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第十二話
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「ほらほら~本題に戻りましょうよぉ~」
ラインデルクが詰まらなさそうに二人の間に割って入った。
張り詰めた空気には場違いな調子に竜王は苛立ちを見せる。
しかし、いつまでもこうしている訳にもいかない。
改めて竜王は尋ねた。
「……竜の宝玉を渡せば、本当にこの戦争をやめるのだな?」
「あぁ、約束しよう。王と皇帝との約束だ。破るはずがない」
即答だった。嘘偽りのない顔に竜王は信じた。
竜王が選択できるのは二択だ。
ここで皇帝と戦って、元凶の息の根を止めるか、それとも皇帝の言葉を信じ、竜の宝玉を渡して、この戦争を終わらせるか。
どちたも軽い考えでは答えられない。
もし、皇帝と戦うとなるとどうなるか。
少し前に皇帝の力を見た。
彼女が持っている氷の力はかなりの強力だ。
魔法を使える相手との戦いは正直、苦戦を強いられるだろう。
仮に勝てたとしてもまだ神という存在がいる。
目の前では呑気にしているが、彼が本気を見せれば、世界そのものを破壊することもあり得る。
もう一つの選択――――竜の宝玉を皇帝に渡すこと。
竜の宝玉は竜王にとっては、命の次に大切な物だ。
簡単に手放すことはできない。
しかし、それを渡すことで、皇帝は軍を退くと言っている。
それが本当のことかは疑わしいし、渡した瞬間に攻撃してくるかもしれない。
敵を信じることなんてできる訳ない。
だが、このままでは本当に魔物は全て根絶される。
それだけはなんとしても避けたかった。小さな希望があるのならそれに掛けるのもありだ。
悩んだ結果、竜王が出した答えは―――――竜王はおもむろに指を鳴らした。
すると彼女の目の前の空間が歪み、渦が出来る。そこから黒い球体が現れ、竜王の正面に浮遊する。
怪しく光る妖艶な光に二ブラスは感嘆する声を漏らす。
竜王の右手に乗った物は黒い球体、竜の宝玉だった。
それを差し出す。
「約束だ、私たちにはもう手を出さないと」
「もちろんだ」
お互いに再度確認した後、竜王は右手の平から竜の宝玉を浮かせ、皇帝の方へと飛ばす。
皇帝が右手でそれを受け取った。
「おぉ。なんという力だ……身体に力が流れ込んでくる」
感動したように目を輝かせる。
「これで、もう怖いものはない……。ついに私は頂点に立った。大陸の覇者となったのだ。ふふふ……」
薄気味悪い笑い声をした皇帝に何か野望を持っているように思えた。
皇帝の答えを急ぐ。
「さぁ! ここから軍を退け!」
二ブラスはそれには答えず、右手で後方で控えていた者達に合図を出す。
する隊長各の男がマントを靡かせて、駆け寄ってきた。
「全軍に通達。総攻撃だ! この城を廃墟にしてやれ」
「はッ!」
勇ましい返事と共に騎士団長が駆ける。
待機していた騎士らに命令を出し、剣を掲げた。
「話が違うぞッ!!!」
「すまんな。気が変わった」
「ふざけるなぁああああぁぁああああッ!!!!!」
剣を引き抜き、駆け寄ると剣を一閃させる。
しかし、二ブラスは身体を傾けて避けた。
続けざまに横へ斬りつけたがこれもまた避ける。
二ブラスは剣を抜かず、反撃する気はないらしい。
自分が勝ち誇ったような顔を向けてくるだけである。
「おのれ……」
怒りで声を震わせる竜王に対して、鼻で笑った。
「口約束ほど怖いものはない。破っても証拠が残らないのだからな」
「殺してやるッ!!!」
魔力を失った竜王はもう魔法を使うことはできない。
ただ剣を振り回すことしかできなかった。
自分の考えが浅はかだったと後悔した。
二ブラスは遊んでいる。
そして、遊ぶのに飽きたのか、ため息を吐くと竜王の腹部に蹴りを入れる。
たった一蹴りだけで竜王の身体は宙を浮き、海老ぞりのように身体が曲がった。
そのまま、石階段のところまで吹き飛んでいく。
ぶつかった衝撃で、石階段は割れ、背骨が折れる音がした。
内臓が潰れたのか、口から血を吹く。
「ゴボッ」
血が床一面に飛び散った。
口から零れ落ちる血を拭い、立ち上がろうとした。
だが身体が石のように重たく、右手の近くにある細剣も握ることができなかった。
「アハハッ。無様だな竜王。あれだけ恐れられたお前がこんな結末とは……まぁお前だけは生かしておいてやる。余生を楽しく過ごすんだなアハハッ」
二ブラスの高笑いが竜王の部屋に響き渡る。
