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始まりの伝説
第十二話
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―――――その頃、マティアス側では――――彼の姿は帝国軍の負傷兵がいる幕舎付近に居た。
何をしているのか、というと彼は深淵騎士団の団員の一人が負傷したと報告を受け、その確認するためにここへ足を運んだのである。
おもむろに一つの幕舎の中に入る。
そこには何人もの帝国兵士が横にさせられ、それぞれに軍医らが応急手当をしていた。
幕舎の中は血溜まりと汚れた包帯、応急手当で使った物などが下に散乱し、足の踏み場もないほど散らかっていた。
衛生面の事を考えるとよろしくないが片づける余裕もないらしい。
そんな幕舎の中をマティアスは無言で見渡し負傷した深淵騎士団の団員を探す。
彼の計算では夜襲で被害はあまり出ないと考えていた。
だが、敵の方が数が多かった。
組織的な反撃はなかったものの、踏みとどまって戦う敵側のツワモノが数人いたようだ。
重傷を負った帝国兵士もいるようで、ひっきりなしに軍医と看護兵がバタバタと入れ違っていく。
マティアスに肩をぶつけても謝らないし、それどころか邪魔だ、と押し退けられるほど。
確かに今いる場所が邪魔だと判断したマティアスは幕舎の隅へ逃げるように寄る。
今、時間との勝負、といった状態らしい。
軍医らの怒鳴り声が飛び交う。
「水だ、水を持ってこい!!」
「いいか、持ってきた薬がもうない。消毒にはこいつを使え」
顔にしわが目立つ軍医が若い兵士に手渡す。
「これは……?!」
若い兵士の手には帝国産の酒が握られていた。
「いいから、抑えてろッ!」
どうやら、刺さった矢を抜くのに苦労しているようだ。
大抵の矢の矢じりには返しといって、簡単に抜けないような工夫がされている。
これは、敵兵を苦しめ、そして、致命傷を与えるために考えられた技術だ。
人間は人間を殺すための武器を作ることに躊躇いはない。
殺されないために、敵を殺す。
それがこの世界なのだ。
矢を抜こうとすると兵士は痛みのあまり、のたうち、暴れまわる。
それを他の兵士らが取り押さえていた。
さらには猿ぐつわで声を押し殺し、黙らせる。
激痛に苦しむうめき声がらるぐつわから漏れていた。
そんな光景を見つめていたマティアスは何もせず、別の幕舎へと向かう。
隣の幕舎の垂れ幕をくぐり、探していた人物を見つけるとマティアスはそこに早歩きで向かった。
一人の女が仰向けで横にさせられ、身体には包帯を巻かれている。
その包帯が真っ赤に染まっていて、女の負傷した傷の重さがわかる。
彼女の側には引き裂かれた漆黒の鎧とかぶとが置かれていた。
マティアスが彼女を見下ろす。
「……ナキア、大丈夫か?」
彼の呼びかけにナキアと呼ばれた女は閉じていた瞼をゆっくりと開け、声をかけたマティアスに視線を向ける。
マティアスだとわかったキリアは嬉しそうに口を緩めた。
「あぁ……団長……来て下さったのですね……」
マティアスは頷くと彼女の側にある椅子に腰を下ろし、細い手を掴み上げる。
「……痛むか?」
優しい問いかけにナキアは首を横に振る。
「いいえ。なんだか、わからないんですが、痛みを感じないんです……すごく楽です」
妙な事を言う。これだけの傷を受けて、痛みを感じない。
マティアスはまさかと思い、眉を寄せつつ、隅で控えていた軍医に視線を向ける。
見つめられた軍医は彼を見つめ直す事ができず、険しい顔をして、視線を反らした。
近くには空になったガラス瓶が落ちていたのを視線にとらえたマティアスは何かを察したのか、何も言わずに再び、キリアに視線を戻す。
彼女の頬を手の甲で優しく撫でる。
「そうか。ならいい」
一緒に来ていたモルガは軍医の行動に理解できなく、マティアスの様子もおかしかったので、軍医のむなぐらをつかみ上げ、声を低くして問いただした。
「一体何をした?」
「……つぅ」
言いたくなさそうに彼女から視線を反らす。
「言え!!!」
柱に叩きつけられた軍医は苦しそうにして、マティアスを一瞥したあと、仕方なしに口を開く。
「薬を……、薬を飲ませました」
「薬だと?! 何の薬だッ!?」
「ア、アセリです」
アセリとは人の感覚を麻痺させ鎮痛としての効果がある薬である。
応急手当などで、患者に痛みを和らげさせるために開発された薬で、適量を飲ませないといけない。
効果があまりにも強力な上、下手をすると後遺症が残る。
主に手足の痙攣、幻覚、幻聴、睡眠障害など。いろいろな症状が起きる。
なので、医者でしか扱えないもので、基本的に一般人が使用することは禁止されている。
有名な薬のアセリは誰もが知っているので、当然、モルガも知っていた。
