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第一話
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――――――木の床が軋む音がする。
塵や埃が漂った風通しのない暗い場所、人の手で補強された地下道に一つの灯りが上下に動いていた。
暗闇の中を照らすのはランタンの光で、口にフードを巻いた男が床が底抜けしないように足の置き場を考えている。
足元の木の床は地下水によって腐食してるようで、穴がところところ開いていた。
しかも木の床の下は空洞になっているのか、抜け落ちた場所を覗き込むと底が見えないほど深かった。
もし落ちたら命はないだろう。
落ちる瞬間を想像してしまい、身体を震わせた。
そんな危険な場所に男は何かを探しているのだろうか、視線をしきりに動かしている。
彼はとある洞窟から地下へと続く階段とレンガの壁でおおわれたこの通路を発見した。
男は目を輝かせながらさらに奥へと進んでいく。
そして、古い地下通路から一つの朽ち果てた扉の前にたどり着いた。
他に扉がない。灯りを扉に向けると扉に何かの文字が書かれていた。
男は目を細め凝視する。
「――――――勇気と呼ばれし――――神に選ばれた者、ここに眠る――――」
男はポケットに押し込んだ紙切れを取り出し、広げるとランタンの灯りを頼りに見合わせる。
「ここだ。ここに間違いない」
喜びの声を漏らし、男は躊躇うことなく扉のノブに手にかけ回した。
「あれ? なんでだ?」
ガタガタと音がし、なかなか開けられないでいると、後ろからいつの間にか黒髪の少年がやってきていた。
「ダルド? ここか?」
不意に声をかけたことでダルドは身体をビクつかせる。
「ひぃ??! って、アニキ!! 脅かすなよッ!!」
「驚かしたつもりはないが? で、どうなんだ?」
「間違いねぇ! ここが勇者アレン・シュラインの墓だ」
ダルドと呼ばれた男は嬉しそうに黒髪少年にそういった。
だが、肝心の扉には何かが引っかかっているようで開きそうにない。
黒髪少年がダルドの肩に手を置いて、退ける。
「どいてろ。俺がやる」
ダルドという男よりも華奢な彼が扉の前に立つ。
「無理ですって。たぶん、鍵がかかってますよそれ?」
ダルドの言葉を無視して腰に提げていた長剣を引き抜き、扉と壁の隙間に差し込む。
何をするのかと見ていると剣先を上へと押し上げたのである。
するとカチッという音がした。
再び、ドアノブに手をかけて回して、引いてみると扉が開いたのである。
ダルドと黒髪少年は顔を見合わせた。自慢げな顔で黒髪少年が鼻で笑う。
「頭を使え。脳筋」
「の、脳筋?? アニキ~そりゃあひでぇですよぉー」
「さっさと入れ、お前が先行だ」
そう言って、黒髪少年がダルドを前へと引っ張り、足で蹴りつけて、先へと進ませる。
ダルドが部屋の中に数歩進んだところで、安全だと確認できてから黒髪の少年が扉をくぐった。
部屋に入ると先ほどまで暗かった場所からいきなり、明るくなっていた。
暗い地下の中でとうてい太陽があるとは思えないし、灯りがあるとも思えないので、黒髪少年が不思議そうな顔で辺りを見渡す。
よく見渡してみると天井を覆いつくすほどの光石と呼ばれる魔法の石が光を放っていたのだった。
「なるほど」
でもどうやって、光石が天井にあるのだろうか。
整然と並べてあることから、人為的な痕跡があるのは間違いない。
としたら、どう埋め込んだのか、昔の技術の凄さに感心させられる。
ただ。この疑問を解決しようとは彼は思わなかった。
どうでもよかったのである。
それよりも大きな空間を有した部屋の奥、壁側にある石の棺とそれを悲しそうに見下ろす女神像に興味をひかれた。
女神像は何かを訴えているような顔で、石の棺を見下ろしている。
石の棺はかなりの時が経っているのか、それとも何者かが破壊したのかわからないが、ところところにヒビが入り、破損しているようだ。
女神像も同じく、亀裂が入り、手で押したら崩れそうだった。