そして、優雅に踵を返すと背中を見せて、彼女は立ち去ってゆく。
ラインデルクが笑みを浮かべながら「じゃあね~バイバイ~」と手を振って、二ブラスの後を追い、立ち去る。
他の護衛の兵士らも竜王を無視するように続いて出ていく。
竜王の部屋には倒されたゾンビと死んだ勇者だけとなった。
静まり返った部屋の中、苦しそうな息つかいがしていた。
目の前が歪み、意識が朦朧としている中で、二ブラスに対しての恨みと憎悪、復讐の念を抱く。
右手を突き出し、既に立ち去った二ブラスの幻影を掴もうとする。
「……くそ……ふざけるな……許さないぞ……お前たちを……―――――」
重たくなった瞼を閉じた竜王はそこで暗闇に包まれた。
長い時を過ごしたように思えた。
再び、目を覚ました時には自分の城は壁は壊され、家々は火にかけられ灰となっていた。
膝に手を付き、痛みに耐え、竜王は立ち上がると辺りを見渡す。
自分の部屋では悲惨な光景が広がっていた。
助けを求め、訪れたのだろうか、魔物たちで溢れあえっていた。
どれも、めった刺しにされ、穴だらけになっている。
立ち込める白い煙、床一面は黒い血で染まり上がり、累々と横たわる死体は腐りはじめ、腐乱臭がした。
鼻が曲がってしまうようだった。
思わず、吐き気がしてしまい、口を押える。
愕然とした状態で、思考が止まった竜王は当てもなく歩く。
城の外へ出て、街を見下ろすと同じく、廃墟とかしていた。
「そんな……」
街の方へ行こうとしたそんな時、何かを踏みつける音がした。
乾いた音だった。
下を向き、足を退けると、そこには小さな木の実が潰れて、その近くには、篭からこぼれたたくさんの木の実があった。
そして、一つの骸が横たわる。竜王の視界に入る。
竜人、頭に角を生やした少女……見た目からしてまだ六歳にもなっていない小さな女の子は目を見開いたまま、口から乾いた血を付けて、仰向けに倒れていた。
胸に空く大きな風穴、槍で突き刺されたのだろう。
重たい足取りで歩み寄ると優しく抱き上げた。
手から握られていた木の実がボトボトと落ちる。
「……なんてことを……」
竜人の少女に顔を埋め、発狂した。
ぐぐもった声が悲しみに満ちていた。
竜王は自分の国を失った。全てを奪われた。
二ブラスが竜王に与えたのは生き地獄だった。
あえて殺さないことで、この地獄を見せたかったのだろう。
竜王は一人になった……彼女を知る者はもういない。
ラインデルクが詰まらなさそうに二人の間に割って入った。
張り詰めた空気には場違いな調子に竜王は苛立ちを見せる。
しかし、いつまでもこうしている訳にもいかない。
改めて竜王は尋ねた。
「……竜の宝玉を渡せば、本当にこの戦争をやめるのだな?」
「あぁ、約束しよう。王と皇帝との約束だ。破るはずがない」
即答だった。嘘偽りのない顔に竜王は信じた。
竜王が選択できるのは二択だ。
ここで皇帝と戦って、元凶の息の根を止めるか、それとも皇帝の言葉を信じ、竜の宝玉を渡して、この戦争を終わらせるか。
どちたも軽い考えでは答えられない。
もし、皇帝と戦うとなるとどうなるか。
少し前に皇帝の力を見た。
彼女が持っている氷の力はかなりの強力だ。
魔法を使える相手との戦いは正直、苦戦を強いられるだろう。
仮に勝てたとしてもまだ神という存在がいる。
目の前では呑気にしているが、彼が本気を見せれば、世界そのものを破壊することもあり得る。
もう一つの選択――――竜の宝玉を皇帝に渡すこと。
竜の宝玉は竜王にとっては、命の次に大切な物だ。
簡単に手放すことはできない。
しかし、それを渡すことで、皇帝は軍を退くと言っている。
それが本当のことかは疑わしいし、渡した瞬間に攻撃してくるかもしれない。
敵を信じることなんてできる訳ない。
だが、このままでは本当に魔物は全て根絶される。
それだけはなんとしても避けたかった。小さな希望があるのならそれに掛けるのもありだ。
悩んだ結果、竜王が出した答えは―――――竜王はおもむろに指を鳴らした。
すると彼女の目の前の空間が歪み、渦が出来る。そこから黒い球体が現れ、竜王の正面に浮遊する。
怪しく光る妖艶な光に二ブラスは感嘆する声を漏らす。
竜王の右手に乗った物は黒い球体、竜の宝玉だった。
それを差し出す。
「約束だ、私たちにはもう手を出さないと」
「もちろんだ」
お互いに再度確認した後、竜王は右手の平から竜の宝玉を浮かせ、皇帝の方へと飛ばす。
皇帝が右手でそれを受け取った。
「おぉ。なんという力だ……身体に力が流れ込んでくる」