自分も酷い怪我をした時、使ったことがあったので、アセリの怖さを知っている。
夜な夜な幻覚に魘されたことを思い出す。
「どれくらいだ!!」
「一本分ほど」
衝撃のあまり、言葉を失った。
「そんな……」
数滴で十分なアセリを一本分も飲ませたとなると、それは死を意味する。
殺すために飲ませた? それは手当の放棄、つまりは回復の見込みなし、とみなされたからだ。
ようやく、理解したモルガは掴んだ手を離して、後ずさりしてしまう。
「そんなのあり得ない。まだ……まだ救いようが……」
解放された軍医はずるりと尻餅をついた。
咳をして、締めれていた首をさすりながら言い訳の言葉を漏らす。
「……もう……これしか……なかったんだ……」
「だからってッ!」
「モルガ、静かにしろッ!」
「しかし!」
「もういい。お前は下がってろ」
どうしたらいいのか、怒りをどこにぶつけたらいいのかも思わず、歯を噛み締めてしまう。
涙目で言われた通りに幕舎を後にした。
随伴していた他の団員らが後を追う。
マティアスとナキアの二人になった。
「……団長……」
「なんだ?」
「わたし……お役に立てたでしょうか……?」
マティアスはその問に迷うことなく即答する。
「あぁ。お前は十分に役立った」
「よかったぁ……」
嬉しそうに微笑んだ。
騎士としての務めを果たせたと思ったのだろう。
消え入りそうな声でマティアスに言う。
「団長……」
「ん?」
「私、団長のこと、だいす……――――」
言葉が途切れ、ナキアは続きを言わなかった。
瞳孔が開いたのを見て、マティアスは腰を浮かせ、ナキアの肩を強く握り締めた。
「おい!」
だが、人形のようにぐらぐらと揺れるだけだった。
「死ぬんじゃねぇーよ……くそ……」
と暴言を吐きつつ顔を下へ向ける。
「……」
再び、顔を上げるとマティアスはナキアが指にはめている深淵騎士の指輪を取り外し、懐にしまい込む。
それから彼女の額にお別れのキスをして立ち上がった。
ナキアの傷は相当深かった。
それなのに、彼女はとても満足したかのように穏やかな顔で死んでいる。
軍医がナキアの顔を覗き込む。
「……ここまで嬉しそうな顔で死んだ方は……初めて見ました……」
理由を知っているマティアスが疑問する軍医に答えた。
「騎士ってのはな、戦いの中で死ねたら本望なんだよ。こいつも戦いで死ねて嬉しいんだろうな」
「そんなものなんですか……?」
「そんなもんだ。戦バカはどこまでも戦バカなんだ」
マティアスは踵を返し、幕舎を出た。
何をしているのか、というと彼は深淵騎士団の団員の一人が負傷したと報告を受け、その確認するためにここへ足を運んだのである。
おもむろに一つの幕舎の中に入る。
そこには何人もの帝国兵士が横にさせられ、それぞれに軍医らが応急手当をしていた。
幕舎の中は血溜まりと汚れた包帯、応急手当で使った物などが下に散乱し、足の踏み場もないほど散らかっていた。
衛生面の事を考えるとよろしくないが片づける余裕もないらしい。
そんな幕舎の中をマティアスは無言で見渡し負傷した深淵騎士団の団員を探す。
彼の計算では夜襲で被害はあまり出ないと考えていた。
だが、敵の方が数が多かった。
組織的な反撃はなかったものの、踏みとどまって戦う敵側のツワモノが数人いたようだ。
重傷を負った帝国兵士もいるようで、ひっきりなしに軍医と看護兵がバタバタと入れ違っていく。
マティアスに肩をぶつけても謝らないし、それどころか邪魔だ、と押し退けられるほど。
確かに今いる場所が邪魔だと判断したマティアスは幕舎の隅へ逃げるように寄る。
今、時間との勝負、といった状態らしい。
軍医らの怒鳴り声が飛び交う。
「水だ、水を持ってこい!!」
「いいか、持ってきた薬がもうない。消毒にはこいつを使え」
顔にしわが目立つ軍医が若い兵士に手渡す。
「これは……?!」
若い兵士の手には帝国産の酒が握られていた。
「いいから、抑えてろッ!」
どうやら、刺さった矢を抜くのに苦労しているようだ。
大抵の矢の矢じりには返しといって、簡単に抜けないような工夫がされている。
これは、敵兵を苦しめ、そして、致命傷を与えるために考えられた技術だ。
人間は人間を殺すための武器を作ることに躊躇いはない。
殺されないために、敵を殺す。
それがこの世界なのだ。
矢を抜こうとすると兵士は痛みのあまり、のたうち、暴れまわる。
それを他の兵士らが取り押さえていた。
さらには猿ぐつわで声を押し殺し、黙らせる。
激痛に苦しむうめき声がらるぐつわから漏れていた。
そんな光景を見つめていたマティアスは何もせず、別の幕舎へと向かう。
隣の幕舎の垂れ幕をくぐり、探していた人物を見つけるとマティアスはそこに早歩きで向かった。
一人の女が仰向けで横にさせられ、身体には包帯を巻かれている。