ダルドは罠があるかもしれないのに何も考えず、一目散にそこへと駆け寄る。
呼び止めても聞かない、黒髪少年が呆れたような顔をした。
ただ、ダルドの自己犠牲のおかげで、罠がないことを知った彼は警戒を解いて、ゆっくりと石の棺へ向かう。
ダルドは石の棺を迷うことなく覗き込む。
「うわっ?!!!」
驚き声が上がった。
「どうした?!」
「アニキッ!!! なんもねぇ!!!」
「何ッ?!!」
ダルドを押し退け、少年も石の棺の中身を確認する。
灯りを近くまで持ってきても石の棺の中には入っていなかった。
あるのは小さな石ころだけだ。
「クソッ。外れか」
悔しそうにしていると押し退けられて態勢を崩してしまったダルドが尻餅をついて天井を仰ぐ。
「あぁ~あぁ。また外れですか~。もう当てがないですぜぇーアニキ~」
「ぐぬぬぬ……あの行商人め……偽の地図を渡しやがったな。今度会ったらぶっ殺してやる……」
悔しそうに手を拳にし、震わせる。
「だから、よそうっていったんですよぉ」
たまたま道ですれ違った行商人が勇者の墓がある場所を記した地図があると言われ、思わず五万ヴェラで買い取った。
それがどうも胡散臭くて、ダルドが乗り気ではなかったのは確かだった。
「それにさこーんな辺鄙な場所の地下墓地に勇者の墓なんてあるとは思わないだろ普通?」
「あぁ??? お前、さっきまで、クソガキみたいにここが勇者の墓だとか言って喜んでだろうが」
「そ、それは……」
怒りの目で睨み付けれたダルドは図星だったのか視線を反らし、苦笑いを浮かべながら頭をボリボリとかいた。
すると白い粒が肩の上にボロボロと落ちる。
それはつまり、あれだ。フケってやつだ。
ダルドは何日も頭を洗っていない。
正直、近くに来たら酸っぱい臭いがするほどだ。
嫌な顔をしている自分もここ数日の間、水も浴びずに勇者アレクの墓を探す旅に没頭していた。
痒くて頭を掻きたい衝動に駆られたがそうするとダルドと同じく、フケが服に落ちてしまう。
それはちょっと嫌だった。
我慢しろ、と自分に言い聞かせる。
ところで、さっきからアニキと呼ばれているこの黒髪少年の名はカイ・シルゲンという。
オストラ大陸では珍しい名前で、そうそういない。
というのもカイは極東の島国ジパルグから数々の神話や伝説が残る遺跡群があるヴェラルダ帝国に赴いた。
ただ、文無しでの旅だったので、最初、来た時、稼ぐ必要があった。
ムスタシア帝国は異民に対して、あまりいい印象がないらしく、仕事の紹介所に行っても、正規の仕事などもらえることはなかった。
全部、危なっかしい仕事ばかり押し付けてくる。
例えば、鉱夫(落盤が多いとこ)、木こり(魔物がよく出るとこ)、船の船員(雑用係り)、魔物退治(囮係り)、御者(影武者係り)とほとんど、まともじゃない仕事だった。
カイ・シルゲンは結局、盗掘屋という罰当たりな仕事をしているのである。
名門の生まれであり、領主の子であると聞くとみんな耳を疑うだろう。
「アニキーどうする?」
深いため息を吐いた。
「……帰るぞ」
あっさり諦めたカイだった。
カイは一旦、休憩ということで石の棺に腰を下ろした。
女神像を見上げる。
「なぁ女神さ? なんで、勇者は竜王との戦いで負けたんだよ?」
「………」
石の像に語り掛けても答えは返ってこないことなどわかっていた。
おとぎ話のように石の像から突然、どこからか声がするなんて、話、少しだけ信じてたりする自分が恥ずかしく思う。
「神様はこの世界をどうしたいんだ? 破滅させたいのか? それとも竜王に渡したいのか? 人間は滅びる運命なのか?」
「………」
「アニキ? 独り言ですか?」
ダルドの指摘にカイは顔を少し赤らめて、手元にあった小石をダルドの頭に投げつける。
「うっせ」
「いて?!! 何すんだよ!! 怪我したらどうすんだ??」
それにカイは無視し、石の棺から飛び降りた。
提げていた鞄を持ち直し、帰ろうとした時、入ってきた扉の奥から何かの気配がする。
「アニキ……何か来る。それもかなり強い」
ダルドが声を低くし背中にある斧を手に取って構えた。