感動したように目を輝かせる。
「これで、もう怖いものはない……。ついに私は頂点に立った。大陸の覇者となったのだ。ふふふ……」
薄気味悪い笑い声をした皇帝に何か野望を持っているように思えた。
皇帝の答えを急ぐ。
「さぁ! ここから軍を退け!」
二ブラスはそれには答えず、右手で後方で控えていた者達に合図を出す。
する隊長各の男がマントを靡かせて、駆け寄ってきた。
「全軍に通達。総攻撃だ! この城を廃墟にしてやれ」
「はッ!」
勇ましい返事と共に騎士団長が駆ける。
待機していた騎士らに命令を出し、剣を掲げた。
「話が違うぞッ!!!」
「すまんな。気が変わった」
「ふざけるなぁああああぁぁああああッ!!!!!」
剣を引き抜き、駆け寄ると剣を一閃させる。
しかし、二ブラスは身体を傾けて避けた。
続けざまに横へ斬りつけたがこれもまた避ける。
二ブラスは剣を抜かず、反撃する気はないらしい。
自分が勝ち誇ったような顔を向けてくるだけである。
「おのれ……」
怒りで声を震わせる竜王に対して、鼻で笑った。
「口約束ほど怖いものはない。破っても証拠が残らないのだからな」
「殺してやるッ!!!」
魔力を失った竜王はもう魔法を使うことはできない。
ただ剣を振り回すことしかできなかった。
自分の考えが浅はかだったと後悔した。
二ブラスは遊んでいる。
そして、遊ぶのに飽きたのか、ため息を吐くと竜王の腹部に蹴りを入れる。
たった一蹴りだけで竜王の身体は宙を浮き、海老ぞりのように身体が曲がった。
そのまま、石階段のところまで吹き飛んでいく。
ぶつかった衝撃で、石階段は割れ、背骨が折れる音がした。
内臓が潰れたのか、口から血を吹く。
「ゴボッ」
血が床一面に飛び散った。
口から零れ落ちる血を拭い、立ち上がろうとした。
だが身体が石のように重たく、右手の近くにある細剣も握ることができなかった。
「アハハッ。無様だな竜王。あれだけ恐れられたお前がこんな結末とは……まぁお前だけは生かしておいてやる。余生を楽しく過ごすんだなアハハッ」
二ブラスの高笑いが竜王の部屋に響き渡る。
そして、優雅に踵を返すと背中を見せて、彼女は立ち去ってゆく。
ラインデルクが笑みを浮かべながら「じゃあね~バイバイ~」と手を振って、二ブラスの後を追い、立ち去る。
他の護衛の兵士らも竜王を無視するように続いて出ていく。
竜王の部屋には倒されたゾンビと死んだ勇者だけとなった。
静まり返った部屋の中、苦しそうな息つかいがしていた。
目の前が歪み、意識が朦朧としている中で、二ブラスに対しての恨みと憎悪、復讐の念を抱く。
右手を突き出し、既に立ち去った二ブラスの幻影を掴もうとする。
「……くそ……ふざけるな……許さないぞ……お前たちを……―――――」
重たくなった瞼を閉じた竜王はそこで暗闇に包まれた。
長い時を過ごしたように思えた。
再び、目を覚ました時には自分の城は壁は壊され、家々は火にかけられ灰となっていた。
膝に手を付き、痛みに耐え、竜王は立ち上がると辺りを見渡す。
自分の部屋では悲惨な光景が広がっていた。
助けを求め、訪れたのだろうか、魔物たちで溢れあえっていた。
どれも、めった刺しにされ、穴だらけになっている。
立ち込める白い煙、床一面は黒い血で染まり上がり、累々と横たわる死体は腐りはじめ、腐乱臭がした。
鼻が曲がってしまうようだった。
思わず、吐き気がしてしまい、口を押える。
愕然とした状態で、思考が止まった竜王は当てもなく歩く。
城の外へ出て、街を見下ろすと同じく、廃墟とかしていた。
「そんな……」
街の方へ行こうとしたそんな時、何かを踏みつける音がした。
乾いた音だった。
下を向き、足を退けると、そこには小さな木の実が潰れて、その近くには、篭からこぼれたたくさんの木の実があった。
そして、一つの骸が横たわる。竜王の視界に入る。
竜人、頭に角を生やした少女……見た目からしてまだ六歳にもなっていない小さな女の子は目を見開いたまま、口から乾いた血を付けて、仰向けに倒れていた。
胸に空く大きな風穴、槍で突き刺されたのだろう。
重たい足取りで歩み寄ると優しく抱き上げた。
手から握られていた木の実がボトボトと落ちる。
「……なんてことを……」
竜人の少女に顔を埋め、発狂した。
ぐぐもった声が悲しみに満ちていた。
竜王は自分の国を失った。全てを奪われた。
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