その包帯が真っ赤に染まっていて、女の負傷した傷の重さがわかる。
彼女の側には引き裂かれた漆黒の鎧とかぶとが置かれていた。
マティアスが彼女を見下ろす。
「……ナキア、大丈夫か?」
彼の呼びかけにナキアと呼ばれた女は閉じていた瞼をゆっくりと開け、声をかけたマティアスに視線を向ける。
マティアスだとわかったキリアは嬉しそうに口を緩めた。
「あぁ……団長……来て下さったのですね……」
マティアスは頷くと彼女の側にある椅子に腰を下ろし、細い手を掴み上げる。
「……痛むか?」
優しい問いかけにナキアは首を横に振る。
「いいえ。なんだか、わからないんですが、痛みを感じないんです……すごく楽です」
妙な事を言う。これだけの傷を受けて、痛みを感じない。
マティアスはまさかと思い、眉を寄せつつ、隅で控えていた軍医に視線を向ける。
見つめられた軍医は彼を見つめ直す事ができず、険しい顔をして、視線を反らした。
近くには空になったガラス瓶が落ちていたのを視線にとらえたマティアスは何かを察したのか、何も言わずに再び、キリアに視線を戻す。
彼女の頬を手の甲で優しく撫でる。
「そうか。ならいい」
一緒に来ていたモルガは軍医の行動に理解できなく、マティアスの様子もおかしかったので、軍医のむなぐらをつかみ上げ、声を低くして問いただした。
「一体何をした?」
「……つぅ」
言いたくなさそうに彼女から視線を反らす。
「言え!!!」
柱に叩きつけられた軍医は苦しそうにして、マティアスを一瞥したあと、仕方なしに口を開く。
「薬を……、薬を飲ませました」
「薬だと?! 何の薬だッ!?」
「ア、アセリです」
アセリとは人の感覚を麻痺させ鎮痛としての効果がある薬である。
応急手当などで、患者に痛みを和らげさせるために開発された薬で、適量を飲ませないといけない。
効果があまりにも強力な上、下手をすると後遺症が残る。
主に手足の痙攣、幻覚、幻聴、睡眠障害など。いろいろな症状が起きる。
なので、医者でしか扱えないもので、基本的に一般人が使用することは禁止されている。
有名な薬のアセリは誰もが知っているので、当然、モルガも知っていた。
自分も酷い怪我をした時、使ったことがあったので、アセリの怖さを知っている。
夜な夜な幻覚に魘されたことを思い出す。
「どれくらいだ!!」
「一本分ほど」
衝撃のあまり、言葉を失った。
「そんな……」
数滴で十分なアセリを一本分も飲ませたとなると、それは死を意味する。
殺すために飲ませた? それは手当の放棄、つまりは回復の見込みなし、とみなされたからだ。
ようやく、理解したモルガは掴んだ手を離して、後ずさりしてしまう。
「そんなのあり得ない。まだ……まだ救いようが……」
解放された軍医はずるりと尻餅をついた。
咳をして、締めれていた首をさすりながら言い訳の言葉を漏らす。
「……もう……これしか……なかったんだ……」
「だからってッ!」
「モルガ、静かにしろッ!」
「しかし!」
「もういい。お前は下がってろ」
どうしたらいいのか、怒りをどこにぶつけたらいいのかも思わず、歯を噛み締めてしまう。
涙目で言われた通りに幕舎を後にした。
随伴していた他の団員らが後を追う。
マティアスとナキアの二人になった。
「……団長……」
「なんだ?」
「わたし……お役に立てたでしょうか……?」
マティアスはその問に迷うことなく即答する。
「あぁ。お前は十分に役立った」
「よかったぁ……」
嬉しそうに微笑んだ。
騎士としての務めを果たせたと思ったのだろう。
消え入りそうな声でマティアスに言う。
「団長……」
「ん?」
「私、団長のこと、だいす……――――」
言葉が途切れ、ナキアは続きを言わなかった。
瞳孔が開いたのを見て、マティアスは腰を浮かせ、ナキアの肩を強く握り締めた。
「おい!」
だが、人形のようにぐらぐらと揺れるだけだった。
「死ぬんじゃねぇーよ……くそ……」
と暴言を吐きつつ顔を下へ向ける。
「……」
再び、顔を上げるとマティアスはナキアが指にはめている深淵騎士の指輪を取り外し、懐にしまい込む。
それから彼女の額にお別れのキスをして立ち上がった。
ナキアの傷は相当深かった。
それなのに、彼女はとても満足したかのように穏やかな顔で死んでいる。
軍医がナキアの顔を覗き込む。
「……ここまで嬉しそうな顔で死んだ方は……初めて見ました……」
理由を知っているマティアスが疑問する軍医に答えた。
「騎士ってのはな、戦いの中で死ねたら本望なんだよ。こいつも戦いで死ねて嬉しいんだろうな」
「そんなものなんですか……?」
「そんなもんだ。戦バカはどこまでも戦バカなんだ」
マティアスは踵を返し、幕舎を出た。
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