「あぁ。俺も感じる。こいつはとんでもないぞ」
カイも緊張した顔で、腰に提げた長剣の柄に手をかける。
塵や埃が漂った風通しのない暗い場所、人の手で補強された地下道に一つの灯りが上下に動いていた。
暗闇の中を照らすのはランタンの光で、口にフードを巻いた男が床が底抜けしないように足の置き場を考えている。
足元の木の床は地下水によって腐食してるようで、穴がところところ開いていた。
しかも木の床の下は空洞になっているのか、抜け落ちた場所を覗き込むと底が見えないほど深かった。
もし落ちたら命はないだろう。
落ちる瞬間を想像してしまい、身体を震わせた。
そんな危険な場所に男は何かを探しているのだろうか、視線をしきりに動かしている。
彼はとある洞窟から地下へと続く階段とレンガの壁でおおわれたこの通路を発見した。
男は目を輝かせながらさらに奥へと進んでいく。
そして、古い地下通路から一つの朽ち果てた扉の前にたどり着いた。
他に扉がない。灯りを扉に向けると扉に何かの文字が書かれていた。
男は目を細め凝視する。
「――――――勇気と呼ばれし――――神に選ばれた者、ここに眠る――――」
男はポケットに押し込んだ紙切れを取り出し、広げるとランタンの灯りを頼りに見合わせる。
「ここだ。ここに間違いない」
喜びの声を漏らし、男は躊躇うことなく扉のノブに手にかけ回した。
「あれ? なんでだ?」
ガタガタと音がし、なかなか開けられないでいると、後ろからいつの間にか黒髪の少年がやってきていた。
「ダルド? ここか?」
不意に声をかけたことでダルドは身体をビクつかせる。
「ひぃ??! って、アニキ!! 脅かすなよッ!!」
「驚かしたつもりはないが? で、どうなんだ?」
「間違いねぇ! ここが勇者アレン・シュラインの墓だ」
ダルドと呼ばれた男は嬉しそうに黒髪少年にそういった。
だが、肝心の扉には何かが引っかかっているようで開きそうにない。
黒髪少年がダルドの肩に手を置いて、退ける。
「どいてろ。俺がやる」
ダルドという男よりも華奢な彼が扉の前に立つ。
「無理ですって。たぶん、鍵がかかってますよそれ?」
ダルドの言葉を無視して腰に提げていた長剣を引き抜き、扉と壁の隙間に差し込む。
何をするのかと見ていると剣先を上へと押し上げたのである。
するとカチッという音がした。
再び、ドアノブに手をかけて回して、引いてみると扉が開いたのである。
ダルドと黒髪少年は顔を見合わせた。自慢げな顔で黒髪少年が鼻で笑う。
「頭を使え。脳筋」
「の、脳筋?? アニキ~そりゃあひでぇですよぉー」
「さっさと入れ、お前が先行だ」
そう言って、黒髪少年がダルドを前へと引っ張り、足で蹴りつけて、先へと進ませる。
ダルドが部屋の中に数歩進んだところで、安全だと確認できてから黒髪の少年が扉をくぐった。
部屋に入ると先ほどまで暗かった場所からいきなり、明るくなっていた。
暗い地下の中でとうてい太陽があるとは思えないし、灯りがあるとも思えないので、黒髪少年が不思議そうな顔で辺りを見渡す。
よく見渡してみると天井を覆いつくすほどの光石と呼ばれる魔法の石が光を放っていたのだった。
「なるほど」
でもどうやって、光石が天井にあるのだろうか。
整然と並べてあることから、人為的な痕跡があるのは間違いない。
としたら、どう埋め込んだのか、昔の技術の凄さに感心させられる。
ただ。この疑問を解決しようとは彼は思わなかった。
どうでもよかったのである。
それよりも大きな空間を有した部屋の奥、壁側にある石の棺とそれを悲しそうに見下ろす女神像に興味をひかれた。
女神像は何かを訴えているような顔で、石の棺を見下ろしている。
石の棺はかなりの時が経っているのか、それとも何者かが破壊したのかわからないが、ところところにヒビが入り、破損しているようだ。
女神像も同じく、亀裂が入り、手で押したら崩れそうだった。
ダルドは罠があるかもしれないのに何も考えず、一目散にそこへと駆け寄る。
呼び止めても聞かない、黒髪少年が呆れたような顔をした。
