「よく分かったじゃない。境界線とかを見極めるのは刹菜や那雪ちゃんの方が上手かも知れないわね」
奈々美は意識を研ぎ澄ませてある方向に指を差す。
「そこ、恐らく街一つを覆っているだけに過ぎないからその辺」
そして4人は見えない境界線を探ってそれに沿って歩いて行く。歩いて行く事で気が付いた事と言えばどうやら境界線はただ街に沿っていると言うわけでは無いと言うこと。ある所で境界線は幾つかの筋に別れていた。その場所それは変哲のない普通のありきたりな建物。
「どうしたものか、もしかしてこれから建造物侵入罪でもやるか? 私たちったら罪なオンナだな」
「黙れ刹菜」
奈々美はその建物に触れて言う。
「これは建物じゃないわね」
その言葉と共に建物はガラスのように割れる。残されたものは黒く濁った紫水晶の塔であった。
「なるほど、ここが基点の一つね。線の分かれ目たちの角度から考えるとこれは六芒星の魔法陣」
本来は悪魔の召喚の際に己の身を守る為の陣。それがこのように張られている目的を那雪は理解する事が出来なかった。
「どういう事?」
刹菜のニヤけ面はいつもよりも愉快な感情を高めていた。
「これはこれは、私的には面白いね。本来悪魔から身を守る為の物をそう使うなんて。魔法陣の中に呪いの魔力を閉じ込めて漂わせてるな」
那雪の方に目を向けて続ける。
「街一つがガラスの水槽に覆われてるのをイメージしてみな。そこにガスを入れたとして、やつはライターを持ってるような状態さ。いつでも爆破出来るぞ、好きに扱えるぞ、なんてね。魔法だからもっと便利なのがタチ悪いなコノヤロー」
一真は塔に向けて拳を放つ。
「壊れろ!」
「壊れてるのは一真の頭の中。疲れたのかな?それにしても街全体が呪われているも同然だなんて世も末かな」
その言葉を聞いてようやく頭を冷やした一真であった。
「納得行かない」
そう言ったのは刹菜。何が納得が行かないのか、一真には一切予想もつかない。
「なんだ? もしかして出席日数が足りなくて留年の危機だったか」
刹菜は勢いよく首を左右に振るその仕草で言葉を否定してみせた。揺れる髪の束は今にも右肩の後ろへと引っ込んで行きそうであった。
「それならバッチリさ。何せいつも席で寝ているのだから。今回はそうじゃなくてなんで那雪がこんなに大事にされてるのか、ってとこ。私はアレだけどそこに美人さんがいるのに一真は美人っていう流行には乗らない主義なのか?」
「うるせ、頭刹菜。なゆきちは守りたくなる感じの子だからな。可愛いとかなんとかっていうより何か惹かれる」
そんな言葉がまるで呪文のように効いて心に染み渡っているのか、那雪は頬を赤くして俯いている。
「ちやほやされるのに慣れていないのでしょう。那雪ちゃん」
熱く赤い頬を奈々美が白い指でつついていた。そんな状況から本題へと持って行ったのは意外にも刹菜であった。
「はて、わざわざ私の習慣と化し始めてた夜の見回りを中断させてまで寝かし付けた上で今日集めたその目的とは。〈三原色の魔女〉の野望やいかに」
「その呼び方はやめて欲しいわ。今日は明らかに最近空気中に漂い始めた飯塚家の呪いの気配、その謎を解体していくわ」
一真は2日前の夜からずっと感じていたあの漂い続ける薄い呪いの気配の正体を断言した奈々美の言葉に目を見開いた。
「そこまで分かるのか、魔女ってやつは」
刹菜は胸を張って得意げに言ってみせた。
「そうなのさ、魔女ってやつはそこまで分かるのさ。私や一真は例えるなら美術館なんかで絵を見た時に画家の名が貼られてなければ分からないけど魔女レベルともなれば名前どころか使った絵の具の種類まで見極める。みたいな感じだろう」
「なんでお前が得意げなんだ」
「いいだろ別に」
刹菜はただニヤついて歩いていたが、ふと気が付いたことを口にした。
「気配が……消えた、しまった見失った」
狼狽える刹菜の頭を撫でる奈々美。
「よく分かったじゃない。境界線とかを見極めるのは刹菜や那雪ちゃんの方が上手かも知れないわね」
奈々美は意識を研ぎ澄ませてある方向に指を差す。
「そこ、恐らく街一つを覆っているだけに過ぎないからその辺」
そして4人は見えない境界線を探ってそれに沿って歩いて行く。歩いて行く事で気が付いた事と言えばどうやら境界線はただ街に沿っていると言うわけでは無いと言うこと。ある所で境界線は幾つかの筋に別れていた。その場所それは変哲のない普通のありきたりな建物。
「どうしたものか、もしかしてこれから建造物侵入罪でもやるか? 私たちったら罪なオンナだな」
「黙れ刹菜」
奈々美はその建物に触れて言う。
「これは建物じゃないわね」
その言葉と共に建物はガラスのように割れる。残されたものは黒く濁った紫水晶の塔であった。
「なるほど、ここが基点の一つね。線の分かれ目たちの角度から考えるとこれは六芒星の魔法陣」
本来は悪魔の召喚の際に己の身を守る為の陣。それがこのように張られている目的を那雪は理解する事が出来なかった。
「どういう事?」
刹菜のニヤけ面はいつもよりも愉快な感情を高めていた。
「これはこれは、私的には面白いね。本来悪魔から身を守る為の物をそう使うなんて。魔法陣の中に呪いの魔力を閉じ込めて漂わせてるな」
那雪の方に目を向けて続ける。
「街一つがガラスの水槽に覆われてるのをイメージしてみな。そこにガスを入れたとして、やつはライターを持ってるような状態さ。いつでも爆破出来るぞ、好きに扱えるぞ、なんてね。魔法だからもっと便利なのがタチ悪いなコノヤロー」
一真は塔に向けて拳を放つ。
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その言葉を聞いてようやく頭を冷やした一真であった。
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