ただ、ダルドの自己犠牲のおかげで、罠がないことを知った彼は警戒を解いて、ゆっくりと石の棺へ向かう。
ダルドは石の棺を迷うことなく覗き込む。
「うわっ?!!!」
驚き声が上がった。
「どうした?!」
「アニキッ!!! なんもねぇ!!!」
「何ッ?!!」
ダルドを押し退け、少年も石の棺の中身を確認する。
灯りを近くまで持ってきても石の棺の中には入っていなかった。
あるのは小さな石ころだけだ。
「クソッ。外れか」
悔しそうにしていると押し退けられて態勢を崩してしまったダルドが尻餅をついて天井を仰ぐ。
「あぁ~あぁ。また外れですか~。もう当てがないですぜぇーアニキ~」
「ぐぬぬぬ……あの行商人め……偽の地図を渡しやがったな。今度会ったらぶっ殺してやる……」
悔しそうに手を拳にし、震わせる。
「だから、よそうっていったんですよぉ」
たまたま道ですれ違った行商人が勇者の墓がある場所を記した地図があると言われ、思わず五万ヴェラで買い取った。
それがどうも胡散臭くて、ダルドが乗り気ではなかったのは確かだった。
「それにさこーんな辺鄙な場所の地下墓地に勇者の墓なんてあるとは思わないだろ普通?」
「あぁ??? お前、さっきまで、クソガキみたいにここが勇者の墓だとか言って喜んでだろうが」
「そ、それは……」
怒りの目で睨み付けれたダルドは図星だったのか視線を反らし、苦笑いを浮かべながら頭をボリボリとかいた。
すると白い粒が肩の上にボロボロと落ちる。
それはつまり、あれだ。フケってやつだ。
ダルドは何日も頭を洗っていない。
正直、近くに来たら酸っぱい臭いがするほどだ。
嫌な顔をしている自分もここ数日の間、水も浴びずに勇者アレクの墓を探す旅に没頭していた。
痒くて頭を掻きたい衝動に駆られたがそうするとダルドと同じく、フケが服に落ちてしまう。
それはちょっと嫌だった。
我慢しろ、と自分に言い聞かせる。
ところで、さっきからアニキと呼ばれているこの黒髪少年の名はカイ・シルゲンという。
オストラ大陸では珍しい名前で、そうそういない。
というのもカイは極東の島国ジパルグから数々の神話や伝説が残る遺跡群があるヴェラルダ帝国に赴いた。
ただ、文無しでの旅だったので、最初、来た時、稼ぐ必要があった。
ムスタシア帝国は異民に対して、あまりいい印象がないらしく、仕事の紹介所に行っても、正規の仕事などもらえることはなかった。
全部、危なっかしい仕事ばかり押し付けてくる。
例えば、鉱夫(落盤が多いとこ)、木こり(魔物がよく出るとこ)、船の船員(雑用係り)、魔物退治(囮係り)、御者(影武者係り)とほとんど、まともじゃない仕事だった。
カイ・シルゲンは結局、盗掘屋という罰当たりな仕事をしているのである。
名門の生まれであり、領主の子であると聞くとみんな耳を疑うだろう。
「アニキーどうする?」
深いため息を吐いた。
「……帰るぞ」
あっさり諦めたカイだった。
カイは一旦、休憩ということで石の棺に腰を下ろした。
女神像を見上げる。
「なぁ女神さ? なんで、勇者は竜王との戦いで負けたんだよ?」
「………」
石の像に語り掛けても答えは返ってこないことなどわかっていた。
おとぎ話のように石の像から突然、どこからか声がするなんて、話、少しだけ信じてたりする自分が恥ずかしく思う。
「神様はこの世界をどうしたいんだ? 破滅させたいのか? それとも竜王に渡したいのか? 人間は滅びる運命なのか?」
「………」
「アニキ? 独り言ですか?」
ダルドの指摘にカイは顔を少し赤らめて、手元にあった小石をダルドの頭に投げつける。
「うっせ」
「いて?!! 何すんだよ!! 怪我したらどうすんだ??」
それにカイは無視し、石の棺から飛び降りた。
提げていた鞄を持ち直し、帰ろうとした時、入ってきた扉の奥から何かの気配がする。
「アニキ……何か来る。それもかなり強い」
ダルドが声を低くし背中にある斧を手に取って構えた。
「あぁ。俺も感じる。こいつはとんでもないぞ」
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